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中華のハイスペックなAndroidタブレットを比較!10インチは選択肢が多いですよ!(2018年5月版、10インチクラス)

Onda X20
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ここのところ急速に製品数が増えている中華の高性能Androidタブレットですが、中華タブならではといいますか、200ドル~250ドルくらいでHelio X20を搭載するものが購入できてしまうので、最近では「最も狙い目」ジャンルのひとつと言えるでしょう。中華製品の場合、Windows PCでもAndroidタブレットでもスマホでも、「1社が何かをするとすかさず他社が追随する」傾向が強いため、スペックの差別化ができていないことが多いです。特に「CPU、RAM、ストレージ、ディスプレイ解像度」あたりは本当に横並びなので、製品選びには少し苦労するかもしれませんね。

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なお、この記事では「10インチ(正確には10.1インチ)」の製品を紹介・比較しますが、先日「8インチ(正確には8.4インチ)」の製品についても記事を掲載していますので、興味のある人はこちらも合わせてご覧ください。
中華のハイスペックなAndroidタブレットを比較してみます(2018年5月版、8インチクラス)

1.ALLDOCUBE M5(T1006)

ALLDOCUBE M5
OS: Android 8.0
CPU: MediaTek Helio X20
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 10.1インチ(2,560 × 1,600)
カメラ: イン2MP/アウト5MP
LTE: B1/3
サイズ: 241.3 × 171.7 × 8.7 mm / 510 g

紹介記事:ALLDOCUBE M5(T1006) - 10.1インチの高性能Androidタブレット、もちろんHelio X20搭載!

2.Binai G10Max

Binai G10Max

キーボード、スタイラスは別売り

OS: Android 8.0
CPU: MediaTek Helio X20
RAM: 3GB/4GB
ストレージ: 32GB/64GB
ディスプレイ: 10.1インチ(2,560 × 1,600)
カメラ: イン5MP/アウト13MP
LTE: B1/3/7
サイズ: 245 × 170 × 8.2 mm / 550 g

紹介記事:Binai G10Max - 10.1インチでHelio X20搭載!いまだ数少ない高性能なAndroidタブレット
※紹介記事ではOSがAndroid 7.1となっていますが、その後8.0に変更されたようです

3.CHUWI Hi9 Air

CHUWI Hi9 Air 前面デザイン
OS: Android 8.0
CPU: MediaTek Helio X20
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 10.1インチ(2,560 × 1,600)
カメラ: イン5MP/アウト13MP
LTE: B1/2/3/5/7/8/20/40
サイズ: 241.7 × 172 × 7.9 mm / 580 g

紹介記事:CHUWI Hi9 Air レビュー - 10.1インチでHelio X20を搭載するハイスペックなAndroidタブレット(実機レビュー:かのあゆ)

4.Onda X20

Onda X20
OS: Android 7.1
CPU: MediaTek Helio X20
RAM: 3GB/4GB
ストレージ: 32GB/64GB
ディスプレイ: 10.1インチ(2,560 × 1,600)
カメラ: イン2MP/アウト5MP
LTE: B1/3/7
サイズ: 240 × 170 × 8.9 mm / 530 g

紹介記事:Onda X20 - 10.1インチでHelio X20を搭載する高性能なLTE対応Android タブレット

5.Teclast T10

Teclast T10
OS: Android 7.0
CPU: MediaTek MT8176
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 10.1インチ(2,560 × 1,600)
カメラ: イン8MP / アウト13MP
LTE: 非対応
サイズ: 238 x 170 x 7.5 mm / 550 g

紹介記事:Teclast T10 - Teclastが誇る「マスター」な10.1インチAndroid タブレット、かなり高品質よ!

6.VOYO i8 Max

VOYO i8 Max

キーボード、スタイラスは別売り


OS: Android 7.1.1
CPU: MediaTek Helio X20
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 10.1インチ(1,920 × 1,200)
カメラ: イン3MP/アウト12MP
LTE: B1/3/7
サイズ: 242 × 172 × 10 mm / 580 g

紹介記事:VOYO i8 Max - 愛すべき「B級Surface」が大幅にパワーアップ!

7.基本構成は横並び

この記事で「基本構成」というのは「OSのバージョン、CPUの型番、RAM容量、ストレージ容量、ディスプレイ解像度」のことを言います。これらの構成のうち、「RAM、ストレージ」は全機種が「4GB、64GB」なので、数値上は差別化されていません。ただし、BinaiとOndaには「RAM3GB/ストレージ32GB」のモデルもラインナップされています。

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また、CPUについてはTeclastのみMT8176、それ以外はすべてHelio X20です。なんとなくHelioのほうが高性能に感じられますが、Antutuのスコアなどはそれほど差がありません(基本Helioのほうが若干上ですが、機種によってはMT8176を下回るスコアになっていることもあります)。ウインタブとしてはMT8176とHelio X20のどちらが高性能なのか、という点に白黒をつけようとは思いません。あえていうと引き分けですね。ただし、Helioというのはスマホに使用されるCPUであり、LTEや3GBの通信に対応します。このため、MT8176を搭載するTeclastのみがWi-Fi専用モデル、Helio X20を搭載する他の機種はすべてLTEモデルとなっています。性能面よりもむしろこの点が重要かと思います。

OSのバージョンについては、ALLDOCUBE、Binai、CHUWIの3機種がAndroid 8.0、Onda、Teclast、VOYOがAndroid 7.xとなっています。実用上Android 7.xで困るということはないはずですが、中華メーカーではOTAでのOSアップグレードに対応しないケースが多いので、できれば購入時点でできるだけ新しいバージョンのOSにしておきたいところです。その意味ではAndroid 8.0をプリインストールしている3機種は好印象となります。

ディスプレイについては、VOYOのみWUXGA(1,920 × 1,200)ですが、それ以外の製品はすべて2,560 × 1,600と超高精細です。となるとVOYOがワンランク落ちる、ということになりますが、「いやVOYOの解像度でも十分でしょ」という気はします。また、BinaiとVOYOのみ別売りでスタイラスペンが用意されており、手書き入力に対応します。VOYOは筆圧2,048段階、Binaiのほうは筆圧対応するのか、対応する場合何段階なのか、という点については不明です。ただ、両者ともイラストなど精緻な手書き入力に対応できる品質になっているかは少し疑問なので、基本的にメモ書き用と考えておいたほうがいいでしょう。

8.カメラ性能にばらつきあり

この特集記事は10インチサイズのAndroidタブレットが対象ですが、スマホと異なり、このサイズのタブレットでカメラはあまり重視されないのでは?と思っています。しかし、どうせならカメラ性能が高いほうがいいと思いますし、タブレットで積極的に写真撮影をしたいという人もいると思います。

対象機種のカメラ性能は2極化している、と言えます。Binai、CHUWI、Teclast、VOYOはアウトカメラが13MP(VOYOのみ12MP)となっており、少なくとも画素数についてはちょっとしたスマホに匹敵します。一方でALLDOCUBEとOndaはイン2MP/アウト5MPなので、撮影品質には期待ができません。そのため、カメラ性能を重視したい人はこの2機種は対象から外れるということになります。

9.キーボードとスタイラス

Android OSとはいえ、10インチサイスだと時にはキーボードを接続してPCライクに使ってみたい、というのはあると思います。今回の対象機種に限らず、Androidタブレットはほぼ全製品がBluetoothに対応しますし、あるいはUSBポート経由でキーボード接続が可能です。また、必ずしもメーカーの純正品を使う必要はなく、サードパーティ製のものでも大丈夫です。というか、配列の問題(中華製品は英語配列)もありますので、むしろ日本国内でサードパーティ製のキーボードを購入したほうがいいかもしれません。

BinaiとVOYOにはメーカー純正のキーボードが用意されています。Binaiのほうはタブレットカバーを兼ねる構造になっていて、収納に便利なのとデザイン面での一体性が確保されるというメリットがあります。またVOYOはタブレット本体にキックスタンドを備えており、純正のキーボードを接続すると、「遠目で見ればSurface」という感じになります。スペックや筐体デザインが似通った今回の対象機種の中で、VOYOのキックスタンドつき筐体とSurfaceライクな「キーボード接続時のデザイン」はとても面白い存在だと思います。ただ、問題なのはキーボードの品質でして…、詳しくは同型のキーボードについて言及しているVOYO i8 Plusの実機レビューをご覧ください。

10.価格差は?

中国通販は価格の変動が激しく、しょっちゅうセールが行われていますので、常にこう、とは言えませんが、5月26日現在の価格を確認してみました。

ALLDOCUBE M5:209.99ドル(23,837円、Banggood
Binai G10Max(3GB/32GB):179.99ドル(20,271円、geekbuying
Binai G10Max(4GB/64GB):214.99ドル(24,404円、Banggood
CHUWI Hi9 Air:219.99ドル(24,972円、Banggood
Onda X20(3GB/32GB):178.99ドル(20,158円、geekbuying
Onda X20(4GB/64GB):199.99ドル(22,523円、geekbuying
Teclast T10:209.99ドル(23,837円、Banggood
VOYO i8 Max:209.99ドル(23,650円、geekbuying
※ALLDOCUBEは5月29日プレオーダー開始予定。プレオーダー価格は189.99ドル(限定500台)

RAM3GB/ストレージ32GBの設定があるBinaiとOndaは170ドル台からの購入が可能です。それ以外の、RAM4GB/ストレージ64GBの製品もすべて日本円で25,000円を下回っていました。一番安いOnda(4GB/64GB)が199.99ドル、一番高いCHUWIが219.99ドルですから、価格差20ドルの範囲内にすべての製品がひしめいている、という格好になります。個人的な印象として、このくらいの価格差(最大で約2,000円ですね)であれば、必ずしも「一番安いやつ」を選ぶ必要はないのでは?と思います。価格差を最優先するという考え方もあると思いますし、そうではなく、デザインとか機能面に注目して選んでも特に割高感はなさそう、ということもできるでしょう。

11.まとめ

対象機種の中で異彩を放っていると感じられるのがVOYOです。キックスタンドを本体に備えるというのは大きいですね。また、BinaiもVOYOほどではありませんが、キーボードとスタイラスを接続しての利用を意識した製品になっていて面白いと思います。

あとはLTEに対応しないTeclast、カメラ性能が相対的に低めのALLDOCUBEとOndaは少し注意したいところです。LTE不要、カメラ性能も気にしない、という場合は特に問題はないと思いますけどね。

正直なところ、CPU、RAM、ストレージ、ディスプレイ解像度などがほぼ横並びである以上、「あれはダメ、これはいい」というのは難しいです。と思いませんか?Binaiはメーカーとしてあまりなじみがありませんが、Cube(ALLDOCUBE)、CHUWI、Onda、Teclast、VOYOについては、ウインタブ読者ならひょっとして「WindowsのタブレットやノートPCを持っている」というケースもあると思いますし、その関係で特定のメーカーがお気に入り、あるいは「次に買うのもこのメーカー」と考えている人もいるかもしれません。そういう場合は素直にそのメーカーでいいんじゃないか、と。

個人的には最も安価なOndaの3GB/32GB、もしくはBinaiの3GB/32GBがいいかな、なんて思います。Ondaの製品はしばらく使ってませんし、私にとって未知のメーカーであるBinaiの製品を試してみたい、というのもあります。

12.関連リンク

中華のハイスペックなAndroidタブレットを比較してみます(2018年5月版、8インチクラス)

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コメント

  1. alpha より:

    ちょっと値が高くても技適あってkirin960なHuawei M5とか型落ちでM3とかの方が素人には良いかも…w

  2. hanamogera より:

    上の方と同じく、チャレンジャーでない限りは冒険するより値段のこなれたM3あたりの方がいいのかもって思ってしまう…。