こんにちな、ゆないとです。昨年2020年11月頃にご紹介したハイエンドな15.6インチビジネスノートPC「MSI Summit E15」に新たなバリエーションが追加されましたので紹介します。以前紹介した記事についてはこちらから確認ください。
このSummit E15はビジネス向けノートPCとして見るととてもパワフルな構成になっていて、ビジネス向けではなく”ゲーミングノートPC”と言っても差し支えないくらいの仕様です。以前紹介したモデルは4Kディスプレイ/32GB RAMといった注目ポイントがあるクリエイター向けのハイスペックモデルでしたが、今回追加されたモデルはより多くの人に向く製品です。
1.Summit E15 スペック
スペック表
※以前紹介したバリエーション(Summit-E15-A11SCS-243JP)のスペックの詳細についてはこちらからご確認ください。
MSI Summit E15 A11SCST-446JP | |
OS | Windows 10 Pro |
CPU | Intel Core i7-1185G7 |
GPU | NVIDIA GeForce GTX1650Ti Max-Q (VRAM:4GB) |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD(M.2 NVMe) |
ディスプレイ | 15.6インチ FHD(1,920×1,080) 光沢パネル、タッチ対応 |
キーボード | シングルカラーバックライト内蔵テンキーレス日本語キーボード |
光学ドライブ | なし |
Webカメラ | 92万画素(顔認証機能対応、マイクあり) |
ネットワーク | Wi-Fi6(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt4、USB PD対応) ×2、USB 3.2 Gen2 Type-A ×2、HDMI ×1、オーディオジャック ×1 |
バッテリー | 82Whr/5,280mAh |
サイズ | 約356.8 × 233.7 × 16.9 mm |
重量 | 約1.79kg |
既存モデルSummit-E15-A11SCS-243JPとの比較
変更点はディスプレイとRAM容量、ストレージ、重量です。
【ディスプレイ】
・4K → FHD解像度
・非光沢 → 光沢
・タッチ非対応 → 対応
【RAM容量】
・32GB → 16GB
【ストレージ】
・1TB → 512GB
【重量】
・1.65 kg → 1.79kg
コメント
既存モデルはAdobe RGB相当の4Kディスプレイに32GBという大容量のRAM、1TBのストレージと、クリエイター向けの仕様でした。今回のバリエーション追加ではディスプレイがタッチ対応のFHD解像度に変更となり、RAMやストレージの容量も下がりましたが、CPUやGPUはそのままに価格が抑えられていますので、ビジネスユーザーなど多くの人にとっては歓迎できるモデルだと感じます。
外部GPUは既存モデルと同様、GeForce GTX1650Ti Max-Qを搭載します。ゲーミングノートPCとして考えればやや物足りなさも感じますが、この製品はビジネス向けノートPCという位置づけなので、十分すぎるほどパワフルです。画像編集などグラフィック性能が必要な作業で力を発揮してくれるでしょう。
入出力ポートでは、2つのUSB Type-CがいずれもThunderbolt4なのでデータ伝送速度は非常に高速ですし、外付けGPUボックスの接続も可能です。
筐体重量は既存モデルの1.65kgから重くなり、1.79kgになっています。ただ、15.6インチのノートPCとして考えれば決して思いほうではなく、毎日持ち歩くとなると負担となりそうですが、必要なときに持ち出すくらいの使いかたはであれば問題ないでしょう。厚さ16.9mmと薄めですので、バックパックなどの中でもあまり嵩張らず持ち運べそうです。
2.Summit E15 筐体
筐体色は「インクブラック」で、マットな質感に金色のMSIの刻印が高級さを感じさせてくれます。インクというだけあって、書道で使う墨汁のような黒がとてもかっこいいです。
ディスプレイは上部と左右が狭額縁で野暮ったさは感じません。
Webカメラは顔認証対応で、カメラがONになっているときはLEDインジケータが点灯する仕様です。物理シャッターなどの機能はありませんが、ビデオ通話などでうっかりカメラがONになっていたということも防げそうです。
ヒンジは180度開口可能です。F12キーを押すだけで簡単に画面を反転させることができますので、打ち合わせ時などには画面共有がしやすくなります。
画像では英語配列になっていますが、キーボードはテンキーレスの日本語配列です。バックライトも搭載していて、単色ではありますが暗いところでもしっかりとキーを認識できます。トラックパッド左上に指紋センサーも見えますね。トラックパッド周囲は金色に塗られていて、天板のデザインとの統一感が良いと思います。
画像中央やや下のfnキー/Ctrlキーに注目すると、かなり狭苦しく感じられます。このあたりは少し慣れが必要でしょう。
左側面(画像左側)にはThunderbolt4対応でPD充電も可能なType-Cが2つ、HDMI、オーディオジャックがあり、右側面(画像右側)にはUSB Type-Aが2つ、microSDカードリーダーが配置されています。
筐体はアメリカのMIL規格「MIL-STD 810G」に準拠していて、落下や振動、温度差が大きな場所でも安心して使用可能です。
3.Summit E15 価格など
MSI Summit E15(Summit-E15-A11SCST-446JP)は2021年10月21日発売で、MSI公式オンラインショップや家電量販店などで販売されます。公式オンラインショップでの価格は税込159,800円、MSI指定販売店のPCショップアークでは税込み139,800円です。
既存モデルが発売当初は税込229,799円でしたので、かなり購入しやすい価格になったと思います。4Kディスプレイではなくなり、RAMも32GBから16GBになりましたが、ビジネス用途として考えれば十分なシステム構成だと思います。
4.関連リンク
Summit E15:MSI公式サイト 製品紹介
Summit-E15-A11SCST-446JP:PCショップアーク
Summit-E15-A11SCST-446JP:MSIストア