株式会社慶洋エンジニアリングが10.1インチAndroidタブレット「NewBridge TAB NBTB102」を発売します。同社のNewBridgeブランドの製品はウインタブでご紹介したことはありませんが、既存モデルに「NBTB101」というタブレットもあります。
目次
1.NewBridge TAB NBTB102 スペック
スペック表
NewBridge NBTB102 | |
OS | Android 11 |
CPU | Helio P35(MT6765) |
RAM | 4GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 10.1インチIPS(1,920 × 1,200) |
LTEバンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | イン5MP/アウト8MP |
バッテリー | 7,100 mAh |
サイズ | 244.4 x 163.4 x 8.9 mm |
重量 | 530 g |
コメント
NewBridge TAB NBTB102はLTE/5Gには対応しないWi-Fiタブレットで、OSはAndroid 11、CPUにはHelio P35を搭載します。Helio P35というのはそう新しい型番でもなく、Webで確認したところAntutuスコアはVer.7で8万点台後半、Ver.8で10万点程度、そしてVer.9では12万点程度となる、2021年現在だとエントリークラスの性能となります。また、RAMは4GB、ストレージは128GBという構成なので、あまりゲーム向きとは言えないですね。
ディスプレイは10.1インチのIPS液晶、WUXGA(1,920 × 1,200)解像度と、低価格帯タブレットとしては標準的くらいの仕様です。
ウインタブでよくご紹介している中華のALLDOCUBE iPlay 40シリーズやTeclast T40 Plusなどと比較するとシステムスペックがワンランク下、という感じです。国内メーカー製品ということで、WidevineがL1だったりすると俄然魅力を増すと思うのですが、残念ながらWidevineのレベルについては開示されていませんでした。
WidevineのレベルがL1だとNetflixやAmazonプライムビデオでHD画質での視聴が可能です。ただし、動画サイトによって取り扱いが少し異なり、特にAmazonプライムビデオについては別途Amazon側での認証が必要のようで、単にWidevine L1というだけではHD画質の視聴ができません。国内外、特に中華の低価格帯タブレットではWidevineのレベルが3(L3)であることが多く、この場合は多くの動画サブスクリプションサービスでHD画質での視聴ができません。
通信まわりではWi-Fi6には対応しないものの、a/ac規格には対応していて、メーカーとしてはこの点がアピールポイントになっているようです。カメラはイン5MP/アウト8MPと、エントリークラスのタブレットとしては標準的なものになっています。
サイズをALLDOCUBE iPlay 40と比較してみましょう。
NewBridge:244.4 x 163.4 x 8.9 mm / 530 g
ALLDOCUBE:248.1 × 157.86 × 8.2 mm / 475 g
iPlay 40はディスプレイサイズが10.4インチ(解像度2,000 × 1,200)と、この製品よりも少しだけ大きくなっています。その前提で比較すると、横幅(長辺)はNewBridgeのほうが若干小さいものの、縦幅(短辺)と厚さ、重量についてはiPlay 40のほうが小さくなっています。このサイズ感は、筐体のベゼル幅などにも反映されています。
2.NewBridge TAB NBTB102 筐体
前面と側面です。まず前面ですが、やはり(サイズが少し大きめなので)ベゼル幅がやや太めです。また、底面にはデュアルスピーカーが配置されています。ただし、メーカーサイトを確認した限り、「デュアル」という表現はありましたが「ステレオ」とは書かれていませんでした。国内メーカー製品ですし、常識的にはステレオだろう、とは思いますけど…。
また、右側面に電源ボタンと音量ボタン、USB Type-Cポート、そして(SIMスロットに見えますが)microSDカードリーダーがあります。
背面です。筐体素材については説明がありませんでした。中央にNewBridgeのロゴがありますが、割とオーソドックスなデザインだと思います。
3.NewBridge TAB NBTB102 価格など
NewBridge TAB NBTB102は12月24日の発売予定で、Amazonではすでに予約販売がスタートしています。12月22日現在の価格は税込み38,225円です。ウインタブでは中華タブレットもよくご紹介していますので、それらの製品と比較してしまうと、この価格は少し割高と思われます。
国内メーカー製品の場合、初期不良や故障の際の対応に不安がなく、技適もしっかり取得されているはずなので、より安心と言えます。しかし、最近は中華タブでも技適を取得しているものが増えていますし、Teclastなどは日本のAmazonに自社で出店していますので、国内メーカーであるというアドバンテージは徐々に薄くなりつつあると感じます。あとは記事中に書かせていただいたようにWidevineがL1だったりすると魅力が増すのですが、そのあたりのことは開示情報にはなく、ちょっと気になるところです。
4.関連リンク
NewBridge 新製品 10.1インチAndroidタブレット・フラッグシップモデル発売のお知らせ:プレスリリース
New Bridge タブレット NBTB102:Amazon
コメント
何か売りになるような特徴が有るのならともかく、5000円足せば Xiaomi Pad 5 が買える価格でコレが売れると本気で思っているんだろうか?
どちらかというと法人の大量購入向けなんでしょうかね?そうなると価格は大きく変わりますし…。
New Bridgeって新橋じゃん、と思ったら会社が新橋にある模様。
超ナイスなコメントありがとうございます。なにげに記事本文よりも価値のあるご指摘かと!
とんでもないです! ウケ狙いのコメントに真摯なレスをありがとうございましたw
強いて利点を言えば、Androidベースの独自OSではなく、Android 11が搭載されている事、Micro SDスロットとイヤホンジャックが搭載されていることでしょうか。
どうしても国内メーカー販売でなければいけない理由のある人・法人向けに見えます。
でもそれだったらまだNECの方が選ばれそうですね……
そもそも、ネットや動画を見るだけならOSにこだわる必要もないですし、この価格ならiPadでいいような気がしてきます。
中華タブと比較するとどうしても割高に感じられますもんね。あと、おっしゃるとおりiPadも購入しやすくなっていますし。法人向けが主体なんでしょうね。