マウスコンピューターがゲーミングPCのブランド「G-Tune」から、17.3インチのゲーミングノート「NEXTGEAR-NOTE i7920」を発売しました。この製品は17.3インチと大型サイズながらナローベゼルを採用し、メカニカルキーボードも搭載するなど、CPUやGPU以外の部分にもこだわりが感じられます。
1.スペック
マウスコンピューターはBTOパソコンメーカーなので注文時に構成のカスタマイズが可能です。ただし、全部カスタマイズできるというわけではなく、主要パーツではRAMとストレージ容量を変更できる程度にとどまります。
CPUはCoffee Lakeの6コア、Core i7-8750Hで、GPUはNVIDIA GeForce GTX1060となります。CPUとGPUはカスタマイズ項目ではなく、全モデル同一構成です。RAMは最低で8GB、最大で32GBまで増設可能、ストレージはM.2 SSDとHDDの2基を搭載できますが、12月26日現在だとSSD + SSDという選択肢はなく、SSD + HDDの2基構成のみ可能です。
ディスプレイは17.3インチのFHD解像度で、IPSという表記はありませんでしたが、「広視野角」という説明がありましたので、おそらくIPS相当のものが搭載されていると思います。また、このディスプレイはリフレッシュレートが144 Hzと高速な上、「sRGB比95%」なので、相当な高品質と言えます。
入出力ポートはマウスらしく充実していて、USBポートは合計で4つ、映像出力ポートも3つ備えます。ゲーミングノートの場合は外部ディスプレイに接続してゲームプレイすることもあると思いますので、これだけポート類が充実しているのはありがたいですよね。
で、サイズです。最近は15.6インチのスタンダードノートやゲーミングノートで狭ベゼル(ナローベゼル)を採用し、筐体サイズをコンパクトに抑えたものが増えています。それらの製品はだいたい横幅360 mm程度で、一般的な15.6インチノート(横幅380 mm程度)と比較しても、かなり小さいと言えます。
一方で17.3インチというのは「どうやっても大きい」というのもあるんでしょう、筐体サイズをあまり気にしていないと思われる製品がほとんどで、横幅はだいたい410~420 mmくらいあります。しかし、このNEXTGEAR-NOTE i7920は横幅が395.7 mmと、(それでもでかいですけど)40センチの壁を突破しているという点で快挙だと思います。また、重量は2.5 kgと、軽いとは言いませんが17.3インチとしては悪くありません。
2.筐体
正面から見ると、この製品がかなりのナローベゼルになっていることがわかります。17.3インチの製品に「コンパクト」という表現が妥当なのかはわかりませんし、モバイル利用が容易であるとも言えませんが、この製品のディスプレイはかなりの高品質ですから、ナローベゼルと合わせ、ゲーミング時に高い没入感を得られるのではないかと思います。
天板はシンプル。素材は不明ですが、見た感じは金属っぽいですね。また、メーカーでは側面や背面の画像を公開していませんが、この画像を見ると入出力ポートは側面と背面に分散配置されているようです。おそらく背面にあるのはHDMIやminiDisplayPortといった映像系端子と有線LANポートと思われます。
この製品はキーボードも凝っています。メカニカルキーボードです。キーピッチは18 mmでキーストロークは2 mmと深め、押下圧は60 gということなので、少しだけ重めの打鍵感になると思います。軸色は開示されていません(茶軸っぽい画像はありました)が、ゲーミングPC用ということなら青軸(青軸タイプ)の可能性が高いと思います。
また、「全キーロールオーバー(どのキーを同時押ししてもすべて認識するという意味です)」対応です。バックライトはRGBで、プリインストールされている設定アプリでバックライト色や発光パターンなどを調整できます。
側面です。特にスリムという感じではありませんが、たまに見かける分厚いゲーミングノートという感じはなく割とスッキリ見えます。
3.価格など
マウス G-Tune NEXTGEAR-NOTE i7920はマウスコンピューター公式サイトで販売中で、12月26日現在の価格は169,800円(税込み183,384円)から、となっています。最低価格でもRAM8GB、ストレージ256GB SSDとなりますので、十分使えそうなスペックですが、RAMを16GBに、ストレージを512GB SSD + 1TB HDDに増設したモデルでも189,800円(税込み204,984円)と、20万円そこそこで購入できます。
ナローベゼルを採用する17.3インチノートというのは珍しいと思います。また、ナローベゼルとあわせ、高品質なディスプレイとメカニカルキーボードを搭載しているため、この価格帯のゲーミングノートにはない没入感とか操作性を得られるのではないでしょうか。