記事にアフィリエイト広告を含みます

ASUS ROG Strix GL12CX レビュー - ハイスペックなゲーミングデスクトップ。性能だけじゃない!ASUSらしいデザイン性もすごい!(実機レビュー)

ASUS ROG Strix GL12
こんにちはtakumiです。今回は日本ASUSのデスクトップパソコン「ROG Strix GL12CX (GL12CX-I7KR2060KA)」をレビューします。この製品は、ASUSのストイックなハイエンドゲーミングモデルのStrixの名を関するにふさわしく、ゲーム向けに最適化されたハイエンドな一台となっています。

スポンサーリンク

1.スペック

ASUS ROG Strix GL12
この製品はCPUやGPU、RAM、ストレージなどの構成を注文時にカスタマイズすることはできません。そのため、ASUS Storeでは複数のバリエーションモデルが併売されていて、10月28日現在、主要なバリエーションモデルは下記のとおりです。

GL12CX-I9KR2080:Core i9-9900K/RTX 2080/32GB/512GB SSD + 1TB HDD
GL12CX-I7KR2070:Core i7-9700K/RTX 2070/16GB/256GB SSD + 1TB HDD
GL12CX-I7KR2060KA:Core i7-9700K/RTX2060/16GB/1TB SSD

レビュー機である「I7KR2060KA」のCPUはIntelのCoffee Lake-Refresh世代「Core i7-9700K」で、GPUはNVIDIAのミッドハイランク製品「Geforce RTX 2060」となっています。また、搭載VRAMは6GBです。RTX2060は現状スタンダードと言えるGPUなので、起動できないゲームはないと思われますし、ゲームの画質設定次第では快適に遊ぶことができるでしょう。また、対応ゲームではNVIDIAの「DXR」と「DLSS」に対応しています。

システムメモリは16GBとなっているので、とりあえず購入時に必要な容量としては十分と思われ、注文時に構成が変えられない本製品では個人的にありがたい仕様です。

レビュー機のスペックをみて「イマイチ物足りない」と感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、このマシンはケースに面白い仕様が搭載されています。フロントに装着されているマグネット着脱式のカバーを外すと、DVDドライブとSDカードリーダー、「2.5インチドライブマウント」にアクセスできます。同梱されているマウンターを使用して、2.5インチサイズのHDDおよびSSDを簡単に着脱出来るようになっています。

その他、無線系はIEEE802.11a/b/g/n/ac+Bluetooth 4.1が装備されています。

ASUS ROG Strix GL12
ASUS ROG Strix GL12
レビュー機の構成はスペック表と同じくOSがWindows10Home、CPUがIntel Core i7-9700K、RAMが16GBで、ストレージはNVMeSSD(PCIe3.0x2接続)を1TB搭載しています。


GPUもスペック表と同じくNVIDIAのRTX2060(VRAM6GB)でした。ドライバーは記事執筆時点で最新の436.48です。

ASUS ROG Strix GL12
ストレージの読み書き速度を「CrystalDiskMark」で測定しました。速度が特段速いわけではないですが、通常のSATA SSDよりは十分に高速です。

2.外観と内容

ASUS ROG Strix GL12 正面
ここからは外観を詳しく見ていきます。まずは正面です。表面にはド派手なROGロゴマークとラインが入っており、これらはASUSの「AURAイルミネーション制御システム」に対応しています。また、上部にはUSB3.0Type-A×2、USB2.0Type-A×2、SDカードリーダー、ヘッドホンマイクジャックが装備されています。

ASUS ROG Strix GL12 カバーを開けたところ
カバーを外したところです。上はDVDドライブ、下はスペック説明のところで触れたドライブマウンド部です。

ASUS ROG Strix GL12
右側面には特別何も配置されていません。パネル部にはROGマークが浮かび上がるよう加工されています。

ASUS ROG Strix GL12
左側面はカバーが取り付けられています。同梱されているアクリルパネルに換装すれば、中のパーツが見えるようになります。

ASUS ROG Strix GL12
ASUS ROG Strix GL12
背面です。マザーボード側の接続ポートは、上からUSB2.0×2,USB3.1×2,USB3.0×4、ギガビット対応LANポート、ライン入力となっています。電源コネクタは左下にあります。ビデオカードの対応映像出力規格は、DP×2、HDMI×2となっています。

ASUS ROG Strix GL12
筐体内部です。メモリスロットは2つで、メモリは純正では16GBx1のシングルチャンネル使用になっています。その右側に刺さっているのは実はM.2スロットで、熱を持ちやすいM.2SSDを効率的に冷却できるようになっています。自己責任前提ですがこれらは交換ももちろん可能です。また、CPUが水冷になっています。

ASUS ROG Strix GL12
底面には通気口が配置されています。ゴム足(画像左にあるもの。こちらが手前)で筐体を支えています。

ASUS ROG Strix GL12
上部は熱放出用のエアインテークが見た目良く配置されています。

同梱品
同梱物です。前述のアクリルパネルやドライブマウンター、電源ケーブル、マニュアル類一式が入っています。ROGのロゴのペーパークラフト(?)が入ってるのが個人的に面白いなと思いました。

3.使用感

CPUが水冷になっているので、同サイズの他社競合製品よりかは動作音が静かかな、とは思いました。なんと言っても筐体そのものの奇抜なデザインと、筐体内外に装着されているLEDシステムがデザイン性をより引き立てており、実際に室内に設置するだけでも満足感を得ることが出来るかと思います。


総合ユーティリティツールの「Armony Crate」です。CPU&GPUの使用率監視や、パフォーマンス調整、またここからLED調整ツールの「AURA」や音声調整ツールの「Sonic Studio」などの詳細ユーティリティツールにアクセスできます。

ASUS ROG Strix GL12
音声ユーティリティツールのSONIC STUDIOです。音響効果やイコイライザの調整が可能です。

スポンサーリンク


ネットワークツールの「GAME FIRST V」です。ネットワーク品質の監視や、アプリごとのネットワーク使用率優先度変更など、ゲーマーにとって痒いところに手が届くアプリとなっています。

4.性能テスト

この製品はCPUに第9世代のCore i7-9700K、GPUにGeForce RTX2060を搭載していますので、「ドラゴンクエスト X ベンチマーク」「ドラゴンズドグマオンライン(DDON)ベンチマーク」「3D Mark」をやってみました。また、普段ウィンタブでは取り扱わない「ファイナルファンタジーXV Windows Editionベンチマーク」もテストしてみました。実動テストで「シャドウ・オブ・ザ・トゥームレイダー」「Quake Champions」「Forza Horizon4」もそれぞれテストしています。


参考:
Lenovo Legion T730(Core i9-9900K、RTX2080):24,360
Lenovo Legion C730(Core i9-9900K、RTX2080):24,090
ドスパラ GALLERIA ZF(Core i7-9700K、RTX2070):22,792
Lenovo Legion C750(Core i7-8700、GTX1060):22,407
ASUS ROG Strix GL10CS(Core i7-9700K、GTX1660Ti):22,186
ASUS ROG Strix GL10DH(Ryzen 7 3800X、RTX2070):21,612
ドスパラ GALLERIA DF(Core i5-8500、RTX2060):19,274
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060):18,061
ドスパラ GALLERIA RJ5(Ryzen5 2600、GTX1660):14,204


参考:
Lenovo Legion T730(Core i9-9900K、RTX2080):16,125
Lenovo Legion C730(Core i9-9900K、RTX2080):15,737
ASUS ROG Strix GL10CS(Core i7-9700K、GTX1660Ti):14,787
Lenovo Legion C750(Core i7-8700、GTX1060):14,567
ドスパラ GALLERIA ZF(Core i7-9700K、RTX2070):13,230
ドスパラ GALLERIA DF(Core i5-8500、RTX2060): 12,958
ASUS ROG Strix GL10DH(Ryzen 7 3800X、RTX2070):12,090
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 10,491
ドスパラ GALLERIA RJ5(Ryzen5 2600、GTX1660): 8,617


参考(高品質):
ドスパラ GALLERIA ZZ(i7-8700K RTX2080Ti) 12532
ドスパラ GALLERIA GCF1070NF(i7-8750H GTX1070) 6691
MSI GL63(i7-8750H RTX2060) 6982
MSI GS65(i7-8750H GTX1070 Max-Q) 5821
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(i7-8750H GTX1060) 4675
ドスパラ GALLERIA GCF1050TNF(i7-8750H GTX1050Ti) 2914
MSI GF75 Thin(i7-8750H GTX1050Ti Max-Q)2990

「低くも高くもない」といった感じの性能を誇るRTX2060ですが、CPUが性能値を底上げしてくれているように見えます。実際にゲームをプレイする際には性能は必要十分なものでしょうが、VRAMが6GBしかないのが今日の重量級タイトルでは足を引っ張ることがあるかと思います。FF15も快適ですが、これ以上設定を上げるのは難しくなってくるかなと思います。

ASUS ROG Strix GL12
参考:
Lenovo Legion T730(Core i9-9900K、RTX2080):10,283、22,459、54,833
Lenovo Legion C730(Core i9-9900K、RTX2080):10,127、21,378、52,003
ドスパラ GALLERIA ZF(Core i7-9700K、RTX2070):8,665、19,807、45,030
ASUS ROG Strix GL10DH(Ryzen 7 3800X、RTX2070):8,459、18,958、44,420
ドスパラ GALLERIA DF(Core i5-8500、RTX2060): 7,072、16,142、34,912
ASUS ROG Strix GL10CS(Core i7-9700K、GTX1660Ti):6,167、13,136、34,642
ドスパラ GALLERIA RJ5(Ryzen5 2600、GTX1660): 5,381、11.954、31,285
Lenovo Legion C750(Core i7-8700、GTX1060):3,912、10,448、30,597
※左からTime Spy、Fire Strike、Sky Diverのスコア

3D MarkのスコアもCPUなり、GPUなりという感じで、ほぼ期待通りのスコアになっているかと思います。

Shadow of the Tomb Raider ASUS GL12

トゥームレイダーですが、平均で80fps程となっています。高すぎず低すぎずで一番いい設定なのではないかなと思います。



トゥームレイダーの初期設定です。プリセット高になっていますね。微調整で少し画質を上げてもいいかもしれません。

Quake Champions ASUS GL12

QuakeChampionsですが、140fps前後で安定しています。普通に遊ぶ分には特に困ることはないかと思われます。


初期設定では、ほぼMedium設定になっています。動画のように少し設定を下げて144fpsを達成するのが良いかと思われます。

Forza Horizon 4 ASUS GL12

Forza Horizon 4も、特に不自由なく初期設定で110fpsをオーバーしています。不自由があることは全く無いでしょう。



初期設定ではプリセットはウルトラでした。特に設定を弄る必要もないでしょう。

5.DXRとDLSSテスト

今回搭載されているGPU「RTX2060」は、NVIDIAの新技術「リアルタイムレイトレーシング」に対応しており、それを動かすためのエンジン「DXR(DirectXRaytracing)」と、同じく新技術「ディープラーニングスーパーサンプリング(DLSS)」に対応しています。「DXR」は主に影や光の表現を従来のものよりより現実的なものにし、「DLSS」は従来のアンチエイリアシングと比較して高いパフォーマンスを維持できるようになります。今回は有料版「3DMark」内で、DXRテストの「Port Royal」と、DLSSテストをそれぞれ実行してみました。


※画像は通常(WQHD解像度)時。
参考
ドスパラ GALLERIA ZF(デスクトップRTX2070):5043
MSI GL63 8SE(RTX2060):3246
ドスパラ GALLERIA GCF2070NF(RTX2070):4198
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(RTX2060 Max-Q): 2955

ノートモデルのRTX2070とほぼ同等の性能を発揮しています。ゲーミングデスクトップが如何に経済的かというのは、なんとなくイメージしやすいのではないかなと思います。


DLSSのテストです。スコアとかが出るわけではありませんが、フレームレートに15fps程度の差が出たので、テスト結果を見ていただければDLSSがどれだけゲーム上で効果的か、というのはご理解していただけるかと思います。

Shadow of the Tomb Raider RTX ASUS GL12

今回は「シャドウオブザトゥームレイダー」でDXRのテストを行っています。影の濃度や光の指し方に注目していただければ効果がご理解いただけるかと思います。

6.まとめ

ROG Strix GL12CX (GL12CX-I7KR2060KA)は、ASUS Store販売中で、10月28日現在の価格は下記のとおりです。

I9KR2080:Core i9-9900K/RTX 2080:399,500円(439,450円)
I7KR2070:Core i7-9700K/RTX 2070:299,500円(329,450円)
I7KR2060KA:Core i7-9700K/RTX2060:249,800円(274,780円)(レビュー機)
※カッコ内は税込価格
※レビュー機I7KR2060KAは限定クーポン「ASUSwt01」使用で232,314円(税込み255,545円)に(11月30日まで)

価格はやはり多少なりとも張ってしまいますが、デザイン性の高さはピカイチで、この辺りはさすがASUSと言わせるようなものに仕上がってると思います。簡易水冷なのでメンテナンスは一筋縄ではいかないかもしれないですが、拡張性は概ね高めなので、将来的なアップデートにも十分対応しているかと思われます。個人的には、レビュー機よりも1ランク上のモデルで、RTX2070を搭載した「GL12CX-I7KR2070」をおススメします。ただし、レビュー機にはサイト限定クーポンが使えますので、価格差が結構大きくなっちゃいますけどね。

性能だけでなくデザイン性、そして品質と全てにおいて妥協したくない方のための、究極の1台です。

7.関連リンク(ASUS Store)

ROG STRIX GL12CX (GL12CX-I9KR2080)icon
ROG STRIX GL12CX(GL12CX-I7KR2070)icon
ROG Strix GL12CX (GL12CX-I7KR2060KA)icon

スポンサーリンク