Teclastが10.4インチのAndroidタブレット「T40 Pro」を発売しました。この製品はウインタブで実機レビューをした「Teclast T40 Plus」によく似たスペックですが、「変わっていないようで変わっている」感じです。CPUやRAM/ストレージ、ディスプレイの構成は変わっていないようですが、筐体が新しくなり、細部が改善されています。また、Teclastは、例えば「Pro版が出たから無印版は販売終了」みたいな手法を取っていないので、このT40 ProとT40 Plusは当面併売されることになるのではないか、と思います。
T40 Plusの実機レビューはこちらです。
Teclast T40 Plus の実機レビュー - 軽量化した上に期待以上のパフォーマンス!TeclastのAndroidタブレット上位モデル
1.Teclast T40 Pro スペック
スペック表
Teclast T40 Pro | |
OS | Android 11 |
CPU | UNISOC T618 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 10.4インチ(2,000 × 1,200) |
LTEバンド | FDD-LTE:B1/3/5/7/8/20 TD-LTE:B38/39/40/41 |
SIM | Nano SIM×2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 801.11 a/b/g/n/ac、 Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | イン8MP/アウト13MP |
バッテリー | 7,000mAh |
サイズ | 248 × 157 × 7.8 mm |
重量 | 480 g |
コメント
OSはAndroid 11、CPUはUNISOC T618、RAMは8GB、ストレージは128GB、ディスプレイは10.4インチで2,000 × 1,200解像度と、ここまではT40 Plusから変更がありません。ALLDOCUBE iPlay 40シリーズなどと同じ構成の「中華上位クラスのAndroidタブレット」です。ベンチマークスコア等については上にリンクしたT40 Plusの実機レビューの数値と同等だと思います。
T40 Plusから変更になったのは、まずカメラ。T40 Plusのイン5MP/アウト8MPからイン8MP/アウト13MPとなりました。同じメーカーの製品ですし、画素数が上がったということはそのぶん画質が改善された、と考えていいでしょう。ただし、それでもエントリークラスのスマホといい勝負くらいですから、あまり大きな期待はできません。
次にスピーカーです。4スピーカーでステレオ、というのは変わっていませんが、音響システムが「SWEET3」から「SWEET4」にバージョンアップしています。T40 Plusのスピーカーも「意外に聴ける」と評価されていますので、さらなる音質アップに期待できそうです。
そして、バッテリー容量が7,000 mAhになり(T40 Plusは6,600 mAh)、USB-PDに対応するようになりました。18Wの急速充電が可能です。
サイズはT40 Plusから変わっておらず、重量のみ455 gから480 gに変更されています(Teclast 中国語版公式サイトの公称値ベース)。ただし、これからご説明しますが、筐体は変わっています。
2.Teclast T40 Pro 筐体
まず、T40 Proの前面と背面です。
続いて、T40 Plusの「実機の」画像です。まず、前面に関しては、Teclastのフォトショ職人の努力がうかがえます。両者は同じ筐体サイズ、同じディスプレイサイズなので、ベゼル幅も同じになるはずですが、T40 Proのほうがベゼルが細く見えます。ウインタブ読者はT40 Plusの画像のほうを参考にして下さい、T40 Proの前面画像は正しくありません。
背面はデザインが変わりました。T40 Plusがツートンカラーになっているのに対し、T40 Proは単色で上部に控えめな切り返しがあるデザインになっています。
TeclastのTシリーズは「マスターグレード(匠心)」と称し、筐体の仕上げにこだわりが見られます。T40 Proでもアルミ筐体にサンドブラスト加工が施され、高級感のある仕上がりになっています。
側面とポートの構成です。まず、ここはちょっと残念に思う人もいそうですが、イヤホンジャックが廃止されました。それ以外のポート構成はT40 Plusと同じですが、ポートやボタンの配置が大きく変更されています。
3.Teclast T40 Pro 価格など
Teclast T40 Proは中国の通販サイト「Banggood」に製品ページがあり、12月13日現在「Arrival Notice(入荷お知らせ)」というステイタスになっており、販売はされていません。ただ、12月12日に私がこの製品ページを確認した時点では販売がされていたので、おそらく一時的な在庫切れ(初期ロットの受注数完了)で、近日中に販売再開になるものと思われます。
製品ページに表示されている価格は189.99ドル(21,993円)となっていて、この先の実売価格はT40 Plusとほぼ同等になるものと予想されます(179.99ドルというクーポン価格を確認しています)。T40 Plusからの主要な変更点はカメラとバッテリーの改善、そしてちょっとネガティブな変更点としてイヤホンジャックの廃止、というのがあります。どちらを選ぶかは人それぞれだと思いますが、価格が同等なのであればT40 Proかなあ、と個人的には思います。
4.関連リンク
Teclast T40 Pro:Banggood