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Teclast P80X レビュー - Android 9.0でCPUにSC9863Aを搭載する8インチタブレット、快適に動作する?(実機レビュー:ゆないと)

Teclast P80X 実機レビュー
こんにちは、ゆないとです。先日Android 9.0搭載の8インチタブレット「Teclast P80X」を紹介しましたが、今回実機を提供していただくことができましたのでレビューをお届けします。実機を提供してくださったのはTeclast本社です。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

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紹介記事執筆時は、8インチで最新のAndroid 9.0というまだ数少ない要素を備えており、更に、UNISOCというメーカーのオクタコアCPU「SC9863A」を搭載しているということで、電子書籍やYoutube視聴などは8インチがタブレットのベストサイズと考えている私にとってとても興味のある製品です。

また、Teclastの製品は一度購入したことがあって、「T8」という金属筐体の製品でした。金属なので結構重かったのですが、発売記念セールで2万円以下で購入ができ、品質が高くて動作も快適な良い8インチタブレットでした。しかし、アップデート頻度が少なくて結局友人に譲ってしまいました。今回の製品はそのあたりどうなのか気になりますね。

1.スペック

Teclast P80X 実機レビュー
以前にも紹介記事でスペックには触れていますが、Android9.0、SC9863Aという珍しいオクタコアCPU、SIMスロット搭載といった特徴があります。しかし、SIMカードは入るのですが、大きさがnanoではなくMicroです。

RAM、ストレージ構成は典型的なエントリークラスですし、ディスプレイ解像度も特に高精細という感じではありませんが、どのくらいの実力を見せてくれるでしょうか。

2.筐体

Teclast P80X 実機レビュー
パッケージはとてもコンパクトでした。Teclastのメインカラーであるオレンジが映える白い化粧箱です。P80Xという製品名だと思っていましたが、“tPad”と箱には記載されています。

Teclast P80X 実機レビュー
付属品です。ACアダプタはなく、USBケーブルのみ付属しています。保護フィルムも付属していました。その他、クイックスタートガイド等の各種の紙が入っています。

Teclast P80X 実機レビュー
前面です。上部右側にはインカメラがあります。左右のベゼルは太すぎない程度ですが、上下のベゼルは太いです。ただ、ディスプレイが十分大きいので、太さは気になるほどではないという印象です。ただ、どのタブレットにも思うことなのですが、上下のベゼルがある程度太いのであれば、デュアルフロントスピーカーにしてほしいですね。

Teclast P80X 実機レビュー
背面です。上部左側にはアウトカメラがあります。デュアルカメラのような形をしていますが、レンズは1つです。また、フラッシュなども付いていません。各入出力ポートにガイドのためのアイコンが付いています。

スピーカーは下部の片側だけです。スピーカー部分の左右には点の突起が付いていて、おそらく接地させたときに密着しないようするために配慮しているようです。

背面の加工が面白くて、カーボンのような模様に似ていますが、線が斜めに“X”のようにランダムに入っていて、凸凹はしているのですが手触りはサラサラとしていてとても快適な触り心地です。樹脂だと思うのですが、それを感じさせないおしゃれさがあります。

Teclast P80X 実機レビュー
上部側面には、画像左から、microUSBポート、SDカードスロット、SIMカードスロット、イヤホンジャックが付いています。SDカードとSIMカードのスロットは、キャップが付いています。なお、SIMカードは前述の通り、大きさがMicroになるので注意が必要です。さすがにMicroのものはもう持っていませんでした…。

Teclast P80X 実機レビュー
右側面には、画像左から、ボリューム、電源、リセットのボタンがあります。リセットについては試していないのですが、Androidはシステムからリセットできるので、これは何のために付いているのか少し疑問です。文鎮化したときに効果を発揮してくれるのでしょうか。

ボタンのクリック感については丁度よい反応で、軽すぎてかんたんに反応するといったこともなく、かといって力を入れて押す必要があるといったこともないです。しかし、少しボタンに遊びがあるようで、触れると少しカチャカチャとした感触がありました。

Teclast P80X 実機レビュー
下部には特に何もありませんが、画面側にマイク穴がありました。

Teclast P80X 実機レビュー
左側面には何もなくスッキリしています。

※保護フィルム(PDA工房)について
Teclast P80X 実機レビュー
今回は、PDA工房にこの製品専用の保護フィルム「9H 高硬度フィルム 光沢タイプ」を制作して頂き、貼り付けに挑戦してみました。久々の貼り付けでしたが、カメラ穴の位置など寸分違わないクオリティで、ずれなく貼り付けることができました。

気泡も入ってしまったのですが、一夜明けて確認をしたところ自然と抜けてくれ、今は一切気泡のない状態です。手触りも良くて指紋も拭き取ればすぐに消えてくれるのでストレスが無いですね。PDA工房さん、制作をしてくださいましてありがとうございました。

Teclast P80X 実機レビュー
手持ちの8インチタブレット「Amazon Fire HD8」とサイズの比較をしてみました。同じ8インチでもその印象は異なって、P80Xの方が小さい印象です。特に四隅がラウンドしていることが、見た目に大きな印象を与えてくれていますね。背面についてもFireはラウンドしておらず“板”といった持ち心地ですが、P80Xの背面左右がラウンドしているおかげでとても持ちやすくなっています。

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3.システムと使用感

OSはAndroid9.0が搭載されていて、独自の調整が入っていないシンプルなものでした。
Teclast P80X 実機レビュー
これが起動直後のアプリ一覧です。と言いつつ、壁紙アプリはインストールしてしまっています。独自のプリインアプリはメッセージ隣の“ワイヤレスアップデート”と“Screen Capture”、FMラジオ、通話履歴、程度でしょうか。Androidのシステムでのアップデートではなく、メーカー提供のアップデートになります。

Teclast P80X 実機レビューセキュリティパッチレベルは、2019年5月でした。詳細は控えますが、OTAアップデートにも対応しています。PixelやEssential Phoneなどは毎月初めに最新のセキュリティパッチがアップデートによって降りてきますが、P80Xについてはキャリアなどと同じくらいの新しさになるでしょうか。もちろん今後のアップデート頻度に左右されますが、可能であれば2ヶ月に1回程度は更新がかかってくれると良いですね。

ホームのランチャーに関しては、「Launcher3」が搭載されていました。そのため、Google Pixelシリーズに近い操作感です。

Teclast P80X 実機レビュー
最近使ったアプリの項目では、このような一覧で確認ができます。ゴミ箱マークをタッチすれば一括で、スワイプで左に送ればそのアプリのみ終了といった具合です。

これはP80X独自だと思いますが、スワイプで右に送れば、そのアプリを削除しないようにできます。例えば、Spotifyなどの音楽ストリーミングアプリを誤って終了してしまって、再生が中断してしまうといったことを防ぐことができます。個人的にこの機能はAndroid標準の機能として取り入れてほしいところです。

Teclast P80X 実機レビュー
システム設定画面です。「スケジュール電源ON/OFF」、「ナビゲーションバー」はP80X用の設定ですね。製品によっては、どれも他の項目の中に含まれていたりします。スケジュール電源ON/OFFは、起動と終了の時刻を設定できます。私の場合だと、0時にOFF、朝6時にONといった設定をしています。夜間は使用しないので、バッテリーの節約になって便利です。

ナビゲーションバーは、「戻る」と「最近使ったアプリ一覧」のボタンを入れ替えることができたり、新たに4つ目のボタンとして、通知バーを展開できるボタンを配置することができます。しかしホームでスワイプで下に送れば通知バーが展開されますので設定はしていません。右利きなのでボタン入れ替えを設定しています。

Teclast P80X 実機レビュー
Teclast P80X 実機レビュー
アウトカメラは、最低限撮影ができればそれで良いといったクオリティです。明るいところで撮影をしましたが、それでも少し暗く輪郭が潰れてしまっています。

Teclast P80X 実機レビュー
Teclast P80X 実機レビュー
インカメラについても同様です。Pixel3 XLを撮影してみましたが、その特徴の背面のデザインが見分けられません。タブレットで人物や景色を撮影することは稀だと思うので、メモとして簡単に撮影をする程度といったところです。

4.性能テスト

Teclast P80X 実機レビュー
Teclast P80X 実機レビュー
Antutu v7.0の結果です。総合7万点ということでエントリークラスと同等といったところです。CPUがあまり情報がないUNISOC「SC9863A」でどんな感じか気になりましたが、1万円以下のタブレットとしては妥当なところですね。

しかし、エントリークラスといってもアプリの起動の時間に目をつぶれば、もたついたりしないので性能の割にはストレスが無いと感じます。

Teclast P80X 実機レビュー
「SC9863A」の製品ページを見るとAIにも力を入れているということだったので、AITuTuも試してみました。

といってもあまり情報がなく比較ができないのですが、AI性能に関してもエントリークラスといったほうが良いかもしれません。Twitterで#aitutuで検索をすると、スクショをアップしてくれているのですが(xdaでも探しましたが少ないですね。)zenfone3やNexus5Xで約4万点なので、数年前のCPUと同等といったところでしょうか。調べる前に自分のOnePlus7Proで計測してみましたが、スコア194,988でSD855すごいなと思いました。

5.動画(動作のスピードなど)

スワイプやアプリの起動など簡単に撮影してみましたのでご覧ください。もたつきなく快適に動作してくれています。

Teclast P80X スクロールのテスト
Teclast P80X アプリ起動テスト

6.まとめ

Teclast P80Xは中国の通販サイト「Banggood」で販売中で、7月27日現在の価格は74.99ドル(8,252円)です。

今回レビューして、やはり8インチAndroidタブレットは丁度よいなと改めて感じました。もちろん、動画を楽しむため10インチクラスが丁度よいという考えもありますが、持ち運びやすさやなども考えると一番バランスが良いと思います。

特にこのP80Xは、タイミングによっては1万円以下で購入ができ、最新のAndroid9.0搭載、エントリークラスながら結構サクサク動いてくれるオクタコアCPUを搭載している貴重な存在だと思います。最近までは10インチタブレットが多く出ていた印象ですので、ここから8インチタブレットのトレンドが始まってほしいと切に願います。

現在は、Gsuite体験用端末として家族に使用してもらっていますが、ひとまず、ほしいと思う8インチタブレットが出るまでこのP80Xを愛用していきます。

7.関連リンク

Teclast P80X:Teclast 公式サイト
Teclast P80X:Banggood

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