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Vorke V1 - TV Boxと決めつけるのはもったいない!Celeron J3160搭載のミニPC

Vorke V1
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。最近、中国の通販サイト「geekbuying」に注目しています。まず、ウインタブ読者であれば極めて高い確率で飛びつきたくなるであろう、5.5インチ、フルWindows搭載の小型PC「GPD WIN」のプレオーダーをいち早く開始していますし、「Geekbox」という、その名の通りギーク向け、AndroidとUbuntuのデュアルブート・ミニPCを自社オリジナル製品として販売しています。あと、タブレット系の品揃えもちょっと変わっていて、Jumperの製品がやたらと充実していたりもします。そんなわけで、ここのところ新製品のチェックなどでgeekbuyingをのぞくことが増えているんです。

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今回もgeekbuyingをチェックしていて面白そうな製品を見つけました。一応ジャンルとしてはTV Boxになるのですが、内容はもうTV BoxというよりはNUC(Next Unit of Computing、Intelの提唱する超小型コンピューター)に近いと思いました。ただ、スペックやサイズなどNUCの定義からは少し外れていますけどね。言いたいのはテレビに接続する、という使い方もあるけれど、それだけではもったいなくって、パソコンとして普通に使えるくらいのシステム構成になっている、ということです。

1.スペック

OS: Windows10
CPU: Intel Celeron J3160(Braswell 1.6GHz/2.24GHz)
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB SSD
ネットワーク:  802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1
入出力: USB3.0 × 2、USB 2.0 × 2、HDMI、D-sub、DC-IN、LAN(RJ45)、microSDスロット
サイズ: 153.4 × 153.4 × 38 mm / 390 g

CPUはTV BOXで一般的なAtomではなく、Braswell世代の最新モデル、Celeron J3160です。性能的にはそれほど高くないですが、Atomよりは高性能、と考えてもいいでしょう。PassMarkが公開しているベンチマークスコアだと

Celeron J3160: 1,881
Celeron N3150: 1,706
Celeron N3060: 1,018
Atom x5-Z8700: 1,939
Atom z5-Z8300: 1,202

こんな感じです。Passmarkのスコアが全てだとは思いませんが、だいたいのイメージは掴めると思います。つまり、Atom Z8700(Surface 3無印、ThinkPad 10などに搭載)とかCeleron N3150(低価格帯よりもワンランク上のモバイルノートに搭載)といい勝負くらいですね。

この製品はカタログスペック上、RAM4GB、ストレージ64GBとなっていますが、ストレージはeMMCではなくSSDですし、RAM、ストレージとも換装が可能で、RAMは最大8GBまで、ストレージはHDDの搭載も可能になっています。このあたりがTV Boxとは異なる「パソコンらしい」ところですね。

TV Boxは一般に拡張性が高く、多くのUSBポートを備えていますが、この製品もUSBポートは合計で4つ、HDMIやD-subといった映像出力系もしっかりしており、もちろん有線LANポートもあります。拡張性という点ではデスクトップPCに負けないくらいだと言えます。

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サイズの方はAndroid系のTV Boxを含めてしまうとやや大型ですが、それでも15センチ四方ということであれば十分にミニサイズですね。

2.筐体

Vorke V1 筐体
中国のTV Boxはデザイン性に富んでいるものも多いですが、この製品は見た感じごく普通ですよね。電源ボタンが大きいこともあり、むしろとっつきやすそうに見えます。

Vorke V1 入出力ポート
スペックのところで説明したとおり、入出力ポートが非常に充実していますし、使い勝手もよさそうです。

Vorke V1 VESA
VESAマウンタもオプション設定されているので、対応するディスプレイであれば上の画像のように背面に固定することもできます。

ここまでは普通、というか、誰でも簡単に使えるミニPC(TV Boxと呼んでもいいと思います)なわけですが…

Vorte V1 筐体内部
この製品の場合、RAMやストレージの換装も可能ですし、自作PCの知識があれば中をいろいろといじることができます。製品ページを見ていても、筐体内部の画像がたくさん公開されており、ある意味「中を開ける前提」ですね。

ちなみに私は自作PCの経験は「遠い昔に一度だけ」ある程度でして、現在だとRAMやストレージの換装くらいならできますが、それ以上の技術はありません。でも、先日のGeekboxと同様、中をいじるのが好きな「メカな人」にはすごく魅力的なんじゃないでしょうか?

3.価格など

Vorke V1は中国の通販サイト「geekbuying」で販売中で、価格は199.99ドル(約20,500円)となっています。この価格は中国のTV Boxとしてはやや高額な部類に入りますが、一般的なミニPCとして見るとかなり割安だと思います。また、geekbuyingは必要と思われるオプション品をあらかじめセットしたものをバリエーションモデルとして用意しています。この製品の場合、VESAマウンタとのセットだと203.99ドル(約20,800円)ですし、キーボードセットなどもあります。

NUC(Next Unit of Computing、Intelの提唱する超小型コンピューター)の場合はCPUがもっとパワフルなのですが、この製品の場合、スペックはやや低めながらテレビに接続して使うだけならもったいない、と思います。拡張性が高く、内部のカスタマイズ(PCスキルによって可能な範囲は異なりますが)もできますので、省スペースなデスクトップPCとして使うのがいいのではないでしょうか。

4.関連リンク

Vorke V1:geekbuying

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