ASUSがエントリークラスのノートPC「E210KA」を発売しました。ウインタブはASUSのご協力により、ハイエンドな最新ゲーミングPCをレビューさせていただく機会に恵まれていますが、今回ご紹介するE210KAは「むしろこっちのほうがウインタブ向き」という感じの製品です。
1.ASUS E210KA スペック
スペック表
ASUS E210KA | |
OS | Windows 11 Home (S モード) |
CPU | Intel Celeron N4500 |
外部GPU | なし |
RAM | 4GB |
ストレージ | 128GB eMMC |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 11.6インチ (1,366 x 768) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
入出力 | USB 3.1 Gen1 Type-C、USB 3.2 Gen1、USB 2.0、HDMI、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(30万画素) |
バッテリー | 駆動時間 約9.2時間 |
サイズ | 279.1 × 191.2 × 16.9 mm |
重量 | 1.088 kg |
コメント
OSはWindows 11 Homeの「Sモード」です。Sモードはアプリの導入に制約があり、Microsoftストア(Windowsストア)経由でしかアプリをインストールできません。お子さんやPC操作に不慣れな人が使う場合はSモードのままにしておくほうがセキュリティ上安心ですが、ウインタブ読者が使う場合は不便ですよね。ただし、Sモードは無料で簡単に解除できますので購入のハードルにはなりません(いったんSモードを解除してしまうと元には戻せませんのでご注意ください)。
CPUはJasper LakeのCeleron N4500です。このCPUはGemini Lake世代のCeleron N4020の後継で、N4020というのはウインタブとしては「性能面ではちょっと厳しい」と評していたものです。よく似た型番でN4120というのがあり、こちらであれば「軽めの作業ならそこそこは使える」という評価だったんですけどね。ただ、Jasper Lake世代になりましたので、N4020の後継たるN4500のほうもかなり性能はアップしています。Passmarkが公表しているベンチマークスコアを比較すると、こんな感じです。
N4500:1,882
N4120:2,499
N4020:1,560
※3月8日現在のPassmark公表値。数値が大きいほうが高性能
依然としてN4120には及ばないものの、着実に進歩しているのは理解できます。しかしまあ、「作成済みの資料の手直し」とか「WebブラウジングやSNS、メールの作成・送受信」くらいの用途に向く、という感じで、メインPCとして使うのは少々ストレスかもしれません。
RAMは4GB、ストレージは128GB eMMCで、こちらも十分な容量とは言えませんが、CPUの性能を考慮すれば妥当だと思います。またディスプレイは11.6インチのHD解像度にとどまりますが、これも製品全体のパッケージングとしては悪くないでしょう。
入出力ポートは11.6インチサイズのノートPCとしては割と充実していると思います。USB Type-Cがあり、Type-Aも2つ装備していますので、ポートに不足感はありません。
サイズは11.6インチなのでコンパクトですし、重量も1キロそこそこです。これなら「持ち出し用のサブPC」として便利に使えそうです。また、お子さん用PCとしてもいいサイズ感と言えるんじゃないでしょうか。
2.ASUS E210KA 筐体
正面から見たところです。ベゼルは「太い」ですね…。ただ、11.6インチというサイズだと、ベゼルをあまり細くしてしまうと筐体の横幅が小さくなり、結果としてキーボードが窮屈になってしまうので、ここはある程度やむを得ないと思います。
天板です。ASUSらしく遊んでますね。「ASUSロゴをモチーフにしたユニークな模様」とのことです。
また、この製品は筐体色が「ピーコックブルー」「ドリーミーホワイト」「ローズゴールド」の3色があり「見る角度によって色合いが変わる」とのことです。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「86キー日本語キーボード」となります。また、タッチパッド部分はASUSお得意の「NumberPad(タッチパッドをテンキーとしても使える機能)」になっています。キーピッチは開示されていませんが、横幅いっぱいまでキーが配置されていますので、11.6インチノートとしては余裕のあるサイズになっていると思います。
側面と入出力ポートの配置です。USB Type-Aポートが左右に振り分けられていますので、使い勝手も良さそうです。
3.ASUS E210KA 価格など
ASUS E210KAはASUS Storeで販売中で、3月8日現在の価格は税込み49,800円です。なお、この価格にはMicrosoft 365 Personal(1年)が含まれます。Microsoft 365 Personalというのは「Officeのサブスクリプションサービス」のことで、ExcelやWord、PowerPointを始めとしたOfficeの全ソフトウェアが使い放題になります(私も契約しています)。
また、注目したいのは、この製品が「30日間返品保証キャンペーン対象」であることと「あんしん保証プレミアム3年パック」がプレゼントされる、という点ですね。購入から30日間であれば、「イマイチ気にいらない」という程度の理由でも返品ができます(ただし、製品にキズをつけないとか、同梱物・外箱を保管しておくといった最低限のマナーは必要です)。
それと、あんしん保証プレミアムは、通常の製品保証ではカバーされない、落下や水没、DIYの失敗など、ユーザー側に責任がある故障もカバーしてくれます(シリアルナンバーさえ確認できれば、どんな状態でも修理OKとのこと)。特にお子さんが使う場合などにはとても安心な保証です。ちなみにこのサービスは普通にオプションとして購入すると1万円以上はします。
記事中にも書きましたが、この製品はそんなに性能が高くないので、ウインタブ読者のメインPCとして使うには向きません。しかし、他にメインPCを持っているという前提で「外出先でプレゼンをしたり、作成済みの資料を修正する」「テキストベースの報告書を作成する」といった「持ち出し用サブ機」としては便利に使えると思います。また、30日間返品保証とあんしん保証プレミアムがありますので、お子さんやPC操作に不慣れな人も安心して購入できると思います。
4.関連リンク
ASUS E210KA:ASUS
コメント
HPのStreamも公式サイトで販売終了となった今,ideapad slim 150と並んで貴重な11.6型クラムシェルの純粋なノートですね..
筐体とコア数を変えてほしかったと思うのは私だけでしょうか?
あと色々あるとはいえCeleronで5万は高いです..Officeなし保証なしのやつが出るのを待ちますか.
コア数は変えてほしかったですね。Celeron N5100だったら最高だったと思います。でも、国内メーカーはあまり4コアのCeleronに積極的じゃないようですよね。