Lenovoが10.1インチのAndroidタブレット「Yoga Smart Tab」を発売しました。この製品はスマートディスプレイ(スマートスピーカーにディスプレイがついたもの)として使うこともでき、「Yogaらしい」独特の形状をしています。後述しますが、この製品を見て「懐かしい!」って思う人もいるでしょうね。
1.スペック
この製品の特徴はスペック表にはない!と言いたくなるのですが、いつものように、まずはスペックの確認から。OSはAndroid 9.0でCPUはSnapdragon 439です。Snapdragon 439はAntutu(Ver.7)のスコアが7万点~8万点くらいなので、性能としてはエントリークラスのいいほう~ミドルスペックの下のほう、ということになります。しかし、この製品はどちらかというと「家庭用タブレット」という感じで、ゲーマーをターゲットにしたものではありませんので、これで十分かと思います。
この製品には2つのバリエーションモデルがあり、RAMとストレージ容量が異なります。3GB/32GBと4GB/64GBの2種類です。ディスプレイは10.1インチのIPS液晶、WUXGA(1,920 × 1,200)解像度で、このへんは一般的な10インチサイズのAndroidタブレットと変わりません。
ここまで見ると、割と普通のAndroidタブレット、それも特段スペックが高いわけでもないし、LTE対応するわけでもない、と…。
しかし、この製品は単なるAndroidタブレットとしてだけではなく、「スマートディスプレイ」として使えます。スマートディスプレイというのはGoogle HomeやAmazon Echoなど、音声サービス(質問に答えてくれたり、デバイスを操作してくれたりするもの)に対応する「スマートスピーカー」にディスプレイがついたものです。スマホと同じようにOK Google!と話しかけて質問したり、アプリを立ち上げたり、音楽再生をしたりできますし、(対応するものだけですが)家電の操作をしたり、といった「スマートホームハブ」として使うことができます。
そして、Yoga Smart Tabの筐体は、スマートディスプレイとして最適なものになっています。
2.筐体
正面から見たところです。普通のタブレットの下部になにか変なものがくっついています。
これがYoga TabのYoga Tabたるところです。筐体下部にシリンダーがあり、ここにバッテリーを搭載したり、スピーカーを装備したりしているんですね。このタイプの筐体は現在でもYoga Tab 3として継続販売されているのですが、ウインタブ的に「懐かしい」というのは…
これです!Yoga Smart Tabと全く同じ筐体なわけではありませんが、ご先祖様と言えそうな、2014年に発売された「YOGA Tablet 2 with Windows」。「艦これ」ブームに乗って低価格なWindowsタブレットがブレイクした頃のモデルですね。当時から非常に個性的な筐体構造になっていて、注目を集めました。
すみません、話を戻します。
この筐体、いろんな意味で「理にかなって」いまして、Surfaceシリーズのように自立して使ったり(スタンドモード、画像左上)、適度な傾斜でタッチ操作したり(チルトモード、画像右上)、シリンダー部分を手がかりにしてブックリーダーのようにして使ったり(ホールドモード、画像左下)、壁にかけて使ったり(ハングモード、画像右下)することができます。
特にスマートディスプレイとして使う場合はスタンドモードやハングモードが非常に便利なのでは?と感じます。
側面です。この製品の側面にはステレオスピーカーが装備されていて、JBL製(2W × 2)です。なので、音質のほうにもかなり期待できるでしょう。この点についても「OK Google、You Tubeで乃木坂かけて」なんて頼んだら、いい音を鳴らしてくれそうです(ちなみにこの記事を書く際に手持ちのスマホのGoogleアシスタントで同じことをやってみたら、ちゃんとインフルエンサーがかかりましたw)。なお、筐体色は「アイアングレー」、筐体素材はアルミです。
3.価格など
Lenovo Yoga Smart Tabは10月25日に発売され、Lenovo直販サイトでの取り扱いはなく、ビックカメラなどの家電量販店や通販ショップで販売されています。ビックカメラでの価格はRAM3GB/ストレージ32GBモデルが税込み34,980円、RAM4GB/ストレージ64GBモデルが税込み37,180円となっています(いずれもポイント10%がつきます)。
この製品は「リビングルーム用」かな、と思います。いや別にリビングルームじゃなくていいんですけど、パーソナルなAndroidタブレットとしてだけでなく、スマートディスプレイとしての活用というのをぜひ試してみたいと思えますね。それと、この独特な筐体、改めて見るとやっぱり「合理的」だよなあ、と思いました。
コメント
まさかの、後継機! ところで、斬新すぎたプロジェクター機能はどこへ行った?
どこ見ても情報なさそうなんですが‥
AnyPen、対応してないんですかね?
来るのが遅いよー!
寝床のネットラジオ、ニュース閲覧とかに便利だった
Yoga Tab 3 8inchの後継機がいつまで経っても来ないから、
HuaweiのMediaPad 5 liteにしちゃったんだよね…。
あのスタンドは人によっては病みつきになる。
追加で買っちゃえ(*゚∀゚)
画面保護フィルムが販売されれば、もう買ってしまいそうです…。
nttxが安い
300個単位での購入条件なので、今は個人向けではなさそうですね。