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DAREU Z68 メカニカルキーボード / DAREU Z19 キーパッド レビュー - 愛嬌あるデザインながら本格的な仕様のメカニカルキーボード!キーパッドは電卓としても使えます

DAREU Z68 メカニカルキーボード
中国メーカー「DAREU」のメカニカルキーボード「Z68」とテンキーパッド兼電卓「Z19」の実機レビューです。両者は独立した製品で個別の購入も可能ですしセット購入も可能です。レビュー前に製品概要を確認した際、私として「刺さった」のはZ19のほうで、テンキーとしても「メカニカル電卓」としても使えるところに関心を持ちました。また、トップ画像を見ていただければわかると思いますが、Z68とZ19はデザインに統一感があり、使っていてちょっとテンションが上がるセットでもあります。

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なお、今回はMechkeysよりレビュー機をサンプル提供していただき、実施しています。

ここがおすすめ
・愛嬌のあるデザイン。Z68とZ19は統一感ある外観
・Kailhの静音スイッチを採用、打鍵音が小さい
・Z19は電卓としても利用可能、これぞメカニカル電卓
・豊富な着せ替えパーツ
・Z68は音量調整用のダイヤルを装備
ここがイマイチ
・打鍵音が静かなぶん、メカニカルらしさは弱め
・バックライトのイルミネーション機能は「無駄」
・専用の設定アプリがない(レビュー時点の情報)
販売サイトはこちら
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1.スペック

  DAREU Z68 Mechanical Keyboard
対応OS 非公開(Windows用とMacOS用のキー印字)
インターフェース Bluetooth/USB無線/USB有線
キースイッチ Kailh MX Light/Sky V2
キー数 67(英語配列)
ライティング ホワイト、イルミネーションあり
バッテリー 2,000mAh
サイズ 330 × 123 × 38 mm
重量 1,256±5 g

  DAREU Z19 Wireless Numeric Keypad
インターフェース Bluetooth/USB有線
キースイッチ Kailh MX Light/Sky V2
キー数 67(英語配列)
ライティング ホワイト
バッテリー 930mAh
サイズ 147 × 95 × 39 mm
重量 200±5 g

キースイッチについて

MechkeysのWebサイトを確認すると、キーボードのZ68では「Kailh MX Light」と「Sky V2」の2種類のスイッチを選べ、テンキーパッドのZ19は「Kailh MX Light」スイッチのみが設定されています。レビュー機はZ68・Z19ともKailh MX Lightスイッチでした。

上に掲載したスペック表にはKailh MX Lightの仕様がありませんが、MechkeysにKailh MX Light単品の販売ページがあり、そのページによれば下記の仕様になっています。

スイッチのタイプ:Linear(赤軸と同タイプ)
押下圧:45±5gf
アクチュエーションポイント:1.9±0.4mm
キーストローク:3.7±0.3mm
耐用回数:8,000万回

数値的には「ちょっと軽め~標準的」くらいの重さ(押下圧)で、ストロークも「気持ち浅め」くらいですが、Cherry MXの赤軸とほぼ同数値です。また、このあとご説明しますが、打鍵音はかなり静かです。

では、外観から見ていきます。

2.外観

Z68 キーボード

DAREU Z68 メカニカルキーボード 同梱物
同梱物です。取扱説明書(中国語のみ。図が多用されているので理解はできます)やキートップ引き抜き工具、充電および有線接続用のUSB Type-A – USB Type-Cケーブルに加え、シールや交換用のキートップが多数付属していました。キートップについては「予備用」というよりは「着せ替え用」ですね。EnterキーとSPACEキー、方向キーのオリジナルとは別色のものが同梱されていました。また、可愛らしいキートップのセットもついていました。

DAREU Z68 メカニカルキーボード 芳香剤
なぜか「芳香剤」も付属していました…。??

DAREU Z68 メカニカルキーボード キー配列
キー配列です。中国メーカーのキーボードはピンキリで、日本メーカーのキーボードよりもむしろ高価なものも珍しくありませんし、FILCOのキーボードは台湾製、VARMILOは中国製だったりもするのですが、残念ながら日本に正規代理店がないメーカーの製品はほぼ全て英語配列で、日本語配列は選べません(当たり前か…)。

Z68もまた英語配列のみ、日本語配列のオプションはありません。テンキーレスの67キーで、いわゆる60%キーボードほどキー数が少なくはないので、方向キーもありますし、右側にはPGUP/DOWNキーもあります。また、右上には音量調整用のダイヤルもついています。

DAREU Z68 メカニカルキーボード キースイッチ
キースイッチです。付属の引き抜き工具で簡単にキーキャップを外せます。見たところCherry MX用のキートップなら使えそうな感じですね。

DAREU Z68 メカニカルキーボード バックライト
バックライトも搭載しています。色はホワイトのみで、イルミネーションにも対応します。イルミネーションは複数の発光パターンがあり、設定アプリがないためキー操作で切り替えることになりますが、はっきり言ってこの製品にイルミネーションが必要とは思いません。ゴチャゴチャとキー操作をして「通常発光→複数のイルミネーション→消灯」を切り替えるのは面倒です。シンプルに「発光、輝度切り替え、消灯」くらいの操作になってくれる方がずっとありがたいですね。

DAREU Z68 メカニカルキーボード 底面
底面です。高さ調整用の脚があり、画像右上にはUSB子機(ドングル)が収納されています。

DAREU Z68 メカニカルキーボード 脚
脚はこのように2段階に高さを調整できる構造になっています。

DAREU Z68 メカニカルキーボード 側面
画像上から「脚を立てた(高い方)」「脚を立てた(低い方)」「脚をたたんだ」状態です。どれがいいかは人それぞれだと思いますが、私は一番上の脚を高くした状態が好みでした。

横から見ると、ステップスカルプチャー構造になっているのがわかります。湾曲の度合いは大きめで、使用感に寄与するだけでなく、デザイン面でもユーモラスさを演出しています。

DAREU Z68 メカニカルキーボード 上面
上面です。こちらにはスイッチとUSB Type-Cポート、そしてUSB子機の収納口があります。

DAREU Z68 メカニカルキーボード 上面
こんな感じですね。なお、USB Type-Cポートは「本機への充電」および「デバイスとの有線接続」時に使います。また、スイッチですが、

左:有線接続
真ん中:USB無線接続
右:Bluetooth接続

の切り替えに使います。また、Bluetoothはマルチペアリング対応で、最大3デバイスとペアリング可能です。

DAREU Z68 メカニカルキーボード 下面
下面です。こちらには何もありません。

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DAREU Z68 メカニカルキーボード キーキャップ
次にキートップを見てみましょう。メーカー側で「Sugar Cube」と呼んでいる、丸みの強いオリジナルな形状で、PBTダブルショット成形です。また、画像左端のかわいいキーキャップは中央部が凸形で、他のキーとは形状が異なります(他のキーは凹形・シリンドリカルといい、指のかかりが良くなるとされています)。

DAREU Z68 メカニカルキーボード キーキャップ取替
一部のキートップを変更してみました。ESCキーの部分を見ていただきたいのですが、他のキーよりもかなり飛び出します。なので、「ここ一番で使うキー(具体的なイメージなし)」に使うといいんじゃないか、と…。あと、右側のダイヤルも付属のカバーを装着してみました。ずいぶん可愛らしくなったな、とは思います。

Z19 テンキーパッド

DAREU Z19 キーパッド 同梱物
同梱物です。やはり中国語のみの取扱説明書とシール、充電及び有線接続用のUSB Type-A – Type-Cケーブル、交換用のかわいいデザインのキートップ、そしてシールと芳香剤。なんなんでしょうね、芳香剤。別にあっても困りませんけど。

DAREU Z19 キーパッド 前面
前面です。メカニカルスイッチを搭載し、Z68と共通デザインのキートップが使われています。また、上部に液晶インジケーター。こうしてみると「ゴツい電卓」という感じです。…実際に電卓として使えるんですけどね…。

あと、電卓がお手元にある方は、キー配列を比べてみて下さい。結構クセがありますよね。

DAREU Z19 キーパッド 配列比較用
画像左が電卓のキー配列、右がパソコン用フルキーボードのテンキー部分です。製品によって配列は異なりますが、ここに掲載しているものは割と普通の配列だと思います。

ご覧のように、電卓としてもテンキーとしても、数字キーは全く問題ないですが、記号キーの位置にはクセがあります。私は電卓としてZ19を使う機会が多く、当初は結構苦労しました…。もう慣れましたけど。

DAREU Z19 キーパッド 背面
背面です。ゴム足はありますが、特にスイッチとかハッチはありません。

DAREU Z19 キーパッド 上面
上面です。ここにはUSB Type-Cポートとスイッチが2つあります。画像左側のスイッチは有線接続とBluetooth接続を切り替えるためのもの。右側のスイッチは電卓として使うかテンキーとして使うかを切り替えるためのものです。ちなみに電卓として使う場合は左側のスイッチをBluetoothに設定しておく必要があります。おそらく有線接続に設定すると内蔵バッテリーからの給電がストップする、ということだと思います。

DAREU Z19 キーパッド 側面
側面です。この画像は左側面のものですが、右側面も全く同じ形状なので掲載を省略します。このように湾曲がかなり目立つ、独特のデザインになっています。

DAREU Z19 キーパッド 下面
下面です。こちらにはスイッチ類はありません。ところで、この画像の奥側(最上段のキー)の右から2つ目のキーの形がおかしくないですか?実はこれ、「÷」キーなんですけど、開封時にキーキャップが上下逆でした。なので形がおかしく見えています。画像を差し替えようと思ったんですが、キーキャップが上下非対称であることがわかりやすいと思ったので、そのまま掲載しています。

DAREU Z19 キーパッド キースイッチ
Z19にはキートップ引き抜き工具は付属しませんが、Z68の工具を使って引き抜いてみました。Z68と全く同じ形状のKailh MX Lightスイッチが顔を出します。また、画像にある通り、Z19もバックライトを搭載しています。

DAREU Z19 キーパッド キートップ
付属のキーキャップを取り付けてみました。Z68のときと同様、このキーキャップは形状が他のキーと異なっています。そして「かわいい」です。実利用時には「C」のキーと取り替えるといいんじゃないかと思います。

DAREU Z19 キーパッド サイズ感
サイズ感です。電卓のサイズはピンキリなので、一概に大きいとか小さいとかは言えません。「見ての通り」です。ただし、湾曲した形状で、かつもともと厚みがあるので、結構大きく感じました。

3.使用感

まず、この動画をご覧ください。

DAREU Z68 メカニカルキーボード / DAREU Z19 キーパッド タイピング音のテスト

Z68、Z19とも、メカニカルスイッチを使っているとは思えないほど打鍵音が小さいです。この動画でも相当に音量を上げないと打鍵音が聞こえないんじゃないでしょうか?SpaceキーとかEnterキーといった大型のキーを強めに押すと打鍵音がちょっと大きめになる、という感じです。

打鍵感は「リニアタイプ(クリック感がない)である」という点と「打鍵音が小さい」ので、感触はメンブレンとかパンタグラフとは異なるものの、メカニカルらしさは弱めです。というか、「感触」というのは「触覚」だけでなく「聴覚」も構成要因だと思うので、音が静かという時点で「あれ?」と思っちゃいますよね?

ちなみにSugar Cubeキーキャップは「打鍵のしやすさ」にはあまり影響しないと感じましたが、「触り心地」は適度にツルツルしていて良かったです。

一方で、仕事用に使う場合、打鍵音が小さいのは超・大歓迎であることは言うまでもありません。このキーボード、メンブレンやパンタグラフのキーボードと比較しても音は静かなほうと感じられるので、使う場所を選びません。なので、職場などで使っても問題ないでしょう。

次にキー配列です。英語配列のみなのは(人によっては残念ですよね)仕方ないとして、配列そのものは割と素直です。ただし、Fnキーが左下ではなく右下にある、という点とDELETEキーがBackspaceキーから少し離れたところに配置されている、という特徴があり、特にZ68は「5列」のため、FキーがFnキーと数字キーの同時押しになりますので、Fキーを多用する人は当初ちょっとめんどくさいかもしれません。

それと、右上にある音量ダイヤルは「便利」です、はい。このダイヤルは最近の中国キーボードに採用されるケースが増えていて、私自身初めてというわけではないのですが、手元で直感的に音量を調整できるのは動画視聴や音楽鑑賞の際にはかなり使いやすいです。今後設定アプリが用意され、音量調整以外の機能を割り当てられるようになるとさらに素晴らしいんですけどね。

次にテンキーパッドのZ19ですが、キータッチはZ68と変わりません。テンキーとして使う場合は、上でご説明した通り配列にクセがあるので、多少の慣れは必要かと思います。また、言ってしまえばZ68とZ19は「テンキー部分を分離できるキーボード」ということになります。左利き(私も左利きです)の人であればZ68の左側にZ19を配置してテンキーとして使えますので、高速な数値入力がしやすくなるかもしれないですね。

ただ、私は仕事柄PCで大量の数値入力はしないので、どうしてもテンキーが必要でもないです。逆にセール情報記事なんかを執筆する際に電卓で割引率や割引額を計算することが多いので、Z19も「ほぼ電卓」として使っています。使い始めのうち「9÷3」を入力したつもりが「9×3」になってしまうことが多発しました。以前使っていた電卓の「÷」の位置に「×」があるんですよね…。最近はすっかり慣れましたが、今でもたまに÷と×を押し間違えます。

私は以前からメカニカルスイッチを採用した電卓を使っていて、そろそろキーの反応が悪くなってきた感じだったので、買い替えを検討していました。しかし、当たり前かもしれないんですけど、「そんな製品はない」んです。実際はあるんでしょうけど、そう簡単に見つかりませんでした。なので、Z19の存在は私にとっては神です。味気ない数値入力を気持ちのいいものにしてくれるんですよね。

4.レビューまとめ

DAREU Z68 メカニカルキーボード / DAREU Z19 キーパッドは中国の通販サイト「MECHKEYS」で販売中で、9月15日現在の価格は下記のとおりです。

Z68 キーボード:89.99ドル(約13,500円)
Z19 キーパッド:39.99ドル(約6,000円)
Z68とZ19のセット:119.99ドル(約18,000円)
※1ドル150円として円価格を計算

なお、MECHKEYSは海外配送となりますので、送料(Z19単品は13ドル、Z68は16ドル、セット購入なら20ドル)がかかります。また、ウインタブ読者向けに5ドルOFFクーポン「MECHKEYSHIFIGO5」を頂いていますので、差し引きで上記価格に8ドル~15ドルが加算されます。

パッと見た感じ、デザイン優先の製品と思われてしまいますが、キースイッチはKailh製の静音タイプですし、メカニカルキーボードとしての気持ちよさもしっかり備えています(ただし、打鍵音が小さいぶん「らしさ」は少し弱いかな)。また、Z19に関してはPCキーボード用のテンキーとしても、単体で電卓としても使えるのが大きな魅力です。読者の中にはほとんどいないと思いますが、私のようなメカニカル電卓ファンには数少ない選択肢と言えるでしょう。

実用性については悪くないというか、期待を裏切らないものだと思いますので、あとは「打鍵音が小さい」という点と「このデザインが気に入った」のであれば買いでいいと思います。

5.関連リンク

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