ドスパラ Diginnos mini DM110-S3 - 極小サイズながら中身は本格デスクトップPC(実機レビュー)

Diginnos mini DM110-S3 ななめ
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ウインタブではこれまでタブレットを中心にノートPCやスマホなどの実機レビューをしてきました、最近では「ミニPC・TV BOX」などのディスプレイを持たない製品もレビューしていますが、今回の「ドスパラ Diginnos mini DM110-S3」は、ウインタブでは初めてレビューするデスクトップPCということになります。超小型サイズの製品なんですが、ウインタブでよく言う「ミニPC」とは言い難い、本格的な製品です。

スポンサーリンク

不慣れなジャンルの製品レビューとなりますが、頑張ってみたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

1.スペック

OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Celeron G3900 / Core i3-6100 / Core i5-6500 / Core i7-6700T
RAM: 4GB / 8GB(最大32GB)
ストレージ: 64GB SSD / 1TB HDD(SSDとHDDのデュアル構成可能)
ネットワーク:  802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0
入出力: 
 (前面)USB3.0 Type-C、USB3.0、USB2.0 × 4、オーディオ
 (背面)USB3.0、USB2.0、HDMI、D-sub、DPポート、LAN(RJ45)
サイズ: 155 × 155 × 80 mm / 1.35 kg

「Diginnos mini DM110」には枝番の異なる4つのバリエーションモデルがあります。

DM110-S7:Core i7、RAM8GB、1TB HDD:税込み91,778円
DM110-S5:Core i5、RAM8GB、1TB HDD:税込み75,578円
DM110-S3:Core i3、RAM4GB、500GB HDD:税込み57,218円
DM110-SC:Celeron G3900、RAM4GB、64GB SSD:税込み39,744円

このように、最下位構成の「SC」と最上位構成の「S7」ではスペック、価格とも大きな開きがあります。筺体(ケース)は同じなんで、見た目は全然変わりませんけどね。デスクトップPCらしいと言えばらしいです。

この製品、見た目は小さいですが、中身は本格的、というかCPUはノートPC用のものではなく、デスクトップ用のものが搭載され、超小型のケースは中を開いてDIYも可能です(マザーボードはMini STX規格です)。また、入出力系もかなり充実していて、このあたりは小さくとも立派なデスクトップPCです。でも、Wi-Fiはしっかり装備されていますし、もちろんキーボードとマウスも付属するので、ディスプレイと電源さえあればすぐに使い始めることができます。

なお、この製品は他のドスパラ製品と同様、購入時に構成のカスタマイズが可能です。試用機の「S3」の場合、RAMは最大で32GBまで搭載可能ですし、ストレージは標準のHDDにSSDを追加したり、SSD × 2の構成にしたり、といった細かい調整ができます。ストレージをデュアルにする場合、ドスパラなんで「最も容量の小さいSSD」にOSをインストールしてれます。ちゃんと考えてくれてますよね。

Diginnos mini DM110-S3 システム構成
Diginnos mini DM110-S3 ストレージ構成
試用機のシステム構成です。「S3」ですが、CPUはCore i3、ストレージは500GB HDDとなっているものの、RAMが増設され8GBとなっていました。

2.筺体

ドスパラ Diginnos mini DM110-S3 同梱物
同梱物です。この製品はAsRock Desk Mini 100というベアボーンがベースになっているため、AsRockの取説、ドライバーなどの入ったAsRockの光学ディスク、ドスパラの取説(はじめにお読み下さい)が入っていました。これ以外には電源ケーブル、ACアダプター、そしてWi-Fi接続の際に使えるアンテナがあります。

電源アダプターはかなりデカイです。ちょっとビックリしました。しかしこれはデスクトップPC用のCPUを搭載していることによるもので、「仕方ない」ようです。

Diginnos mini DM110-S3 付属キーボードとマウス
デスクトップPCなので、キーボードとマウスも付属します。キーボードはメンブレン式のもの、マウスは光学式です。実用品として普通に使えるものですが、特にコメントすることはありません。ウインタブ読者の皆さんであればこのあたりの周辺機器はすでにお気に入りのものを持ってるかもしれませんし。実際私もレビューの一環として少し試しただけ(「普通」としか評価できませんw)で、すぐに手持ちのキーボードとマウスに繋ぎ変えました。

Diginnos mini DM110-S3 前面
筺体素材は金属で、小ぶりなサイズの割にはずっしりとした重みがあります。そう言えば私はデスクトップPCをもう何年も使っていないので、重く感じるだけかもしれないです。この画像は筺体正面で、電源ボタンが左上に、その横にLEDのステータスインジケーターがあります。また、USB Type-CとフルサイズのUSBポートがついています。

Diginnos mini DM110-S3 左側面
左側面です。大きな通気口があり、とっても立派な冷却ファンが見えます。また、画像右側にはUSBポートが2つあります。

Diginnos mini DM110-S3 右側面
右側面です。この面には通気口やポート類はなく、VESAマウンター用のドライバー穴があいています。なお、この製品にはVESAマウンターは付属しません。

Diginnos mini DM110-S3 背面
背面です。ここには映像関係のポートがあります。画像上からDC-IN、DisplayPort、HDMI、D-subがあり、一番下の段にはUSBポートが2つとLANポート(RJ45)がついています。

Diginnos mini DM110-S3 上面
上面です。この面にも通気口があります。

Diginnos mini DM110-S3 底面
底面です。AsRockとDiginnosのダブルネーム、という感じで両方のシールが貼られています。

スポンサーリンク

Diginnos mini DM110-S3 内部
もともとベアボーンなので、ケースの開閉は非常に容易です。背面のネジを外せば簡単にマザーボードを引き出すことができます。なお、今回のレビューでは内部構造について触れていませんので、関心のある人はAsRockの製品ページを参照して下さい。

Diginnos mini DM110-S3 設置
実際にセッティングしてみました。確かに超小型のデスクトップPCですが、スティックPCやCANPCよりは存在感があります。また、大量のUSBポートや各種映像出力ポートが装備されているため、セッティングで困ることは一切ありませんでした。

3.使用感

いつもウインタブでやってるタブレットとかノートPCのレビューに比べ、この製品は書くことがないです…。キーボード、マウス、ディスプレイと、目に見えるもの、手に触れるものは全て製品本体と別物だからです。キーボードとマウスについては付属していますが、これらの周辺機器についても実用品レベルとして文句のないもので、もともとこの手の製品の場合、マウスなりキーボードなりが気に入らなかったとしても、製品本体の評価を左右するようなものでもないと思います。

また、実作業でも、デスクトップ用のCore i3を搭載しており、テキストライティングだのブラウザゲームだので処理にもたつくことなんてない、というのは言うまでもないことでしょう。性能についてはいつものベンチマークテストを後述しますので、そちらを参照して下さい。

ひとつだけ、冷却ファンについて説明します。当たり前ですが、ファンの音はします。システム起動時に一瞬「ブーン」と大きな音がしますが、すぐに収まり、あとは特に耳障りではありません。深夜、静かな部屋でしばらく使いましたが、ほとんど気になりませんでした。見た目は大きなファンですが、騒音という点ではあまり気にしなくて大丈夫だと思います。

4.性能テスト

デスクトップ用のCPUを搭載した製品のレビューは初めてですが、いつもどおり「ドラゴンクエスト X ベンチマーク」「ドラゴンズドグマオンライン(DDON)ベンチマーク」そして「3D Mark」をやってみました。

Diginnos mini DM110-S3 ドラクエベンチ標準
参考:
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 8,106
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 7,405
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 7,230
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U): 6,986
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 6,775
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 6,505
DELL Inspiron 13 5000(Core i3-6100U): 6,418
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U): 6,352
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 5,859
Lenovo ThinkPad 13(Core i3-6100U): 5,409
ドスパラ Critea DX11(Core i3-6100U): 4,956

Diginnos mini DM110-S3 ドラクエベンチ最高品質
参考:
ドスパラ GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ、GTX965M): 14,964
ドスパラ GALLERIA QHF960HE(Core i5-4210M、GTX960M): 10,136
ドスパラ Critea VF-HG10(Core i7-6500U、940M): 8,467
HP ENVY 17-n100(Core i7-6500HQ、GTX950M): 8,452
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 4,115
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 3,958
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U): 3,787
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 3,592
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 3,394
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 3,304
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 3,283
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U):3,190
Lenovo ThinkPad 13(Core i3-6100U): 2,515

ドラクエベンチのほうですが、ノートPC用のCPUよりは高いスコアとなりました。しかしKabylakeのCore i7-7500Uあたりのスコアを測定したら負けてしまうかもしれません。また最高品質では参考にゲーミングノート、あるいはGPU搭載の製品のスコアも掲載してみました。デスクトップ用CPUといえども、ノートのGPU搭載機には及ばない、ということがわかります。

Diginnos mini DM110-S3 DDONベンチ
参考:
ドスパラ GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ、GTX965M): 8,981
ドスパラ GALLERIA QHF960HE(Core i5-4210M、GTX960M): 6,410
HP ENVY 17-n100(Core i7-6500HQ、GTX950M): 7,070
ドスパラ Critea VF-HG10(Core i7-6500U、940M): 6,842
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 3,436
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 3,379
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 3,260
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 3,085
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U): 3,068
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 2,869
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U):2,751
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 2,484
Lenovo ThinkPad 13(Core i3-6100U): 2,393
DELL Inspiron 13 5000(Core i3-6100U): 2,387
ドスパラ Critea DX10(Core i3-6100U): 1,960

DDONでも同様に、ノートPC用のCPUよりは高いスコアとなっているものの、GPU搭載機とは歴然とした差が出てしまいます。

Diginnos mini DM110-S3 3D Mark
参考:
ドスパラ GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ、GTX965M): 5,344、16,987
ドスパラ GALLERIA QF960HE(Core i7-4710MQ、GTX960M): 4,014、11,109
HP ENVY 17-n100(Core i7-6500HQ、GTX950M): 2,769、4,638
ドスパラ Critea VF-HG10(Core i7-6500U、940M): 2,621、8,816
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 930,4,028
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 910、3,970
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U):  885、3,768
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 871、3,710
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 857、3,608
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U): 784、3,608
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 705、3,256
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 749、3,414
Lenovo ThinkPad 13(Core i3-6100U): 679、3,183
DELL Inspiron 13 5000(Core i3-6100U): 632、3,096

3D Markだと「KabylakeのCore i5-7200Uといい勝負」くらいのスコアです。これがいいか悪いかは別として、この製品がおよそどのくらいの性能なのか、ということは理解できますね。(非ゲーミングの)ノートPCをメインに使っている人であれば、ほぼ満足のいく性能だ、と言えると思います。

5.まとめ

ドスパラ Diginnos mini DM110-S3はドスパラ公式サイトで販売中で、上にも書きましたが、他のバリエーションも含め、価格は下記のとおりです。

DM110-S7:Core i7、RAM8GB、1TB HDD:税込み91,778円
DM110-S5:Core i5、RAM8GB、1TB HDD:税込み75,578円
DM110-S3:Core i3、RAM4GB、500GB HDD:税込み57,218円
DM110-SC:Celeron G3900、RAM4GB、64GB SSD:税込み39,744円

この価格はディスプレイを含まないため、日頃ノートPCの価格をウォッチしているものとしてはかなり割安に見えます。ディスプレイと言っても「1万円ちょっと」でそこそこのものが手に入りますから、この価格プラス1万円くらいを見ておけば、デスクトップPCとして快適に使える製品が手に入る、ということです。

また、この製品はAsRockのベアボーンを使用していますが、この「AsRock Desk Mini 100」というのは自作PCファンからの評価がかなり高いようです。デスクトップ用のCPUを搭載するためにはこのサイズで限界に近いらしく、そのこととベアボーンそのものの価格が安価である、というのが理由のようですね。

この製品は極小サイズにデスクトップPC用のCPUを搭載し、価格も割高ではないので、省スペースのPCを探している人には素晴らしい選択肢になるのではないか、と思います。唯一注意したいのは、SSDの増設などは可能でも、GPUは搭載できない、ということくらいですかね。なので、ゲームPCとしての利用を視野に入れている場合はこの製品は向きません。逆にそれ以外の用途であればかなり満足度は高くなると思います。

6.関連リンク

Diginnos mini DM110-S3:ドスパラ公式サイト
ミニパソコン:ドスパラ公式サイト

スポンサーリンク

Comment

  1. kinji sumimori より:

     amazon.co.jpで売っている東雲社のミニPCより一世代新しいSkylake世代のベアボーンですね。Kabylake世代は、さすがにまだ来ないですか……内臓GPUの性能優先なら、DM110-S5を買って、システムディスク用に128GBくらいのSSD増設ってのが一番バランスが良いかも。コスパ優先ならS3でしょう。さすがにSCだと、これより安いマザボを使ったCeleronベアボーン探した方がいいと思います。

    • wintab より:

      kinji sumimoriさん、こんにちは、コメントありがとうございます。しっかりした筺体だし、せっかくなのでそこそこのスペックを選んだほうが幸せになれるかな、と思います。

  2. toorisugari より:

    DM110-S3(i3-6100)とDM110-S5(i5-6500)の内臓GPUは同じものですよ。実コア数でほんのちょこっと差が出るかなって感じですかね。
    このベアボーンはCPUもそうですがこのサイズでM2*1(NVMe)、SATA*2(2.5インチ)積めるのもいいですよね。

    • kinji sumimori より:

       ご指摘有難うございます。調べてみたら両方とも530ですね。Skylakeのi3は全モデル510だと思ってました。インテルのモデルナンバーは本当にややこしい。

    • wintab より:

      toorisugariさん、こんにちは、コメントありがとうございます。自作派の人にはこのベアボーンすごく人気があるようですね。なんとなくわかるような気がします。

  3. Chamo より:

    cpuファンはbiosで静かにするモードに変更できます。
    sata接続の2.5インチベイですが、マザーボードをケースからネジ4つ外さないと、換装、増設はできません。sataケーブルも特殊仕様で取り付け部分が小さいです。
    m.2のssdは、sataではなく、pcieです。場所は、取り付けしやすいです。
    持ち運びできるデスクトップとして、非常に素晴らしい製品です。愛用しています。

コメントをどうぞ(名前とメールアドレスはなくても大丈夫)


Gearbestセール

Banggood セール
液晶保護フィルムならPDA工房
  • TwitterでウインタブをフォローFeedlyでウインタブを購読TwitterでウインタブをフォローウインタブのFacebookページをチェックはてなブックマークにウインタブを追加ウインタブのRSSフィード人気ブログランキングブログ村HTML Map
    Twitterでは記事更新のお知らせにゴミ系のツイートを織り混ぜています。趣味なんです。
    Facebookではわりとお手軽な内容のオリジナル記事を書くようにしています。

  • ウインタブの連絡先・運営ポリシーなどはこちらです。
    いつもご覧いただきありがとうございます。最近コメント欄が少しだけにぎやかになっていて、大変うれしく思っております。いただいたコメントで記事の誤りを修正したり、有益な情報を追記できたりと、サイトの充実に役立たせていただいております。また、ねぎらいや励ましのコメントにも感謝しております。

    当サイトのコメント欄は「無記名可、メールアドレス記入義務なし」となっておりますので、みなさまお気軽にコメントを頂けますと管理人が元気になります。よろしくお願いいたします。
PAGE TOP ↑