Lenovoのノートと言えばThinkpad、という人が多いと思いますが、もともとThinkPadというのはLenovoのオリジナルブランドではありませんし、世界有数のPCメーカーであるLenovoには「ideapad」とか「Legion」とか「YOGA」といった製品ブランドがたくさんあります。最近話題になることが多いと感じるのが「ideapad」シリーズで、13.3インチの「720S」はCPUにAMD Ryzenを搭載するモデルもあったりして、日本でもかなりの人気になっていると思います。
今回紹介する「ideapad 330S」はディスプレイサイズが14インチと少し大きめ、その分サイズも少し大きめ、という感じの製品ですが、最近のideapadシリーズに共通するクリーンなデザインと、バランスの良いシステム構成、そしてideapadらしい高いコスパが魅力です。
1.スペック
ideapadシリーズはThinkPadとは異なり、基本的に注文時に構成のカスタマイズができません。330Sに搭載されるCPUは、下はPentium 4415U、上はCore i7-8550Uと多彩ですが、搭載されるCPUによってRAMやストレージの構成も決まってしまいます。
Pentium 4415U/RAM4GB/128GB SSD: 56,436円
Core i3-7020U/RAM4GB/128GB SSD: 63,267円
Core i5-8250U/RAM8GB/256GB SSD: 87,033円
Core i7-8550U/RAM8GB/256GB SSD: 96,816円
※4月28日現在のLenovo直販サイトでのキャンペーン価格(税込み)
こんな感じです。CPUは第8世代(Kabylake R)のCore i7まで選択できるようになっていますが、RAMは最大で8GBまで、ストレージも最大で256GBまで、ということなので、どちらかと言うと中位クラスの製品と言えるでしょう。ただし、ストレージに関してはSSD専用になっているところに好感が持てます。
ディスプレイは14インチでFHD解像度、IPS液晶です。上位モデルからの目線だと普通ですが、5万円台で購入できる下位モデルからの目線だとすごくうれしい品質だと思います。
この製品を「モバイルノート」と呼んでいいのかは少し微妙です。サイズ感は決して悪くありません。後述しますが、狭ベゼル筐体なので14インチサイズながら横幅323 mmと、13.3インチなみに小さい(ThinkPad 13と同じくらいです)ですし厚さも2センチを切っています。しかし、重量1.67 kgというのが微妙なんですよね…。どのくらいの重さまでなら気軽に持ち歩けるのか、というのは人それぞれで答えなんてありませんけど、ウインタブでは「モバイルノートと呼ぶなら1.5 kgまで」と考えています。実際、13.3インチサイズのモバイルノートの場合、上位機種だと1 kgを切るものもありますし、1.2 kg以下という製品で「普通」くらいになってしまっていますからねえ。
14インチと少し大きめのディスプレイサイズを備えていることから、ある程度重くなるのは仕方ないですが、「モバイルノート」とこの記事内で連呼するのは難しいかな、と思います。
少し重いというのはありますが、入出力ポートはUSBが合計3つにHDMIと標準的な水準は確保していると思いますし、バッテリー稼働時間も公称値で12.4時間ですから比較的長持ちします。そうなると外出先に持ち出したい…でも(以下無限ループ)。
2.筐体
最近のideapadらしいというか、すごくスタイリッシュです。ベゼル幅が非常に細いのがデザイン上大きくプラスに寄与していると思います。
また、他のideapadシリーズの製品と同様、ヒンジは180度開口します。クラムシェルノートであっても、ヒンジの角度調整余地が大きいというのは実用性を高めてくれます。
4月28日現在、この製品の筐体色は「プラチナグレー」のみです。天板はブラック、あるいはブラックに近い濃いグレーですね。筐体素材については不明ですが、Lenovoによれば「アルミニウムシャーシ」とのこと。ただ、私の理解では「シャーシ(枠組み)」というのは外板(天板やパームレストなど)を意味しないと思いますので、ウインタブで言う「筐体素材(目に見える部分、手で触れる部分の素材)」については何とも言えません。
キーボードもideapadらしいデザインです。キーの下側が丸くなっている「リーフタイプ」ですね。この画像は英語配列になっていますが、日本向けには「84キーのJIS配列」となります。また、バックライトも標準装備です。
ただ、ちょっとわからないところがあります。この画像にはパームレスト右側に指紋センサーとしか思えない凹みが見えるんですが、メーカーのスペック表には「指紋センサーなし」と記載されており、製品ページでも指紋センサーについては一切説明がありません。個人的には「ついてるんじゃない?」と思いますが、保守的に考えれえば指紋センサーなし、と考えるほうが無難です。
3.価格など
Lenovo ideapad 330SはLenovo直販サイト限定の販売となり、4月28日のキャンペーン価格は下記のとおりです。
Pentium 4415U/RAM4GB/128GB SSD: 56,436円
Core i3-7020U/RAM4GB/128GB SSD: 63,267円
Core i5-8250U/RAM8GB/256GB SSD: 87,033円
Core i7-8550U/RAM8GB/256GB SSD: 96,816円
※税込価格
一応、定価だともっと高いんですが、Lenovo直販サイトはクーポン割引が常態化しているため、購入時期によって多少の変動はあると思いますが、「だいたいこんなもん」でしょう。この製品はすべてIPS液晶でFHD解像度のディスプレイを備えていますので、コスパとしては「非常に高い(つまり割安)」と言えます。また、ノートPCをどう使うかにもよりますが、比較的軽めの作業を目的にするのであればPentiumモデル、Core i3モデルといった下位モデルの方に強いお買い得感があると思います。上位モデルに比べCPUのバワーは劣りますが、ストレージもSSDですしディスプレイも高精細なので、下位モデルでもかなり快適に使えるんじゃないでしょうか?
コメント
無線LANが11ac対応とありますが、やはり433.3 Mbpsまででしょうか?
メーカー仕様をみても速度がしっかり書いてないものがおおくどうなのよ!と思ってしまう。