DELLが14インチのコンバーチブル 2 in 1「Inspiron 14 5000 2-in-1」を発売しました。DELLのInspironはXPSの下位に位置する製品ブランドで、型番に「3000」がつくスタンダードクラス、「5000」がつくプレミアムクラス、そして「7000」がつくハイエンドクラスと、一言で「格」を表現するのが困難なくらいのワイドバリエーションを誇ります。この製品は「5000」なのでプレミアムクラス(というか中位クラス)ということになりますが、Inspiron 14の2 in 1には「3000」と「7000」はありませんので、この製品が唯一の14インチ2 in 1となります。
1.スペック
CPUはすべてWhiskey Lake世代のCore iプロセッサーです。これから年末にかけて各社ともノートPCにはWhiskey Lake世代のCPUを搭載したニューモデルをリリースすると思われますが、DELLはいち早くこの世代のCPUを採用しています。
上位モデル(Core i7搭載モデル)には外部GPUのGeForce MX130が搭載されます。GeForceシリーズとしてはエントリークラスで、オンラインゲーム向きとは言えませんが、グラフィック性能は大きく向上しているものと思われます。Core i7 + GeForceということであれば、基本的なビジネスユース、また画像加工、イラストやマンガ制作、簡単な動画編集などには十分すぎるくらいの実力となるでしょう。
RAMは全モデル8GB、ストレージは下位モデルが128GB、上位モデルが256GBとなりますが、注文時に構成のカスタマイズは出来ません。
ディスプレイも全モデル共通で14インチのIPS液晶、FHD解像度でタッチ対応となります。また、デルアクティブペン(PN338M)に対応し、1,024段階の筆圧に対応する手書き入力が可能です。なお、同時にリリースされたInspiron 13 7000 2-in-1(7386)に設定されている4Kディスプレイはありません。
入出力ポートは14インチサイズの製品としては充実しています。USBポートが合計で4つというのは、もう少しサイズの大きなスタンダードノートと比較してもいいほうだと思います。
サイズですが、やっぱり少し重いですね…。DELL製品は全般に重量がやや重くなっていて、この製品もタテ・ヨコサイズは悪くないと思うのですが、1.7 kgオーバーというのはモバイル利用には少し辛いところでしょう。
2.筐体
ベゼルは比較的スリムです。XPS 13やInspiron 13 7000ほど細くはありませんが、最新のノートPCらしいと言えますね。
筐体素材はアルミで、筐体色はシルバーとグレーを選ぶことができます。
コンバーチブル2 in 1なので、ヒンジは360度開口し、タブレットモードやテントモード、スタンドモードにして使うことができます。この製品は筆圧対応のペン入力が可能ですし、「DELL CINEMA(ディスプレイ品質、スピーカー品質、通信品質を改善し、パーソナルシアターとして使えるというアピールです)」を謳っていますので、ペン入力や動画(映画)鑑賞などの際に、テントモードやスタンドモードは有効かと思われます。
キーボードです。この画像は英語配列ですが、日本向けには「日本語 バックライトキーボード」が装備されます。14インチサイズということもあり、ちょっとゆったりした感じに見えますね。
側面とポートの配置です。「1.SDカード、2.USB 2.0、3.セキュリティーロックスロット、4.DC-IN、5.USB 3.1 Type C、6.HDMI、7.USB 3.1、8.USB 3.1、9.オーディオジャック」です。上にも書きましたが、14インチサイズの2 in 1としてポート類は充実している方だと思います。
3.価格など
DELL Inspiron 14 5000 2-in-1(5482)はDELL公式サイトで販売中で、10月7日現在の価格(セール価格です)は72,233円(税込み78,011円)から、となっています。72,233円のモデルは「Core i3/RAM8GB/128GB SSD」という構成なのですが、個人的には「ビジネスマシンとしてならこれで十分なのでは?」と思います。また、上位モデルの「Core i7/GeForce MX130/RAM8GB/256GB SSD」という構成なら100,283円(税込み108,305円)です。この構成も割安感がありますよね。
記事の冒頭に書いたとおり「5000」というのはInspironシリーズとしては「中位」です。同時発売のInspiron 13 7000 2 in 1のように4KディスプレイとかRAM16GBといった構成は選べませんが、十分すぎるくらいの処理性能があると思いますし、「7000」と比較して割安感もあります。ネックは「モバイルマシンとしては少し重いこと」でしょうか。そこに目をつぶることができるのなら、非常に有力な購入候補になると思いますよ。