こんにちは。かのあゆです。Huaweiが日本国内向けに「Huawei Mate 20 lite」をビックカメラ専売で投入することを発表しました。グローバル版が9月に発表されたばかりの端末で、間もなく日本に投入される見込みとなっている「Mate 20」シリーズの中では一番購入しやすい価格の端末となっています。
1. スペック
OSにはAndroid 8.1ベースのEMUI 8.2を搭載しています。上位モデルであるMate 20やMate 20 Proでは最新のAndroid 9ベースのEMUI 9が搭載されていますが、ミッドレンジモデルであるMate 20 liteではEMUI 8.2を搭載して出荷されます。ただし、Mate 10 ProやP20など、既存のEMUI 8.x世代の端末へのEMUI 9の一般ユーザー向けのベータテストが開始されており、Mate 20 liteも後ほどアップデートが配信されると思われます。
CPUは日本国内で正式に販売されているHuawei端末では初採用となるKinin 710です。これは先代モデルであるMate 10 liteやnova lite 2、P20 liteに採用されていたKirin 659の後継となるCPUで、QualcommのSnapdragon 660と近い性能までスペックアップを果たしています。また上位CPUであるKirin 970やKirin 980同様AI専用処理プロセッサである「NPU」も搭載されており、前世代のKirin 659より大幅な改善となっています。
RAMは4GBで内蔵ストレージは64GBです。先に日本に投入されているnova 3の内蔵ストレージ128GBと比べるとやや劣るものの、アプリのインストール先としては十分な容量となっており、MicroSDカードによるストレージ拡張にも対応しています。
ディスプレイは6.3インチサイズで解像度はFHD+(2,340×1,080)です。
カメラはインが24MP+2MP、アウトが20MP+2MPで、どちらもデュアルレンズ構成です。上位モデルと異なり「Leica」監修レンズこそ採用していないものの、前述のKirin 710に内蔵されるNPUにより、撮影するシーンに応じて最適な設定で写真を撮影することができるようになっています。また、動画撮影時には480fpsのスーパースローモーション撮影も可能です。
さすがに上位機種の960fpsでこそないものの、ミッドレンジクラスでスーパースローモーション撮影ができるスマートフォンは非常に珍しいのではないでしょうか。
nova 3に搭載されている3Dアバター作成機能の「3D QMoji」やAIによるゲームプレイ時の最適化機能である「Game Suite」といった機能も搭載されています。
バッテリーは3,750mAhで、ほかのHuawei端末同様Huawei QuickChargeに対応したACアダプターによる急速充電もサポートしています。
2. デザイン
前面のデザインはすでに販売中となっているP20 liteやnova 3と共通のデザインとなっています。他社スマートフォンもこのデザインを採用する端末が増えてきているので、そろそろ標準的になってきたかな、という印象ですね。
背面に関しては前世代の上位機種であるMate 10 Proに似た雰囲気のデザインです。
Huaweiのほかの端末で採用されているトワイライトカラーや光の当たる角度によって色合いが変わる加工などは施されていないようですが、ビジネスシーンで使うのであればこれくらいシンプルな方が逆に好まれるかもしれません。カラーはサファイアブルーとブラックの二色が用意されています。
3. まとめ
Huawei Mate 20 liteはビックカメラグループ(ビックカメラ、ソフマップ、コジマ)専売で11月30日より39,800円(税込み42,984円、ポイント10%つき)で発売開始となります。国内向けHuawei端末のミッドレンジモデルに関しては長らくKirin 659搭載端末が乱立していますが、ようやく次世代のCPUであるKirin 710搭載機が日本向けに投入されることになりました。
性能面ではSnapdragon 660搭載端末と近いものになり、AI処理専用プロセッサであるNPUを搭載するなど前世代のKirin 659より大幅にスペックアップを果たしているほか、端末としてもイン、アウトともにデュアルレンズカメラを搭載するなど、カメラに力を入れているHuaweiらしい一台に仕上がっているのではないでしょうか。
Kirin 970を搭載したnova 3と迷うところではありますが、nova 3よりも安価で性能的にも十分、なおかつAI対応カメラや3D QMojiなどnova3に搭載されている機能はMate 20 liteにもしっかり搭載されているので、よりコストパフォーマンスに優れたこちらを選択するのもありだと思います。
なお、Huaweiは11月28日にMate 20 liteとは別に新端末の発表を予告しています。上位機種であるMate 20シリーズの国内投入が発表される可能性が高いと思われます。
4. 関連リンク
Huawei Mate 20 lite:Huawei
Mate 20 lite ブルー:ビックカメラ
Mate 20 lite ブラック:ビックカメラ