ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZAの実機レビュー - Core i7-12700Hを搭載し有機ELのディスプレイ品質も圧倒的、しかしお値段低めのスタンダードノート

ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA
ASUSのノートPCニューモデル、Vivobook 15X OLED X1503ZAの実機レビューです。15.6インチサイズで高精細な有機ELディスプレイを、CPUには第12世代の高性能タイプ(H型番)、Core i7-12700Hを搭載する「高性能なスタンダードサイズのノートパソコン」です。ビジネス用や学習用、動画視聴などご家庭でのエンターテイメント用、そして比較的ライトなものであればオンラインゲームも楽しめる、多彩な用途に使える製品です。

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ここがおすすめ
・圧倒的な有機ELディスプレイの発色品質
・使いやすく、クセの小さいキーボード
・アンチバクテリア加工で衛生的
・コストパフォーマンスがよく、割安感あり
ここがイマイチ
・Core i7-12700Hのパフォーマンスは期待よりやや低め
販売サイトはこちら
Vivobook 15X OLED X1503ZA(Microsoft Office)icon:ASUS Store
Vivobook 15X OLED X1503ZA(WPS Office 2)icon:ASUS Store

1.Vivobook 15X OLED スペック

スペック表

  Vivobook 15X OLED
OS Windows 11 Home
CPU Intel Core i7-12700H
外部GPU なし
RAM 16GB(DDR4-3200)
ストレージ 512GB SSD(PCIe3.0 ×2接続)
光学ドライブ なし
ディスプレイ 15.6インチOLED(2,880 × 1,620)120Hz
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1
入出力 USB 3.2 Gen1 Type-C(データ伝送のみ)、USB3.2 Gen1 × 2、USB2.0、HDMI、オーディオジャック
カメラ Webカメラ(92万画素)
バッテリー 70Wh
サイズ 356.8×227.6×20.2mm
重量 1.7 kg

バリエーションモデル

上記スペック表の単一バリエーションですが、WPS Office付属モデルとOffice Home&Business 2021付属モデルが設定されています。

コメント

CPUは第12世代の高性能タイプ(型番末尾H)のCore i7-12700Hです。ゲーミングノートにも使われている型番ですが、GeForceなどの外部GPUは搭載していません。RAMは16GB、SSDは512GBです。個人的には「ASUSって上位モデルでもRAMが8GBのことが多いよね」と思っていたのですが、この製品はしっかり16GBありますので、高いCPU性能に見合っていると思いますし、この先数年愛用していく上でも安心です。

ディスプレイは15.6インチの有機ELで解像度は2,880 × 1,620(アスペクト比16:9)と高く、リフレッシュレートも120 Hzと高速です。CPUの型番と並び、Vivbook 15X OLEDの「一般的なスタンダードノートとは違っているところ」ですね。

通信まわりではWi-Fi6に対応し、入出力ポートはUSBが合計で4つ、HDMIも装備しますが、USB Type-Cポートに関しては高速な規格ではなく、また、USB Type-Cポートは映像出力や給電には対応していません。

サイズは2022年のノートPCとしては標準的(あるいは横幅が小さめ)ですが、重量は1.7 kgと比較的軽量です。

では、筐体から見ていきます。

2.Vivobook 15X OLED 筐体

同梱物

ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA 同梱物
同梱物です。ペーパー類は「必ず初めにお読み下さい」の一枚もの(画像左下、初期不良の際の連絡先などが記載されています)、Microsoft Office Home&Businessのライセンスカード(画像左上、Microsoft Office搭載モデルのみに付属します)、保証書(画像上中央)、設定アプリ「MyASUS」の案内(画像右上)です。今回のレビュー機にはたまたま付属していませんでしたが、取扱説明書も付属しているはずです。

ACアダプターは90W出力のもので、電源ケーブル込みの実測重量は333 gでした。CPUが高性能タイプのCore i7-12700Hということもあり、非ゲーミングのノートPCとしてはやや出力が大きく、サイズも若干ですが大きめのものになっています。

天板と底面

ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA 天板
天板です。筐体色は「クワイエットブルー」といい、この画像では濃いグレーに見えますが、実際は見る角度や光の当たりかたによって色味が少し変わってきます。私の印象では「ブルー」というよりは「グレー」に近く、明るい場所ではやや薄く、光が当たりにくい場所では黒っぽく見えます。「ノートPCとして奇抜ではないが、意外にありそうでない色」です。個人的にはいい色味だと思いました。

ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA 底面
底面です。筐体の開口は可能ですが、ユーザーが簡単にメンテンナンスできるような構造にはなっていません。これはASUS製のノートPC全般に言えることです。前後のゴム足のうち、後部(画像上側)がやや高くなっていて、ヒンジ開口時にキーボード面に適度な角度がつく構造です。また、画像下側左右にスピーカーグリルがあります。Vivobook 15X OLEDはステレオスピーカーを搭載していますが、ZenBookシリーズなどに見られるHarman/Kardonチューニングのものではありません(SonicMasterという名称になっています)。

側面

ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA 前面
前面です。ヒンジ開口用のくぼみがある他はポート類、ボタン類はありません。

ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA 背面
背面にもポート類やボタン類はありません。

ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA 左側面
左側面です。USB 2.0ポートとLEDインジケーターがあります。

ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA 右側面
右側面です。画像左からイヤホンジャック、USB Type-C、USB Type-A × 2、HDMI、DC-INジャックがあります。この面の3つのUSBポートはすべて3.2 Gen1規格です。また、USB Type-Cポートはデータ転送のみに対応し、映像出力や充電用には使えません。

ディスプレイ

ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA ディスプレイ
すみません、ディスプレイが「ちょっと寝ている(開口角度が大きくなっている)」のですが、このディスプレイはグレア(光沢タイプ)のため、立てて(開口角度を小さくして)しまうと私の顔が思い切り映り込んでしまい、やむなく寝かせました。

ディスプレイはVivobook 15X OLEDの大きなセールスポイントです。15.6インチの有機ELで、解像度も2,880 × 1,620と高精細、素晴らしい発色品質になっています。ASUSは「有機EL」に非常に力を入れていて、昨年後半以降に発売されたノートPCの多くが有機ELディスプレイを搭載しています。また、この有機ELパネルは非常に高品質で、

ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA 有機ELパネルの特徴

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このように各種指標・認証をクリアしており、クリエイティブ用途にも耐えられる品質になっています。また、Vivobook 15X OLEDでは従来の製品よりも解像度が高いだけでなく、リフレッシュレートも120 Hzを確保するなど、発色だけにとどまらず、描画の滑らかさや応答速度も高水準です。

私はASUSの有機ELディスプレイ搭載PCを何度もレビューさせて頂いていますが、発色品質はIPS液晶などとは別物です。原色が非常に鮮やかですし、黒もしっかり黒いので、プロユースということだけでなく、ビジネスユースやホームユースでも高い満足感を得られると思います。私は視力が低く、毎回PCのディスプレイ品質の評価に苦労するのですが、ASUSの有機ELに関しては「迷わずおすすめ」と断言できますので、ある意味ラクですw

ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA MyASUS

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ASUS製のノートPCのほぼ全機種に「MyASUS」という設定アプリが入っています。また、ゲーミングPCには「Armoury Crate」という、より細かくパフォーマンスなどの設定ができるアプリが入っているのですが、Vivobook 15X OLEDにはArmoury Crateはありません。

MyASUSではバッテリーの保護機能やファンモード(ファンの風量を設定するもの)、マイクやスピーカーのノイズキャンセリング機能などがありますが、有機ELディスプレイを搭載する製品にはディスプレイの保護を中心として、多彩な機能が搭載されています。

ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA MyASUS

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これがディスプレイに関する機能の一覧です。個人的に特にお伝えしたいのは「保護機能」です。有機ELと聞くと、どうしても「焼付き」を心配される人が少なくないと思いますが、MyASUSではディスプレイ保護用の設定がありますので、長く愛用していく上ではこれらの機能をよく理解し、活用するのがいいでしょう。

ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA MyASUS

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もちろん発色についても細かく調整が可能で、色域にsRGBやDCI-P3などを指定することもできます。

キーボード

ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA キーボード

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キーボードです。「102キー日本語キーボード」「アルファベットキーのキーピッチ19.05 mm、キーストローク1.35 mm」と開示されており、余裕のあるサイズになっています。テンキーのサイズは少し小さめで、加減乗除キーが上部に配置されていますので「経理用」としては少しトリッキーな配置ではあります。ただ、最近のASUSのキーボードはこの配列になっていることが多く、使い始めのうちは少し慣れが必要と思いますが、慣れてしまえばそれほど困ることもないでしょう。

また、このキーボードにはバックライトはありません。しかし、キートップの印字がかなりはっきりしていますので、個人的にはバックライトは不要であると思います。

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ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA キーボード側面
キーボードを横から見てみると、キートップに僅かなくぼみがあるのがわかります。ASUSによれば「0.2 mmのくぼみをつけている」とのことで、いくぶん指のかかりが良くなります。

ASUSではこのキーボードを「エルゴセンスキーボード」と呼んでおり、「弾みとストロークが緻密に計算され、入力操作やタッチ操作と連動して、これまでにない入力体験を実現」している、と説明しています。実際にしばらくタイピングしてみましたが、ASUSが説明するほどの「凄さ」は感じられなかったものの、打鍵音も静かですし、気持ちよくタイピングができました。ただし、キーボード面は「少し柔らかめ」ですね。最近ゲーミングノートのレビュー機会が増えていることもあり、強めに打鍵するとキーボード面にたわみを感じますし、打鍵音もやや大きくなります。

テンキー部分の配列は少し変わっていると感じたものの、通常の文章入力では配列上の問題も感じられませんでした(強いて言えば右上のBackSpaceキーの横の「¥」キーが非常に小さいです)。よく出来たキーボードであると評価できます。

筐体その他

ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA ヒンジ18°開口
Vivobook 15X OLEDのヒンジは180°(水平位置)まで開口可能です。この構造により、ミーティング時などに向かい側に座っている人との画面共有が容易になります。

ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA 横から
ASUS製品によく見られる「エルゴリフトヒンジ構造(ヒンジ開口時に天板の後部が接地し、キーボード面に適度な角度がつく構造)」ではありません。しかし、底面のゴム足の構造(前部よりも後部のゴム足のほうが高い)により、ナチュラルにキーボード面に角度がつきます。

スピーカー

ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA DTS Audio Processing

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Vivobook 15X OLEDは底面にステレオスピーカーを搭載し、音響アプリには「DTS Audio Processing」が入っています。Zenbookシリーズなどで見られるHarman Kardon製のものではありません。

音質はクリアでこもった感じはありません。また、DTS Audio Processingにはグラフィックイコライザーもついていますので、お好みに合わせて音質を調整することもできます。ノートPC用スピーカーとしては十分な品質ですが、直近でZenbook 14X OLED Space Edition(Harman Kardonスピーカー)、ZenBook Pro 16X OLED(6スピーカー搭載、Harman Kardon)、
ROG Flow X16 GV601(4スピーカー搭載)といった、音質については猛者(w)と言える製品をレビューしていまして、それらとの比較では確実に見劣りしますね。音量は小さめですし、臨場感もこれらの製品には及びません。まあ、基準をどこに置くか、という話でもあり、他社の同等クラスの製品との比較では決して悪くはないと思います。

バッテリー駆動時間

実際にVivobook 15X OLEDをバッテリー駆動で使用してみました。まず、パフォーマンスモードをスタンダードモードに、ディスプレイ輝度を70%に、音量を50%にしてYouTubeの音楽を流しつつ、ブラウザー上でテキストライティングを30分やってみたところ、バッテリー消費は8%でした。

次にパフォーマンスモードをウィスパーモードに、ディスプレイ輝度を70%に、音を出さずWeb閲覧とブラウザー上でのテキストライティングを30分やってみたところ、やはりバッテリー消費は8%でした。単純計算だと、バッテリー駆動時間は6時間強、ということになります。メーカー公称のバッテリー駆動時間が約7.5時間なので、悪くないというか、概ね妥当な実測値だと思います(通常、ノートPCのバッテリー駆動時間公称値はあてにならず、ほぼ全メーカーの製品で「メーカー公称値の半分程度」というのがウインタブの経験則です)。

発熱とファン音

MyASUSのファンモードをウィスパーモードやスタンダードモードにしてオフィスワークをする場合は発熱、ファン音とも気になりません。メーカーの公称値は「ノーマルモードで38db以下」となっていますし、ファン音とか発熱で気が散ってしまう、という可能性は低いと思います。

ファンモードをパフォーマンスモードにしてベンチマークテストの3D Markを意図的に連続して測定しました。この場合はファン音が大きくなり、最大で55db程度に達しましたが、音質は耳障りなものではなく、個人的にはそれほど気になりませんでした。また、ベンチマークテストを繰り返し実施しているとキーボード面の表面温度が50℃まで上昇しました。これをどう評価するかは個人差があると思いますが、私の経験上、及び私の個人的感想としては、「問題なし」と評価します。ただし、この際の底面の通気口付近は60℃程度になりましたので、膝上で使う場合は注意が必要です。

総じて発熱、ファン音とも一般的なスタンダードノートとしての水準に収まっており、「短パンで膝上で使う」場合を除けば特に気にする必要はないと思います。

アンチバクテリアガード

レビューではその効果を確認しようもありませんでしたが、Vivobook 15X OLEDには「アンチバクテリアガード」という表面処理が施されています。「24時間、細菌の増殖を99%以上抑制することが科学的に証明」されており、「最低3年間は効果が持続」するとのことでした。時節柄、特にきれい好きな人にはありがたい機能(表面処理)だと思います。

3.Vivobook 15X OLED 性能テスト

設定アプリ「MyASUS」のファンモードを「パフォーマンスモード」に設定し、電源接続をしてベンチマークテストを実施しました。

ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA PC Mark

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表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。どちらかというとビジネス系のPCの性能測定で重視すべきベンチマークテストと言えます。このテストではCPU性能の影響が大きいとされますが、テスト内容にグラフィック系のシミュレーションも含むため、GeForceなどの外部GPU搭載機のほうが高いスコアが出ます。

参考:
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H、RTX3080Ti):7,943
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P、RTX3060):6,675
ASUS TUF Dash F15(i7-11370H、RTX3070):6,225
ASUS Vivobook Pro 15 OLED M3500QA(Ryzen 9 5900HX):6,157
ASUS Zenbook 14x OLED Space Edition(Core i9-12900H):5,905
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):5,564
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):5,468
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):5,366
VAIO SX14(Core i7-1195G7):5,278
Lenovo ThinkPad X13(Core i7-1165G7):5,205
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):5,076
ASUS VivoBook 15 K513EA(Core i7-1165G7):5,017
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):4,967
MSI Summit E13 Flip Evo(Core i5-1135G7):4,572
HP ProBook 430 G8(Core i5-1135G7):4,131
Microsoft Surface Laptop Go 2(Core i5-1135G7):4,066
MSI Modern 15 A10M(Core i3-10110U):3,234

外部GPUを搭載するゲーミングノート、クリエイターノートでスペックの高いものだとスコアが6,000点越えとなることが多いです。また、第11世代のCore i7-1165G7を搭載する製品だと5,000点前後、第12世代のCore i7の場合、「外部GPU非搭載でバランスタイプ(型番末尾P)や省電力タイプ(型番末尾U)だと、(サンプルが少ないですが)いまのところ5,000点台の半ばくらいですね。

Vivobook 15X OLEDは第12世代の高性能タイプ、Core i7-12700Hを搭載していますが、その割にスコアは伸びませんでした。調べてみたのですが、どうやら「App Start Up Score(アプリの起動速度)」のところで足が引っ張られた感じです。Vivobook 15X OLEDのSSDはPCIe 3.0 ×2接続と、決して低速ではないのですが、比較対象の製品に×4接続のものが多く、これがスコアが伸び悩んだ要因と思われます。ただし、5,000点越えというのは決して期待外れのスコアではなく、PC Markが想定する利用シーンでは十分な性能を発揮していると言っていいでしょう。

ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA CINEBENCH
続いて、CPU性能のみを測定するCINEBENCH R23のスコアです。このテストは外部GPUの搭載有無は関係ないとされています。

参考:
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H、RTX3080Ti):1,918、17,827
ASUS ROG Strix SCAR 17 G733ZX(Core i9-12900H):1,916、19,344
ASUS ROG Zephyrus M16(Core i9-12900H):1,891、17,881
MSI Katana GF66 12U(Core i7-12700H):1,800、15,593
ASUS Zenbook 14x OLED Space Edition(Core i9-12900H):1,755、12,843
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P):1,659、13,793
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):1,655、7,586
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):1,634、8,524
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX):1,580、14,830
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-11800H):1,491、12,210
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):1,477、5,526
VAIO SX14(Core i7-1195G7):1,441、6,039
MSI Bravo 15 B5(Ryzen 7 5800H):1,422、11,241
Lenovo Legion 560(Ryzen 7 5800H):1,348、11,419
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):1,170、6,973
Microsoft Surface Laptop 4(Ryzen 7 4980U):1,116、7,862
※左からシングルコア、マルチコアのスコア

ここではシングルコア、マルチコアともバランスのいいスコアとなりました。同じCore i7-12700Hを搭載するMSI Katana GF66よりも低いスコアとなりましたが、Katanaはゲーミングノートなので、設定アプリでパフォーマンスをブーストさせることができ、ゲーミングノート用の設定アプリを持たないVivobookがそれより低いスコアにとどまっているのは仕方のないことかと思います。

ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA 3D Mark
グラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。このテストはGeForceなどの外部GPUを搭載するゲーミングノートのスコアが圧倒的に高くなり、外部GPUを搭載しないノートPCのスコアが低くなります。

参考(外部GPU非搭載のノートPC):
ASUS Zenbook 14x OLED Space Edition(Core i9-12900H):2,165、5,523、15,596
VAIO SX14(Core i7-1195G7):2,069、5,422、14,536
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):1,957、5,170、13,807
ASUS ExpertBook B9 B9400CEA(Core i7-1165G7):1,832、5,142、11,928
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):1,814、4,882、12,868
Lenovo ThinkPad X13(Core i7-1165G7):1,762、4,785、12,663
VAIO Z(Core i5-11300H):1,571、4,213、11,375
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):1,526、3,664、9,843
MSI Summit E13 Flip Evo(Core i5-1135G7):1,498、4,213、11,048
Microsoft Surface Laptop Go 2(Core i5-1135G7):1,271、3,607、10,227
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):1,106、2,912、6,173
HP ProBook 430 G8(Core i5-1135G7):999、2,307、6,266
※左からTime Spy、Fire Strike、Wild Lifeのスコア

このテストは振るわなかったですね。というか、非ゲーミングノートとしては決して悪くないスコアなのですが、グラフィックということだと内蔵GPUのIris Xeの性能が大きく影響し、その結果Core i7-12700HというCPUから期待されるスコアにはならなかった、ということだと思います。なお、このテストはディスプレイ解像度の影響をほとんど受けません(オンラインゲームは普通、ディスプレイ解像度による影響が非常に大きいです)。テストは2,880 × 1,620と1,920 × 1,080の2種類の解像度で実施しましたが、両者のスコアに有意と言える差はありませんでした。

ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA FORZA HORIZON 5

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外部GPU非搭載のPCの実機レビューでは普段はやりませんが、この製品はCPU性能とディスプレイの品質が高く、リフレッシュレートも120Hzということなので、 オンラインゲーム「FORZA HORIZON 5」のベンチマークも実施しました。このゲームはかなりの重量級なので、推奨のグラフィック品質は「低」となり、高いフレームレートも出ませんでしたが、もともとこのゲームはガチでスコアを競うと言うよりはメキシコの風景を楽しみながらプレイする、という感じなので、Vivobook 15X OLEDでも十分楽しめた、というのが個人的な感想です。

ASUS Vivobook 15X OLED X1503ZA Crystal Sidk Mark
最後にSSDの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。このスコア、ビジネス用などでは全く不満を感じませんし、ゲームプレイでも特に遅さを体感するようなものではありません。この製品の特性には合っていると思いますが、競合するハイスペックなスタンダードノートやモバイルノートで×4接続のものが増えていますので、この製品の「×2接続らしいスコア」はCPU性能の割に低めと言えます。おそらくPC Markのスコアでも少し足を引っ張ってしまったようです。

一通りベンチマークテストをし、実際にオンラインゲームもプレイしてみました。Vivobook 15X OLEDはCore i7-12700H搭載で高精細な有機ELディスプレイを搭載する製品としては比較的価格が低めなので、別に文句がある、というわけではありませんが、ベンチマークテスト結果を見ると、「普通にCore i7-1260PとかCore i7-1255Uでも良かったのでは?」と感じます。Core i7-12700Hが真価を発揮するのはRAW現像とか動画のエンコーディング、また高度な科学技術計算など、高いCPU性能が要求される作業か、もしくは外部GPUと組み合わせてオンラインゲームや高度なクリエイティブワークだろうと思います。逆に言えばRAW現像とか複雑な演算をしたい人には向くと思いますけどね。

4.Vivobook 15X OLED レビューまとめ

ASUS Vivobook 15X OLEDはASUS Storeで販売中で、8月18日現在の価格はWPS Office付属モデルが税込み139,800円、Microsoft Office Home&Business搭載モデルが税込み159,800円です。この価格はCore i7-12700H/RAM16GB/512GB SSDというシステムスペックで高精細な有機ELディスプレイを搭載する製品としては割安感があると思います。

「何といってもディスプレイ」ですね。高精細で発色品質が圧倒的、というのに加え、リフレッシュレート120 Hzというのも日々の利用でスクロールや描画が滑らかになりますので、大きなメリットだと思います(ただし、この製品ではオンラインゲームのプレイも可能ですが、やや重いゲームのプレイ時に120Hzを享受できるほどのパフォーマンスはありません)。

スピーカー品質やキーボード品質については他社の競合製品と比較して十分な水準を確保していると評価しますが、ディスプレイ画質ほど「キレッキレ(w)」な感じでもありません。また、ベンチマークスコアのところで述べた通り、Core i7搭載機としては良好なパフォーマンスと言えるものの、Core i7-12700Hという高性能CPUの実力がフルに発揮できている、というわけでもありませんでした(利用シーンによっては「ふさわしい性能」を発揮できる可能性もあります)。ただ、スタンダードノートとしてどなたでも快適な使い勝手にはなっていると思います。

個人利用のスタンダードノートの場合、なんだかんだ言っても「ディスプレイがキレイ」というのは最大の魅力のひとつだと思いますので、その意味でこの製品はおすすめできますね。

5.関連リンク

Vivobook 15X OLED X1503ZA(Microsoft Office)icon:ASUS Store
Vivobook 15X OLED X1503ZA(WPS Office 2)icon:ASUS Store

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