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OUKITEL BT10 レビュー - 低価格なスマートウォッチ、機能性に優れ、スポーティで腕時計らしいデザインも魅力

OUKITEL BT10 レビュー
OUKITELのスマートウォッチ「BT10」の実機レビューです。タフネススマホやタフネスタブレットでおなじみのOUKITELらしく、「ちょっとタフネス」な雰囲気のスマートウォッチで、Xiaomi Bandシリーズなど「バンド系(ブレスレット系)ヘルストラッカー」に比較的近い価格帯ですが、「ブレスレット系」よりも腕時計らしいデザインになっているのが魅力です。また、多機能な製品でもあります。

ここがおすすめ
・ブレスレット系スマートウォッチよりも「腕時計らしい」デザイン
・省電力性に優れ、長時間の駆動が可能
・スマートウォッチに必要な健康管理機能を網羅
・OUKITELらしい堅牢な筐体で、質感も価格の割に悪くない
・ブレスレット系と変わらない低めの価格設定
ここがイマイチ
・使いもしない機能が多すぎでは?
・睡眠モニターで「取りこぼし」を経験
販売サイトはこちら
OUKITEL BT10:Amazon
OUKITEL BT10:OUKITEL Official Store(AliExpress)
OUKITEL BT10:OUKITEL公式サイト

1.製品概要

スペック表

  OUKITEL BT10
CPU REALTEK RTL8763EWE-VP
ストレージ 32MB
対応OS Android 8.0以上(iOS非対応)
ディスプレイ 1.43インチAMOLED(466 × 466)
輝度650nit
スポーツモード 100以上
センサー 加速度計、心拍数、SpO2
Bluetooth 5.2
バッテリー 410 mAh
待機:70日/通話:6時間/充電:2.5 時間
サイズ 48.8 x 48.8 x 12.6 mm
バンド込みの全長265 mm/バンド幅22 mm
重量 53.6 g(バンド込み実測値55 g)
耐久・耐水 IP68 & 1気圧防水

コメント

最初に「タフネス性能」から見てみましょう。メーカーの開示では「IP68/1気圧防水」となっていますが、「1気圧防水(1ATM、水深10 m)」というのはスマートウォッチの防水性能として高い方ではありません。例えばXiaomi Smart Band 8やOPPO Band 2は5気圧防水(5ATM、水深50 m)です。プールなどで水泳をする場合、水深10 mでは使わないにしても(泳ぐので)大きな水圧がかかりますから、一般には5ATMくらいは必要とされています(参考:GARMINによる説明)。1ATMだと水泳用としては厳しいでしょう。なお、メーカーサイトや販売サイトで「5ATM」という記載が散見されますが、メーカーに確認したところ「1ATMが正しい」とのことでした。

OUKITEL BT10 MIL規格
ただし、MIL規格(MIL-STD-810H)の堅牢性を備えていますので、頑丈なことは確かです。

OUKITEL BT10 健康管理
血中酸素濃度や心拍数、睡眠モニターなどの健康管理機能も不足はありません。

OUKITEL BT10 スポーツモード
123種類のスポーツモードにも対応しています。「123」というのは他の(ブレスレット系)スマートウォッチと比較して最多、というわけではありませんが、常識的に思いつく種目は十分カバーされていると思います。

では、筐体から見ていきましょう。

2.外観

OUKITEL BT10 同梱物
同梱物です。本体とバンドの他に取扱説明書(多言語で日本語の記載もあります)と充電ケーブルが入っていました。なお、ACアダプターは付属しません。

OUKITEL BT10 充電コネクタ
充電ケーブルは一方がUSB Type-A、もう一方がこのような2ピンのPOGOピンです。スマートウォッチでは充電用にPOGOピンを使うものが多いですが、このケーブルをなくしてしまうと(サードパーティ製のものが手に入るとは思いますが)面倒なことになりますので、なくさないようにしましょう。

OUKITEL BT10 前面

OUKITEL BT10 背面
前面と背面です。バンド幅は22 mmで、本体とは汎用の金具で取り付ける仕組みなので、サイズが合えば腕時計用の替えバンドを使えます。

ただ、この画像だけ見てもよくわからないと思いますので、拡大した画像でご説明します。

OUKITEL BT10 右側面
右側面です。こちらにはボタンが2つあり、右側が「POWER」ボタンで、電源のオン/オフと設定メニューの呼び出し」に使います。画像左側が「SPORT」ボタンで、押すと各種フィットネスメニュー(ウオーキングやランニングなど)が表示されます。

OUKITEL BT10 左側面
左側面です。こちらにはボタンっぽいものがありますが、実際はボタンではありません。

OUKITEL BT10 背面
背面です。中央にセンサーがあり、その下には充電用のコネクターがあります。なお、このコネクターはあくまで充電用なので、付属のケーブルを使ってPCなどに接続してもデータ伝送はできません。

OUKITEL BT10 前面
前面です。見るからにスポーツウォッチっぽいデザインですね。ベゼルも立派ですが、ダイバーズウォッチのように回転(タキメーター)はしません。また、もちろんウォッチフェイスは着せ替え可能です。

OUKITEL BT10 装着
装着感は「まあ普通」ですが、バンドの穴が多く、感覚も狭めなので、どなたでも腕にフィットすると思います。実測重量はバンド込みで55 g。55 gは55 gなので、重いも軽いもありませんけど、体感的には軽く感じられました。筐体デザインがややゴツい部類なので、それもあって軽く感じられるのだろうと思います。

3.Da Fit

OUKITEL BT10 Da Fit

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母艦となるスマホで使うアプリは「Da Fit」といい、Google Play(Android)およびApp Store(iOS)から無料でダウンロードできます。このアプリはOUKITELのスマートウォッチ専用のものではなく、汎用アプリです。

OUKITEL BT10 Da Fit ウォッチフェイス

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ウォッチフェイスは本体にもいくつか内蔵されていますが、Da Fitから相当数(50種類程度)あり、Da Fit側で欲しいウォッチフェイスをダウンロードすればBT10にも取り込まれます。

OUKITEL BT10 Da Fit

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基本的な健康管理機能は使えます。歩数計、睡眠モニター、心拍数測定、血圧測定、血中酸素飽和度、月経周期の時系列管理(データ蓄積)が可能です。

OUKITEL BT10 Da Fit

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また、ウォーキングやランニング、サイクリングではスマホのGPSを使用して辿ったルートの表示もできます。

OUKITEL BT10 Da Fit

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さらに環境音楽なども流せますし、スマートウォッチ(BT10)側のアラーム設定なども可能です。機能面ではほぼ不満はないと思いました。また、Da FitはGoogle Fitとの連携ができますので、Google Fit側を主力と位置づけてもいいかもしれません。

4.操作感

OUKITEL BT10 ウオッチフェイス
上でご説明した通り、Da Fit経由で多数のウォッチフェイスが簡単に導入ができ、私が見た限りほぼ全て無料です。個人的には十分な数だと思います。

OUKITEL BT10 常時表示

常時表示(Always On Display)

私は普段腕時計を装着する習慣がありませんが、今回のレビューでは1週間ほどBT10をほぼすべての時間帯で装着し続けました。使っていて便利だな、と思ったのが「常時表示(何も操作していないときでも常に時刻が表示される)」ですね。最近だとブレスレット系の安価なものでも常時表示が可能なものがあると思いますし、基本的にスマートウォッチって手首を動かすと画面が点灯する仕組みでもあるのですが、安価なものだと感度が悪くてサッと時刻を確認できないことがあります。常時表示だと感度みたいなことを気にする必要がありませんし、画面表示も上の画像の通り、シンプルなものになっていますので、個人的には好感が持てました。

OUKITEL BT10 メニュー
右側面上部の「POWER」ボタンを押すとメニューが表示されます。メニューの表示形式は数種類から選べ、この画面はデフォルトの「グリッドビュー」というものですが、リスト形式で表示させることもできます。スマートウォッチには非常に多くの機能が詰め込まれていますので、メニューを表示させる機会も多いですね。

OUKITEL BT10 エクササイズ
右側面下部の「SPORT」ボタンを押すと各種エクササイズメニューが表示されます。私はもっぱら「歩く(ウォーキング)」を使っていましたが、ウォーキングを始める際にSPORTボタンを押して「歩く」をタップするだけなので、操作はラクでした。

OUKITEL BT10 その多機能
実際にはほとんど使わなかったのですが、「天気」とか「カレンダー」、あと電卓とかスマホカメラの遠隔シャッターといった機能もあり、相当に「機能盛りだくさん」という印象を受けました。個人的な意見として、BT10に限らず「スマホで確認したほうがラクな情報」を何でもかんでも搭載するのははっきり言って意味がなく、そんなことよりも「基本的な機能性とか操作性の充実」に開発のエネルギーを絞り込んでもらいたいと感じます。BT10は「独自のSIMスロットを搭載せず、GPUもない安価な製品」のため、必ずスマホと一緒に使う必要があり、天気予報・カレンダー・電卓なんかは全く必要性を感じないですし、余計な機能がないほうがメニューもスッキリしますので、操作性も向上すると思います。

5.使用感

上でご説明した「常時表示対応」ということもあり、「腕時計メインでたまにエクササイズの測定をする」「睡眠モニターで睡眠の質をチェックする」「たまに心拍数とか血圧をチェックする」ような使い方であれば快適です。この価格帯のスマートウォッチとしては十分な品質だと思います。ただし、睡眠モニターの取りこぼし(朝起きても睡眠のデータができていない)など、ちょっとお粗末なところもありました。

一方で、スマートウォッチでは「画面をスワイプして表示(機能)を切り替える」操作を頻繁にしますが、その際の反応はあまり良くありません。使いたい機能にアクセスする前に他の機能が動き出してしまったり、ウォッチフェイスの切り替えの際に、切り替えたい画面になかなかたどり着けない、なんてことがありました。今回のレビューでは「レビューなので」様々な機能を試してみたのですが、普段使いではそこまでスマートウォッチを弄り倒したりしませんので、そこまで強い不満は感じないと思うのですが、人によってはちょっとイラッとするかもしれません。

画面は十分にキレイだと思いますし、輝度も高いです。ただ、用意されているウォッチフェイスが割と可愛らしいものが多く、少々おもちゃっぽい感じではありますね。

あと、上にも書きましたが、機能は多すぎです。もしBT10がWear OS搭載でSIMによる単体通信ができる製品であればこれでいいのかもしれませんが、常に母艦スマホと一緒に持ち歩くスマートウォッチで、かつ1万円を切る安価なものでもあり、「たくさんの機能は不要」だと思います。実際、メニューから天気予報とか電卓を探すのに手間がかかりますし、そのために使用頻度の高い機能へのアクセスもしにくくなってしまいます。なので、機能はもっともっと絞り込んでいいから、そのかわり睡眠データの取りこぼしみたいな基本的な不備をなくして欲しいと思います。

最後にバッテリー持ちです。レビュー期間中、いろいろな機能をとっかえひっかえ使ったわけではなく、「基本的に時刻表示のみ、1日1時間程度のウオーキングをし、睡眠モニターも使用」した程度なのですが、それで「3日間使用してバッテリー残量は30%」くらいでした。また、バッテリー容量も410 mAhとスマホなんかに比べて小さいので充電時間も短いです。なので、バッテリーまわりに関しては優秀、と評価します。

6.レビューまとめ

OUKITEL BT10はAmazonとAliExpress内のOUKITEL Official Storeに製品ページがあり、1月8日現在の価格はAmazonで5,900円(製品ページにある3,000円OFFクーポンを使用した価格)、OUKITEL Official Storeでは50ドル(7,540円)です。

ヘルストラッカー系のスマートウォッチだと、Xiaomi Smartband 8が5,045円、OPPO Band 2が6,873円(いずれも1月8日現在のAmazonでの価格)なので、BT10といい勝負くらいの価格です。おそらく健康管理系の機能、スマホアプリの機能という点では大手メーカーのXiaomiやOPPOの製品のほうが上かと思います。

一方、「腕時計らしいデザイン」ということならBT10に軍配が上がると思いますし、さすがに高級感はないものの、デザインも決して悪くないと思います。スマートウォッチの場合「腕時計」としての見た目も結構重要な要素だと思いますので、ビジネスシーンなどでも違和感なく使える、という意味ではBT10は悪くない選択肢と言えるでしょう。

7.関連リンク

OUKITEL BT10:Amazon
OUKITEL BT10:OUKITEL Official Store(AliExpress)
OUKITEL BT10:OUKITEL公式サイト

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