記事にアフィリエイト広告を含みます

RAM8GBのゲーミングノートってどうなの?低価格で購入できるMSI GF63 Thin 10Uでいろいろ試してみた

MSI GF63 Thin 10U (RAM 8GB)ゲーム性能レビュー
「ゲーミングPCのRAM容量は最低でも16GB」という話をよく目にします。ウインタブでも最近は「Intel Coreプロセッサー搭載のノートPCを買うなら(ゲーミングPCでなくとも)できればRAMは16GB以上にしたい」ということをよく書いています。…しかし実際のところ、RAM8GBという構成ではゲームを楽しむことはできないのでしょうか?

ということで、「RAM8GBでもゲームを快適に楽しめるか?」ということを簡単ではありますが検証してみたいと思います。

1.MSI GF63 Thin 10U(GF63-10UC-3100JP)について

ゲーム単体起動ならRAM 8GBでも問題なし

スペック表

  GF63 Thin 10U(GF63-10UC-3100JP)
OS Windows 11 Home
CPU Intel Core i5-10500H
外部GPU NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop GPU
RAM 8GB(DDR4)
ストレージ 512GB SSD(M.2 NVMe)
(2.5インチSATA、7mm厚空きスロット×1)
光学ドライブ なし
ディスプレイ 15.6インチ IPSレベル液晶(1920×1080), 144Hz
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1
入出力 USB3.2 Gen1 Type-C × 1、USB3.2 Gen1 Type-A ×3、HDMI、3.5 mmイヤホンジャック、マイクジャック、LAN(RJ45)
カメラ Webカメラ(92万画素)
バッテリー 51Whr/4,500mAh(最大約7時間)
サイズ 359 × 254 × 21.7 mm
重量 1.86kg

コメント

今回検証で使用したPCはMSIの「MSI GF63 Thin 10U(GF63-10UC-3100JP)」です。CPUに第10世代Core i5-10500Hを、外部GPUにはレイトレーシングに対応するNVIDIA GeForce RTX 3050を搭載しています。

MSIのゲーミングノートとしてはエントリーモデルに相当し、「この記事のテーマであるRAMは8GB」で、ストレージは512GB SSD、ディスプレイはリフレッシュレート144Hz表示に対応する15.6インチFHDです。ちなみにRAM容量については購入後に最大64GBまで増設することも可能です(ただし、MSI製品はユーザーがDIYで筐体内部にアクセスすると保証が切れてしまいます。保証を切らずに増設するにはMSI公認サポート店に作業を依頼する必要があります)。

なお、GF63 Thin 10U(GF63-10UC-3100JP)はウインタブで実機レビュー済みです。製品の詳細についてはこちらのレビュー記事をご覧ください。税込み89,800円と、とてもゲーミングPCとは思えない価格ながら、MSIらしい高品質な製品です。
MSI GF63 Thin 10U(GF63-10UC-3100JP)の実機レビュー - GeForce RTX3050搭載ながら8万円台で購入できるハイコスパなゲーミングノート

以下、MSI GF63 Thin 10U(GF63-10UC-3100JP)を「レビュー機」と表記します。

2.RAM8GB環境でゲームを楽しんでみた

Xbox Gaming Pass Ultimateで配信されている最新タイトル「FORZA Horizon 5」「Helo Infinite」、そしてスマートフォンとのマルチタイトルである「ディアブロ・イモータル」をプレイしてみました。

Forza Horizon 5

Forza Horizon 5
グラフィック設定

MSI GF63 Thin 10UでFORZA HORIZON 5をテストプレイ

オープンワールドを自由にドライブできるレースゲーム「Forza Horizon 5」です。今回の舞台はメキシコで、トヨタ・スープラ(A90)やシボレー・コルベット(C8)のような最新車種からデロリアン DMC-12などの往年の名車でドライブを楽しめます。

初回起動時にベンチマークモードが起動し、自動的に最適なグラフィック設定に調整してくれます。レビュー機が搭載するGPU、GeForce RTX3050 Laptop GPUだとさすがに最高グラフィック設定は厳しかったようで、グラフィック品質は「中」に設定されましたが、十分美しいグラフィックでゲームを楽しめました。また、心配していたRAM容量については悪影響が感じられず、Windows標準機能の「ゲームバー」に搭載されている動画キャプチャ機能を使用しながらのゲームプレイでも処理落ちが発生することはありませんでした。

Forza Horizon 5のシステム要件は下記のとおりです(公式サイトから引用)

FORZA HORIZON 5のシステム要件

クリックで拡大します

レビュー機だと「MINI(必要なシステム要件)」はクリアしているものの、「RECOMMENDED(推奨システム要件)」はVRAMとRAM容量が足りず(RTX3050のVRAMは4GB、レビュー機のRAMは8GB)、要は「動くことは動くが快適とは言えない」という評価になっています。しかし、実際には上記の通りグラフィック品質「中」であれば支障なくプレイできました。

Halo Infinite

Helo Infinite
グラフィック設定

MSI GF63 Thin 10UでHalo Infiniteをテストプレイ

2000年の初代Xboxのローンチタイトルだった「Helo」シリーズの最新タイトル、「Halo Infinite」です。こちらも「Xbox Gaming Pass」に加入していれば遊び放題の対象になっています。

Halo Infiniteではゲームに割り当てるVRAMの容量を自由に変更することができるのですが、初期設定では4GB中約3GB程度割り当てられていました。こちらも最高画質設定ではないのですが、美しいグラフィックでゲームを楽しむことができました。なおあまりこのジャンルのゲームをプレイしないのでプレイ動画の内容はあまり突っ込みはなしでお願いします…。

Halo Infiniteのシステム要件は下記のとおりです(Steamから引用)
Halo Infiniteのシステム要件

Forza Horizon 5と同様に、Halo Infiniteでもレビュー機は最低要件を満たし推奨要件を満たしていません。しかし、それでも(このジャンルは不得意なのであまり参考にならないかもしれませんが)画質を落とせば特に問題なくプレイができました。

ディアブロ・イモータル

ディアブロ イモータル
グラフィック設定

MSI GF63 Thin 10UでDiablo Immortalをテストプレイ

最後にプレイしたのは以前Android版の紹介記事を公開した「ディアブロ・イモータル」です。PC版は現在オープンベータという扱いですが、スマホ版と同じく基本プレイ無料で楽しめます。

Forza Horizon 5やHalo Infiniteと比較するとシステム要件が緩いこともあり、Core i5-10500HとGeForce RTX 3050を搭載するレビュー機であれば最高画質設定で快適にプレイできます。スマホ版とのセーブデータ共有やオンラインのクロスプレイも楽しめるので仕事の休憩時間にスマホでプレイし、帰宅後に続きをPCで美しいグラフィックを楽しむのも「有り」だと思います。

Halo Infiniteのシステム要件は下記のとおりです(Blizzardから引用)

ディアブロ・イモータルのシステム要件

クリックで拡大します

ディアブロ・イモータルのシステム要件はForza Horizon 5やHalo Infiniteよりも緩く、表記されているGPUの世代が異なるものの、レビュー機は推奨スペックを満たしていると言えます。よって最高画質でも問題なくプレイできたわけですね。

「Forza Horizon 5」プレイ時の空きRAM容量

Forza Horizon 5起動時のRAM使用量

「Forza Horizon 5」を起動した状態でのRAM使用量を確認してみました。内蔵GPUでのプレイではないため、ゲームのパフォーマンスに影響することはなかったものの、RAM使用量は8GB中7.2GBとギリギリまで使い切っています。

ゲームのみを起動するのであれば8GB構成でも特にストレスを感じることはありませんでしたが、バックグラウンドでWEBブラウザや動画配信ソフトを同時起動しながらのプレイはやはり16GB以上になるようRAMを増設しないと厳しいかもしれません…。

3.RAM8GB環境で実際にゲームをした感想

検証に使用したMSI GF63 Thin 10U(GF63-10UC-3100JP)はGeForce RTX3050搭載で、RTX30シリーズ Laptop GPUの中では「エントリー」向けのGPUなので、もともとAAAタイトルを最高グラフィック設定でプレイするには厳しいケースもありますが、グラフィック設定「中」程度であれば快適に楽しむことができました。

バックグラウンドでWEBブラウザ等のアプリを立ち上げず、ゲームアプリ「のみ」を単体起動するのであれば感覚としてはかのあゆが普段メインで使用しているRAM 16GB構成のゲーミングノートと体感差はほとんどありませんでした。特にゲームの場合RAMよりもCPU性能とGPU性能が重視されるので、「単にゲームだけ」をするのであればRAM8GBであってもストレスなく楽しむことができると感じました。

ただし、かのあゆはゲームプレイ中にWEBブラウザで攻略情報を調べたりすることがよくあります。また、人によっては実況動画の配信をしたいという人もおられるでしょう。RAMが8GBの場合、ゲームを1本起動しただけでRAM使用量をフルに使い切ってしまうので、「ながら」で何かをする場合を考えるとRAM容量は多いに越したことはないでしょうね。

4.まとめ

今回は機種そのものよりも「RAM8GB構成でゲームを楽しむことができるのか」という内容で執筆しました。普段はRAM16GBを搭載した環境でゲームを楽しんでいますが、ゲームを単体でプレイするのであれば8GBでも特に支障はなく、快適でした。一方で「ゲームをしながら~する」ということを考慮するとやはりRAMは16GB以上にしておくほうがいいと思います。

また、MSI GF63 Thin 10U(GF63-10UC-3100JP)には「RAMの増設余地がある」というのも大きなポイントだと思います。これが「オンボードメモリでどうやってもRAMを増設できない」製品だったとしたら一気に不安になってしまいますが、「しばらく使っていて支障が出てきたら増設すればいいや!」と考えることができます。MSI GF63 Thin 10U(GF63-10UC-3100JP)の価格は89,800円です。諸事情で高価なゲーミングPCの購入予算が割けない、という人でも無理なく購入できると思いますし、「あとあとの増設余地」が担保されているので安心だと思います。

5.関連リンク

MSI GF63 Thin(GF63-10UC-3100JP)の実機レビュー - GeForce RTX3050搭載ながら8万円台で購入できるハイコスパなゲーミングノート
ゲーミングノートのすすめ - リビングルームで家族とゲームを楽しむ
ゲーミングノートを外に持ち出して、カフェで仕事をしてみたら、めちゃめちゃ快適だった件
北海道新幹線で帰省してきました。列車内でPC作業をこなし、ローカルな名物・名所も楽しんできました!旅のお供はMSIのモバイルノート、Modern 14 C12M
人生初訪問の盛岡!市内を散策して「じゃじゃ麺」も体験、ビジネスホテルではPCで仕事にゲーム!お供はMSI Modern 14 C12M
北海道帰省の際の教訓。出張や旅行にPCを持っていく際に準備しておきたいことをお伝えします

スポンサーリンク

コメント

  1. じょにー より:

    これメモリ増設出来ないんですかね?

  2. 匿名 より:

    メモリは8GBとのことですが、4GBx2なのか8GBx1なのか
    教えていただけると幸いです。