MSIがコンバーチブル2 in 1「Summit E14 Flip Evo A12」を発表しました。CPUに第12世代(Alder Lake)のCore i7-1280Pを搭載し、プレスリリースで発売日が3月24日と明記されていますので、日本で発売される最初の個人向けAlder Lake-P搭載機となりそうです。
目次
1.Summit E14 Flip Evo A12 スペック
スペック表
Summit E14 Flip Evo A12 | |
OS | Windows 10 Pro |
CPU | Intel Core i7-1280P |
外部GPU | なし |
RAM(メモリ) | 16GB |
ストレージ | 512GB/1TB M.2 NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ(2,880 ×1,800)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen2、HDMI、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(207万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 72Whr/4,546mAh(最大12時間) |
サイズ | 314 × 227.5 × 17.9mm |
重量 | 1.6 kg |
バリエーションモデル
上記スペック表の単一バリエーションですが、Office搭載有無により2つの型番があります。
コメント
OSはPro版のみ、CPUは第12世代(Alder Lake)のCore i7-1280Pです。Alder LakeにはH型番(ゲーミングノートなどに使われる高性能タイプ)、U型番(低消費電力タイプ)、P型番(HとUの中間、ハイスペックノートPC向け)があり、Flip E14 Evoに搭載されるのは「P型番」です。現状Passmarkなどのベンチマークスコアは出回っていませんが、第11世代のCore i7-1165G7などと比較して格段に性能が向上しているものと思われます。
RAMは16GBです。MSIのノートPCはRAM容量を大きめに設定していることが多いですが、この製品でも余裕のある容量になっています。ストレージは512GBです。
ディスプレイは14インチで解像度が2,880 × 1,800(画面の縦横比16:10)と高精細で、DCI-P3相当の発色品質を備え、ペン入力も可能です(MSI Penも付属します)。なお、この製品のペン入力性能について詳しい説明がありませんでしたが、MSI PenはMPP(Microsoft Pen Protocol)方式で4,096段階の筆圧と傾き検知に対応します。
サイズは14インチノートとしてコンパクトな部類と言えますが、重量は1.6 kgと重く、毎日バッグに入れて持ち歩くのはちょっと辛いと思います。
2.Summit E14 Flip Evo A12 筐体
製品名に「Flip」とついているとおり、Summit E14 Flip Evoはヒンジが360度回転するコンバーチブル2 in 1です。タブレットモードやスタンドモード、テントモードでも使えます。
正面から見たところです。左右のベゼル幅は比較的細く、下部ベゼルも細く見えます。
この製品、コンバーチブル2 in 1ながら「リフトアップヒンジ構造」になっています。この構造はヒンジを開口した際に天板の後部が沈み込み、筐体後部が持ち上がりますので、キーボード面に適度な角度がついてタイピングがしやすくなり、下部ベゼルを細く見せることができます。
天板です。筐体色は従来のSummitシリーズに設定されていた「インクブラック」で、筐体素材は開示されていませんが、おそらく他のSummitシリーズと同様にアルミ製と思われます。
実は私、先日MSIのオフィスで開催された内覧会で実機を見ています。これ、キーボードの実機画像なのですが、残念ながら日本仕様ではありません。日本仕様のキーボードは「シングルカラーバックライト内蔵テンキーレス日本語キーボード」と開示されており、さらに「従来のMSIの14インチPC用日本語キーボード」から変更されています。従来の14インチ用キーボードは「Enterキーの右に一列ある」タイプでしたが、この一列が廃止され、シンプルなものになった、とのことです。
側面と入出力ポートの配置です。2つのUSB Type-CポートはいずれもThunderbolt 4ですし、USB Type-AポートもGen2と高規格です。欲を言えばUSB Type-Aポートがもうひとつあると良かった、とは思いますが、HDMIやmicroSDカードリーダーも装備されており、薄型のコンバーチブル2 in 1としては割と充実した構成だと思います。
3.Summit E14 Flip Evo A12 価格など
MSI Summit E14 Flip Evo A12は3月24日の発売予定で、OfficeなしモデルがMSI公式ストアやAmazonなどで、Office付属モデルがPCショップアークやビックカメラ、ヨドバシカメラなどで販売されます。想定販売価格はOfficeなしモデルが税込み19万円前後、Office付属モデルが税込み24万円前後ですが、実売価格がこの通りになるとしたらOffice付属モデルがやたらと割高になってしまいますので、実際はうまく調整されるんじゃないかと思います。
4.関連リンク
Summit E14 Flip Evo A12:MSI 製品紹介