ドスパラ(会社名はサードウェーブ)が15.6インチスタンダードノート「Critea DX-W3 / DX-W7」を発売しました。なぜか今になって第8世代のCore iプロセッサーを搭載しているのですが、RAMやストレージ容量に十分な余裕があり、しかも価格が割安です。また、ドスパラなので注文時にシステム構成をカスタマイズできる、というのも魅力ですね。
1.スペック
OSはWindows 10 HomeとProを選択できます。CPUは「DX-W3」がCore i3-8145U、「DX-W7」がCore i7-8565Uと、ニューモデルながら第8世代(Whisky Lake)を搭載しています。第10世代ではないというのが不満ですが、第8世代だと遅くて使い物にならないなどということはなく、十分にCore i3らしい、あるいはCore i7らしい性能は発揮できます。
CPUの世代はともかく、RAMとストレージの構成は素晴らしいです。Core i3モデルは8GB/250GB SSDが標準、Core i7モデルだと16GB/500GB SSDが標準構成となります。RAMとストレージはカスタマイズ項目で、ストレージはSSD+HDD、SSD+SSDといった2基構成も可能ですが、特にCore i7モデルに関しては標準構成でも文句なし、という感じです。
ディスプレイは15.6インチのFHD解像度ですが、IPS液晶なのかTN液晶なのかは開示されていません。ウインタブのレビュー経験だと、上位クラスのCriteaにはIPS相当の液晶が使われていましたが、この製品に関してはなんとも言えません。
ポート類は15.6インチのスタンダードノートとしては標準的かと思います。USBポートが合計で3つ、あとはHDMIと有線LANですね。ただSDカードリーダーがmicro規格になっているのは少し残念です。
筐体デザインについては後述しますが、Criteaとしては新筐体になっていると思われます。サイズが小さくなりました。横幅の362 mmというのは他社のニューモデルと比較して特に小さい、ということはなく、「並み」くらいですが、重量が1.7 kgというのはいいですね。15.6インチのスタンダードノートとしてはかなり軽量な部類です。
それと、ソフトウェアで「WPS Office Standard(ワープロ/表計算/プレゼンテーション)」が付属します。このソフトウェア、私も最近ちょくちょく使っていますが、比較的ベーシックな表計算なんかをする場合だとMicrosoft Office(というかExcel)とほぼ同じ使用感になっていますし、Excelのデータを開いてもあまり表示に崩れが感じられませんので、「とりあえず試してみる」価値はあると思います。
2.筐体
これまでにウインタブがレビューしてきたCriteaとは雰囲気が異なり、左右のベゼルがかなり細くなりました。いまは2020年ですから、「これで当たり前」と言えなくもないですが、歓迎すべき変化であるとは思います。
天板は完全な無地です。筐体素材は不明ですが、おそらくプラスティック製と思われます。また、筐体色はオーソドックスなシルバーで、クセのないシンプルなデザインになっています。
キーボードの全体がわかる画像がありませんでした。他の製品画像を確認するとテンキーが装備された、ごく普通のデザインになっていて、もちろん日本語配列です。キーピッチ、キーストロークも開示されていないものの、製品サイズから見て十分な余裕があるものと思われます。
側面と入出力ポートの配置です。ここも特にクセはなく、USBポートも左右に振り分けられていますし、普通に使いやすそうに見えます。
3.価格など
Critea DX-W3 / DX-W7はドスパラ公式サイトで販売中で、1月17日現在の価格は
DX-W3(Core i3/8GB/250GB):59,980円(税込み65,978円)
DX-W7(Core i7/16GB/500GB):79,980円(税込み87,978円)
となっています。Core i3モデル、Core i7モデルともRAMとストレージ容量に余裕があります。特にCore i7モデルに関してはCPUこそ第8世代にとどまるものの、RAM/ストレージの構成まで考慮するとかなりの割安感があります。また、Core i3モデルに関しても他社製品だとRAM4GBなど、少々不当な扱いになっているケースが見られますが、この製品の場合、標準でしっかり8GBあります。個人的には、長らくCore i3搭載のノートPCをメインPCとして使ってきたこともあり、「2020年でもRAM8GBなのであればCore i3で十分」だと考えています。なので、Core i3モデルのほうもおすすめですね。