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Lenovo ThinkPad P43s - 14インチのモバイルワークステーション、Quadro積んだT490というほうがわかりやすい!?

Lenovo ThinkPad P43s
LenovoがThinkPadシリーズの「モバイルワークステーション」、Pシリーズのニューモデル「P43s」を発売しました。この記事を書いている7月30日現在だと販売代理店モデル(≒法人モデル)のみ販売がスタートしていて、Lenovo直販サイトでのWeb販売(主に個人向け)は8月2日から、となっています。

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おそらく、Pシリーズに14インチサイズのものがラインナップされるのはこれが初めてだと思います(従来は15.6インチが最小サイズ)。

1.スペック

Lenovo ThinkPad P43s
この製品を一言で表現すると「GPUにQuadroを搭載したThinkPad T490」になると思います。状況証拠として挙げられるのが「筐体のサイズがピッタリ同じ」という点と、RAMが最大48GBと、T490同様ちょっと変則的な点で、その他にもディスプレイなどの構成がほぼT490と同じになっているところが多くなっています。

このスペック表はウインタブの推測も交えています。T490とPシリーズのP53sの構成を参考に作ってみました。OSは販売代理店モデルだとPro版のみですが、P53sなどPシリーズにはHome版を搭載しているものも多く、おそらくP43sでもHome版が設定されると思います。CPUはWhiskey LakeのCore i7で、vPro対応の8665Uも選べます。また、Web直販モデルではCore i5も選べるようになるかもしれません。

GPUはGeForceではなくQuadro P520が搭載されます。Quadroとしてはエントリークラスとなりますが、Dierect Xに最適化されたGeForceとは異なり、Open GLに最適化されているという特徴があり、オンラインゲームよりもCADなどの業務に向きます。

RAMは販売代理店モデルだと8GBから32GBまで設定されていて、最大48GBという説明がありましたが、T490と同じく「オンボードで8GBもしくは16GB、他にRAMスロットが1本あり、そちらに最大32GBまで搭載可」という仕組みになっていると思います。ストレージは販売代理店モデルでは256GBもしくは512GB、最大で2TBまで、という設定で、P53sの構成に128GB SSDというのがありましたので、P43sのWeb直販モデルではおそらく最低で128GB、最大で2TBまでのSSDになると思われます。

ディスプレイは14インチのIPS液晶、FHD解像度もしくはWQHD解像度(2560 x 1440)となっていて、T490には設定のあるTN液晶のHD解像度(1,366 × 768)は存在しないと思います。Quadro積んでますしね…。

入出力ポートの構成はT490と全く同じです。またポートの配置も変わりません。ノートPCとしては高い拡張性を持っていると言えるでしょう。また、サイズも重量が若干異なるものの、タテ・ヨコ・厚さはT490とぴったり同じです。

2.筐体

Lenovo ThinkPad P43s
14インチのノートPCとしては特に小さい方ではありませんが、ベゼルはそこそこ細く、割とスタイリッシュであると思います。

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Lenovo ThinkPad P43s
天板も他のThinkPadシリーズと全く同じです。ThinkPadのロゴがあるだけの黒無地です。

Lenovo ThinkPad P43s

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側面と入出力ポートの配置です。14インチノートはモバイル利用も視野に入りますが、P43sはやや厚みがあります。ポートの数は十分と言えますね。配置はT490と全く同じです。

Lenovo ThinkPad T490 キーボード
えーい、面倒だ!ということで、先日実機レビューをしたT490のキーボード画像を掲載します。ほぼ確実にこれと同じデザインになっているはずです。ThinkPadユーザーならおなじみの、非常に打鍵しやすいキーボードです。バックライトも装備され、もちろん赤いデベソ(トラックポイント)もついています。また、P43sでも日本語配列と英語配列を選べると思います。

なお、この製品と同一筐体と思われるT490はウインタブで実機レビューをしていますので、特に筐体品質についてもう少し詳しく知りたい人はこちらをご覧ください。
Lenovo ThinkPad T490 レビュー - モバイルできる!GeForceも積める!性能優先の14インチならこれ!(実機レビュー)

3.価格など

Lenovo ThinkPad P43sは8月2日からLenovo直販サイトで販売開始となり、価格は194,000円(税込み209,520円)から、とアナウンスされています。もちろん「そんなわけない」ですね。この製品よりもひと足早く発売された15.6インチ版のP53sはすでに週末クーポンで40%OFFになっていますし、T490も週末だと最大43%OFFという大きな割引率になっていますので、P43sも週末価格(ThinkPadシリーズは週末に割引率が大きくなります)で30%~40%くらいの割引率が設定されると思います。

この製品は「モバイルワークステーション」という打ち出しになっていますが、実際のところ「Quadroを搭載するノートPC」と理解するほうがいいでしょう。Pシリーズでも上位モデルはCPUにXeon、RAMはECCメモリー、ストレージはRAID0やRAID1といった、堅牢で超高性能な構成を組むことができますが、このP43sはCPUも一般的なWhiskey Lakeですし、したがってECCメモリーも搭載できず、ストレージも1基のみなのでRAIDもできません。冒頭に書いたとおり、「Quadroを積んだT490」と考えるほうが自然です。

なので、普段はビジネスノートとして使い、たまにオンランゲームも試したいということならT490のGeForce MX250搭載モデルを選ぶほうがいいと思います。あえて「GeForceではなくQuadroを選ぶ理由」がある人がP43sを購入すればいいんじゃないでしょうか。

4.関連リンク

ThinkPad P43s:Lenovo

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