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Eachine VR004の実機レビュー - 安くて扱いやすくて多機能な、初心者向けFPVゴーグルの決定版

eachine vr004
こんにちは、natsukiです。今回は、FPVゴーグルとしては最も安い価格帯の製品でありながら、十分な性能を持つFPVゴーグル「Eachine VR004」をレビューします。FPVゴーグルは、ドローンやラジコンでFPV(機体視点)の操縦を行うのに欠かせないものです。これと、Eachine TX06などのFPV用カメラがあれば、ドローンだろうがラジコンカーだろうが、何でも簡単FPV操縦機に改造できてしまいます。

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先に結論。初めて買うFPVゴーグルは、確実にこれで決まりです。このゴーグルは、これまでの廉価版FPVゴーグルの不満点を「すべて」解決した、10,000円以下で手に入るFPVゴーグルとしては理想の性能を備えたものとなっています。さすがは、名ブランドEachine。なお、今回のレビュー品は、Banggoodよりサンプル提供していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

1.製品概要

spec
このEachine VR004は、以下のような特徴を持ちます。

形状は「海女さんゴーグル型」

かさばりますが、汎用性が高く、細かい調整などを気にせずに誰でも使えます。

解像度は「800×480」

10,000円以下のFPVゴーグルの解像度としては、かなり高い方です。

ディスプレイが大きくて大迫力

これはスペックからは分かりにくい部分です。大迫力でFPVの醍醐味を満喫できます。

DVR(録画)機能搭載

microSDカードに録画可能。FPVゴーグルは、録画機能があった方が絶対に楽しい!

使いやすいボタンと分かりやすい操作性

FPVゴーグルは、操作が複雑な場合も多いんですが、この製品は非常に直感的に操作できるようになっています。初心者に優しい!

ディスプレイのみ取り外せる

このギミックが秀逸!整備の際にとても便利なので、より高価なゴーグルにステップアップした後も、無駄にならずにずっと活躍できます。

オールインワンですぐ使える

これは、廉価帯のFPVゴーグルのほとんどはそうですが。高価なFPVゴーグルは、様々な部品(電源、アンテナ、受信機など)が別売りのものが多いので注意です。

以上、まさに「全部入り」といってよいスペックです。例えば、非常に似たスペックの製品で「BETAFPV VR01 FPV Goggles」というものがあり、これもよい製品で、私も過去の記事では「初めて買うならBETAFPV VR01 FPV Goggles一択」とか言っていたんですが、Eachien VR004が出てきた今は、ディスプレイ取り外しギミックがあり、ディスプレイサイズも少し大きめ、しかも、セール次第とはいえ価格も安い場合が多いと、デザイン上の好みはあるでしょうが、スペック的にはVR004が完全上位互換となっています。新しい分だけ、良くなっているということですね。

2.筐体と見どころ

box
では、実物を見ていきましょう。まずは、箱です。今回のレビュー品は、FPV用カメラEachine TX06とのセット品です。とりあえず、Eachine VR004のみを見ていきます。

box_open
箱はやや潰れていましたが、ちゃんと厚めに作ってあるので、中身は問題なし。

bundled items
同梱品一覧です。

cable
ケーブル類です。左側は、映像外部出力用ケーブル。真ん中は、USB充電用の「USB-microUSB」ケーブル。Eachine VR004のバッテリーは、3.7V/1200mAhの容量で、公称2時間稼働可能です。充電電圧は5Vからなので、通常のモバイルバッテリーも使えます。そして、右側の「microUSB-XT06」充電ケーブル。はい、なんと、2S-6Sのリポバッテリーでも充電可能。ドローンをやっていれば、どうせ、膨らむまではいっていないけれど、ヘタって出力が低下したリポバッテリーが大量に出るので、バッテリーに応じて接続するアダプターを自作してつなげば、無駄なく使い切れるというもの。FPVゴーグルは、高価なものほど、電源が18650バッテリーだったり、バッテリーボックスが別売だったりと扱いが面倒な場合も多いので、これだけ、手軽な手段が広く用意されているのは嬉しい限りです。

anntena
ゴーグル本体です。アンテナは、アンテナの腹の方向に対して指向性があるので、このように2本が「90度」の位置になるように配置するのが正解です。む、いや、ドローンは「前方に」飛ばす場合が多いので、曲げてある1本は「横向き」にした方がいいか。ちなみに、アンテナには、親切に「5.8Ghz」と書いてあります。いろいろいじくるようになってくると、操縦機用の「2.4GHz」用アンテナと交ざらないとも限らないので、地味にありがたい配慮です。

size
海女さんゴーグル型のため、サイズはデカいです。でも、その分ディスプレイもデカいので、迫力満点。これって、スペック表からは分からないことですが、非常に重要です。うーん、それにしても、我ながらドローン本体だけでなく、周辺機器もEachineブランドの多いこと多いこと。左下が今回レビューしている「Eachine VR004」。左上は私の現在のメインゴーグル「Eachine EV300O」で、コンパクトで高性能ですが、VR004が10個くらい買えるお値段のものです。右上は「Eachine EW30」で、10,000以内で買えるおそらく唯一の2眼レンズFPVゴーグルですが、操作にクセが強く、肝心の画質がイマイチ。右下は「Eachine VR006」、一昔前の、初心者向けFPVゴーグルの定番で、すでに終売です。Eachine VR004は、VR006とEW30とほぼ同価格帯ながら、後から発売されただけあって、完全上位互換製品となっています。

band
デカいとはいっても、固定バンドが上側にもあり、幅も十分なので、重さはさほど感じません。むしろ、非常にしっかりとホールドしてくれて、安定感はEachine EV300Oよりもあるくらいです。

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side_button
本体側面。FPVゴーグルは、ものによって機能がまちまちで、あるていど操作を習熟する必要があるものが多いんですが、このEachine VR004はボタンに分かりやすく表示されていて、とても直感的に操作できます。

side_port
反対側は、電源ポート(microUSB)、microSDカードスロット(最大32GB)、映像出力ポート、です。

separation
そして、素晴らしいギミックがこれ。ディスプレイ部分のみを取り外せます。これの何が良いかって、ドローンの整備時には、カメラ映像をチェックしながら整備したいときがよくあります。そんなとき、通常のゴーグルでは、カメラ映像と整備中のドローンを同時に見ることは困難です。でも、これなら、カメラ映像を見ながらの整備がとても簡単。もちろん、第3者に飛行映像を見せるときに使ってもよし。もし、今後、よりいいゴーグルを買って、飛行時にEachine VR004を使わなくなったとしても、まだまだ活躍の場があるわけです。

3.使用感

一昔前の、Eachine VR006と、ディスプレイの映り具合を比較してみます。

vr006

Eachine VR006 のディスプレイ


vr004

Eachine VR004 のディスプレイ

カメラは、Happymodel Moblite6搭載のRuncam Nano3(800TVL)。画質、サイズともに、Eachine VR004の方が格段に上です。なお、Eachine EV300OとEachine EW30は、構造上、カメラで実際のディスプレイを撮影することができないため画像は省略します。その、Eachine EV300Oは、50,000円以上する製品なので、さすがに画質は最も良いですが、Eachine VR004も、Eachine EV300Oを使い慣れている私から見ても、まあ、これでも十分イケるんじゃない、と思わせるくらいには悪くない画質です。カメラ性能が、800TVLのRuncam Nano3や、700TVLのEachine TX06なら、そんなに決定的な違いには見えないくらい。1200TVLのCaddx Antくらいになると、ようやく違いがはっきり出てくるかな、というところ。感覚的には、
EV300O>VR004>>VR006>>EW30
という感じです。

実際の飛行映像は、動画レビューでご覧ください。ただし、飛行映像は、当然DVR機能で録画したものですが、Eachine VR004も、比較のために録画しているEachine EV300Oも、録画映像は実際のディスプレイ映像よりも劣化します。特に、ここは安さのせいか、Eachine VR004のDVR画質の劣化はやや強めです。例えば、電圧などのOSD表示は、VR004でも実際のディスプレイならフォントのドットがにじむことなく鮮明に認識できます。ということで、実際の画質は、上であげた画像の方を参考にしてください。

4.まとめと価格

ご覧の通り、Eachine VR004は、10,000円以下のゴーグルとしては、これまで発売されてきたすべてのFPVゴーグルの集大成とも言える製品となっています。さらに、ディスプレイ分離ギミックのおかげで、もっと良いゴーグルに乗り換えた後も、整備用や第3者の鑑賞用として、末永く活躍してくれることでしょう。

価格は、記事執筆現在、Banggodでセール対象になっていて、51.99ドル(5,865円)の送料無料です。これは、はっきり言って安すぎです。だって、スペックの近い前世代機「Eachine EV800D」は、滅多に100ドル切らないですからね。その最新版がほぼ半額なんですから。また、近い価格帯で同じ解像度のFPVゴーグルには、「BETAFPV VR01 FPV Goggles」「BETAFPV VR02 FPV Goggles」「Eachine EV800」などがありますが、Eachine VR004は、これらの完全上位互換品となっています。文句なしに、初めて買うFPVゴーグルなら、このEachine VR004で間違いなしです。

FPV用カメラ「Eachine TX06」とのセット販売もあり

tx06
このEachine VR004は、FPV用カメラ「Eachine TX06」とのセット販売も行っています。ただ、セットで買う方が安いか、バラ買いの方が安いかは、そのとき次第。比較して、安い方を選びましょう。記事執筆現在では、セット買いの割引率が低く、バラ買いの方がお得になっています。

tx06_bundled items
「Eachine TX06」は、非常に扱いやすいFPV用カメラで、ドローンはもちろん、ラジコンカーなどに付けても楽しめます。私なんか、すでに10個近く運用しています(笑)。ドローン(ラジコンカー)側に付けるコネクタも、1つ付いてくるという親切さ。このEachine TX06を使った改造例については、例えば、以下の記事もご参照ください。とりあえず、1,000円台で買える格安トイドローン「JJRC R010」とまとめて買って、載っけてしまいましょう。

ラジコン搭載用無線超小型カメラ「Eachine TX06」レビュー - 製品レビューと見せかけてオピニオン記事です
JJRC R010 - 拡張性、発展性の高い格安トイドローンで、ドローンデビューしよう
法令遵守でなんとかドローンを楽しみたい!(その2)- 屋内で楽しめるFPV(ドローン視点)操縦のドローンを作ろう

5.関連リンク

法令遵守でドローン 記事一覧

Eachine VR004:Banggood

合わせて買いたい

Eachine TX06(FPV用カメラ):Banggood
JJRC R010(拡張性抜群の格安トイドローン):Banggood

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