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LOFREE Wanderfreeの実機レビュー - ひと目惚れデザインの、おしゃれな旅行カバン型メカニカルキーボード

lofree wanderfree
こんにちは、natsukiです。以前にも紹介した、見た目のインパクト抜群の旅行カバン型メカニカルキーボード「Lofree Wonderfree」を、我慢できずに買ってしまったので、実機レビューをお送りします。使って楽しい見て楽しい、また、希少な「モバイルできる」メカニカルキーボードです。

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1.LOFREE Wanderfree 製品概要

スペック、というほどのものではありませんが、機能は次の通りになります。要するに、「普通に使えるメカニカルキーボード」です。

・テンキーレス
・メカニカルキーボード「茶軸」
・有線と、Bluetooth×3台のマルチペアリング
・旅行カバン型のオシャレなデザイン
・フタと袋付きで、持ち運びに便利(ただし、重量は約1Kg)

2.LOFREE Wanderfree 筐体

ではでは、魅力たっぷりの筐体を、存分にご覧ください。

同梱品

box
箱です。

bundled items
同梱品一覧です。付属品も、色々と遊び心あるものになっています。

tag
これは、単なるメーカーのWEIBOとWeChatの案内なんですが、裏面が、ご覧のように荷物タグのようなデザインに。ちなみに、「113’8612」と表記されていますが、下記のステッカーには「113’8612,22’5612」という表記もあり、何か意味があるのかと調べてみたら、東経と北緯として読むと深圳の一画を差します。そこにメーカー本社があるんですかね。

bag
持ち運び用の布袋もあります。あまり頑丈な素材ではないですが、この「業務用感」もデザイン性のうちですね。そもそも乱暴に扱うようなものではないので、もし持ち歩くなら実用面でも十分でしょう。

sticker
そしてこれ、好きなだけデコってと言わんばかりの、超豊富なステッカー!なんと、3シートもある。そう、こういう方向にこだわった製品なんです。よいぞ。でも、貧乏性なんでなかなか貼れない(笑)。

manual
説明書は、中国語と英語です。一応、独自ボタンやマルチペアリング機能なんかには目を通しておきましょう。もっとも、後述のように、この製品はそういう特別機能の切り替えスイッチが非常に分かりやすく、デザインの中にうまく落とし込んでいます。

本体

close
はい、本体です。うむ、よい! メカニカルキーボードなので、重量は実測で953.4g(フタ付きケーブル抜き)と、相応の重さはあります。一方、キーボード面の保護性能は十分なので、ちゃんとしたバッグに入れて持ち運ぶなら「モバイルできるメカニカルキーボード」として活躍してくれます。カラーバリエーションは「Blackish Green」「Grey」の二つがあり、私が購入したのは「Blackish Green」の方です。引き締まった色合いに引かれて購入しました。

logo
中央には、「LOFREE」ブランドのロゴがあしらわれています。

edge
角はジュラルミン旅行カバンっぽく、ガード付き。もっとも、ゴム素材ではなくプラスチックなので、あくまでファッションであって実際のクッション性能はありません。見れば分かりますが、素材はプラスチックで、常識的な保護能力はありますが、決して「タフネス」ってわけじゃありませんので。

stoper
ストッパーは、浅い爪とマグネット式です。しっかり止まりながら、マグネットを併用することで、使っているうちに爪が削れてくるようなこともありません。

separat
フタは、上側も下側もマグネット&爪のため、開けた状態ではキーボード本体と完全に分離します。

inside
フタの内側にはスマホやタブレット用スタンドに使える突起があり、また、キーボードの機能説明図も描かれています。実用面というよりは、これもデザインの一環ですね。

keyboard
キーボード側を見ていきましょう。キー配列は、オーソドックスなテンキーレスの英字配列です。

left
キーのアップ左側。キートップのデザインも、こだわりです。

right
キーのアップ右側。この右はじの独特のモジュール部分がまた、サイバーパンク感あって最高。

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connecter
右側側面には、有線接続と充電用のUSB Type-Cポートを備えます。

leg
裏面の足です。キーボードに角度を付けるため、少し厚さが違います。が、この程度。メカニカルキーボードによくある、折りたたみ式の足で角度を付けるようなギミックはありません。

side
横から見ると、このくらい。ステップスカルプチャー構造にもなっていません。つまり、「ちょっとだけ角度の付いた平面のキーボード」です。ここは、「モバイル性」を考えると仕方のない部分とは思いますが、個人的には、フタをうまく使ってなんかいいギミックができなかったのかなと、惜しい気がしています。

3.LOFREE Wanderfree 使用感

実際に2週間ほど、自宅でのメインキーボードとして使っていますので、使用感のほどを。

キータッチ

keyswitch
このLOFREE Wanderfreeは、キースイッチに「茶軸」を採用しています。軸のバリエーションはありません。茶軸は、少しだけスイッチ感のある軸で、青軸のように甲高いカチャカチャ音はありません。ただ、赤軸に比べて、少しスイッチ感があるため底打ちに勢いが付いて、その底打ち音が赤軸よりうるさいかなというところです。キータッチは、「押している感」があるので、「ちょっといいキーボードを使っている実感」があり、この製品の特性とマッチしていると思います。

keycap
ただし、キーボードとして「打ちやすいか?」と聞かれると、「高級キーボードとしてはもう一歩!」というのが正直な感想です。まず、先述のように、角度が付かず、ステップスカルプチャーでもありません。ガチな高級キーボードに比べると、この点で劣ります。さらに、キーキャップが、デザイン的には優れたものなんですが、上の画像の一般的なキーキャップとの比較をご覧ください。えーっと、指が触れる部分の面積が小さいんですよ。その分は、どうしても打鍵の快適性が劣ります。キーキャップの規格はCherry MX互換なので、換装は可能ですが、このキーボードでキャップ交換しちゃったら魅力半減ですからねぇ。ちなみに、表面はマットな感じながら、指紋はそこそこ付きます。その辺が気になる人は、指紋の目立たない「Grey」カラーの方がいいでしょう。

niz
とはいっても、キースイッチの質は十分であり、キーボード一般としては、もちろん「上級の方の品質」です。この辺は好みや製品の方向性の問題でもあるでしょう。例えば、純粋な打ちやすさとして私が最高評価をしているのはNiZブランドの静電容量無接点方式キーボードです。これは、「なじむ、実に!なじむぞ、フハハハハハ」というやつで、非常にスムーズなタイピングが可能。まるで体の一部のように、「道具を使っている感」が「ない」キーボードです。純粋に作業効率を追求するなら、これでよし、これがいい。一方のLOFREE Wanderfreeは、良くも悪くも「道具を使っている感」があるんです。繰り返しますが、別に使いにくいというわけではないので、せっかくのキワモノキーボードなら、そのくらいの方が特別感があっていいとも言えます。

各種機能

switch
高級キーボードの特殊機能って、操作が直感的でない場合がよくあるんですが、このLOFREE Wanderfreeは、非常に分かりやすい。いや実際、私は普段は先述のNiZのキーボードをヘビーユースしているんですが、何かのはずみでWindowsモードとMacモードが切り替わっていたり、Windowsキーが無効になっていたりして、ん?どうやって戻すんだったっけ?と焦ることがまれにあります。LOFREE Wanderfreeの場合は、ご覧の通り物理的な独立スイッチになっていて、間違いようがありません。「Windows/Android」モードと「Mac/iOS」モードの切り替えと、ダイヤルスイッチで「OFF(充電は可能)」「ON(有線モード)」「BT(Bluetoothモード)」を切り替え可能。ちなみに、この「OFF」ってのは他のキーボードではあまり見かけませんが、キーボードを掃除したかったり、別の作業のためにいったんよけておくときなどに、案外便利です。え?ケーブル抜けばいいって?そりゃまあ、そうなんですけど。

なお、ゲーミングキーボードによくあるWindowsキー無効機能はありません。また、専用アプリなどによるキーコンフィグ機能もありません。キーボード側に変更を記憶できる専用のキーコンフィグがないのは、複数の端末につなぐ可能性の多い「モバイル用途」からしてちょっと残念。

スタンド

smapho
スタンド機能です。先述のように、フタがスマホやタブレットのスタンドになっています。角度調整はできませんが、フタは本体と完全分離するので、使いやすい位置に置きましょう。

smapho_vertical
スマホ縦置きも、ちょっとバランス悪いですができます。電車や飛行機などの揺れのあるところだと横に倒れるかも。

tablet
タブレットは、10インチクラスまでならってところですね。やはり、モバイル利用でこそ真価を発揮する製品です。

4.まとめと販路など

販路と価格については、メーカー直販で159ドル。日本のAmazonだと、出品者にもよりますが約17,000円くらいです。ただし、管見の限り複数の出品者がいて、いずれもマーケットプレイスで、配送期間が長かったり品切れと再入荷を短期間で繰り返したりしているので、どこから買うかはよく見極めてください。私は、例によって海外通販のAliexpressで購入しましたが、こちらも、比較的小規模な出品者しか扱っておらず、また値動きが激しく、本体価格が安くても配送料がかかる場合もあり、もろもろの情報を総合した目利きが必要です(経験上、Aliexpressの小規模な出品者は、なにかといい加減な場合がけっこうあります。もちろん、小規模ながらきちんとした優良出品者も多くいるので、その辺の見極めが楽しくもあり悩ましくもあるわけです)。下記には、実際に私が購入した出品者のリンクを貼っておきます。なお購入価格は、昨年末に各種割引を駆使して、送料込み11,000円強でした。もちろんこれは、セール時にAliexpressの複雑怪奇な割引をフル活用した結果であって、Aliexpressでも一般的な相場は13,000円台からあたりのようです。いずれにしても、しっかりとした造りのメカニカルキーボードで、ニッチな特殊性を考えれば、どの販路でも妥当な価格ではあると思います。

見ていただいた通り、そのデザイン性については、期待通りでもう最高。実に満足。使っているだけでテンション上がること請け合いの製品です。純粋なキーボードとしての使い心地をみると、「茶軸」の「メカニカルキーボード」としての快適性は十分にあります。一方で同価格帯の高級キーボードと比較した場合、「傾斜が少しだけ」「ステップスカルプチャーではない」「キーキャップのタッチ面がやや小さめ」という点で、惜しさはあります。ただ、これらがどの程度使用感に響くかは、個人の好みや慣れの問題も大きいでしょう。

モバイル性能は、大前提としてメカニカルキーボードなので、約1Kgの重量はあります。しかし、フタ付きでモバイル時の堅牢性があり、そのフタはタブレットスタンドにもなり、また無線接続も可能で、充電は一般的なUSB Type-CからでOK(つまりスマホなんかと使い回せる)と、非常に充実! デザイン性抜きにしても、出先でしっかり使えるキーボードを探しているなら、これ以上にない機能を持つ製品です。というか、その点では唯一無二の存在ですから。ノマドな作業環境を追求するなら、ぜひお供にしたいキーボードかと思います。

5.関連リンク

Lofree Wanderfree Portable Mechanical Keyboard:メーカーサイト
Youpin lofree wanderfreeワイヤレスbluetoothキーボード:Aliexpress
私が実際に購入した出品者です。

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