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MSI Bravo 15 C7V レビュー - Ryzen 7 7735HS/GeForce RTX4050搭載のゲーミングノート、MSIらしく基本品質の高い製品です

MSI Bravo 15 C7V 実機レビュー
MSIのゲーミングノート「Bravo 15 C7V」の実機レビューです。ゲーミングPCを多数ラインナップするMSIの中で、数少ないAMD製CPUを搭載する製品で、従来モデルでは「CPUもGPUもAMD製」だったのですが、今回レビューする「C7V」は「CPUがAMD製、GPUがNVIDIA製」となりました。また、MSIのゲーミングノートとしては比較的リーズナブルな価格設定になっています。

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おすすめポイント
・CPU:Ryzen 7 7735HS/GPU:GeForce RTX4050と最新型番搭載
・Cooler Boost 5搭載の高い冷却性能
・ブルーのバックライトがクールなキーボード、WASDキーはスケルトンキーキャップ
・使いやすいポート配置
・MSI製品としてはリーズナブルな価格
ここに注意
・ディスプレイの発色品質がやや低い
・キーボード配列に少しクセあり
販売サイトはこちら
Bravo 15 C7V(Bravo-15-C7VE-3403JP):MSIストア
Bravo 15 C7V(Bravo-15-C7VE-3403JP):Amazon

1.Bravo 15 C7V スペック

スペック表

  Bravo 15 C7V
OS Windows 11 Home
CPU AMD Ryzen 7 7735HS
外部GPU GeForce RTX4050 Laptop GPU
RAM 16GB(8GB ×2, DDR5)
ストレージ 1TB SSD(M.2 NVMe)
M.2 NVMe(PCI-e Gen4) 専用空きスロット ×1
光学ドライブ なし
ディスプレイ 15.6インチ(1,920 x 1,080)144 Hz
ネットワーク Wi-Fi6E(802.11 a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.2
入出力 USB3.2 Gen1 Type-C(映像出力対応)、USB3.2 Gen1 Type-A × 2、USB 2.0 Type-A、HDMI、オーディオジャック、LAN(RJ45)
カメラ Webカメラ(92万画素)
バッテリー 53.5Whr(最大約7時間)
サイズ 359 × 259 × 24.9 mm
重量 2.25kg

バリエーションモデル

4月30日現在、上記スペック表の単一バリエーションです。

コメント

MSIのゲーミングノートでAMD製CPUを搭載しているのは「Alpha」「Bravo」「Delta」の3シリーズですが、Ryzen 7000番台を搭載するニューモデルは2023年4月現在、Bravoシリーズのみです。

搭載CPUのRyzen 7 7735HSはZen3+アーキテクチャの型番、つまりRyzen 6000番台の後継と言える位置づけです。また、GPUはGeForce RTX4050を搭載しています。RTX4050はGeForceRTXシリーズ最新モデルの中では下位の型番です。とは言え、パフォーマンスはかなり高く、旧型番のRTX3060を凌ぐ実力があります。

ディスプレイは15.6インチで解像度はFHD(1,920 × 1,080)、アスペクト比は16:9とトラディショナルな形状で、リフレッシュレートは144Hzと、よほどの上級者でない限り納得できる仕様だと思います。

2.Bravo 15 C7V 外観と使用感

MSI Bravo 15 C7V ACアダプター
ACアダプターは出力200Wのものが付属しています。200W出力の割に小ぶりなサイズです。電源ケーブル込みの実測重量は560 gでした。一般的なノートPCだと200~300 g台のことが多いので、それよりはかなり大きくて重いですが、ゲーミングノート用としては悪くないサイズ感だと思います。

MSI Bravo 15 C7V 天板
天板です。

MSI Bravo 15 C7V 天板
このように、少し立体的な造形になっていて、中央のロゴはMSI製品ではおなじみのドラゴンではなく「Thunderbird(サンダーバード)」です。MSIが公式に何か言っているわけではありませんが、AMD製CPUを搭載するゲーミングノートは「ドラゴンではなくサンダーバード」になるようです。なお、電源をオンにしてもサンダーバードの目は光りません。

MSI Bravo 15 C7V 底面
底面です。大きめの通気口があり、冷却システムCooler Boost 5のヒートパイプも見えますね。この画像の下側が開口部(手前側)で、左右にスピーカーグリルが見えます。Bravo 15 C7Vは底面にステレオスピーカーを搭載しています。

なお、底面のネジを外せば筐体内部にアクセスできますが、MSI製品はユーザーが筐体を開口すると保証が切れてしまいます。

MSI Bravo 15 C7V シール
これです。このシールを剥がさないと筐体開口ができませんが、剥がしてしまうと保証が切れる、という仕組みです。そのためBravo 15 C7VのRAMやSSDを増設・換装する場合はMSI公認サポート店に作業を依頼することになります(この場合は保証は切れません)。

MSI Bravo 15 C7V 前面
前面です。こちらにはポート類・ボタン類はありません。

MSI Bravo 15 C7V 背面
背面です。やはりポート類・ボタン類はなく、ゲーミングノートらしい大きな通気口があるのみ。

MSI Bravo 15 C7V 左側面
左側面には画像左から電源ジャック、通気口を挟んでUSB3.2 Gen1 Type-A、USB2.0 Type-Aポートがあります。

MSI Bravo 15 C7V 右側面
右側面には画像左からイヤホンジャック、USB3.2 Gen1 Type-A、USB3.2 Gen1 Type-C、HDMI、少し間をおいて有線LANポートがあります。Bravo 15 C7Vは(抜き差しの頻度が多い)USBポートが左右に振り分けられていますので、使い勝手はいいです。

MSI Bravo 15 C7V キーボード

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MSI Bravo 15 C7V キーボード

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キーボードです。オーソドックスにテンキーがつきますが、テンキー部分は横3列のレイアウトで加減乗除キーが上部に集められています。また、MSI製品でしばしば見られる「右Shiftキーが非常に小さい」というのがちょっとクセモノです。アルファベットキーのキーピッチは手採寸で約19 mm、ストロークは標準的な深さです。

バックライト色は淡いブルーで明るさを3段階に調整できます。ゲーミングノートらしくW,A,S,Dキーのキートップが半透明になっていて、バックライト点灯時の視認性が高くなりますし、「そもそもカッコいい」ですよね。それと、これもゲーミングノートらしい点として、方向キーのサイズが大きめで、ちょっと目立つデザインになっています。

キーボードの使用感

アルファベットキーでテキスト入力をする際には狭苦しさはなく、気持ちよくタイピングができます。ゲーミングノートらしく頑丈な作りになっているので、強めにタイピングしてもキーボード面がたわんだりしませんし、全体的に打鍵音も小さいです(SpaceキーやEnterキーなど大型のキーの打鍵音は少し大きめになってしまいますけど)。ゲーミングノートのキーボードって、総じて気持ちよくタイピングできるんですよね。

また、バックライト色に派手さはない(しかし、ありきたりなホワイトでもない)ので、ゲーム以外の場面でも違和感なく使えると思います。日中は特にバックライトの必要性を感じませんでしたが、夜間の作業時にはバックライトを点灯(一番暗い状態でも問題ないと思います)にして使うといいでしょう。

繰り返しになりますが、Bravo 15 C7Vも含め、MSIの一部製品のキーボードは配列と形状にクセがあります。個人的には特に右側のShiftキーが非常に小さい、というの点は使い始めのうちミスタイプが増えるんじゃないかと思います(私は私物でMSIのゲーミングノートを使っていますので、もう慣れました)。

MSI Bravo 15 C7V 正面
正面から見たところ。キーボード面に厚みがあり、下部ベゼルも太めなので、「どっしり」という感じです。ゲーミングノートなので、これはこれで悪くないと思いますね。

ディスプレイの使用感

文書作成などに使っていて不満を感じるようなものではありませんが、原色の色味がやや淡い(薄い)と感じられます。この製品の場合、ディスプレイのリフレッシュレートが144Hzと高いのですが、「そっちにコストがかかってしまったかな」という感じですね。

手持ちのモニター(27インチ、100%sRGBのもの)と「花」の画像を見比べてみても、少しくすんだ感じになってしまいます。近年ゲームでも鮮やかな発色を楽しむものがありますので、そういうゲームをする場合はこの製品の発色性能は少し不満に感じられるかもしれません。

MSI Bravo 15 C7V ヒンジ開口
ヒンジは180度開口します。ビジネス系のノートPCで最近増えている構造で、ビジネスノートの場合、この構造だとミーティングの際などに向かい側にいる人と画面の共有が容易になる、というメリットがありますが、ゲーミングノートの場合は…まあ、この構造であるのに越したことはない、という感じでしょうか。

スピーカーの使用感

MSI Bravo 15 C7V Nahimic

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MSI Bravo 15 C7V Nahimic

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音響アプリにMSI製品ではおなじみのNahimicが搭載されており、デフォルトでNahimicによる補正がオンになっていますが、基本デフォルト状態のままで十分クリアで自然な音質になっています。また、Nahimicにはイコライザーなど音質を調整する機能があり、必要に応じてここを調整すればよりお好みに近い音質にすることができます。

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MSI Bravo 15 C7V Nahimic

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あと、Nahimicには「サウンドトラッカー」という機能もあり、音のする方向を視覚で示してくれます。特にFPSゲームでは有効と思われますが、すべてのFPSゲームに対応するわけではありません。対応ゲームタイトルはこちらです。

15.6インチサイズとしても厚みがあり、やや重量級の筐体なので、音質面でも有利かと思いましたが、実際に試してみても満足感が高いものでした。個人的にちょっと気になったのは音量が小さめ、という点でしょうか。少し音量を大きめにしてやる必要がありますね。もちろん最大音量にすれば決して音が小さすぎるというわけではありません

MSI Center

MSI Bravo 15 C7V MSI Center

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MSI製品には「MSI Center(あるいはMSI Center Pro)」という設定アプリが入っています。製品によって機能は少しずつ異なり、ゲーミングノートの場合はパフォーマンスの設定を細かく行うことができます。

MSI Bravo 15 C7V MSI Center

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メニューの中の「ユーザーシナリオ」ではこのようにパフォーマンス優先か、それとも静音・省電力性優先かを選ぶことができます。また、「究極のパフォーマンス」モード(最も性能が高くなるモード)ではさらに調整項目があり、

MSI Bravo 15 C7V MSI Center

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このようにGPUのコアクロックとVRAMクロックのオフセット(オーバークロック)が可能です。また、常にファン風量を最大にする「クーラーブースト」が使えます。このあとベンチマークスコアを掲載しますが、テストにあたりGPUのコアクロックとVRAMのコアクロックを最大値まで上げ、クーラーブーストをオンにして測定しました。

MSI Bravo 15 C7V MSI Center

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MSI Centerは「カフェテリア方式」と言いましょうか、多彩な設定項目の一部がプリインストールされており、あとの項目は必要に応じてダウンロードする形式です。

なお、MSI Center(Pro)については過去に解説記事を掲載していますので、興味のある人はこちらもご覧ください。

MSI PCの標準設定アプリ、MSI Centerの主要な機能をじっくりチェックしてみました
MSI独自の設定アプリ「MSI Center Pro」の機能をご説明します。パフォーマンスの設定やシステムの診断もできるスグレモノです!

3.Bravo 15 C7V 性能テスト

ベンチマークテスト

MSI Bravo 15 C7V 3D Mark
グラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。ゲーミングPCでは最も重要になるテストと言えます。

参考(ハイスペックゲーミングノート):
MSI Titan GT77 HX 13V(i9-13980HX、RTX4090):22,052、38,273、15,196
ASUS ROG Strix SCAR 17 G733ZX(i9-12900H、RTX3080Ti):12,849、28,768、7,999
Lenovo Legion 760(Ryzen 9 5900HX、RTX3080):12,070、26,488、7,622
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX、RTX3070Ti):11,088、26,107、6,904
MSI Katana GF66 12U(i7-12700H、RTX3070Ti):10,516、23,619、6,589
GIGABYTE A7(Ryzen 9 5900HX、RTX3070):10,393、23,177、6,394
ASUS ROG Strix G15 G513RM(Ryzen 7 6800H、RTX3060):9,359、21,320、5,363
MSI Katana 15 B13V(i7-13620H、RTX4050):9,278、21,399、4,986
ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV(i9-13900H、RTX4060):9,013、20,391、4,833
ASUS TUF Gaming A17 FA706QR(Ryzen 7 5800H、RTX3070):8,981、21,434、5,488
ASUS ROG Strix SCAR 15(i9-10980HK、RTX2070SUPER):8,435、20,017、5,049
MSI Stealth 15M B12U(i7-1280P、RTX3060)):8,023、18,153、4,491
ASUS TUF Dash F15(i7-11370H、RTX3070):7,767、17,671、5,136
MSI Pulse GL66 11U(i7-11800H、RTX3060):6,974、15,408、4,088
HP ENVY 15(i9-10885H、RTX2060 Max-Q):5,597、13,382、3,150
※左からTime Spy、Fire Strike、Port Royalのスコア

GeForce RTX4050搭載機のレビュー実績はまだ少ないのですが、RTX40シリーズとなって確実に性能が上がっています。特に(GPUではなく)CPUの世代がやや古い製品と比較すると、RTX3060/RTX3070搭載機を上回る結果になっています。また、リアルタイムレイトレーシング性能を測定するPort Royalでは特にスコアアップが顕著です(旧型番のRTX3050だとPort Royalのスコアが1,000点に満たないケースも多かったです)。

MSI Bravo 15 C7V FF15ベンチ
次に個別ゲーム「ファイナルファンタジー15」のベンチマーク結果です。

参考:
MSI Titan GT77 HX 13V(i9-13980HX、RTX4090):19,307
ASUS ROG Strix SCAR 17 G733ZX(i9-12900H、RTX3080Ti):11,839
MSI GP66 Leopard 11U(i7-11800H、RTX3080):11,658
ASUS ROG FLOW X13(Ryzen 9 5900HS、RTX3080):10,371
MSI Katana GF66 12U(i7-12700H、RTX3070Ti):9,451
ASUS ROG Strix G15 G513RM(Ryzen 7 6800H、RTX3060):9,349
GIGABYTE A7(Ryzen 9 5900HX、RTX3070):9,063
ASUS ROG Strix SCAR 15(i9-10980HK、RTX2070SUPER):8,946
ASUS TUF Gaming A17 FA706QR(Ryzen 7 5800H、RTX3070):8,879
MSI Katana 15 B13V(i7-13620H、RTX4050):8,846
ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV(i9-13900H、RTX4060):8,838
MSI GE66 RAIDER(i7-10875H、RTX2070):8,230
MSI Stealth 15M B12U(i7-1280P、RTX3060)):7,513
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(i7-9750H、RTX2070):7,440
MSI Pulse GL66 11U(i7-11800H、RTX3060):7,138
マウス DAIV 6P-RT(i7-12700H、RTX3050Ti):5,328
MSI GF63 Thin 10U(i5-10500H、RTX3050):4,179

ここでもRTX3060よりも高いスコアをマークしています。ただ、FF15ベンチに関してはCPU性能もスコアに大きめに影響するように思われ、過去データでもCPUの世代が古い(第11世代Core)製品でRTX3060を搭載するものを上回っています。

MSI Bravo 15 C7V FF15ベンチ
参考までに標準品質のスコアも掲載しておきます。実際にFF15をプレイする際に、高品質で少し重く感じられるようなら標準品質にすると「とても快適」になるようですね。

MSI Bravo 15 C7V PC Mark

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表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。どちらかというとビジネス系のPCの性能測定で重視すべきベンチマークテストと言えます。また、このテストではCPU性能の影響が大きいとされますが、テスト内容にグラフィック系のシミュレーションも含むため、外部GPUの性能も少なからず影響します。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Titan GT77 HX 13V(i9-13980HX、RTX4090):9,187
ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV(i9-13900H、RTX4060):8,033
MSI Katana 15 B13V(i7-13620H、RTX4050):7,955
MSI Creator Z16P B12U(i9-12900H、RTX3080Ti)7,943
ASUS ROG Strix SCAR 17 G733ZX(i9-12900H、RTX3080Ti):7,773
ASUS ROG Zephyrus M16(i9-12900H、RTX3070Ti):7,720
DELL G15(i7-12700H、RTX3060):7,685
ASUS ROG Flow X16 GV601(Ryzen 7 6800HS、RTX3070Ti):6,881
GIGABYTE A7(Ryzen 9 5900HX、RTX3070):6,827
ASUS TUF Gaming A17 FA706QR(Ryzen 7 5800H、RTX3070):6,744
MSI Stealth 15M B12U(i7-1280P、RTX3060):6,675
HP Pavilion 15-eh(Ryzen 7 5825U)5,954
VAIO SX12(2022)(i7-1260P):5,761
dynabook RZ/HV(i7-1260P):5,564
VAIO SX14(i7-1280P):5,452
ASUS Vivobook 15x OLED X1503ZA(i7-12700H):5,244
Lenovo ThinkPad X13(i7-1165G7):5,205
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):5,076
ASUS Zenbook 17 Fold OLED UX9702(i7-1250U):5,074
DELL Inspiron 14 AMD(Ryzen 5 5625U):5,031

ここでも高いスコアとなりました。PC Markが想定するビジネス用だと、個人的には4,000点もあれば十分かな、と思っていまして、Bravo 15 C7Vの6,436というスコアであれば、おおよそ全ての作業がごく快適にこなせると思います。

MSI Bravo 15 C7V CINEBENCH R23
続いてはCPU性能のみを測定するCINEBENCH R23のスコアです。このテストではGPU(GeForce)の搭載有無は影響を受けないとされています。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Titan GT77 HX 13V(i9-13980HX):2,149、30,358
ASUS Vivobook Pro 15 OLED K6502VV(i9-13900H):2,002
MSI Creator Z16P B12U(i9-12900H):1,918、17,827
マウス DAIV 6P-RT(i7-12700H):1,814、12,873
dynabook AZ/HV(i7-1260P):1,809、8,940
ASUS Vivobook Pro 15X OLED K6501ZM(i7-12650H):1,806、14,632
MSI Katana 15 B13V(i7-13620H):1,802、11,620
MSI Katana GF66 12U(i7-12700H):1,800、15,593
MSI Modern 14 C12M(i7-1255U):1,797、8,791
VAIO SX14(i7-1280P):1,661、9,354
MSI Stealth 15M B12U(i7-1280P):1,659、13,793
VAIO SX12(2022)(i7-1260P):1,647、8,813
dynabook RZ/HV(i7-1260P):1,634、8,524
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX):1,580、14,830
dynabook SZ/MV(i7-1255U):1,551、5,160
ASUS ROG Flow X16 GV601(Ryzen 7 6800HS):1,543、13,832
ASUS Vivobook 15 OLED K512EA(i7-1165G7):1,497、5,555
MSI GP66 Leopard 11U(i7-11800H):1,491、12,210
ASUS Vivobook Pro 15 OLED(Ryzen 7 5900HX):1,482、12,108
dynabook MZ/HS(i7-1165G7):1,477、5,526
ASUS M3700WY(Ryzen 7 5825U):1,454、9,046
MSI Bravo 15 B5(Ryzen 7 5800H):1,422、11,241
DELL Inspiron 14 AMD(Ryzen 5 5625U):1,364、8,013
Lenovo Legion 560(Ryzen 7 5800H):1,348、11,419
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):1,170、6,973
ASUS ZenBook 14(i5-8265U):1,023、3,691
HP Pavilion x360(i5-7200U):790、1,740

このスコアはちょっと不本意です。Bravo 15 C7Vが搭載するRyzen 7 7735HSという型番は参考データにあるRyzen 7 6800HS(過去データのASUS Vivobook Pro 15 OLEDが搭載しています)のリフレッシュ版という仕様です。シングルコアのスコアは妥当と感じられますが、マルチコアのスコアが明らかに低くなりました。試行回数が少なかったか、それとも私の測定の仕方に問題があったのか…。

ただし、絶対的な意味でのスコアとしてはノートPCとして不満のない性能である、とは言えます。

MSI Bravo 15 C7V Crystal Disk Mark
SSDの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。ゲーミングノートとしても十分に高速と言えます。

発熱とファン音

MSI Centerのユーザーシナリオの設定にもよりますが、ゲームプレイではないPC作業(文書作成や動画視聴、Web閲覧など)では発熱、ファン音とも気になりません。

さすがにゲームプレイには発熱を感じますが、クーラーブーストをオンにすると、それもほとんど気になりません。ただし、クーラーブースト機能は「常にファンを最大風量にする」ものなので、騒音は大きく、手元の騒音計で60db程度をキープします。つまり、「かなりうるさい」です。

クーラーブーストをOFFにすれば、ファン風量は自動制御となりますが、ベンチマークテスト時の状況としては、キーボード面に少し熱を感じ、キーボード面上部中央付近が50度程度まで上昇しました。ただし、使っていて不快感がある、という感じではありません。

4.Bravo 15 C7V レビューまとめ

MSI Bravo 15 C7VはMSIストアやAmazonで販売中で、4月30日現在の価格は税込み179,800円です。ゲーミングPCジャンルでは評価が高く、信頼できるメーカーであるMSIの最新型番のCPUとGPUを搭載する製品としては価格が低めに抑えられていると思います。

ウインタブではこれまでに多数のMSI製品のレビューをしており、また私物でもMSIのゲーミングノートを愛用しています。その上での感想ですが、「いつも通り、使いやすいゲーミングノートだなあ」ということです。筐体は頑丈で信頼できますし、ディスプレイの発色は今ひとつと感じましたが、リフレッシュレートも高く、ゲーム用としては十分な品質になっていると思います。また、クーラーブーストを効かせるとファン音はかなりの大きさになりますが、そのかわりに発熱が小さく、長時間のゲームプレイも安定して楽しめます。

最新モデルになってCPUとGPUが新しくなり、特にGPUのGeForce RTX4050のパフォーマンスは確実に前世代のGeForce RTX30シリーズを上回っています。もはやRTX4050は「下位型番」とは言えない感じですね。

私自身、MSIのゲーミングノートを購入しています。私が所有しているのはハイエンドクラスの製品ではないのですが、その品質には大変満足しています。Bravo 15 C7Vはも長く愛用できる製品だと思います。価格も手頃ですし。

5.関連リンク

Bravo 15 C7V(Bravo-15-C7VE-3403JP):MSIストア
Bravo 15 C7V(Bravo-15-C7VE-3403JP):Amazon

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