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Windows 11でコピー&ペーストができない!? 再起動せずに直す方法と原因まとめ

オピニオン

Windows 11でコピー&ペーストができない!? 再起動せずに直す方法と原因まとめ1カ月ほど前から、Windows PCで「コピー&ペースト(コピー&貼り付け、以下「コピペ」といいます)」ができなくなるトラブルに3回ほど遭遇しました。原因不明かつ重大ではないトラブルの際は「とりあえず再起動」というのが非常に有効でして、実際初回と2回目のときは再起動したら復旧しました。

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ついおととい、3回目のトラブルが発生しました。もう少し詳しく書くと「ブラウザー上のテキストをコピーし、テキストエディタ(TeraPad)に貼り付けようとしたらできなかった」んですよね。順序を逆にして「テキストエディタでコピーしてブラウザー(の入力欄)に貼り付け」とか「Excelからテキストエディタに」とか、いろいろ試してみたのですが、一切コピペができませんでした。

コピー&ペーストできなかったときのエラーメッセージ

このときテキストエディタのTeraPadに表示されたエラーメッセージがこちら。「ああそうか、クリップボードの不具合か。」ということがわかりました。つまり、Windows OSのトラブルですね。なので以前は再起動したらすぐに直った、と。

しかし、このときは「仕事中で、いろんなアプリ・ファイルを開いていて、それぞれに未保存のデータがあった」ので、できれば再起動せずにトラブル復旧したかったんです。

ということで、いろいろ調べてみました。結論から言うと再起動なしで復旧できたんですが、そもそもなぜこのような問題が発生するのかという原因も含め、解決方法を説明します。

補足(ミニコラム):
実は私、1990年代はMacintoshを使っていまして、「コピー&ペースト」というのはMac用語じゃん、と思っていました。当時からMacでは「ペースト」という用語を使っていましたし、Windowsでは今でも「貼り付け」という用語を使っていて、公式に「ペースト」という用語は出てきませんよね?(ただし、英語環境ではMacでもWindowsでも古くから「Paste」という用語を使っています)。
「コピペ」という言葉が普及したのはやはり「2ちゃんねる」から、でしょう。「2ちゃんねるが語源」と断定はできませんが、ここまで「コピペ」という用語が誰にでも通じる言葉になったのはやはり2ちゃんねるの功績だと思います。もはやMac用語とは言えず、PC用語とも言えず、「誰でも知っている言葉」になりましたよね。

1.コピペができなくなる原因

アプリ間の競合とクリップボードの占有

ご存じの人が多いと思いますが、コピペでは「クリップボード」という一時的な記憶領域(OSが提供する「見えないメモ帳」みたいなもの)を使います。私達が「コピー」したデータはクリップボードに置かれ、私達が「ペースト」をするとクリップボードにあるデータが呼び出されて指定された場所に貼り付けられる、ということです。

この領域は複数のアプリで共有されるので、あるアプリが正常に処理を終了しなかったり、クラッシュしてクリップボードを解放しなかったりすると、他のアプリがそれを利用できなくなることがあります。「(どのアプリが悪さをしているのかわからないので)とりあえず再起動」が有効になるケースですねw

コピーする内容の形式とアプリの対応の違い

(特にブラウザーからコピーする際)HTML・リッチテキスト・プレーンテキストなど様々な形式のデータがクリップボードに保存されます。一方、TeraPadのようにプレーンテキストしか受け付けないアプリでは、形式が合わずに貼り付けに失敗するケースがあります。なお、これは不具合ではありません

ブラウザーの「表」をテキストエディタに貼り付け

クリックで拡大します

ウインタブの実機レビュー(ACEMAGIC AX15)にある表(HTML)をブラウザー上でマウスドラッグし、コピーしたものをテキストエディタ(TeraPad)にペーストすると、このようになります。テキストエディタ(TeraPad)は図や表を扱えないので、テキストだけが貼り付けられます。また、画像をコピーしてTeraPadに貼り付けることはできません。ただ、これは「正常な挙動」であってトラブルではありませんし、このほうが便利なときもありますけどね…。

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Windowsの「クリップボード履歴」機能のバグ

クリップボード履歴(「Windows+V」で開く)

クリップボード(「Windows+V」で開く)

クリップボードは「Windows + V」で呼び出せ、履歴を確認することもできます。この履歴機能は便利ですが、まれにバグを起こして一時的に貼り付けできなくなることがあります。これもまた「再起動が効く」であろうトラブルです。

エクスプローラーの不調

私も含め、古くからのWindowsユーザーは「エクスプローラー=ファイルマネージャー(フォルダーやファイルを目視確認し、整理できるツール)」と思ってしまいますが、実はWindows 11のエクスプローラー(explorer.exe)は(ファイルマネージャーとしての役割もありますけど)Windowsの見た目全体(デスクトップ、タスクバー、スタートメニューなど)を制御する重要なプログラムで、コピペ操作にも関わっています。

Windowsの様々な制御に関わるプログラムだけに、PCを長時間起動したままにしていたり、メモリやリソースが逼迫している場合に、コピペ操作に支障が出ることがあります。まあ、エクスプローラーに限らず、Windowsでは「よくある話」です。

この場合、もちろんシステムを再起動すれば直りますが、エクスプローラーの再起動だけで復旧することが多いです。

2.再起動せずに復旧する方法

エクスプローラーの再起動

まず、エクスプローラーの再起動をしてみます。上に記載した私の3回目のトラブルの際にはこれで復旧できました。おそらく、この方法で復旧する可能性が高いと思います。

・タスクマネージャーを起動
・「プロセス」から「エクスプローラー(Windows Explorer)」を探す
・右クリックして「再起動」を選択

タスクマネージャーの起動方法は「タスクバー上で右クリック」「Ctrl+Shift+Esc」「Ctrl+Alt+Delete」など多くの方法があります。

クリップボード履歴をオフ→再オン

・Windowsの設定から「システム」→「クリップボード」を選択
・「クリップボードの履歴」をオフにしてしばらく待ち、オンに戻す

常駐アプリの一時停止

エクスプローラーのところで「リソース不足」について書きましたが、常駐アプリが原因になっている可能性もあります。特に以下のようなアプリが「疑わしい(と、ウインタブが勝手に推測している)」ので、これらのアプリを一時停止してみましょう。

・クリップボードツール(Cliborなど)
・Google日本語入力、ATOKなどのIME
・セキュリティソフト
・ブラウザの拡張機能

Windows Updateを確認

Windows Updateをしていないからコピペができない、とは思いませんが、コピペに関わる何らかのバグ修正が施されている可能性もありますので、念のため確認しましょう。

3.まとめ

コピー&ペーストが突然できなくなった、というのは文章にすると大したことがないように感じられますが、実用面では非常に厄介なトラブルです。

クリップボードというのはOSの仕組みなので「めんどくさくなったら再起動」で直ってしまう可能性が非常に高いのですが(実際私は再起動で済ませることが多い)、「いま再起動なんてしたくない」こともよくありますよね。特に仕事中。

これまで説明してきた通り、再起動せずに復旧できる方法もいくつかありますので、試してみてください。特に「エクスプローラーの再起動」は即効性があり、未保存の作業があるときにも重宝します。

原因はアプリ間の相性やOS側の不具合などさまざまです。時間があれば「とことん原因を突き止めるのだ!」というのもいいのですが、そこまでこだわりたくない人のほうが多いと思いますし、この記事で紹介した方法で直せる可能性が高いので、順に試してみてください。

4.関連リンク

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執筆者:ウインタブ
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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