NECが2月1日に発表した2022年春モデルのうち、今回はAndroidタブレット「LAVIE Tab T12」をご紹介します。ウインタブ読者なら多くの人がお気づきのことと思いますが、この製品は「Lenovo Tab P12 Pro」とシステムスペックが「ほぼ同じ」です。ただし、ウインタブではいずれの機種も実機を手にしたことはなく、あくまで「スペック表の上で、また製品画像を見る限り」ほぼ同じ、ということで、「全く同じ」であるということは言えませんし、同梱物の構成なども異なります。
12.6インチのハイスペックなAndroidタブレット、Lenovo P12 Proと同様、注目を浴びる製品だと思います。
1.LAVIE Tab T12 スペック
LAVIE Tab T12 スペック表
LAVIE Tab T12 | |
OS | Android 11 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 870 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 12.6インチAMOLED (2,560 x 1,600)120Hz |
LTEバンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB 3.2 Gen2 Type-C(クライアント機能対応)、microSDカードリーダー |
カメラ | イン8MP/アウト13MP+5MP |
バッテリー | 10,200mAh |
サイズ | 本体のみ:285.6 x 184.5 x 5.6 mm |
重量 | 本体のみ:565 g |
コメント
メーカーサイトの説明のほか、YouTubeに製品紹介の動画がありました。この動画にはメーカーサイトにはない説明もありました(というか、この動画は実演販売士の方が説明しているので、むしろわかりやすい)ので、こちらも合わせてご覧ください。
OSはAndroid 11、CPUはSnapdragon 870、RAM8GB、ストレージ256GBと、Androidタブレットとしてはハイエンドなスペックで、ディスプレイも12.6インチの有機EL、2,560 × 1,600と高精細でリフレッシュレートも120 Hzと、Lenovo Tab P12 Proと同一ながら、とっても魅力的です。例によってWidevineについての説明がありませんでしたが、NECやレノボといったビッグネームなメーカー製品なので、たぶんL1なんじゃないか、と思います(確証はありません)。
こうなると「5G/LTE対応」もして欲しいところではありますが、残念ながらこの製品はWi-Fi専用機です(ただし、Wi-Fi6には対応します)。また、ここもLenovo Tab P12 Proと同じですが、カメラもアウト側が13MP+5MPと「デュアル」になっていて、タブレット製品としては比較的珍しい構成です。
スペック表に現れている部分での相違点は唯一「バッテリー容量」ですね。Lenov Tab P12 Proが10,000 mAhと表記されていたのに対し、LAVIE Tab T12では10,200 mAhと表記されています。ただ、これも「バッテリーの仕様が異なるのか?」と言われると、そうでもないような気がしますけどね。
2.LAVIE Tab T12 筐体
前面と背面です。ついているロゴが「Lenovoのロゴ」か「NECのロゴ」かという違いはありますが、背面のツートンカラーも含め、ほぼ同じデザインになっています。ディスプレイ面のベゼルはタブレット製品としては非常に細く、スタイリッシュに見えます。
なお、筐体は「アルミ合金を削り出して成形したユニボディ構造」です。
スピーカーもLenovo Tab P12 Proと同様にJBL製クアッド(4)スピーカーを搭載し、ドルビーアトモスに対応します。
Lenovo Tab P12 Proでは詳細がわからなかったキーボードの配列ですが、LAVIE Tab T12ではしっかり画像が入手できました。日本語配列になっていて、タッチパッドもついた本格的なものであることがわかります。
なお、トップ画像を見るとMicrosoft Surface Proシリーズによく似ているように思われますが、Surface Proシリーズとは少し構造が異なります。Surface Proは本体背面にキックスタンドがあり、本体のみで自立できるのに対し、LAVIE Tab T12は背面にカバーを取り付けることによって自立します。
こんな感じですね。また、背面にはペン(4,096段階の筆圧対応、本体とは別売り)をマグネットで取り付けることができ、カバーもペンを包み込むような形状になっています。
そして、ここはLenovo Tab P12 Proとの相違点なのですが、Lenovo Tabではキーボード、カバー、ペンが「付属品」扱いであるのに対し、LAVIE Tab T12はペンとキーボード&カバーが「別売り」となります。
側面と入出力ポートの配置です。なお、上にリンクした動画の説明によれば、この製品のキーボードは「Bluetooth接続」とのこと。でも本体にPOGOピンがあるんですよね…。なので、Bluetoothと物理接続の両方に対応するのかもしれません。
ご注意
ここまで、Lenovo Tab P12 ProとLAVIE Tab T12は「ほぼ同じもの」という認識で記事を書いてきました。しかし、両者の製品ページで説明されている特徴は必ずしも一致していません。例えばLenovo Tabにある「モバイルモニターとしても使える」という説明はLAVIE Tabにはなく(ただし、USB Type-Cポートに「クライアント機能対応」という文言がありました)、LAVIE Tabにある「顔認証対応」という説明はLenovo Tabにはありません。資本系列が同じでシステムスペックもほとんど同じ、外観もそっくりということで、私自身「同じものじゃない?」とは思いますが、あくまで「別メーカーの別製品」なので、購入にあたって不明な点がある場合はそれぞれのメーカーに問い合わせるようにしてください。
3.LAVIE Tab T12 価格など
NEC LAVIE Tab T12は2月10日の発売で、LAVIE公式サイトで予約注文を受け付けています。2月2日現在の価格は
本体:96,580円
スタンドカバー付きキーボード:21,978円
デジタルペン2:9,878円
合計で128,436円
※税込み価格
です。なお、Lenovo Tab P12 Proは2月2日現在在庫切れで、表示価格は118,602円、こちらはペンとキーボード&カバーが同梱されています。単純にLenovo Tab P12 Proのほうが少し安い、というのはありますが、「いま買えるのはLAVIE Tabのほう」でもあります。また、繰り返しになりますが、ウインタブでは両者が完全に同一機能になっているという確証はありません。決して安価な製品とは言えませんので、購入される際に不明な点がある場合は事前にメーカーに問い合わせをされることをおすすめします。
4.関連リンク
LAVIE Tab T12 大画面クリエイティブタブレット:NEC LAVIE公式サイト
タブレットオプション:NEC LAVIE公式サイト
※ペンとキーボードは「タブレットオプション」のページに「LAVIE Tab T12用 デジタルペン2(PC-AC-AD028C)」と「LAVIE Tab T12用 スタンドカバー付きキーボード(PC-AC-AD026C)」、また「NEC LAVIE Tab T12用 タブレットカバー」があります。