Jumper EZpad Mini 4 － 8インチでストレージに余裕があるシングルブート・タブレット！中華としては希少よ！

こんにちは、ウインタブ（@WTab8）です。8インチのWindows タブレットに関しては中国メーカーでもあまり新製品が出ていません。現在販売されているものはみな価格的にはかなり割安感があり、セールだと80ドル台、90ドル台で買えますので、お買い得といえばお買い得なんですが、1点問題があります。「ストレージ32GBにも関わらずデュアルブート」というのが「ほぼ全部」です。デュアルブートの場合、WindowsとAndroidにストレージを割り振る必要がありますので、Windows側のストレージは20GB台となり、空き容量が非常に少なくなります。そのため、Windowsの大型アップデートにしろ、いや、普段使いでもストレージ容量不足に悩まされることになります。Windows 10が搭載される現在、到底初心者におすすめできるようなシロモノではありません。

そのため、ウインタブでは8インチの中華Windowsタブレットのレビューは長いことやってないですが、唯一例外がありまして、「Jumper EZPad Mini 3」の実機レビューを昨年11月にやってます。この製品は8インチ中華タブとしては希少なシングルブートであり、このサイズとしては珍しくフルサイズUSBポートを備えていたりして、スペックうんぬんよりも実用性という点で高く評価できるものでした。ただ、この製品を実機レビューした時期は製品ライフサイクル上はかなり遅く、記事公開後まもなく終売となりました。

今回紹介する「Jumper EZPad Mini 4」はその名の通り「EZPad Mini 3」の後継にあたる8インチタブレットです。うれしいことにシングルブートですが、改善された箇所と「残念な」箇所があります。それでも、シングルブートというだけで存在価値は高いと思います。

1.スペック

OS：　Windows 10 Home 64ビット
CPU：　Intel Atom X5-Z8350
RAM:　2GB
ストレージ：　32GB
ディスプレイ：　8インチIPS（1,920 × 1,200）
ネットワーク：　 802.11b/g/n、Bluetooth
カメラ：　インのみ2MP
入出力：　microUSB、microHDMI、オーディオ、microSD
バッテリー：　4,500mAh
サイズ：　207 x 123 x 9.8 mm / 320 g

これまで書いてきたとおり、OSはWindows 10のみのシングルブートです。CPUは一応最新のAtom Z8350、RAMは2GB、ストレージ32GBと、取り立てて高いスペックではありません。というか、日本メーカー製も含め、現在の8インチWindows タブレットはこの構成が一般的です。

しかし、ディスプレイは改善されました。EZPad Mini 3では1,280 × 800だった解像度が1,920 × 1,200となり、他の中華8インチタブレットと肩を並べる水準となっています。また、日本で販売されている8インチタブレットのほぼ全てが1,280 × 800です。

一方で大変残念な変更点もあります。EZPad Mini 8には装備されていたフルサイズのUSBポートがなくなりました。なので、この製品の入出力ポートは「並」になってしまいました。これ、ホントに残念！

また、カメラもアウトカメラがなくなり、インカメラのみとなっています。一方でバッテリーは4,500 mAhと若干大型化していて、稼働時間が公表されておらず、国内メーカーの多くがバッテリー容量を公表していないので比較はしにくいですけど、8インチとしてはバッテリー稼働時間が長くなるのではないか、と思います。

サイズの方も小型化されました。前身機EZPad Mini 3、そしてドスパラのDiginnos DG-D08IW2Lと比較してみます。

EZPad Mini 4：　207 x 123 x 9.8 mm / 320 g
EZPad Mini 3：　212 x 130 x 9 mm / 339 g
Diginnos：　214 x 128 x 9.1 mm / 重量　380 g

このように厚みは若干増えてしまいましたが、タテ・ヨコサイズが小さくなり、重量も320 gと軽量なので、持ち歩きや片手持ちでの使用感が向上していると思われます。

2.筺体

深センメーカーの場合、筺体画像を盛る傾向が多少ありますので、実機が動いている動画などを見たいところではありますが、とりあえずメーカーの画像を信じると、ベゼル幅も比較的細くなっていて、割と美しいと思います。実際、タテ・ヨコサイズも小さくなっているので、信用してもいいかな、という気もします。

各部名称です。中国語表記ですが、読めないことはないですね。背面の素材は不明ですが、プラスティックである可能性が高いと思います。ただ、前身機EZPad Mini 3よりは明らかに洗練されたデザインだと思います。スピーカーはモノラルですね。また、筺体上部（カメラがありそうな位置）に「EZPad」のロゴがついています。

返す返す残念なのはフルサイズUSBポートがなくなってしまったことがこの画像で確認できてしまうことです…。

3.価格など

Jumper EZPad Mini 4は中国の通販サイト「Gearbest」と「geekbuying」で販売中で、6月6日現在の価格はGearbestが127.33ドル（14,347円）、geekbuyingが122.99ドル（13,981円）ですが、geekbuyingは割引クーポンがありクーポンコード「VLKLUYOU」で15ドル安くなります。そうすると107.99ドル（12,276円）となります。

この製品はセール対象になっていないため、他の8インチ中華タブレットよりは若干高く感じられますが、なにしろシングルブート機である、というのが大きいです。現在は日本メーカーの8インチは2万円程度からと、比較的値ごろ感が出てきていますし、品質面や保証面を考えると日本メーカー製品のほうがより安心ではありますが、それでも半値強で買えてしまうというのが中華の魅力ですし、この製品はOS構成もシンプルになっているのがいいですよね！

4.関連リンク

Jumper EZpad Mini 4：geekbuying
※geekbuyingで購入する場合クーポンコード「VLKLUYOU」を入力して下さい
Jumper EZpad Mini 4：Gearbest