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UGREEN PD3.1 モバイルバッテリー PB205 レビュー -最大出力140W、容量25,000 mAhの大型モバイルバッテリー、PCの充電もできます

UGREEN PD3.1 モバイルバッテリー PB205
UGREENのモバイルバッテリー「PB205」の実機レビューです。私、この製品に強いニーズを感じていました。別記事でも書きましたが、私は2023年に入り、車中泊やキャンプ、そして海外出張(台湾)、青春18切符を活用しての国内旅行、そして諸事情により複数回の帰省(北海道)と、やたらとアクティブに動き回るようになりました。

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キャンプや車中泊などマイカーで移動する場合はポータブル電源を持っていくのですが、公共の交通機関を使って遠出する場合はポータブル電源の持参はできず(重さ10キロ以上ありますから…)、一方で最近購入したモバイルノート「ThinkPad X13 Gen 4」は終日のバッテリー駆動だと「微妙にバッテリー切れが心配になる」ような感じだったので、「ノートPCのバッテリーをせめて50%くらいまでレスキューできるモバイルバッテリーが欲しい」と考えたわけです。

ノートPCへの給電となると、出力は45W程度は欲しいです。ノートPCの機種によっては一般的なモバイルバッテリーでも給電できる製品がありますが、私が使っているThinkPad X13に関してはUSB PDに対応していますし、純正のACアダプターだと65Wでの給電が可能なので、充電時間なんかを考慮するとやはりノートPCの給電に見合う出力のものが欲しかったんですね。

ということで、今回はUGREENからレビュー機をサンプル提供していただき、その使い勝手を確認してみたいと思います。

ここがおすすめ
・最大140Wでの電力供給に対応(ただし対応デバイスのみ)
・3デバイスを同時に急速充電可能
・25,000 mAh/90Whの大容量
・パススルー機能を搭載
・多重保護システム搭載による高い安全性
ここがイマイチ
・供給電力は期待よりも小さい(特にPCの充電)
・500 gという重さを嫌う人もいるかも
販売サイトはこちら
UGREEN PD3.1 モバイルバッテリー PB205:Amazon
※クーポンコード「WINTAUG05」で5%OFF

1.製品概要

UGREEN PD3.1 モバイルバッテリー PB205
容量は25,000 mAh(90Wh)とモバイルバッテリーとしては大きく、一般的なノートPCとスマホそれぞれを1回は満充電できると思います。ちなみに私が使っているThinkPad X13のバッテリー容量は54.7Wh、スマホのPixel 8が約16.5Whなので、計算上はそれぞれを残量ゼロの状態から満充電にできます。

ポートは3つ。PD3.1に対応しているので最大で140W出力が可能ですが、Macだと140W充電できるようですけどWindows PCでPD3.1に対応しているものはまだ少なく、私のThinkPad X13も140W給電には対応していないようです。なので個人的には「オーバースペック」です。もちろんPCとスマホに同時給電できます。

それと、実機に触ってみたかった大きな理由が「サイズ感」です。サイズと重量が開示されているので「それで十分だろ!」というのはあるんですけど、実際に感触とか重量感を肌で感じてみたかったんですよね。この製品をPCと一緒にバッグに入れて長距離を移動することになりますから。

2.外観

UGREEN PD3.1 モバイルバッテリー PB205 同梱物
同梱物です。ペーパー類は取扱説明書、安全に関する説明(User Instractionと書かれているもの)、それとフランス語で書かれた紙片(おそらくフランスの法規制絡みと思われ、日本のユーザーには関係ないでしょう)が入っていました。画像左上にはUSB Type-C – USB Type-Cのケーブル(長さ約50 cmの短いものです)、そして右側には収納用のポーチが入っていました。なにげにポーチは携帯時に便利そうです。

UGREEN PD3.1 モバイルバッテリー PB205 前面
すみません、便宜的にこの面を「前面」、この画像の位置を「前面正位置」とみなし、それに基づいて各側面を呼称します。前面にはメーカーロゴと最大出力を示す「145W」、それと容量の「25,000 mAh」という記載があるのみ。表面素材は金属と思われます。

UGREEN PD3.1 モバイルバッテリー PB205 背面
背面には何もありません。この製品は「ツートンカラー」で前面と側面の一部がグレー、背面と側面の一部がブラックになっています。

UGREEN PD3.1 モバイルバッテリー PB205 下側面
下側面です。画像右側に電源ボタンがあります。

一回押し:電源オン
ダブルクリック:電源OFF
電源ONの状態で3.5秒長押し:低電流モード

なお、オートパワーオン(デバイスを接続すれば充電が開始される)とオートパワーオフ機能がついているので、電源ボタンについてはあまり気にしなくて良さそうです。ただし、低電流モードの場合はデバイスを接続していなくとも電力を消費する構造になっています。低電流モードでも約3時間で電源OFFとなりますが、その間は微弱ながらバッテリーを消耗しますので、注意が必要です。

それと、この製品は「パススルー」機能に対応しています。つまり、PB205を充電しながらPB205を使って他のデバイスを充電できる、ということです。私としてはあまりニーズはありませんが、この機能を重視される方も少なくないでしょうね。

UGREEN PD3.1 モバイルバッテリー PB205 上側面
上側面には各種認証マークとそれぞれのポートで可能な出力が記載されています。要は上に掲載したスペック表と同じものです。あと、ここにも25,000 mAhという記載がありますね。

UGREEN PD3.1 モバイルバッテリー PB205 右側面
右側面です。ここが「PB205のメイン」ですね。真ん中にUSB Type-Aポート、左右にUSB Type-Cポートがあります。PB205への充電は画像右のUSB Type-Cポートを使います。PB205を充電する際の最大電力は65Wです。また、PB205にはACアダプターが付属していませんので、別途(急速)充電器を用意したいところです。

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UGREEN PD3.1 モバイルバッテリー PB205 出力
PB205からの出力はこのようになっています。使用するポートによって最大出力が異なるのと、ポート数によっても最大出力が変わってきます。これらのポートをどのようにして組み合わせて使うかはお手持ちのデバイスの状況によって異なりますが、私が複数デバイスを同時充電する場合は「画像右のUSB Type-CポートでノートPCを、画像左のUSB Type-Cポートでスマホを充電」するパターンになると思います。ちなみに手持ちのノートPCは少なくとも65W、おそらく最大100Wで、スマホは最大27Wでの急速充電が可能ですが、計算上はどちらも最大出力で同時充電できます(実際にはデバイス側の制御で常時最大出力の充電にはならないです)。

UGREEN PD3.1 モバイルバッテリー PB205 左側面
左側面には何もありません。

UGREEN PD3.1 モバイルバッテリー PB205
トップ画像を再掲します。手で持ってみた印象ですが、「思ったより軽い」ですね。実測重量は501 gありましたのでスペック表の数値とほぼ同じではあります。10インチ級のAndroidタブレットも500 g前後の重量なのですが、PB205はサイズが小さいこともあってか、タブレットよりも軽く感じます(このあたりは個人差があると思います)。あと、個人的に2023年はポータブル電源のレビューを何度かやってまして、それらとは比べ物にならないくらいに小さくて軽いです。

3.使ってみた

UGREEN製品ということもありますし、「本当に公称値通りの出力になるのか、容量に偽装はないか」ということを突っ込んで検証はしません。また、私の手持ちのデバイスでUSB PD3.1規格(140W)のものはありません。なので、手持ちのデバイスを使い、私の利用シーンに即してチェックしてみたいと思います。

UGREEN PD3.1 モバイルバッテリー PB205
まずはノートPCとスマホの同時充電です。使用機材はThinkPad X13 Gen 4とGoogle Pixel 8です。また、充電にはUGREEN製の100W対応USB Type-CケーブルとPixel 8の純正USB Type-Cケーブルを使用しました。

UGREEN PD3.1 モバイルバッテリー PB205
ノートPCとスマホに同時充電した際、スマホへの給電はおおよそ17W-20Wくらいで推移しました。Pixel 8の急速充電は最大で27Wとのことですが、経験上Pixel 8に限らずスマホが最大電力で充電できることはまずありませんので、「だいたいこんなもんかな」と思いました。

しかし、PCのほうの充電出力が上がりませんでした。おおよそ20W-25Wくらいしか出ません。「???」と思い、PCの設定アプリ(Lenovo Commercial Vantage)を確認してみたところ「寿命を延ばすために、バッテリーは個人の使用パターンに応じて充電電圧と容量を自動的に調整します」との説明があり、どうやらPC側で充電時の電力を制御しているようです。

ただし、手持ちの急速充電器(これもUGREEN製です)で同じPCの充電をしてみたところ、30-35Wくらいにはなりましたので、やはりPB205の供給能力はちょっと低めではあります。

UGREEN PD3.1 モバイルバッテリー PB205
次に、ちょうど実機レビュー用にお借りしていた「Microsoft Surface Laptop Studio 2」の充電を試みました。Surface Laptop Studio 2もUSB PDに対応していて、GeForce RTX4050を搭載している関係で純正ACアダプターの出力は127Wと大きいです。Surface Laptop Studio 2では50-70W程度、瞬間的には90Wを越える出力になっていました。

UGREEN PD3.1 モバイルバッテリー PB205
一応、PC、スマホに加え、タブレット「Blackview Tab 18(33Wの急速充電に対応)」も交え、3デバイス同時充電も試みました。タブレットの充電はPB205のUSB Type-Aポート(3デバイス同時給電の場合最大20W)を使いました。この際、ノートPCとスマホへの供給電力はほとんど変化がなく、タブレットには12-14Wくらいで給電ができました。

試してみた結論として、スマホとタブレットについては公称値通りの最大電力供給にはならなかったものの、概ね満足できる結果となりました。一方でPC(特に私のThinkPad X13)への給電はちょっと期待外れでした。ただし、これはデバイス側の制御によるところが大きく、それを踏まえると「急速充電に対応する3デバイスを同時に充電できる」ことが確認できたことで納得できます。

ThinkPad X13 Gen 4について、今後PB205が相棒になりますので、(メーカー側で使用状況に応じて充電電圧を調整すると説明していますし)折に触れて供給電力のチェックをしてみたいと思います。

UGREEN PD3.1 モバイルバッテリー PB205
次に携帯性ですが、これは「期待通り」ですね。私は出張・旅行時にPCと周辺機器を他の荷物とは別に薄型のリュックに入れて持ち運びますが、PB205の収納はラクラクですし、重量約500 gというのも苦になりませんでした。…というか、最近買い替えたThinkPad X13が以前使っていたモバイルノートよりもかなり軽量なんで、この点も「ラクラク」に寄与していると思います。

4.レビューまとめ

UGREEN PD3.1 モバイルバッテリー PB205はAmazonで販売中で、11月27日現在の価格は10,384円ですが、UGREENからウインタブ読者に割引クーポンコード「WINTAUG05」を頂いており、カート画面でこのコードを入力するとさらに5%OFFの9,865円で購入ができます。なお、Amazonでは現在ブラックフライデーセールを開催中なので、この条件で購入できるのは12月1日までです。

PCへの出力(供給電力)については期待よりも小さめでした。ただし、これはデバイス側の事情によるところが大きく、PB205だけが悪いというわけではないでしょう。一方で3デバイスの同時急速充電は確認できましたし、私の最大のニーズである「ノートPCに給電できること」もしっかり確認できました。

あちこち飛び回った2023年は私にとってとても楽しい1年でした。2024年もキャンプや青春18切符の利用、北海道への帰省、そして台湾のCOMPUTEX取材と、旅行や出張に出かけらればいいなあ、と思っています。その際にはこのPB205が頼りになるだろうと思っていますし、このサイズ感でここまで頼りになるのであれば遠出も安心です。

5.関連リンク

UGREEN PD3.1 モバイルバッテリー PB205:Amazon
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