富士通クライアントコンピューティングが国内メーカー初のコンシューマ向けChromebook、「FMV Chromebook 14F(WM1/F3)」を発売しました。「14F」がカタログモデル(店頭モデル)。「WM1/F3」が富士通WEB MART扱いのWebモデルとなります。誠に申し訳ありません、この製品は11月16日にプレスリリースが出ていたのですが、紹介記事の掲載が漏れておりました…。なお、発売日は12月10日となっています。
目次
1.FMV Chromebook 14F スペック
スペック表
FMV Chromebook 14F・WM1/F3 | |
OS | Chrome OS |
CPU | Intel Core i3-1115G4 |
RAM | 4GB/8GB |
ストレージ | 64GB eMMC/128GB SSD |
ディスプレイ | 14インチ(1,920 × 1,080)タッチ |
バンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB 3.2 Gen2 Type-C × 2、USB 3.2 Gen2 × 2、HDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 51Wh(約10時間) |
サイズ | 323.8 × 216 × 19.9 mm |
重量 | 1.29 kg |
バリエーションモデル
・WM1/F3:4GB/64GB eMMC
・14F:8GB/128GB SSD
※左からRAM/ストレージ
※WM1/F3はWeb専用モデル、14Fはカタログモデル
コメント
CPUは第11世代(Tiger Lake)のCore i3-1115G4です。Windowsであれば特にハイスペックでもありませんが、Chromebookとしては比較的高性能と言えます。RAMとストレージはカタログモデルのF14が8GB/128GB SSD、WebモデルのWM1/F3が4GB/64GB eMMCです。本来の、といいますか、ブラウザー上でWebアプリを操作し、データをクラウドに保存するという使い方だと4GB/64GBで十分だと思います。しかし、Google Playのゲームアプリなどを楽しむのも購入目的のひとつ、という場合は容量に余裕のあるカタログモデルにしておくほうがいいかもしれません。
ディスプレイは14インチのFHD解像度、ノングレア(非光沢)タイプで「IPS」という表現は使われていませんでしたが「高輝度・広視野角」と書かれていましたので、おそらくIPS相当のものが使われていると思います。また、この製品はクラムシェルノート(普通のノートPC)ながらタッチ対応もします。なので、PC操作に慣れていない人でもスマホ感覚で操作ができますし、Androidのゲームもできますねw
通信まわりではWi-Fi6に対応しますが、LTE/5Gには非対応です。また、入出力ポートはChromebookとしてはかなり充実した部類だと思います。4つのUSBポートがすべてGen2(データ伝送速度10Gbps)ですしね。このあたり、富士通らしいなあ、と思います。富士通は世界最軽量のモバイルノートでも有線LANポートを省略しないような会社ですから。
サイズは14インチのノートPCとして標準的くらい、重量1.29 kgというのはモバイル利用もこなせるくらいに軽いです。
なお、メーカーによれば、この製品はGoogleが「PREMIUM CHROMEBOOK」とするスペックを満たしている、とのことです。
2.FMV Chromebook 14F 筐体
正面から見たところです。画面を見ればChrome OSが搭載されているのがわかりますが、それ以外はWindowsのノートPCとあまり変わりません。ベゼル幅が細くスッキリしたデザインです。
天板です。Chromebookのロゴと富士通のロゴが入っています。筐体色は「ダーククロム」といい、筐体素材についてはメーカーのプレスリリースに「上質な蒸着箔コーティングを採用、洗練されたデザインに仕上げました。キーボード面における金属質感の塗装は上質な印象を与え、所有する喜びを実感いただけます。」という表現がありました。
キーボードです。「日本語キーボード(キーピッチ約19.0mm/ キーストローク約1.7mm/78 キー、JIS配列準拠)」と開示されています。また、この画像を見ていただくと側面のポート配置もわかると思います。USBポートがきれいに2ずつ振り分けられており、とても使いやすそうに思われます。
3.FMV Chromebook 14F 価格など
富士通 FMV Chromebook 14F(WM1/F3)は富士通WEB MARTで販売中で、12月13日現在の価格はWebモデルのWM1/F3が税込み64,800円(12月15日14時までのキャンペーン価格)、カタログモデルの14Fが税込み82,280円となっています。
プレスリリースにはこのような記載もありました。
昨年からのwithコロナにより、パソコンの一人1台が定着し、最近では2台目のパソコン需要が増加しています。FCCL(ウインタブ注:富士通クライアントコンピューティングのこと)ではこうしたニーズの高まりに対応、高機能・高付加価値で、快適な使い心地を実現します
ついに富士通からも個人向けのChromebookが発売されたか…と思いました。私、会社づとめを辞めてから数年が経ちますが、企業では依然としてExcelとかパワポなんかが主流なんですよね?まだまだ仕事用としてはWindows PC(あるいはMac)は手放せないのかもしれませんが、メーカーの言う通り、この先は2台目以降のPCにはChromebookという選択肢が有力になっていくのかもしれないですね。