Lenovo ThinkPad P53s - 15.6インチでNVIDIA Quadroを搭載するモバイルワークステーション

Lenovo ThinkPad P53s
Lenovoが15.6インチの「モバイルワークステーション」、ThinkPad P53sを発売しました。ThinkPadのPシリーズは、他のThinkPadとは少し性格が異なります。このP53sはバリエーションモデルの名称がすごくわかりやすくて「写真/製版向けエントリー」「製造・建築3次元CAD & 2次元CAD向けベーシック」「金融トレーディング/分析向けエントリー」などと、具体的な業務をイメージしたものになっています。「ワークステーション」の正確な定義に関してはややこしくなるのでWikipediaなんかを見ていただくとして、ウインタブ的には「専門職(その道のプロ)向けの高性能かつ安定性を重視したパソコン」ということにさせてください。

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なお、同時に発売されたThinkPad P1については先に紹介記事を掲載済みです。
Lenovo ThinkPad P1(Gen 2, 2019) - ThinkPadシリーズの「モバイル・ワークステーション」がニューモデルに!15.6インチノートPCよりも軽い!?

1.スペック

Lenovo ThinkPad P53s
先に紹介したP1と比較すると、このP53sのスペックは「カジュアル」です。CPUにXeonは選べず、Whiskey LakeのCore i7のみとなりますし、Xeonが選べない以上ECCメモリ(データ修復機能付きのメモリ)の搭載も出来ません。

スペック表で普通のノートパソコンと異なるのはGPUです。一般的な高性能ノートPCは「GeForce」を搭載しますが、この製品は「Quadro」となります。GeForceがDirect Xに最適化されているのに対し、QuadroはOpen GLに最適化されており、GeForceはゲーム向き、Quadroはクリエイターや技術者(CADなど)向きと言われています。

ストレージはSSD専用で、128GBから最大で2TBまでが選択可能になっています。また、ディスプレイはIPS液晶でFHD解像度、タッチパネルも選択可能です。なお、販売代理店モデル(≒法人モデル)のスペック表を見ると4K解像度のものも設定されていて、おそらくWeb直販モデルで4Kを選べるようになると思いますが、7月4日現在だとカスタマイズ画面に4K液晶はありません。

P1は筐体サイズがThinkPad X1 Extremeと同じでしたが、P53sはThinkPad T590と同じ筐体サイズです。そのため、おそらく筐体はT590と共通と思われます。

また、スペック面でもT590との共通点は多く「T590の上位モデルにQuadroを載せたものがP53s」という感じです。ただし、これは外観と開示されているスペック表を見ての感想であり、実際には別物である可能性もあります。

ともあれ、15.6インチでQuadroを搭載する高性能マシンでありながら、最低重量を1.75 kgに抑えているのは立派だと思いますし、プロフェッショナルなユーザーにも歓迎されるのではないでしょうか。

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2.筐体

Lenovo ThinkPad P53s
私は人間が古いせいか、「ワークステーション」と聞くと、「うわあ、すげえ!バケモノマシンだ!」と思っちゃいますが、上に書いたとおり、外観は15.6インチスタンダードノートのT590と同じですし、T590自体が15.6インチサイズとしては薄型で軽量な製品なので、P53sも「全然バケモノではありません」。外観は「普通のThinkPad」で、ベゼルも細くなっています。

Lenovo ThinkPad P53s
天板です。このアングルから見ても普通にThinkPadなので、コメントのしようもありません。また、ThinkPadらしく作りは頑丈で、ミルスペック(米国国防省調達基準)の12の耐久テストをクリアしています。

Lenovo ThinkPad P53s
すみません、キーボードの拡大画像は入手できませんでした。日本向けにはテンキー付きのJIS配列、バックライトキーボードが用意されますが、カスタマイズで英語配列も選べます。

Lenovo ThinkPad P53s

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側面と入出力ポートの配置です。この配置もT590と同じです。また、Lenovoの製品ページによれば、この製品はLTE対応することになっているのですが、7月4日現在だと製品ページでは「WWANなし」、カスタマイズ画面では「WWAN搭載」と矛盾した説明になっていて、本当のところはわかりません。なお、SIMのサイズはnanoSIM、SIMスロットは背面に配置されていると思います。

3.価格など

Lenovo ThinkPad P53sはLenovo直販サイトで販売中で、7月4日現在の価格は税込み247,320円から、となっています。この価格は「割引ゼロ」のものなのですが、「そんなはずはない」ですね。おそらく今週末(7月6日)からしかるべき割引率(30%前後)が設定されるものと思われます。ちなみに2018年モデルのP52sは週末の割引率が40%に達していました。

この製品はP1とか、上位のPシリーズと比べて、私達のような一般ユーザーにもわかりやすいです。要は「Quadroが必要か」ということですよね。同一筐体を採用していると思われるT590は(オプションで) GeForce MX250(2GB)を搭載しますので、専門的な用途でなければこれで十分かと思います。

Quadro搭載のPCというのはあまり一般的ではなく、製品選び、特に比較的安価なものを探すのには苦労すると思いますので、ニーズのある人にはありがたい製品だと思います。

4.関連リンク

ThinkPad P53s:Lenovo

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コメント

  1. しまやん より:

    バリエーションモデルの名称通り、CADや解析をする方におすすめできそうな機種ですね。