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USBメモリーにRemix OSをインストールしてみた(その1)

Remix OS
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。最近Androidについて記事を掲載する機会が増えているのですが、それに関連して、AndroidベースのカスタムOSである「Remix OS」をAtom機(PIPO W9S)にインストールしてみました。Remix OSとは「パソコンをターゲットとして開発されたオペレーティングシステムである。x86を対象に開発されたAndroidであるAndroid-x86をベースとしており、パソコン上でAndroidアプリケーションが実行できる。(Wikipedia)」で、要するにPCで快適に操作できるAndroid、という理解でいいと思います。

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Remix OSはつい先日ベースとなるAndroidのバージョンを6.0に引き上げた「Remix OS for PC 3.0」をリリースしたばかりです。また、「USBメモリーへのインストールおよびUSBメモリーからの起動が可能」なため、試してみる程度であればPCにせよタブレットにせよ、内蔵ストレージをいじる必要もなく、万一設定をミスっても既存のWindowsに問題が発生することもありません。ということで、非常にハードルが低いんで、「試さない手はない」と思いました。もしも本格的にRemix OSを自分のPCに導入するのであれば、内蔵ストレージをパーテーション分割するなどの作業が発生すると思いますが、まずはお手軽に試してみましょう。

1.用意するもの

Remix OS システム要件など
Remix OSのシステム要件は

・2GHz、デュアルコア以上のCPU
・RAM2GB以上
・8GB以上のストレージ空き容量
・インターネット環境(推奨)

となっています。私がインストールしたPIPO W9Sのスペックだと、CPUがAtom Z8300(1.44GHz、最大1.84GHz)なので要件を満たしていませんが、まあいいや、どうせUSBメモリーに入れるだけだし…。

PCのほかに用意するものは「8GB以上のUSBメモリー」のみで、中のデータはインストールの過程で消えてしまうと思いますので、注意しましょう。ちなみに私はその前提で作業したので、使っていないUSBメモリーをフォーマットし直して(デフォルトのFAT32のままです)使用しました。

Remix OSには32ビット版と64ビット版がありますが、32ビット版はレガシーなBIOS操作が必要ですし、最近のPCや、特にタブレットはほぼすべてUEFIのはずなので、64ビット版をインストールしました。試していませんが、32GBのタブレットでも今回の方法(USBメモリーへのインストール)であれば64ビット版が動くと思います。あと、デュアルブート環境でも多分大丈夫か、と。

ダウンロードファイルはTorrentとMirrorの2つが選べますが、Torrent形式だと使えない人が多いでしょうから、MirrorのほうでZIP形式になっているものをダウンロードするとわかりやすいと思います。

Remix OS ミラーサイト
64ビットのMirror Downloadを選ぶと、ちゃんと日本にもミラーサイトがありました。

Remix OS ダウンロードリンク
ミラーサイトを見ると、上の画像のようにZIPファイルがおいてありますので、これをダウンロードします。

2.インストール

Remix OS ZIPファイルを展開
ダウンロードしたZIPファイルを展開すると上の画像のようになります。3つファイルが見えますが、一番下のブルーのアイコン付きのものがインストーラーです。これを開きます。

Remix OS インストーラー
ここでインストール場所を指定します。画面の下の方にある「ISOファイル」は、先ほどの3つのファイルの真ん中、種類のところに「ディスクイメージファイル」と書いてあるのを指定します。「タイプ」はUSBを指定して「OK」を押します。当然USBメモリーはPCに挿しておかなくてはなりません。インストールにかかる時間は数分程度で、当然性能のいいPCを使えばもっと早くなると思います。

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次に画像は用意できないのですが、UEFIでブート(システムの起動)の順序を変更する必要があります。通常は「Windows Boot Manager」が先頭だと思うのですが、これをUSBメモリーが一番最初になるように設定変更します。UEFIの設定は「設定アプリ」→「更新とセキュリティ」→「回復」→「PCの起動をカスタマイズする、のところにある『今すぐ再起動する』」→(ここで再起動します)→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「UEFIファームウェアの設定」となります。これ以降はメーカーによって表示が異なるのですが、「Boot」というメニューがあると思いますので、そこから「Boot Option」とか「Priority」というところで順番を変えます。なお、UEFIはマウス操作を受け付けなかったり、タッチ操作ができなかったりする場合が多いので、タブレットで操作する場合は必ずUSBキーボードを用意しておきましょう。

3.起動

Remix OS 起動
ではUSBメモリーを挿して起動してみます。USBメモリーからの起動の場合、最初に「オーナーとして起動するか、それともゲストとして起動するか」みたいなことを聞かれます。諸設定を引き継ぐのか引き継がないのか、という意味ですが、当然オーナーとして起動します。USBからの起動、そしてAtom機であるということもあり、1分くらいして上のロゴが表示されました。どうやらうまく行ったっぽいですね。

Remix OS 初期画面
これが最初に表示された画面です。なんか感動…。すごくWindowsっぽいですよね。Windowsを普段使っていると戸惑いは少なそうです。

Remix OS メニュー
設定メニューから日本語化をして、画面左下の、WindowsでいうWindowsボタンを押したところです。なんか、かなり行けそうな感じ。

Remix OS Chrome
とりあえずプリインストールされていたChromeを立ち上げてみました。「まあ普通」と言ったら怒られそうですけど、Andoroidという感じがしないというか、PCそのものって感じです。Remix OSがAndroidベースであるということを意識するのは設定メニューを開いた時くらいで、PC用のOSと言っても全然問題なさそうです。

盛り上がってきたところで、今回はここまでですw 実はいろいろ問題がありまして、先に進めてません。まず、ネットワークアダプターを認識しないのでWi-FiとBluetoothが使えていません。有線LANは使えました。もともとPIPO W9Sは技適マークがないので有線LAN接続になるんですけど、そういう狭い話ではなく一般的な話として、デバイスを認識しない、という場面は多いのかもしれません。今のところ認識しないデバイスはネットワークアダプターのみなのですが、この先他にも出てくる、というか発見する可能性は十分あります。次にGoogle Playからアプリがインストール出来ませんでした。これは開発者サービスのキャッシュをクリアすればOK、という情報がWeb上にあったので、この後確認してみたいと思います。

USBからの起動にしてはさくさく動くなあ、と思うのですが、この先アプリなどを試したり、ベンチマークテストなどをしてみたいと思います。その上で気に入ればデュアルブート化も視野に入れようかな、と。

この記事の続編はこちら
USBメモリーにRemix OSをインストールしてみた(その2: この記事を書きました)

4.関連リンク

Remix OS:Jide Technologyによる公式ページ

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コメント

  1. 77 より:

    ウインタブさんこんばんは
    自分はremixosは2.xまで、普通のandroidx86は4.0から6.0まで触ってはいるのですが、持っているatom機がvivotab8m81cのみなのでそこまで試せていません
    baytrail以降のatom機は32bituefiのみの物が多く、m81cもその一つで、単に64bit版の物を起動しようとしても起動しません。これについては解決できるのですが長くなるので割愛します(と言うかコメント欄だと書ききれず読みにくいので)
    何十種類もビルドを試していますがm81cで安定して動くものはまだ見てません、自分でビルドしたほうが早いかもしれません
    あと、32gbのタブレットでも~って所がありますが32bitの誤字では無いでしょうか

  2. 時は来た より:

    初めまして、私も中華タブレットONDA V919 AIR CHに入れました\(^o^)/
    USBではなく本体のDドライブにインストールしたので、非常に早いです。

    1点質問があります。
    同じくwifi bluetoothは認識しない状態です。USBのLANアダプタなら認識するという解釈で宜しいでしょうか?

    • wintab より:

      時は来たさん、こんにちは、コメントありがとうございます。USBのLANアダプターという解釈で結構です。また、PIPO W9Sではそれで認識した、ということであり、V919 Air CHで同じように動作するかは私にはわかりません。機種ごとにいろいろ状況が異なると思いますので…

  3. 匿名 より:

    セキュアブート無効化しろって言われて無効にしたらbitlockerが出て回復キー要求されました。起動する度に要求されるんでめんどくさいですね

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。あれ?私の中国ノートはそうならなかったけど…。UEFIの仕様ですかね?

  4. 匿名 より:

    T100HAは今だandroidが起動できずごみ状態ですw
    android x86 がbay&charryAtomに対応してないようなので毎週首を長くして動くバージョンが出るのを
    待っていますが、さっそくこれを落として試してみようと思います。
    記憶では一回試したことあると思いますがダメもとで。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。なんかインストールできるものとできないものがあるようなんですよ。ただ、USBメモリーを使うので、仮にダメでも時間が無駄になるという以外の損失はないと思います。ダメだったら申し訳ないのですが、一応お試しください。

  5. 匿名 より:

    中華じゃないと無理っぽいですね。両方とも黒い画面のまま進みませんでした。
    さんざん言われている結果の通りでした。BIOSの関係なのかな?

    • wintab より:

      こんにちは、ああ、もう試されたんですね。お疲れ様でした。また私の記事のせいで時間をムダにさせてしまい、すみません。T100HAなら私が使ったPIPO W9Sよりは高スペックなので、BIOSなのかそれとも…。あと、「中華じゃないとダメ」というのがすごい不思議に思われます。

  6. 匿名 より:

    wwいえいえもうひたすら模索中ですから少しでも可能性があれば藁にも・・
    中華タブはいったいどうやって動かしているんだって言う人がかなりいるので。

    実際問題レノボはZ8500でアンドロイド出してますから何か手を加えるかすれば
    動くんでしょうね。
    winタブはBiosが普通のPCと少し違う感じなのでBiosかなと思ったわけです。

    i5タブなら何の苦も無く超高スペックandroidとして活躍中です。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。さっき記事にしたChuwi Vi 10 Plusは構造はWindowsタブレットそのものなんですけどね。しかし、プリインストールされたRemixというのはめちゃめちゃ面白かったです!