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Lenovo ThinkPad E14 Gen2 / E15 Gen2 - 「バリューなThinkPad」が第2世代に!AMD Ryzen 4000シリーズ搭載です

Lenovo ThinkPad E14 Gen2 / E15 Gen2
こんにちは、ゆないとです。Lenovoの新作モデルがたくさん発表されましたね。今年のThinkPadは命名規則が「X+数字3桁」から、「アルファベット1文字+サイズ」になっており、以前よりもわかりやすくなりました。ここではエントリーモデルとして発表された「ThinkPad E14 Gen2 / E15 Gen2」を紹介します。”Gen2”とあるとおり第2世代目の製品です。従来モデルは2019年11月頃発売され、Intelの第10世代CPUを搭載していました。約半年が経ち後継モデルが発売された形です(ただし、従来のE14 / E15も併売されています)。

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正直Gen2の方がコスパがより高くなったように感じますし、エントリー向けモデルとは思えないほどの性能を発揮してくれそうです。

1. スペック

下記の表は、ThinkPad E14 Gen2とE15 Gen2の直販モデルを元にしています。6月13日現在、直販モデルでは、カスタマイズ可能構成が4つ、固定構成が4つ販売されています。

ThinkPad E14/E15 Gen2スペック表

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従来モデルはIntelの第10世代CPUが採用されていましたが、Gen2ではAMDのモバイル製品向け最新バージョンであるRyzen 4000シリーズが採用されることになりました。Ryzen 3/Ryzen 5/Ryzen 7とCore i3/Core i5/Core i7との性能差は「おおよそ同等」と考えて大丈夫だと思います。現段階では判断がつきにくいですね。何故なら、CPU自体は今年初め頃に発表され、搭載PCはここ1〜2ヶ月で発売が開始されたばかりなので。まだ情報が出揃っていないように思います。

以前のRyzen2000/3000シリーズとの違いは、プロセスサイズが7nmになったこと、対応メモリーの最大が”DDR4-2400”だったのがDDR4-3200MHzまたはLPDDR4-4266MHzに対応したこと、消費電力あたりの性能は約2倍にまで向上したことなどが挙げられます。今までネックだったシングルコア性能も向上していて、隙がなくなった印象です。内蔵グラフィックスはRadeon Vegaが搭載され、Intel HD Graphics 620よりも高い性能を有しているとされます。

RAMは、オンボードでは最大8GB、スロットには最大16GBで、合計で最大24GBを搭載することが出来ます。選択するベース構成によってはオンボードは4GBか8GBで固定となり、オンボード分は後日交換できないと思いますので、この点は注意が必要です。

ストレージはPCIe接続のNVMe M.2 SSDが搭載でき、256GBか512GBを選択できます。ただ、せっかくのエントリー向けモデルでもあるし、個人的には128GBの選択肢もあって良かったかと思います。嬉しい点としてはNVMeのSSDなのでデータ転送が高速なところですね。

現時点で選択できるディスプレイは、E14/E15どちらもFHDの非光沢IPS液晶です。サイズはE14が14.0型、E15が15.6型となっています。カスタマイズページには記載がありませんが、製品ページ下部にあるリンクからアクセスできる直販モデルのスペック概要ページには、HDのTN液晶が記載されており、後日追加予定とのことです。ディスプレイにこだわりがないのであれば、TNモデルの追加を待てばもう少し価格を抑えて購入できるかもしれません。

Webカメラは、通常のカメラのみか、通常のカメラに加えてIRカメラも搭載されたもののどちらかを選択できます。もしWindows Helloの顔認証を利用したいのであればIRカメラの方を選択しましょう。また、どちらを選択してもThinkShutter(カメラレンズを物理的に塞ぐ機構)を搭載しているので、使用しないときのプライバシーを守れます。

キーボードは、E14が89キーでE15が110キーの6列を搭載しています。またE15の方はサイズも大きいためテンキーも搭載しています。標準では日本語配列が選択されていますが、カスタマイズで英語配列も選択できます。慣れれば非常に快適な英語配列が選べるのがThinkPadの良いところですね。

標準では高速な通信が可能なWi-Fi6(ax規格)に対応したものが搭載されており、カスタマイズでダウングレードという形になりますが、802.11 acまでに対応したものに変更できます。Bluetoothのバージョンは”5.0”です。

入出力ポートはE14とE15で共通で、14インチ(E14)としてはまずまず、15.6インチ(E15)としては、またThinkPadとしてはやや少ないといった印象で、通常サイズのUSBが2つ、Type-Cが1つ搭載されています。たくさんの周辺機器をつなげる方はハブも一緒に購入したほうが良さそうです。Type-Cはビデオ出力が可能です。Type-C to HDMIなどのケーブルを使用することで外部ディスプレイが使えます。Thunderboltの記載はないので、充電とビデオ出力を同時に行うことは出来ないかもしれません。

バッテリーは最大約14.8時間程度とのことですが、実際はもう少し短くなるでしょう。ぜひ実際に使用して実使用時間を計測してみたいですね。

最後に重量についてです。E14は約1.59kgまたは約1.64kg、E15は約1.7kg〜と構成によって異なります。おそらくディスプレイの構成によって異なるのでしょうか。従来モデルよりも軽量化されていますが、毎日持ち運ぶには少しためらってしまう重量です。

最新のモバイル向けRyzen 4000シリーズを搭載し、14型以上の大きなディスプレイと高速なSSDのおかげでエントリークラスながら使いやすいスペックを発揮してくれそうな予感です。

2. 外観

ThinkPad E14 Gen2 / E15 Gen2とも、従来モデルよりも少しサイズが小さくなり、軽量化されています。ただし「ThinkPadなので」見た目は「いつもの」という感じです。

ThinkPad E14 Gen2

ThinkPad E14 Gen2のディスプレイの画像
ディスプレイ部分は細いベゼルのおかげで野暮ったさはありません。左右のベゼルが狭いだけでもスタイリッシュですよね。

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ThinkPad E14 Gen2のキーボード部分の画像
やはりこの赤いトラックポイントを見ると落ち着きますね(ThinkPadユーザーとしての感想です)。この製品画像は英語配列になっています。キーボード領域の外に電源ボタンがあり、周りが白く見えるので、おそらく起動中にライトが点灯するのだと思います。キー1つ1つは、中央が少し凹んでおり、これがThinkPadのタイピングのしやすさの1つです。また、エントリークラスということもあり指紋認証はオプション扱いとなります。

ThinkPad E15 Gen2

ThinkPad E15 Gen2のディスプレイの画像
サイズが変わっただけと思っていましたが、E15の方はよりディスプレイが目立ちます。上下のベゼルもサイズに比べたら細くなっていて非常にスタイリッシュに感じますね。ただし、筐体サイズは15.6インチノートとしては特に小さいとは言えません。

ThinkPad E15 Gen2のキーボードの画像
キーボード部分もよくまとまっています。E14にはないテンキーが追加され、両脇のスペースは可能な限り削られていて、電源ボタンは上部のスペースに移動しています。テンキーがあるおかげでキーボードはやや左よりになってしまうことは仕方ありませんが、きゅっと詰まっている感じで良いですね。こちらも指紋認証センサーはオプション扱いです。正直、Windows Helloの顔認証は非常に快適なので、IRカメラをつけるのであれば指紋認証は無くても問題はないと思います。

その他、特徴など

各種ポートの画像
こちらはE14の画像ですが、E15もポートの配置は変わりありませんでした。画像の上から左側面、右側面が表示されています。左側面にはUSB Type-CとUSB Type-A、HDMI、オーディオジャックが、右側面にはUSB Type-Aとイーサネットコネクタ、盗難防止のケーブルなどを取り付けるホールがあります。横から見るとわかりますが、底面の奥側には手前に比べて高い足が付いているので、使用時にはキーボード面に角度がつき、使いやすいのではないかと思います。

耐久性に関する説明用画像
MIL規格の正確な番号は特に製品ページに記載がありませんが、12項目の米軍資材調達基準に準拠とあるので、おそらく「MIL-STD-810G」に対応しているのでしょう。激しい持ち運びや乱暴な取り扱いが必要なことはほとんど無いと思いますが、うっかりということはありますのでテストで基準に準拠しているというだけでも安心感がありますね。

サウンドに関する説明用の画像
Dolby Audioに対応しているのでサウンドクオリティは高そうです。キーボード側にスピーカーは見あたらないため、おそらく底面側にあると思います。ただ底面だとデスクに反射して音がある程度変わってしまうため、チューニング次第であるでしょうが、それを考慮してDolby Audioでどうなるか気になりますね。

3. 価格など

Lenovo ThinkPad E14 Gen2 / E15 Gen2はレノボ直販サイトで販売中です。6月13日現在の価格はともに税込み59,829円(週末セール価格です。送料無料)です。E14とE15ではサイズやキーボードなどが異なりますが、同一構成ならばほぼ同じ価格になっているのは驚きました。

個人的にはまだモバイル向けAMDのCPUを使用したことがないので何とも言えませんが、以前のモデルはもちろんのこと、Intel CPUに勝るとも劣らない性能向上が期待できることもあり、早くテストしてみたいと思っています。なお、ThinkPadシリーズは週末(週末クーポン)や平日夜(ナイトクーポン)に割引率が大きくなる傾向がありますので、購入される際は週末や夜間がいいと思います。

4. 関連リンク(Lenovo)

ThinkPad E14 Gen 2 (AMD)
ThinkPad E15 Gen 2 (AMD)

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