記事にアフィリエイト広告を含みます

Falcon - ちょっと大きめ、8インチサイズのUMPCがKICKSTARTERに登場!

Falcon
GPD Pocketシリーズを軸に、少しずつ新製品が登場し始めている2018年のUMPC(超小型のモバイルノートPC)市場ですが、新たな製品がクラウドファンディング「KICKSTARTER」に出品されました。中国メーカーの「Topjoy」が放つ「Falcon」です。情報通の人はすでにその存在を知っているのではないか、と思いますが、クラウドファンディングへの出品を機に、ウインタブでも紹介したいと思います。

スポンサーリンク

1.スペック

Falcon
KICKSTARTERに出品されたとはいえ、ちょっとだけ不明瞭な点もあります。OSですが、「Windows 10 and Ubuntu」という表記になっていて、「Windows 10モデルとUbuntuモデルが選べますよ」という受け取り方もできますし、「Windows 10とUbuntuのデュアルブートですよ」という受け取り方もできます。また、注文時にOSを選択する項目も見当たりません。どっちにせよ、Windows 10がプリインストールされているのなら構わないと思いますけどね。

CPUはGemini Lake世代のPentium Silver N5000です。Gemini Lake世代のCPUとしては高性能な部類となりますが、GPD Pocket 2One Netbook One Mix 2に搭載されるCore m3-7Y30には性能面で及びません。ただし、前世代のGPD Pocket(Atom Z8750)やOne Netbook One Mix(Atom Z8350)よりは数段高性能です。この辺をどう評価するかは人それぞれだと思いますが、個人的にUMPCというのは利用シーンを考慮すればそれほど高いスペックである必要はないと思っていますので、N5000くらいで妥当かな、と思います。

RAMは8GBと十分、ストレージも128GBもしくは256GBのSSDとなりますので、文句なしの水準であると思います。

ディスプレイは8インチのIPS液晶、WUXGA(1,920 × 1,200)解像度です。ここはちょっと面白いところですね。先行するGPD PocketとOne Netbook One Mixがディスプレイサイズを7インチに抑えているのと好対照かと思います。サイズ面では当然不利になりますが、サイズを除く使い勝手という点だと8インチの方に軍配が上がると思います。

入出力ポートは最低限です。USB Type-CとUSB 3.0(Type-A)を備えますが、独立したDC-INがありませんので、おそらくUSB Type-Cは充電/給電ポートを兼ねているはずです。また、SDスロットも装備されません。このあたりはGPD PocketシリーズやOne Mixシリーズよりもやや不利な点だと言えます。

サイズについて、他のUMPCと比較してみましょう

Falcon: 200 × 130 × 20 mm / 650 g
GPD Pocket 2: 181 × 113 × 8-14 mm / 465 g
One Mix 2: 182 × 110 × 17 mm / 515 g

ディスプレイサイズが異なるので、Falconのサイズが大きくなってしまうのは当然といえば当然です。ざっくりいうと「タテ・ヨコそれぞれ2センチくらい大きくて、数ミリ厚く、150グラムから200グラム重い」ということになります。この点については使い勝手とのトレードオフと言えるでしょう。「このくらいなら8インチのほうが使いやすそうだし、我慢するよ」となるのか、「UMPCはサイズが命。大きいのはいらない」となるのか、そのあたりは購入する人の判断になると思います。どっちが正解、というのはもちろんありません。

2.筐体

Falcon
どう思います?私の第一印象は、「先行機種とよく似ているなあ」というものでした。キーボード面は初代のGPD PocketとOne Mixにそっくりです。トラックパッド(おそらくセンサータイプで、この上で指を滑らせてマウスポインターを動かす方式だと思います)のレイアウトが特にそう感じさせます。

スポンサーリンク

Falcon
また、この製品はクラムシェルノートではなく、ヒンジが360度回転するコンバーチブル2 in 1です。

Falcon
筆圧対応(1,024段階)のFalcon Penも用意されます(別売り)。この時点で、GPD PocketよりもOne Mixのほうに近い製品特性である、ということができます。

Falcon
筐体内部の図ですが、「ちゃんとファンが付いてますね」ということを書くために掲載してます。

Falcon
ポートの配置です。上にも書きましたが、SDスロットはありません。また、この画像を見ると、カメラについても説明がありませんので、カメラも装備されていないと思われます。

3.価格など

Falconはクラウドファンディング「KICKSTARTER」に出品中で、10月26日現在のおもなプランの価格(出資額)は下記のとおりです。

Falcon(128GB):399ドル(44,757円)
Falcon(128GB)+ペン:429ドル(48,122円)
Falcon(256GB):469ドル(52,609円)
Falcon(256GB)+ペン:499ドル(55,974円)
※円貨は概算値

これまで見てきたとおり、この製品は先行するOne Netbook One Mixシリーズに近い製品特性だと思います。CPUの性能比較だと「One Mix<Falcon<One Mix 2」、最低価格ベースの比較だと「Falcon<One Mix<One Mix 2(Falconが一番安い)」、あとは7インチと8インチという、サイズ感の違いとなります。

また、顧客サポートという点ではまだ改善の余地があるとはいえ、One Mixは中国の通販サイトで扱いがあり、この点はいくらか安心感があります(VOYO系列でもありますし)。またGPD Pocketシリーズに至っては日本に正規代理店がある正規輸入品で、技適マークもあります。

一方でFalconはメーカーになじみがなく、記事中にも記載したとおり、「結局Windows 10が入っているということでいいんだよね?」と聞いてみたくなるようなところもあります。そして、正直な感想として、クラウドファンディングとはいえ、先行機種と比較して安すぎないか?とも感じられ、この点はうれしくもあり、また少し不安でもあります。一応FAQのところに「日本にもビジネスパートナーがいる」という記載はありますが、どのくらいしっかりしたサポートが受けられるのかは不明です。

クラウドファンディングというのは、もともとスタートアップ企業がチャレンジするためにあるものなので、信用リスクみたいなものを過度にあげつらうのは適切ではありません。ただし、あくまでも「これはクラウドファンディングに出品されている製品なのだ」ということを理解した上で購入(出資)検討されるのがいいと思います。

4.関連リンク

Falcon, Best Ultraportable 2-in-1 Laptop:KICKSTARTER

スポンサーリンク

コメント

  1. 匿名 より:

    めちゃめちゃ良さそうなのにコメント無くてわろた
    技適は?OSは?この会社大丈夫なの?
    こういう疑問符だらけの製品こそ中華ガジェットの趣というもの

    • wintab より:

      こんにちは。まさにそのとおりだと思います。私もこの製品は非常にいいと思っています

  2. 匿名 より:

    UMPCがまさかの発売・発表ラッシュで興味ある人はGDP Pocket2とOneMix2,OneMix2Sでいっぱいいっぱいかもしれませんね。

    • wintab より:

      こんにちは、そうかもしれないですね。全部欲しいけど、さすがに無理ですし。私はこの製品が8インチである、というところに惹かれます。

  3. 匿名 より:

    キーボード配列がまともな UMPC が欲しい
    ThinkPad 220 (2432-SJ8) は幅 226 mm だった