低価格帯の10インチクラスWindowsタブレット比較(2021年夏)- サブマシンやモバイルマシンに最適なサイズ!今買うならどれがいい?

10inchi_tablet pc_2021
こんにちは、natsukiです。今回は、サブマシン・モバイルマシンにお勧めで、かつ比較的安価に手に入る価格帯で、10インチクラスのディスプレイを持つWindowsタブレットパソコンを比較してみたいと思います。なお、すべての製品を網羅的に紹介するものではないので、その点はあらかじめご了承ください。ここでサブマシン・モバイルマシンというのは、とりあえず、「モバイル」してオフィスワークや簡単な画像編集、ネットサーフィン、動画再生などの「補助的な作業や簡易的な作業を行うもの」というイメージです。また、このサイズのパソコンの特性をすでに分かっている人へはもちろん、サブマシンに初めて手を出してみたいという人への指針になればとも思って書いています。サブマシンデビューを考えている人も、是非ご覧ください。

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実際のところ、現在このクラスで「王者」と言える存在は、文句なしに「Microsoft Surface Go 2」でしょう。私も持っています。Surfaceシリーズにしてはコスパもそれなりによく、そしてその品質はあらゆる面で素晴らしい製品であることは間違いありません。一方で、製品構成には、なかなかクセもあります。そのため、今回とりあげるラインナップは、基本的に、このSurface GO 2より安いもの、というくくりで進めていきたいと思います

1.サブマシンには、ディスプレイ10インチサイズがお勧め

持ち運びに適したサイズ感

先に、「10インチサイズ」がなぜよいかということを、簡単にまとめておきます。まずはなんといっても、全体のサイズ感が、B5からA4以下であること。やはり「A4サイズ以内」というのは、モバイル性にとって重要な基準かと思います。

入力・視認性のバランスが取れたサイズ

もちろん、さらにモバイル性を重視するなら、入力の快適さやディスプレイの視認性を犠牲にしてでも、より小さくという選択肢はあります。ただし、キーボード1つを取っても、あくまで個人的な感覚ですが、10インチサイズの付属キーボードなら、長文もそこそこ打てるのが、これ以下になると、かなり強く不自由さを感じるようになります。私は、7インチと8インチのWindowsパソコンも持っていますが、こと「入力」や視認性も含めた「作業効率」という面では、8インチと10インチの間には大きな壁があると感じています。

10.1インチ以下なら、Office Mobileが無料で使える

ここは、「商用利用ができない」という縛りは付くものの、重要な点です。ディスプレイサイズが10.1インチ以下であれば、Microsoftの「Office Mobile」が、オフラインでも無料で利用可能です。同様の機能限定Officeには、OneDriveにデータを置いて、オンラインで利用する「Web版Office(旧Office Online)」もありますが、これは、挙動にかなりクセがあるのと、ネット接続環境がないところでは使えません。モバイル利用にとって、ネット接続環境がなくても使えるというのは、ことのほか重要な要素です。もちろん、Surfaceシリーズのように、はじめからMS Officeが抱き合わせの場合は関係無いですが……。MS Officeがついていない場合は、10.1インチを超えないサイズのものを選ぶとよいでしょう。

ともかく、Surafaceシリーズやレッツノートシリーズをはじめ、大手メーカーの著名シリーズパソコンの最小サイズの多くが10インチクラスであることからも分かるように、このサイズは、様々な面で「バランスのよい」サイズであるということは言えると思います。初めて買うモバイルマシンなら、まず10インチを基準に考えておいて、あとは想定される用途に応じて調整しましょう。

2.選ぶポイント

比較の前に、10インチサイズのパソコンを選ぶ際の、ポイントをまとめておきます。

処理能力

今回は、安い価格帯に絞っていくので、高望みはしません。そもそも、サイズ的に、高度な処理には不便がありますから。オフィスワークが快適にこなせて、タブをそこまで開かずにネットサーフィンができればOK、くらいを目安とします。

すると、Celeron N4100クラスであれば、とりあえず十分。Celeron N4000クラスでも、オフィスワークなどの軽量な処理なら、そこそこ使えます。ただし、この両者には、体感で分かるくらいの差はあります。

RAMは、用途にもよりますが、もともと高度なことをさせる気がないので、ブラウザでタブ開きまくったりしなければ、とりあえず4GBあればいけるでしょう。8GBあれば十分です。

ストレージ

最低64GB。この線は譲れません。さすがに、現在のレベルではほぼ32GBは見なくなりましたけどね。ただし、64GBでも、そのうちシステムだけで手一杯になるので、microSDカードなどでの拡張は必要と思っておいた方がいいです。やはり128GBあるとずいぶん余裕はできます。一方で、eMMCかSSDかは、このクラスの処理能力だとたいした差は無いので、あまり気にしなくてよいかと思います。

ノートかタブレットか

これは用途次第なんですが、個人的には、どうせならノートパソコンよりも「デタッチャブル」タイプつまり、キーボード付きで分離可能なタブレットパソコンをお勧めします。単純に、応用範囲が広いからです。レッツノートのようにキーボードが360度回転してタブレットになる「コンバーチブル」タイプでもいいんですが、安い価格帯にはあまりないと思います。なお、今回紹介する中にはコンバーチブルタイプはありません。

キーボードとスタンドの形状

hinge
デタッチャブルタイプのキーボードは、大きく分けて3種類に分けられます。1つは、装着すると完全にノートパソコンと同様になる「ヒンジ」型。これは、最も扱いやすく、狭いところでもバランスがいい一方、キーボードもそこそこの重量があります。
kickstand
1つは、「タイプカバー」型。Surfaceシリーズに代表されるタイプです。タブレット側には「キックスタンド」と呼ばれるスタンドが付いていて、角度を調整できます。タブレット単独でも立たせることができるのがメリットですが、専有面積はヒンジ型よりも大きめ。わずかな差と思うかもしれませんが、例えば、膝上や新幹線・飛行機のテーブルだと、ヒンジ型なら問題なく置けますが、タイプカバー型はかなり厳しいです。

この他、キーボードに折りたたみ式のスタンドが付いているタイプもありますが、これは形状によって特性がまちまちなので、それぞれで見るしかないですね。また、最近ではあまり見なくなったので、今回紹介する中にはありません。

重量

10.1インチサイズのWindowsタブレット重量の目安は、本体500g~600g。600gを越えると、ちょっとサイズの割には重く感じます。キーボード込みなら、ヒンジ型なら1kg越えは仕方ないけれど、いかに1kgに近づけるか、タイプカバー型なら1kg以下といったところです。

ディスプレイ性能(解像度・デジタイザ)

これは、製品によってかなりまちまちです。オフィスワーク用途がメインならHDクラスでもいいかもしれませんが、動画鑑賞とかがメインならFHDは欲しいところ。悩みどころの1つです。

また、デジタイザー(専用スタイラスペン)も性能はまちまちです。これを追求するかは、想定する用途によりけり。

ポート類

これも、製品によってまちまち。個人的には、Windowsパソコンはどんなサイズであろうと拡張性は大切だと思っているので、大いに悩む部分です。やっぱり、USB Type-Aがあるかないかで、使い勝手はずいぶん違いますよ。

充電

一昔前のAtomプロセッサ搭載機は、5Vでの充電が可能なものが多く、安価なモデルでもモバイルバッテリーで充電が可能だったんですが、現在スタンダードなCeleronプロセッサは、基本的に専用アダプターか、USB PDでの充電となります。できれば、USB PDに対応していて欲しいところなんですが、実は、安価なモデルはUSB PDに対応していないものが多いんです。USB PDに対応しているモデルは、やや価格帯が上がる傾向があるので、ここも悩みどころです。また、USB PDに対応していたとしても、必要電力その他、かなり相性はあります。ここは、突っ込み出すと長くなるので、以下の紹介では対応しているかしていないかのみ書きます。基本的に、USB PDはクセがあると思っておけばいいでしょう。

ポイントまとめ

以上から、サブマシンとしてお勧めするWindowsパソコンの条件を整理してみましょう。
・処理能力:CPUは最低Celeron N4000、できればN4100。RAMは4GB以上。
・ストレージ:最低64GBで、128GBあれば安心。eMMCでも、体感はさほど問題なし。
・形状:タブレットとしてもノートパソコンとしても使える、デタッチャブルな2in1。
・キーボード:ヒンジ型は狭くても使えるが重い、タイプカバー型は軽いが置くスペースは必要。
・重量:本体はできれば600g以内、キーボード込みで1kgを大きく越えては欲しくない。
・ディスプレイ:解像度やデジタイザーは、かなり差があるので、用途を考えよう。
・ポート類:製品によって非常に差がある部分。じっくり考えたい。
・充電:USB PD対応が理想だが、高くなる傾向あり。

では、以下、10.1インチサイズの主要な製品を比較してみます。

3.基準となる製品「Surface GO 2」

surface go 2
10インチクラスのタブレットパソコンで、基準となる製品は、やはりこれでしょう。

・CPU:Pentium Gold 4425Y~Core M3
・RAM:4GB~8GB
・ストレージ:64GB eMMC~128GB SSD
・形状:タイプカバー型キーボード&キックスタンド
・重量(本体/キーボード込み):544g~553g/約800g
・ディスプレイ:1920 × 1280ピクセル/専用デジタイザペンあり(別売)
・ポート類:USB Type-C、Surface Connect、3.5mmオーディオジャック、microSDスロット
・充電:専用アダプタ、USB Type-CポートはUSB PD対応(ただし、クセあり)
・その他:MS Office付き
・価格:最廉価モデルで、本体のみで50,000円台

とりあえず、最廉価モデルで特徴を見ていきます。なお、私が所持しているのはCore M3版です。

ともかく、一般的には、まず一番に検討する機種でしょう。まず、ディスプレイ性能が頭ひとつ抜けています。解像度こそFHDクラスながら、発色の美しさは特筆もの。ペン性能も、専用ペンを使えば(約1万円と高価ですが)、イラスト作成に十分な精度を備えます。USB Type-CからのUSB PDに対応しているというのも大きい。処理能力は、最安モデルのPentium Gold 4425Yは、2コアながらCeleron N4000よりはおおむね上で、コア数が違うので単純比較はできないものの、ベンチマークスコアはものによってはCeleron N4100に迫る性能があります。もちろん、お金をかけて上位のCore m-Y8100にすれば、モバイル機としては十分です。

キーボードはタイプカバー式で、先述のように、膝上などで使うのは厳しいです。しかし、キーボード込みで約800gはさすがのトップクラスの軽量さ。もちろん、その他あらゆる面でハードは高品質です。

唯一にして最大の問題点は、やはりSurfaceシリーズお約束のポートの特殊さです。独立したディスプレイ出力ポートがないのと、USB Type-Aポートがないのは、個人的には、ものすごく痛い。この点が許容できれば、もう、これで決まりだと思います。ポートを使う必要があるかどうかで、実用性への評価が大きく割れる機体と言えます。

様々な意味で基準になる製品なので、はじめに述べたように、今回比較する機体は、価格的に、このSurface GO 2クラス以下のものをとりあげることとします。

Microsoft Surface Go 2icon:メーカーサイト

Microsoft Surface Go 2の実機レビュー - Surface Pro 7をそのまま小さくした高品質な筐体と使えるスペック!10.5インチの小さなSurface!:ウインタブ実機レビュー記事

4.圧倒的なコスパのCHUWI製品

バランスのよい「CHUWI Hi10 X(XR)」

chuwi_hi10 x
コスパが、あまりにも圧倒的。スペックは申し分無しです。ただし、いわゆる「中華PC」であるため、サポートが国内メーカーに比べると手薄であることの他、変なところでクセがあります。後述のように、後継機「CHUWI Hi10 GO」が発売されましたが、やや構成が特殊なため、安さと汎用性では旧型のこちらが上です。

・CPU:Celeron N4120
・RAM:6GB
・ストレージ:128GB eMMC
・形状:ヒンジ型
・重量(本体/キーボード込み、ウインタブ実測):594g/1174g
・ディスプレイ:1920×1200ピクセル、Surface互換デジタイザペンあり(別売)
・ポート類:USB Type-C(充電兼用)、USB3.0、microHDMI、3.5mmオーディオ、microSD
・ポート類(キーボード側):USB2.0×2
・充電:USB Type-Cからの独自充電アダプター
・価格:本体は記事執筆現在Amazonで2万円台前半。キーボードとペンを付けても3万円強。

ともかくコスパが狂っています。記事執筆現在、Amazonでクーポン適用で本体価格が、23,500円(7/7まで)。ペンとキーボードが別売りそれぞれ4,500円で、まとめ買い割引あり。処理性能は、Celeron N4120。ストレージも128GBあり。eMMCなのは、経験上、Celeronならさほど体感には影響しません。ディスプレイは、しっかりFHD解像度。なにより、ポート類の充実は10.1インチサイズとは思えないくらい。USB Type-Aが、タブレット側にひとつ、キーボード側に2つ、映像出力端子も独立など、一般的なノートパソコンと比べても遜色ありません。いや、もう、文句なしでしょう。

クセとしては、まず、専用キーボードが英字配列キーボードであること。そして、USB Type-Cからの充電なのに、USB PDではなく、独自企画の充電です。CHUWI Hi10 XにUSB PDを突っ込んでしまったり、より怖いのは、CHUWI Hi10 Xの充電アダプターを他の機器に突っ込むと、相当危険なことになります。

細かい、そしてややこしい点として、発売後に、何度かにわたってバージョンアップがされていて、異なるバージョンの機体が市場に出回っています。重要な変更点として、昨年後半に、CPUがCeleron N4100からN4120にグレードアップしたバージョンが出ています。当初はグレードアップしたバージョンを「Hi10 XR」と呼び分ける表記が見られましたが、記事執筆現在、多くの通販サイトでは従来品と同じく「Hi10 X」表記となっているようです。また、対応ペンも、筆圧1024段階の「HiPen H3」から、筆圧4096段階の「HiPen H6」にグレードアップしています。どうも、少なくとも「Celeron N4100 – HiPen H3」「Celeron N4100 – HiPen H6」「Celeron N4120 – HiPen H6」の3つのバージョンが存在しているもよう。特にペンは、バージョンによってかみ合わない場合があり得るので、よくスペック表を見ましょう。筆圧1024段階ならHiPen H3、筆圧4096段階ならHiPen H6です。

販路について、記事執筆現在、Amazonで複数の出品者を確認していますが、出品者によってはバージョンが古かったり配送期間も長かったりします。ここは、「CHUWI直営店」から購入するのが無難かと思います。この出品者は、CHUWIのメーカーサイトから直接リンクが貼られているので、確実に公式販売店です。

CHUWI Hi10 X 10.1インチ 2イン1 タブレット キーボード別売:Amazon(CHUWI直営店)

CHUWI Hi10 X専用キーボード:Amazon(CHUWI直営店)

CHUWI タッチ スタイラス H6:Amazon(CHUWI直営店)

CHUWI Hi10 X(NEW VERSION)レビュー - 10.1インチのWindowsタブレット、CPUをAtomからCeleron N4100にパワーアップして復活!:ウインタブ実機レビュー記事(レビュー機は、「Celeron N4100 – HiPen H6」のバージョンです)

最新スペックだが、やや構成が特殊な「CHUWI Hi10 GO」

chuwi_hi10 go
ずーっと発売が延期になっていた最新機種が、ようやくお披露目です。プレリリースよりCPU性能が落ちてしまったのは残念ですが、それでもコスパは健在です。ただ、構成がちょっと特殊なので、汎用性は旧型の方が高いかも。

・CPU:Celeron N4500
・RAM:6GB
・ストレージ:128GB eMMC
・形状:タイプカバー型キックスタンド付きキーボード
・重量(本体/キーボード込み、ウインタブ実測):565g/不明
・ディスプレイ:1920×1200ピクセル、Surface互換デジタイザペンあり(別売)
・ポート類:USB Type-C(充電兼用)×2、microHDMI、3.5mmオーディオ、microSD
・充電:USB Type-Cからの独自充電アダプター
・その他:専用キーボードは5列配列
・価格:初売り価格で、キーボードとペンセットで40,000円強。

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「GO」の名を冠するとおり、露骨にSurface GO 2を意識して……、と思いきや、よく見ると、かなり独特の筐体をしています。キックスタンドは、タブレットにあるのではなく、キーボード側に着いていますね。キー配列が5列になっているのは、個人的には残念。ポート構成も特殊です。キーボード側にはポートはなく、本体には、充電ポートも兼ねたUSB Type-Cが2つ。USB PDには対応していない模様。充電のクセは、前機種そのままとして、前機種ではキーボード側と合わせて3つも付いていたUSB Type-Aが廃止されているのは、やはり賛否両論でしょう。

全体的なコスパは、十分。BanggoodとAliexpressのCHUWI公式ショップで、いずれも、キーボード、ペン込みで40,000円強。CPUはCeleron N4500だし、その他の構成を見てもこれでも十分安いとと思うんですが、Banggoodではまったく値引きのない「素の」価格なので、今後、うまくセール対象になるとさらに安くなる可能性はあります。ペンは、筆圧4096段階とのことなのでおそらく「HiPen H6」。ただ、明記はされていないので、ペンが欲しい場合はバラ買いではなくセットで買っておいた方が無難だとは思います。

単なるスペックアップではなく、根本的に構成を変えてきたのは賛否両論あるところでしょう。ほとんど唯一無二と言っていい特殊な構成の機種なので、持つ喜びというのは十分にあるかと思います。

CHUWI Hi10 GO:Banggood

New Tablet CHUWI Hi10 GO:Aliexpressの「CHUWI Official Store」

CHUWI Hi10 Go - Jasper LakeのCeleron N5100を搭載する10.1インチWindows タブレットが4月に発売されます!:ウインタブ紹介記事(プレリリース情報のため、実際に発売した製品とはCPUが異なっています)

5.Celeron N4000/N4020搭載で、30,000円台からの大手メーカー機種たち

国内メーカー、国際有名メーカーからは、30,000円台から、おおむね「Celeron 4000/4020、RAM:4GB、ストレージ:64GB、ディスプレイ解像度:HDクラス」を基準とするスペックの機種が多く販売されています。CHUWI Hi10 Xと比較すると、「すべてワンランク下のスペック」となりますが、そこはメーカーの信用分ということですね。種類が多く、すべてを網羅することはできませんが、代表的機種をあげておきます。

国内メーカーでコスパ重視ならこれ「テックウインド CLIDE W10D」

CLIDE W10D
国内メーカーでコスパ重視なら、この製品でしょう。

・CPU:Celeron N4000
・RAM:4GB
・ストレージ:64GB
・形状:ヒンジ型
・重量(本体/キーボード込み):580g/1120g
・ディスプレイ:1920×1200ピクセル、デジタイザ無し
・ポート類:USB3.0、USB Type-C、miniHDMI、3.5mmオーディオ、microSD、DC-IN
・充電:専用アダプタのみ
・価格:実売30,000円台半ば

実売30,000円台で、FHD解像度のスクリーンを備えているのは、国内メーカーとしては立派。タブレット側のポートが充実しているのは特筆すべきでしょう。ただし、キーボードには追加のポートはありません。そのキーボードは、やや変則的ながら、6列の日本語配列です。10.1インチサイズとしては、比較的クセのないオーソドックスな機種です。

テックウインド CLIDE W10D:メーカーサイト

素直な構成の「FRONTIER FRT230P」

FRT230P

・CPU:Celeron N4020
・RAM:4GB
・ストレージ:64GB eMMC
・形状:ヒンジ型
・重量(本体/キーボード込み):635g/1135g
・ディスプレイ:1280×800ピクセル、デジタイザ無し
・ポート類:USB3.2、USB Type-C、miniHDMI、3.5mmオーディオ、microSD、DC-IN
・ポート類(キーボード側):USB2.0
・充電:専用アダプタのみ
・価格:34,800円

10.1インチタブレットパソコンとしては、ザ・オーソドックスな構成です。ほぼ同価格の「テックウインド CLIDE W10D」に、ディスプレイ解像度で劣るのと、本体重量がやや重いのがちょっと残念。

FRONTIER FRT230P:メーカーサイト

FRONTIER FRT230P - 10.1インチでエントリークラスの2 in 1、持ち出し用サブ機としていかが?:ウインタブ紹介記事

MS Office付きでやや高価だが信頼の「dynabook K シリーズ」

dynabook k

・CPU:Celeron N4020
・RAM:4GB
・ストレージ:64GB~128GB eMMC
・形状:ヒンジ型
・重量(本体/キーボード込み):610g/1180g
・ディスプレイ:1280×800ピクセル、専用デジタイザペンあり(別売)
・ポート類:USB Type-C、3.5mmオーディオ、microSD、DC-IN
・ポート類(キーボード側):USB2.0×2
・充電:専用アダプタのみ
・その他:MS Office付き
・価格:5万円台半ば~6万円台半ば

こちらも構成は、オーソドックス。この機種は、私も実機に触れたことがあります。好感が持てたのは、キーボードが幅をめいっぱいとってあるので、10.1インチサイズにしては、打ちやすいことです。また、専用デジタイザーペンがあるので、書き込みに対応しているのもよし。ただ、細かい精度までは、試せていません。一方で、造りはしっかりしているものの、いかにも学校備品的なプラスチッキーな質感なのはやむを得ないところです。あと、個人的に惜しいと思っているのが、映像出力端子が独立していないこと。価格が高めなのは、MS Officeも込みのためで、コスパは悪くないです。

dynabook Kシリーズ(KZ11/P)icon:Dynabookダイレクト
※購入にあたっては必ず会員登録(無料)をしてください。会員になれば大きな値引きが受けられます

dynabook Kシリーズ - OSはPro版、Office Home&Businessが付属して5万円台から買える10.1インチ2 in 1:ウインタブ紹介記事

魅力的な構成だが、クセもあり「Lenovo IdeaPad Duet 350i」

ideapad duet
7月から新発売の製品で、非常に特徴的な構成。コスパはいいし見どころも多いけど、クセも強い。

・CPU:Celeron N4020
・RAM:4GB
・ストレージ:128GB eMMC
・形状:タイプカバー型キーボード&キックスタンド
・重量(本体/キーボード込み):602g/874g
・ディスプレイ:1920×1200ピクセル、専用デジタイザペンあり
・ポート類:USB Type-C×2、3.5mmオーディオ、micorSD
・充電:専用アダプタ、USB Type-CポートはUSB PD対応
・その他:専用キーボードは5列配列、MS Office付き
・価格:約60,000円台だが、キーボードだけでなくペンまで付いてくる。

良い点は、ストレージが128GB確保、ディスプレイ解像度はFHDクラス、専用デジタイザペンがあり、しかも別売でなく付いてくる。そして、充電にUSB PDが明記されているのは、非常に心強い。

基本的な特徴として、Surfaceシリーズと同じ形状の、キックスタンド式です。キーボード込み重量が900g切っているのはいいですね。また、MS Officeは抱き合わせ販売になります。実はディスプレイサイズが10.3インチなんですが、Officeが付いてくるので、ここは気にしなくてよし。

クセがあるのは、ポート構成とキーボード配列。ポートは、USB Type-C×2という変わり種。USB Type-Aもなければ、独立した映像出力ポートもありません。キーボード配列は、5列。レノボのキーボードなんで、打鍵感は信頼置けますが、やっぱり5列配列は好みが相当分かれます。私は、変換にF7~F10多用する人なんで、きついです。

全体的なスペックに対するコスパは、悪くないと思います。あとは、クセの強さをどう思うかですね。

IdeaPad Duet 350i:メーカーサイト

Lenovo IdeaPad Duet 350i - 10.3インチサイズでSurfaceタイプのエントリークラス・デタッチャブル2 in 1:ウインタブ紹介記事

やはりクセが強いが、激安型落ち品が狙い目「Lenovo IdeaPad D330」

ideapad d330

・CPU:Celeron N4020(N4000のバージョンもあり)
・RAM:4GB~8GB
・ストレージ:64GB~128GB eMMC
・形状:ヒンジ型
・重量(本体/キーボード込み):600g/1135g
・ディスプレイ:1280×800ピクセル、デジタイザ無し
・ポート類:USB Type-C、3.5mmオーディオ、micorSD、DC-IN
・ポート類(キーボード側):USB2.0×2
・充電:専用アダプタのみ
・その他:専用キーボードは5列配列
・価格:キーボード込み実売40,000円台だが、型落ち版が激安で売っている場合も。

上述の「Lenovo IdeaPad Duet 350i」の前世代機と言ってよいでしょう。タブレット側のポートが少なく、映像出力はType-Cからと、ポート構成にやはりクセあり。USB Type-Aはキーボード側にはあります。また、キーボード配列は5列なので、ここも注意です。USB PD対応については、一部に充電できるとの情報があるものの、最新のメーカーページでは言及されていないので、できないと思っておいた方がいいでしょう。ここまでなら、価格も実売40,000円台半ばだし、正直、素直な構成の他メーカーの同ランク機種か、より新しいLenovo IdeaPad Duet 350iの方がよさそうなんですが、実は、Celeron N4000搭載の型落ち版が、20,000円台の激安で売られているのを見かけます。N4020とN4000では、それほど違いがあるわけでもないので、ともかく安くというなら、型落ち版は検討の価値があるでしょう。

Lenovo IdeaPad D330:メーカーサイト

堅牢な筐体でCeleron N4100搭載の「MousePro-P101A/mouse E10」

mouse_E10
ちょっと特殊な機種になりますが、おおむね30,000円台~40,000円台でCeleron N4000/N4100を積む、マウスコンピューターのMousePro-P101A/mouse E10というのもあります。

・CPU:Celeron N4000/N4100
・RAM:4GB
・ストレージ:64GB eMMC
・形状:特殊
・重量(本体/キーボード込み):980g/1280g
・ディスプレイ:1280×800ピクセル、専用デジタイザペンあり(オプション)
・ポート類:microUSB、USB Type-C、microHDMI、3.5mmオーディオ、microSD、DC-IN
・充電:専用アダプタのみ
・価格:3万円台半ば~4万円台半ば

見ての通り堅牢な筐体で、当然ながら、本体のみで約1kgと重くなるものの、キーボード込みでなら約1.3kgと、全体で考えると抑えた感はあります。もっとも、最厚部3cm越えは、やっぱりかさばる。筐体が非常に特殊なので、ニッチな機種ですが、コスパは意外にも良いです。一方、これだけのサイズがありながらUSB Type-Aポートがないのは、地味に痛い。なお、似たコンセプトとスペックに、富士通のarrows Tabシリーズがありますが、価格は約倍なので、今回は省略します。

mouse タブレット:メーカーサイト

6.処理能力を割り切る激安機種

激安で20,000円台で手に入る国内メーカー製品というのもあります。もちろん、処理能力に割り切りが必要です。ただ、私も、AtomプロセッサーのASUS Transbook T100-TAMを現役でバリバリ使っているので(MS Officeと一太郎はあえて古いのを入れているなど、工夫はあり)、用途によってはそれなりに活躍してくれるでしょう。

ドン・キホーテ ジブン専用PC&タブレット U1C

jibun tab u1c
さんざんネタにされている製品ですが、用途を絞って処理能力を割り切れれば、一考の余地は十分にあると思います。

・CPU:Celeron N3350
・RAM:4GB
・ストレージ:64GB eMMC
・形状:ヒンジ型
・重量(本体/キーボード込み):525g/470g
・ディスプレイ:1280×800ピクセル、デジタイザ無し
・ポート類:USB3.0、USB Type-C、microHDMI、3.5mmオーディオ、micorSD、DC-IN
・ポート類(キーボード側):USB2.0×2
・充電:専用アダプタのみ
・価格:21,780円

CPUがCeleron N3350。でも、Celeron N4000と、体感はそこまで根本的には変わらないですよ。ポートは充実で、CPU以外のハード構成はむしろ優れています。ヒンジ型のキーボードでありながら、総重量1kgを切るのも立派。そして、20,000円ちょい。あれ?これ、けっこう悪くないんじゃ……

ドン.キホーテ ジブン専用PC&タブレット U1C:メーカーサイト

ドン・キホーテ ジブン専用PC&タブレット U1C - CPUがAtomからCeleronに!税別19,800円の激安Windows PCがニューモデルになりました!:ウインタブ紹介記事

KEIAN KIC104 PRO

KEIAN KIC104PRO
これはCPUがAtom x5-Z8350と、さらに振り切ったスペックです。3年前なら、このCPUでもけっこう使えたんですが、さすがにもう、かなり割り切りが必要です。あと、キーボードも、通常6列なところが5列しかない。安いとはいえ、色々と分かった上で使う製品です。

・CPU:Atom x5-Z8350
・RAM:4GB
・ストレージ:64GB eMMC
・形状:ヒンジ型
・重量(本体/キーボード込み):517g/483g
・ディスプレイ:1280×800ピクセル、デジタイザ無し
・ポート類:microUSB3.0、microHDMI、3.5mmオーディオ、micorSD、DC-IN
・ポート類(キーボード側):USB2.0
・充電:専用アダプタのみ?
・その他:専用キーボードは5列配列、WPS Office付き
・価格:2万円台半ば

うーん、さすがに、ドンキの方を買うかな……。WPS Officeが付いてくるのは嬉しいけど。

KEIAN KIC104 PRO:メーカーサイト

KEIAN KIC104 PRO-BK - 10.1インチでWindows 10 Proを搭載するAtomタブレット(2 in 1)が発売されます。低価格なのも魅力!:ウインタブ紹介記事

7.まとめ

いかがでしょうか? 例えば私個人は、先述のように、仕事でいまだにASUS Transbook T100-TAMをヘビーユースしています。用途は、打ち合わせしながら資料を修正したり、データの受け渡しをしたり、動画やスライドなどの資料を写す母艦にしたり、などなど。やはりサブマシンがあると、なにかとはかどるものです。ちなみに、私の使い方だと、USB Type-A(ただし、キーボード側でよし)と、独立した映像出力端子は必須なので、やはりSurface GO 2は敬遠しちゃうんですよね。なお、モバイル用途でハブは、現実的にはナンセンスだと思います。使用イメージに合わせて、構成をじっくり考えてみましょう。

どれも、個性的な製品ぞろいで迷いますが、強いて意見を言わせてもらうと、次のような感じでしょうか。

無難にいくなら、「テックウインド CLIDE W10D」が、FHD解像度で、ポートも充実と、オールマイティな構成です。ただし、USB PD非対応と、デジタイザペン無しはネック。

コスパ重視なら、「CHUWI Hi10 X」が圧倒的。ただし、いくつか注意点があるのは、先に書いたとおりです。最新機種「CHUWI Hi10 GO」も、コスパは健在ながら、いろいろ面白すぎる機種となっています。

USB PD対応で、スタミナ重視なら「Microsoft Surface Go 2」か「IdeaPad Duet 350i」。奇しくも、両者ともキックスタンドタイプ。かつ、ポート構成はかなりクセが強いです。

処理能力は妥協しても、ともかく安く手に入れたいなら、「ドン.キホーテ ジブン専用PC&タブレット U1C」。構成自体は、案外バランスが取れていて悪くないです。

うまく使うと、仕事も趣味も幅が広がるサブマシン。自分に合った構成の機種を選ぶ参考にしていただければ、幸いです。

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コメント

  1. 匿名 より:

    10インチだとサイズを選ぶかキーボードの打ちやすさを選ぶかで好みが別れると思う。サイズ派はとにかくベゼルが小さいものを好むよね。キーボード派はベゼルが厚くても良くてキーボードがフルサイズに近いことを望む。

    • natsuki より:

      悩ましいですね。
      ベゼルの太さはSurface Go 2ひとつだけが図抜けて細いので、やはりSurface Go 2かそれ以外かというのは、一番の迷いどころかと思います。

  2. 匿名 より:

    ドスパラが解像度も高くて、コスパ的に良いのを作ってたんですけど、今はお絵描き用だけなんですよね。
    このサイトで言うのもあれですが、動画視聴メインのサブタブレットならアンドロイドの方がレパートリーが豊富な気がしますね

    • natsuki より:

      ドスパラといい、ASUSといい、Acerといい、数年前の10インチサイズタブレットの主流メーカーは、すっかりなりを潜めてしまいましたね。
      10インチのraytrektabは、残念ながら終売になってしまったので、今回は取りあげませんでした。
      あれはあれでお絵かきに特化したとがりまくった仕様で、非常に面白い製品だったんですが。8インチは継続販売中なので、10インチも後継機が出て欲しいものです。

  3. 匿名 より:

    富士通とか13.3インチで634グラムのノートPC作れるのだから10インチ以下で作れば凄いの作れそうなのにね。

    • natsuki より:

      軽量PCといえば、富士通やNECですが、両者ともに、10インチクラスでは、arrows Tab(富士通)、企業向けのVersaPro UV(NEC)、LAVIE First Mobile(NEC)などをリリースしています。やや高価な部類に入るので、今回の記事では取りあげませんでしたが、それは単純に価格帯の問題で、もちろん別に悪い製品ではありません。
      ともかく、富士通、NECのタブレットのラインナップを見てみると、両社ともに、タブレットでは軽量化よりも、いかに「業務に合わせた付加価値をつけるか」というところを戦略としているようですね。
      サイズが変わっても、中枢部分の重量は削りようがないので、小さいパソコンほど「劇的な軽量化」が難しいというのもあるかと思います。今のところ、重量ではやはりSurface GO 2かと。でも、それも他に比べて圧倒的と言うまでではないですし。

  4. 匿名 より:

    CHUWI Hi10 Xを購入検討しているのですが、次期Windowsへの対応はどうでしょうか。予想だけでもうかがえるとありがたいのですが。

    • natsuki より:

      それは、CPUは条件満たしてます、としか言えないかと。
      詳細は他の記事に譲りますが、Windows11は、まだ正式リリース前で、その適用条件はコロッコロ変わっているのが現状です。そして当然のことながら、適用条件は、「現時点で、スペック的にWindows11が動くか」とは関係無く、Microsoftが「今後の可能性を考えた商業戦略として」一方的に決定するものです。かつ、その適用条件は、スペックシートに記載されるような(外側の)ものだけでなく、通常は気にしないような部分にも及んでいます。
      なので、現行のあらゆるパソコンについて、「やってみないと分からない」としか言えないと思います。
      ついでに言えば、CHUWI Hi10 Xは、記事中でも触れたように、ロットによってCPUすら違いますからね……

      • 匿名 より:

        お答えありがとうございました。
        全く予断を許さない状況なのですね。よくわからないということがよくわかりました。