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CHUWI LapBook Plus - 4万円台で購入できる4Kディスプレイ搭載の15.6インチノート。ちょっと面白いCPUが搭載されています。

CHUWI LapBook Plus
中国メーカー「CHUWI」がいろんな意味で面白い15.6インチノート「LapBook Plus」を発売しました。この製品については先日geekbuyingのセール情報記事で取り上げたのですが、スペック等をもう少し詳しくお伝えしたほうがいいと思いました。

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1.スペック

CHUWI LapBook Plus
えー、いろいろと面白いです。CPUは組み込み機器用のAtom x7-E3950が搭載されます。E3950はいつも参照しているPassmarkにはスコアが掲載されておらず、Geekbenchにデータがありました。

Atom x7-E3950: 1212、3476
Celeron N4100: 1747、4943
Celeron N4000: 1852、3123
Pentium N4200: 1462、3965
※左からシングルコア、マルチコアのスコア

このスコアはGeekbenchを作っているPRIMATES LABSのサイトからの引用なのですが、数値を見ていただくと、ちょっと違和感がありますよね。明らかに格上のPentium N4200のほうがCeleron N4100よりスコアが低いとか、ちょっとよくわからないところがあります。ただ、決していい加減なものではないと思いますので、「Gemini LakeのCeleronくらい」と考えていいんじゃないでしょうか。ともあれ、Core iプロセッサーのような性能ではないことは間違いなさそうです。

RAMは8GB、ストレージは256GB SSDと十分な容量になっていますし、最近の中華ノートによく見られる「底面にM.2 スロット」も装備されていますので、さらにM.2 SSDを増設することもできます。

ディスプレイはこの製品一番のセールスポイントで、低価格ながらなんと4K解像度です。IntelのArkで確認してみましたが、Atom x7-E3950は確かに4K出力にも対応しています。

CHUWI LapBook Plus
メーカーサイトを見ると、あたかもこの製品がHDR対応しているかのような説明になっています。実際のところ、ディスプレイは「sRGB 100%」の色域など、品質が高いものになっていて、「ディスプレイはHDR対応」ですが、「CPUはHDR非対応」です(HDRに対応するCPUというか内蔵グラフィックは第7世代以降のCore iプロセッサー)。要するに完成品のPCとしてHDRには対応しません。このように「全く感心できない」記述方法はCHUWIだけでなく、中華PC・スマホのメーカー製品でしばしば見受けられます。企業としてもう一段の成熟を期待したいですね。

入出力ポートの数と種類は15.6インチとしてはミニマムと評価していいでしょう。USBが2つのみでType-Cもなく、HDMIとSDカードリーダーはmicro規格です。この製品の弱点と言っていいくらいに貧相です。

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ただし、サイズは素晴らしいですね。タテ・ヨコサイズも十分に小さいですが、厚さが15 mmというのと重量が1.53 kgというのは立派です。ノートPCとしては大型ですが、このサイズ感であればモバイル利用も十分可能と思います。

2.筐体

CHUWI LapBook Plus
ご覧の通り、大変美しいデザインです。横幅も359 mmなので、ベゼル幅も非常に細くなっています。

CHUWI LapBook Plus
あまりいい画像ではありませんが天板です。ロゴは端っこの方に小さく入っているだけですね。筐体素材はアルミニウム・マグネシウム合金とのこと。CHUWI製品の筐体品質は中華の中でもかなり高いほうなので、この製品の質感も心配いらないと思います。

CHUWI LapBook Plus
キーボードです。15.6インチサイズということでテンキーも装備されます。ただ、テンキーのサイズもアルファベットキーと同じになっていますので、実際の使用感がどうなのか少し気がかりです。それと、いつも思うんですけど、中華ノートって、テンキー付きのキーボードでもタッチパッドをオフセットしないですよね?この画像を見ると、「気持ちばかり」左に寄っているように思われますが、文字入力の際にタッチパッドがじゃまにならないでしょうか?

CHUWI LapBook Plus
側面と入出力ポートの配置です。筐体が非常に薄く仕上げられているがわかる一方で、ポートの数は足りないと思います。

3.価格など

CHUWI LapBook Plusは中国の通販サイト「Banggood」でプレオーダー中で、7月27日現在の価格は439.99ドル(48,420円)です。なお、この439.99ドルというのは「グローバル・プレオーダー価格」となっています。

どうしても気になるのがCPUのパフォーマンスですね。セールスポイントの4Kディスプレイの実力をうまく使い切れるんでしょうか?もちろん普通に動画を観たりする際には問題ないであろうことは予想ができますけどね…。また、価格については「Atom(実際にはCherryTrailのAtomよりは高性能だと思います)なのに48,000円」と見るか、「4Kディスプレイがついて48,000円」と見るかによって、評価がわかれそうです。

4.関連リンク

LapBook Plus:CHUWI公式サイト(英語)
CHUWI LapBook Plus:Banggood

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コメント

  1. natsuki より:

    構成があまりに挑戦的すぎる……
    4K動画の再生って案外パワーが要るので、Teclast X6 Proの経験からすると、ものによってはきついかもしれませんね。
    それでも、「4K」ってだけでいろいろと夢は膨らむし、どこまでちゃんと動くのか(笑)というところも含めて非常に興味深い。「100%の能力を期待する」というより、「どこまでできるか探りつつ使い方を楽しむ」匂いがプンプンします。実用的かどうかはさておいて、いじくって遊び倒せることは約束されたようなもんでしょう。こういう、大手メーカーが絶対できないようなバカをやってくれる(褒め言葉)からこそ、中華中小メーカーは面白い!!

  2. 匿名 より:

    CPUがショボいと結局まともに動かない。ただPCの値段はだいたいCPUで決まるからCPUを下げると値段も一気に下がる。凄い悩む所だよね。

  3. 匿名 より:

    cpuのベンチについてですがPentium n4200は2016年発売に対してceleron n4100は2018年発売のcpuです
    Pentiumは中身がいろいろ分かれててnシリーズはほぼatom系のceleronと同じなので、n4200は実際はApollo lakeのN3450の上位機種になります
    一世代新しいGemini lakeのn4100の方がベンチ性能高いのはおかしくありません

  4. 匿名 より:

    プログラマ視点では最近の開発環境はとにかく解像度が高くないとプログラムソースその他が見通せないので、FHDより4Kは望ましい。
    その一方で、プログラムビルド自体はCPU性能はさほど必要なく、動作確認ではCPU性能が低いほうが時間がかかっている箇所が特定しやすい、動作最低環境のテストにもなる、となります。
    プログラマ屋さんな話であって、一般評価ではないですが。

  5. 匿名 より:

    では自分は写真を撮る視点から
    4K+sRGB100%は、出先での写真の確認には十分ですね。
    SDカードがマイクロなのが惜しいですがSSDの増設もできますし、出先でのバックアップ用としても使えそうです。
    コメント書いていて、欲しくなってきちゃいました、

  6. 匿名 より:

    アマゾンのCHUWI直営店、在庫が復活してます。
    今なら「4000円オフ」クーポンで海外通販と変わらない価格で購入できます。
    https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07TCKGX1Z/ref=ox_sc_saved_image_1?smid=A1ZJN727W6LRF4&psc=1

    私はLapbook PlusのZDNETなど海外での評価を見て、アマゾンの無印4kノートPCを買ってみました。配達待ちです。
    https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07VS4D2FH/ref=ox_sc_saved_image_3?smid=A2G8RQ6M5I0EP5&psc=1