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Teclast T40 Air レビュー - 薄型軽量でWidevineもL1、Teclastの上位モデルらしく高い質感の筐体も魅力

Teclast T40 Air

Teclast T40 Airの実機レビューです。10.4インチ(正確には10.36インチ)サイズのAndroidタブレットで、日本のAmazonで購入ができ、質感の高い筐体を備えWidevineのセキュリティレベルがL1(ゆえに動画サブスクリプションサービスでHD以上の画質で視聴が可能。ただしNetflixはHD画質視聴不可)という特徴があります。

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ここがおすすめ
・Teclastの最上位「Tシリーズ」に属し、高い質感の筐体
・10.36インチで厚さ7.7 mm、重さ460 gと薄型軽量
・Widevine L1
・4スピーカー搭載で、音質も良好
ここはイマイチ
・カメラ性能は価格なり
・Helio G99搭載機に比べ、性能は低め
販売サイトはこちら
TECLAST T40 Air タブレット:Amazon

1.Teclast T40 Air 概要

TeclastのAndroidタブレットには「Tシリーズ」「Mシリーズ」「Pシリーズ」があり、その中でもTシリーズは最上位に位置します。今回のレビュー機も製品の外箱には「匠心」と書かれており、特に筐体の質感が高くなっています。

システムスペックは「スマホとしてはエントリークラス、しかし低価格帯のタブレットとしてはまずまず」という感じです。T40 AirのAmazonでの価格は2万円強ですから、割と気軽に購入できる価格帯と言えますが、その割には性能が高く、また筐体の質感も高いものになっています。

以下にスペック表を掲載します。このレビューでは読者の方々の購入検討に役立てるよう、筐体の詳細説明および簡単な性能テストを実施します。

Teclast T40 Air
OSAndroid 13
SoCUNISOC T616
RAM8GB(拡張機能により最大16GB)
ストレージ256GB
ディスプレイ10.36インチIPS(2,000 × 1,200)
バンドFDD:B1/3/5/7/8/20
TDD:B34/38/39/40/41
ネットワーク802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth5.0
入出力USB Type-C、microSDカードリーダー、オーディオジャック
カメライン8MP/アウト13MP+補助カメラ
バッテリー7,200mAh
サイズ246 × 156 × 7.7 mm
重量460 g(実測値)

2.Teclast T40 Air 外観と使用感

Teclast T40 Air 同梱物

同梱物です。ユーザーマニュアルと保証書、ACアダプター、主に充電用のUSB Type-C - USB Type-Cケーブル、SIMピンです。ユーザーマニュアルには日本語の表記もありましたが、Android OSの基本操作を説明する内容なので、ウインタブ読者にはあまり参考にならないと思います。ACアダプターは出力20Wで、日本のコンセントで使える形状のものでした。

Teclast T40 Air 前面

前面です。ベゼル幅は低価格帯のAndroidタブレットとしては妥当と言いますか、やや細めです。Webカメラはこの画像の中央上部、横持ち時に適した位置にあります。

Teclast T40 Air Color & Contrast
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なお、ディスプレイの画質ですが、最初に見たときに「青い(青味が強い)」と感じました。Teclast製品のディスプレイは割と青味が強く感じられることが多いのですが、T40 Airもそうでした。

設定メニューに「Colors & Contrast」というところがあり、ここで色合いを微調整できます。どのくらい効果を実感できるかは人それぞれですが、私としては「ここを調整することによってほぼ満足の行く色味に設定できた」と思っています。

これはAmazonプライムビデオのスクリーンショットです。T40 Airはメーカーの開示通りWidevine L1で、AmazonプライムビデオではHD画質の視聴が可能でした。一方で、これもメーカーの開示通りですが、NetflixではWidevineがL3と表示され、HD画質視聴はできませんでした。他の動画サブスクリプションサービスはテストしていませんが、特にNetflixで高画質視聴をしたい、という人はご注意ください。

Teclast T40 Air 背面

Teclast T40 Air 背面

背面です。色味がうまく写せなかったので、2枚掲載します。上が日中(雨が降っていて暗かった)、下が蛍光灯下で撮影したものです。筐体色は「やや濃い目のグレー」ですね。

背面素材は金属で、表面にサンドブラスト加工が施され、手触りの良いものでした。

Teclast T40 Air 右側面

Teclast T40 Air 左側面

右側面(上の画像)と左側面(下の画像)です。右側面は画像左からイヤホンジャック、USB Type-Cポート、そしてSIM/microSDスロットがあり、左側面にはポート類はありません。また、左右側面にそれぞれ2つずつスピーカーがついています。

なお、スピーカーの音質は高いです。薄型のタブレット製品なので限界はある、というか特に低音は弱いのですが、こもった音ではなく、低価格品としてはかなりクリアな音質だと思います。4つのスピーカーから気持ちのいいステレオサウンドが楽しめました。

Teclast T40 Air カードリーダー

SIM/microSDスロットはご覧の通り「nanoSIM+nanoSIM」もしくは「nanoSIM+microSD」に対応します。

Teclast T40 Air 上面

Teclast T40 Air 下面

上面(上の画像)と下面(下の画像)です。上面には電源ボタンと音量ボタン、下面には何もありません。

こうしてみるとエッジ部分が角ばった形状になっているのがわかると思います。

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3.Teclast T40 Air システム

Teclast T40 Air ホーム画面とアプリ一覧
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ホーム画面とアプリ一覧です。画面下部の3ボタンナビゲーションの位置やアプリ一覧画面がディスプレイ幅いっぱいではなく、Windows 11のスタートメニューのようにやや小さいサイズになっているあたりが、Android 13の大画面デバイス向けUIの特徴です。

プリインストールアプリは基本的には「素のAndroid」で、ゲームアプリや広告っぽいアプリは含まれていませんでした。

Teclast T40 Air 設定メニュー
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設定メニューです。ほとんどの項目が日本語化されていますが、一部Teclast独自と思われる項目については英語表記のままです。また、この画像を見ていただくと、下部に「タスクバー」が表示されているのがわかると思います。これもAndroid 13の大画面デバイス向けUIの特徴ですね。

Teclast T40 Air 設定メニュー
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英語表記のままになっている部分の例として、「メモリ拡張機能の設定」が挙げられます(画像左)。メモリ拡張機能は最近の中国タブ、中国スマホに広く使われており、T40 Airの場合は初期状態で「物理メモリ8GB+拡張メモリ8GB」という状態でした。拡張部分は0GB~8GBまで、2GB刻みで設定ができます。

画像右が開封時点のストレージ状況です。T40 Airのストレージ容量は256GBですが、システム領域で17GBを取られているものの、ほとんどが空き領域になっていました。 

Teclast T40 Air アプリの2列表示

Teclast T40 Air アプリの2列表示

Androidの標準アプリの一部では横持ち時に2列表示に対応します。ただし、2列表示に対応するアプリはまだ少なく、サードパーティ製のアプリではまだ対応できていないものがほとんどだと思います。

4.Teclast T40 Air カメラ

Teclast T40 Air カメラアプリ
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カメラアプリです。画像右側が設定メニューですが、ほとんど日本語化されていません。そんなに難しい表現でもないと思うので、使っていて困ることはありませんでしたが、Teclastにしてはちょっと詰めが甘いような気がします。

カメラアプリは特に器用ではなく、必要最低限の機能がついている、という感じ。ただ、T40 Airはタブレット製品ですし、そこまで撮影に凝ることもないでしょうから、こんなものかな、とは思います。

以下に作例を掲載します。

Teclast T40 Air 撮影画像

Teclast T40 Air 撮影画像

Teclast T40 Air 撮影画像

きれい、ではあるのですが、2枚目と3枚目を見ていただくと、ちょっと赤味が強いと感じますよね。これらの写真は「フルオート(設定を何もいじっていない)」で撮影しましたが、一応「Proモード」もついていますので、もう少し凝った撮影もできると思います。

Teclast T40 Air 撮影画像

ズームは最大10倍。これは10倍ズームの画像ですが、「拡大鏡としては使えるレベル」ですね。写真としては「無理」だと思います。

Teclast T40 Air 撮影画像

一応「ナイトモード」もついていました。まあ、ここまで撮れれば許せるかな…。でもスマホのナイトモードとは歴然とした差があります。

Teclast T40 Airは10インチ級のタブレット製品なので、実際に購入されて「写真撮影に凝るのだ!」という人はほとんどいないと思います。カメラを使うとしたら、「Webミーティングでインカメラを、スマホが手元にないかバッテリー切れのときにアウトカメラを」というくらいかと思います。

今回、インカメラの作例は掲載しませんが、Webミーティング用カメラとしては十分キレイな画像になっていました。

5.Teclast T40 Air 性能テスト

Teclast T40 AirのスペックだとAntutu Ver. 10はライトバージョンでの測定となります。そのため上位クラスのSoCを搭載する製品とは単純なスコア比較ができません。

ライトバージョンの過去データはこんな感じです。

Blackview A200 Pro(Helio G99):431,217
Blackview A96(Helio G99):411,110
Teclast P40HD(UNISOC T606):232,922
Blackview Tab 60(UNISOC T606):221,484

このスコアはゲーム向きとは言えません。ただ、ここで言う「ゲーム」というのは原神とか崩壊スターレイルといった、一般に「重い」とされるゲームタイトルのことを指していて、パズルゲームとか少し古いゲームタイトルであれば普通にプレイはできます。

また、OSの基本操作や動画視聴、Web閲覧などでもたつくことはほとんどなく、普段使いのタブレットとしては不足のない性能だと思います。

6.Teclast T40 Air レビューまとめ

Teclast T40 AirはAmazonで販売中で、価格は31,900円ですが、製品ページに10月13日まで有効の35%OFFクーポンがあり、これを使うと20,735円で購入できます。

Teclastの上位モデル「Tシリーズ」の製品だけあって価格の割に筐体の質感は高く、価格以上の満足感を与えてくれます。また、Widevine L1なので高画質な動画視聴を楽しめますし、スピーカーの音質もそれをサポートしてくれます。

一方でAntutuスコアを見ていただくとわかる通り、SoC性能は(最近増えている)Helio G99搭載タブレットには及びませんので、ゲームを主目的として購入する製品とは言えません。

Teclastをはじめ、最近は中国メーカーのAndroidタブレットが日本のAmazonで気軽に購入できるようになりました。安いものだと1万円そこそこから購入できます。T40 Airは中国メーカーのボトムラインの製品よりは少し値が張りますが、筐体品質がよく軽量で、そこそこ使える性能とWidevine L1を両立した(Helio G99搭載の中国タブレットは今のところWidevine L1の製品はありません)、とてもバランスの良い製品だと思います。

7.関連リンク

TECLAST T40 Air タブレット:Amazon

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