HP Chromebook x360 12b - コンパクトサイズの12インチ・コンバーチブル2 in 1。個人用のモバイルマシンとしてもメリットがありそうです

HP Chromebook x360 12b
HPが12インチとコンパクトなChromebook「x360 12b」を発売します。ウインタブでは直近で2機種、Chromebookの実機レビューをしています。「HP Chromebook x360 14」と「ASUS Chromebook Flip C434TA」なのですが、それ以前だと2015年1月に「Dell Chromebook 11」という製品のレビューをしていますので、実に4年半以上もChromebookには触れていなかった、ということになります。で、その4年半あまりの間にChromebookは劇的な進歩を遂げていまして、「これなら個人利用でもすごく快適だろう」と感じました。

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ここに来てHPだけでなくASUSやacerでもChromebookに注力する動きが見られます。HP Chromebook x360 12bはサイズもコンパクトでモバイル利用に向きますし、Chrome OSもどんどん使い勝手が良くなっていることもあり、「そろそろ購入してみたい」と感じさせてくれる製品です。

1.スペック

HP Chromebook x360 12b
この製品はOSがWindowsではないので、CPUやRAM、ストレージ構成に対する「評価の感覚」は異なります。OSはPentium N5000、RAMは4GBと、Windows PCとしてみた場合はちょっと頼りない印象ですし、ストレージに至ってはわずかに64GB(しかもeMMC)と、低価格タブレット並みの容量しかありません。私の感想だと、CPUとRAMについてはこれで大丈夫、でもストレージはちょっと厳しいかな、ということになります。

ウインタブでレビューしたHP Chromebook x360 14はCPUにCore i5-8250Uを搭載していて、この製品よりもCPU性能は数段上でした。ChromeOSは基本的にブラウザー(Chrome)上でWebアプリを使って作業しますので、はっきり言ってCPU性能はそれほど重要ではないと思います。おそらくPentium N5000でもストレスなく動作するでしょう。

しかし、現在のChrome OSはGoogle PlayのAndroidアプリをインストールして使うことができます。Web接続を前提とし、データをクラウドに置くChrome OSですが、Google Playアプリは内蔵ストレージにインストールされますので、それを考慮するとストレージ容量がちょっと厳しい、と感じているわけです。

ウインタブのレビューでは動作しないGoogle Playアプリもありましたが、「デレステ(アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ)」とか「PUBG」「Asphalt 9」などを試すことができました。それで、Googele PlayにあるアプリはIntel CPU(もっと言うとIntel CPUの内蔵GPU)に最適化されていないようで、デレステなんかは(Core i5搭載機なのに)グラフィック品質が非常に低く、プレイを楽しめる感じではありませんでした。

そのため、Pentium N5000を搭載するこの製品でも、Google Playにある人気のゲームなどをすべて快適にプレイするのは難しいだろうと思います。これは仕事用としてChrome OSを使う場合にはあまり関係のないことではありますが、CPU性能が高かろうと低かろうと、AndroidスマホのようにGoogle Playアプリを快適に使えるとは限らない、ということは認識しておくべきかと思います。

ディスプレイは12インチで解像度は1,366 × 912と、少し変則的なものになっています。ノートPCに見られるHD解像度(1,366 × 768)のアスペクト比を変更し、少し縦に伸ばした(アスペクト比3:2)もので、Surfaceシリーズと同じ形状です。解像度に関してはもうワンランク上(1,920 × 1,280)でもよかったのでは?と思いますね。

それと、この製品はUSI(Universal Stylus Initiative)ペンに対応します。で、このUSIというのは私もよくわかりませんので、HPの製品ページからそのまま引用します。

Chromebook x360 12b は、USI(Universal Stylus Initiative)ペンに対応します。
USIは、アクティブスタイラスの標準化のためのコンソーシアムであり、
ワコム、Synaptics、Intel、Google(順不同)がメンバーとなっています。

同時に複数のペンの使用をサポートし、4096段階の筆圧感知や傾き検知等の機能を備えます。
(USIペンは、2019年秋頃、オプションとして発売予定)

ということで、まだ製品は発売されていないですが、この製品の手書き性能にはかなり期待ができそうです。

通信まわりですが、意外なことにLTEモデルではありません。Windowsノートと同じようにWi-Fiモデルですが、さすがにAndroidスマホとの親和性は高く「インスタントテザリング」など、連携機能は充実しています。

入出力ポートはUSBポートが合計で3つありますが、HDMIなどの映像出力ポートがないので、映像出力はUSB Type-Cポートを使うことになりますし、充電/給電もType-Cポートからとなります。Chrome OSの場合、Windowsデバイス用の周辺機器の接続が可能か、ということが気になりますが、一部非対応のものがあるにしても、マウスなどの接続は可能です。USBメモリーなどのストレージデバイスはフォーマット形式によると思います。

バッテリー稼働時間は最大11時間となっていますが、これもウインタブの実機レビュー経験に照らすと「Windows PCの公称稼働時間よりもはるかに信用できます」。Windows PCの場合、「メーカー公称値の半分くらい」であることが多いですが、Chromebookだと「メーカー公称値の8割くらい」と考えていいと思います。

サイズはタテ・ヨコ・厚さはいいとして(12インチなので小さくて当たり前)、重量は「もう少しなんとかできませんでしたか?」とは思います。軽快なOSに12インチサイズ、ということで重量については大きな期待を寄せていたのですが、1.35 kgというのはWindowsのコンバーチブル2 in 1よりもむしろ重いって言えるんじゃないでしょうか?ここはかなり不満です。

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2.筐体

HP Chromebook x360 12b
見た目はほとんどWindowsマシンと変わりません。遠目で見るとごく普通のノートパソコンです。この製品の場合、ディスプレイのアスペクト比が3:2であるため、正面から見ると画面が少し縦に長くなっているのがわかると思います。また、ベゼル幅ははっきり言って太いですね。ただし、12インチという小さめのサイズでキーボード面にある程度のゆとりを持たせる必要があり、それで横幅を小さくしなかったのかもしれません。実際、この製品のキーボードはキーピッチが19 × 19 mm、キーストロークが1.4 mmと、一般的なノートPCと同等のサイズを確保しています。

HP Chromebook x360 14 キーボード
この画像はChromebook x360 12bではなく、Chromebook x360 14のものです。当然ですがChromebookにはWindowsキーはありませんし、Deleteキーがないなど、配列も少し異なります。また、Chromebookでもショートカットキーが使えますが、すべてWindowsと同じではないので、使い始めのうちは戸惑うと思いますし、独特の操作方法を理解する必要もあります。しかし、それは決して高いハードルではなく、必要に応じてWeb検索をしながら覚えていけば、それほど苦労することはないと思います。

HP Chromebook x360 12b
天板です。色は「セラミック・ホワイト」で、おそらくChromebook x360 14やWindowsノートのSpectre 13と同じく「アニオン電着塗装(AED)」が使われていると思います。この塗装は陶器のようななめらかな質感で、キズ付きにも非常に強い、高級感のあるものです。

HP Chromebook x360 12b
側面と入出力ポートの配置です。コンバーチブル2 in 1筐体なので電源ボタンと音量上下ボタンは左右の側面にあります。また、電源供給は左右両方の側面にあるType-Cポートからになります。

HP Chromebook x360 12b
ヒンジが360度回転し、タブレットモードやスタンドモードにして使うこともできます。

3.価格など

HP Chromebook x360 12bは10月下旬の発売予定で、この記事を書いている10月27日現在、まだ販売がスタートしていません。価格は64,800円(税込み71,280円)となっていますが、最近のHPの動向を見る限り、実売価格はこれよりも低くなるものと予想しています。

Chrome OSというと、学校とか会社とか、組織で一括導入するもの、というイメージがあります。個人としてChromebookを購入しようと考えている人はまだ多くはないでしょう。

先日Chromebookの実機レビューをしてみて、現状のChrome OSであれば、「私の仕事は完結させることができる」と感じました。「ネットに繋がっていなければ何もできない」という評価は必ずしも間違ったものではない(実際にはオフラインでの作業も可能です)ですが、「じゃあWindows PCを使う場合、ネット接続なしで仕事ができるか?」と言われれば、個人的には「無理」です。WindowsだろうとChrome OSだろうと、私の環境ではネット接続なしでは仕事はできません。

また、「Excelのマクロが使えないんでしょ?」というのも事実です。でも、そう言えば私は今、マクロ入りのExcelファイルは使っていませんし、この先もVBAマクロでなにか書くということは予定していないです。

Chrome OSはWindowsが目指す「スリープからの復帰が爆速」とか「長時間のバッテリー稼働」とか、そういった部分が非常に得意です。それと、私のような個人事業主とか数人規模の小企業でもG Suiteを使えばグループ単位での作業が快適にできるようになりますし、独自ドメインのメールアドレスとか高度なユーザー管理機能も使えます。例えば私がライターさんがたにChromebookを配布してG Suiteを使って管理すれば、会社っぽい運営も可能になるでしょう。

Chromebookの場合、どうしても「Google頼み」になってしまう感はありますが、軽くて使いやすいOSとかG Suiteによる管理とか、Windows PCとはまた違った活用ができそうなので、心惹かれるものがあります。

4.関連リンク

HP Chromebook x360 12b 製品詳細icon

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コメント

  1. 匿名 より:

    いいな~と思いながら下にスクロールしていったら高すぎて笑ってしまった。 3万円台の製品でしょ…