レノボがコンバーチブル2 in 1 PC「Yoga 770 / 770i」を発表しました。最新世代のCore i7 / Ryzen 7を搭載するハイスペックマシンで、ディスプレイは高精細な有機EL、そして「ひさびさのレノボ価格(すごく割安、という意味です)」になっています。ウインタブ読者のメインPCとして有力候補になりそうな製品です。
1.Yoga 770/770i スペック
スペック表
Yoga 770/770i | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i7-1260P/ AMD Ryzen 7 6800U |
外部GPU | なし |
RAM(メモリ) | 16GB(LPDDR5, オンボード) |
ストレージ | 1TB M.2 PCIe NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14.0インチOLED(2,880 x 1,800)タッチ |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen1、HDMI 、microSDカードリーダー、オーディオジャック ※770(AMD)のUSB Type-CポートはUSB4×1、USB3.2 Gen2×1 |
カメラ | Webカメラ(1080p)顔認証対応 |
バッテリー | 71Whr(約12-17時間) |
サイズ | 316.66 x 220.25 x 17.35 mm |
重量 | 1.42 kg |
バリエーションモデル
CPUにCore i7-1260Pを搭載するのが「770i」、Ryzen 7 6800Uを搭載するのが「770」で、基本的には同一のシステム構成・筐体サイズでそれぞれ単一バリエーションです。
ただし、入出力ポートのうちUSB Type-Cポートの規格とバッテリー駆動時間が異なり、バッテリー駆動時間は770iが約12時間、770が約17時間です。また、どちらもOffice Home&Businessの付属有無を選べます。
コメント
770i、770のいずれも最新世代のCPUを搭載しています。Core i7-1260Pについてはウインタブでテスト済みで、高いパフォーマンスを見せてくれましたが、770が搭載するRyzen 7 6800Uはウインタブではまだ実機をテストしたことがなく、実力の程はまだよくわかりません(Passmarkもまだベンチマークスコアを公表していません)。しかし、前世代を大きく上回る性能になっていると思います。
RAMとSSDは16GB/1TBと大容量で、ディスプレイは14インチの有機EL、解像度は2,880 × 1,800(アスペクト比16:10)で、リフレッシュレートも一般的な60Hzより高い90Hzです。ここまでのシステムスペックは「20万円コース」ですね。でも、実際はそれよりもずっと安いです(後述します)。
通信周りではWi-Fi6に対応し、入出力ポートはUSBが合計で3つ、HDMI、microSDカードリーダーという構成で、770iはUSB Type-Cポート2つがいずれもThunderbolt 4、770もUSB4が1つにUSB3.2 Gen2が1つと、高速な規格になっています。
サイズも14インチノートとしてはコンパクトな部類で、重量1.42 kgというのはウインタブ的には「ちょっと重い」ですかね。でもモバイルノートとして使えるサイズ感だと思います。
2.Yoga 770/770i 筐体
Yoga 770iと770は同じサイズ、同じ重量で、筐体色のみ異なります。ここでは主に770iの画像を使ってご説明します。
正面から見たところです。この製品はディスプレイのアスペクト比が16:10で、やや縦方向に長い形状なのですが、これを見ると下部ベゼルも細くなっていて、「ディスプレイサイズが縦に長くなったぶんをベゼルを細くして吸収している」ように見えますね。このアングルから見る限り、とても美しいデザインに見えます。
トップ画像を再掲します。天板は他のYogaシリーズと同様、上部にロゴが入っているのみのシンプルなデザインです。また、エッジ部分が丸みを帯びているのも「ちょっと高級」に見えますよね?筐体素材はアルミです。
キーボードです。筐体色の違いを見ていただくために2機種ぶん掲載しました。上が770iで筐体色は「ストームグレー」、下が770で「ストーンブルー」です。770のほうがノートPCとしては個性的な色味なので好き嫌いがわかれるかもしれません。
この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「84キー(Fnキー+Windowsキーを含む)JIS配列、バックライト・キーボード」と開示されています。また、キーボード面左右にスピーカーが2つずつ配置されていて、合計で4スピーカーです。ドルビーアトモスに最適化されているということですし、この配置だと音質にはかなり期待できそうです。
コンバーチブル2 in 1筐体なので、普通のノートPC形態のほか、スタンドモードやテントモード、タブレットモードにして使うこともできます。さらにこの製品はペン入力も可能で、ペンも付属します(残念ながら筆圧などの詳細な仕様は不明です)。
側面と入出力ポートの配置です。上が770i、下が770で、配置は全く同じ、USB Type-Cの規格のみ異なります。
3.Yoga 770/770i 価格など
Lenovo Yoga 770/770iは6月10日に直販開始となり、価格は770が税込み138,763円から、770iが税込み148,856円から、となっています。
…これ安くないですか?最新のCore i7/Ryzen 7搭載でSSDは1TB、ディスプレイも高精細な有機ELですから、記事中にも書きましたが、当初私は「20万円コースかな」と思いました。価格面では770のほうがより安価ですが、どっちを選ぶにしても「激安」だと思います、はい。
4.関連リンク
Yoga 770i(14, Intel):Lenovo
Yoga 770(14, AMD):Lenovo
コメント
うひょーーーこれ凄いな
これいいな。かなりお得だと思う。
ONE-NETBOOK社のCore i7-1260P搭載のPCがindiegogoで出たけど同じスペックで15万越えてるからね。
同じバッテリーでcore iが12時間、ryzenが17時間駆動…。
グラフィクスも処理もryzenのが上だし
intelの存在意義とは…
いつまでたってもLENOVOが製品ラインアップを16:10ディスプレイに切り替えないから
先月DELL 新inspirion16買っちゃったよ…
まぁ、それ据え置き用で新しく持ち歩き用に
YOGAかFLEXをと考えてたから今の処コレが第一候補。
ペンは筆圧4096段階、傾き検知対応のpen pro対応だろうけど
アレ高いし重いんだよね;
6月18日現在だとAMD版のほうは売り切れてしまっていますね。ウインタブ読者ならこの製品のコスパが異常であることはよく理解されていると思いますが、次の入荷まで少し待たなくてはならないようです。個人的には「レノボ復調」の象徴的な製品かと。