年始の秋葉原でワコムの液タブを描き比べてみた、ついでに上海問屋の気になる小物も紹介(natsuki)

公開日: : 最終更新日:2018/01/08 アクセサリ , ,

お正月の秋葉原
こんにちは、natsukiです。皆さん、正月はいかがお過ごしでしょうか。私は、知人との新年会がてら秋葉原に寄りまして、そのときにワコムの高級液晶タブレットやウインタブでも話題のドスパラ「raytrektab DG-D08IWP」なんかを試し描きしてきました。時間に余裕があったので、色々描いてみて、描き心地の違いを比較することができたので、まとめてみたいと思います。

スポンサーリンク

今回の記事は、スペックや数値には触れません。完全に、「描き心地」だけです。主観的なものではありますが、実際に使ってみないと分からないのが手書き機能ですから、こうして比較してみるのもそれなりに意味があるのではないかと。ついでに、上海問屋で気になる小物も見てきたので、そっちもレポートしますね。

1.ワコムの液晶タブレット比較

ワコムの液晶タブレットは、ヨドバシカメラの2階にまとまって置いてあるので、そこで試し描きしてきました。

さすがの最高の描き心地「Wacom MobileStudio Pro 16」

お正月の秋葉原
はい、ワコムの最高級機種「Wacom MobileStudio Pro 16」です。PCを内蔵しているので、正確には液晶タブレットではなく、ワコムに言わせると「クリエイティブタブレット」ということになります。要するに、手書きに特化したタブレットPCですね。

世界のトップクラス機種だけあって、その描き心地は抜群。もちろん、お値段も抜群。実際に落描きしているのをスマホで撮ってみました。片手で描いて、片手でスマホを持っているので、手ブレしているのはご容赦ください。


そんな不安定な格好で書いていても、思った通りの線が引けます。

お正月の秋葉原
視差(液晶画面の厚さ)を見てみても、ご覧のとおり。この画像で、ペン先が液晶画面に密接している状態です。このくらい視差が少ないと、キャンバスに直接描き込んでいる感じがしますね。

PC本体のスペックが問われる「Wacom Cintiq Pro 16」

お正月の秋葉原
一方で、パソコン本体は別に用意して、その周辺器機として使用するのが液晶タブレットです。その液晶タブレットの最高峰となるのが、この「Wacom Cintiq Pro 16」。こちらも、落描きしているところを撮ってみました。


ん~!??? 全然、思うように描けない。どういうこっちゃ? 最後のぐしゃぐしゃっとしたのを見れば分かりますね。ペンに実際の描画がまったくついてきてくれていない。おかしいな? 性能的にはさっきの「Wacom MobileStudio Pro 16」と大差ないはずなんですが。

お正月の秋葉原
視差を見てみても、ご覧のとおり、非常に優秀です。なのになぜ?

えーっと、これはおそらく、本体となるPCの性能がついていっていないためと思われます。実は、この「Wacom MobileStudio Pro 16」、新しい規格に対応しているPCじゃないと本来の4K表示ができなかったりと、要求スペックが非常に厳しいんです。ヨドバシの売り場にも、現行の多くのPCでは性能を引き出せません、みたいな、売る側としては異例とも言える警告の掲示がありました。明確に問題になっているのは解像度ですが、さすがに展示機には規格を満たしたPCを使用しているでしょうから、処理の方で何らかの問題が発生しているものと思われます。単純にスペック不足なのか、長時間の展示によってトラブルが発生しているのか、そこまでは分かりませんが。はからずも、スペックの高い道具には、PC本体にも厳しい条件が求められるということが浮き彫りになってしまいました。

1月7日追記:
コメントでご指摘をいただいた通り、追随性が悪いのは、処理落ちではなく、手ブレ補正が「31」と非常に大きな値に設定してあったためのようです。まったく気付かずに描いていました。失礼いたしました。

比べると視差が非常に大きい旧機種「Cintiq 22 HD」

せっかくなので、まだまだ販売されている旧機種とも描き比べてみました。まずは、21.5インチの大型サイズの「Cintiq 22HD」。なお、この製品はロングセラーで何度かバージョンアップがされていますが、今回見た型番は「DTK-2200/K1」でした。2015年のモデルだったかな? こちらは、新型と比べてしまうと、大幅に描き心地が落ちてしまいます。体感で一番違いを感じるのは、やはり視差ですね。

お正月の秋葉原
これで、ペン先が液晶画面に密着した状態です。画面が大きいので、姿勢を正して書けば視差の大きさは緩和されはするんですが、それでもこれだけあると、やはり新型との差は歴然です。

健闘している旧機種「Cintiq 13 HD」

一方で、13.3インチの「https://store.wacom.jp/detail/3431」は、健闘しています。

お正月の秋葉原
画面が小さいということもありますが、最新機種にはかなわないものの、視差はかなり小さいですね。というか、なんで「Cintiq 22 HD」とここまで差があるんだろう? 一方で、筆圧感度の差はやはり感じます。「Wacom MobileStudio Pro 16」に描いてから「Cintiq 13 HD」に描くと、「Cintiq 13 HD」は、少し筆圧を強めたつもりが一気に線が太くなってしまう感じがします。ただし、この辺は筆圧カーブなどの調整にもよるので、単に展示機の設定の違いってだけかもしれませんし、一概に性能の差であるとは言えません。

2.ドスパラ「raytrektab DG-D08IWP」の実力やいかに

お正月の秋葉原
場所はドスパラ本店へ。ドスパラ本店って、古き良き秋葉原っぽいごちゃごちゃした裏道に入った、知ってなきゃちょっと迷うようなところにありますよね。

いよいよ、話題の「raytrektab DG-D08IWP」を、はじめて触ることができました。これが、今回一番楽しみにしていたんです。店舗が狭く混んでたんで、さすがに動画を撮りながら描くのは自重。

スポンサーリンク

お正月の秋葉原
おお、これは思っていた以上に描きやすい。あえて解像度を落としたことが功を奏しているのか、追随性は非常に良好です。追随性は、つまるところ思った通りに線が引けているかで、細かい線を素早く重ねると違いを感じやすいのですが、感覚的には「Wacom Cintiq Pro 16」に迫るかもしれません。普段私が使っている「Cube Mix Plus」よりも少し上な感じがします。

一方で、視差はさすがに「Wacom Cintiq Pro 16」のようにはいきません。

お正月の秋葉原
こんな感じですね。それでも「Cintiq 13 HD」と比べると大差ないです。

お正月の秋葉原
ちなみに、「Cube Mix Plus」はこんなもん。このくらいになるともはや感覚ですが、感覚的にはわずかに「raytrektab DG-D08IWP」に軍配が上がる感じでしょうか。

お正月の秋葉原
やはり、画面の端の方ではズレが生じます。これは実際に操作していると、ポインターがぶれるんで明確に分かるんですが、それでも、そのズレは最小限で、操作には支障ない程度に抑えられています。こうして静止画で見ると、分からないですよね。ちなみにこの画像では、ペン先は液晶画面から浮いています。この辺は、「Vivotab Note 8」と比べてみると隔世の感があります。

以上、全体的に見ると、さすが、ドスパラが自信を持って送り出すだけあって、ワコムの最上位機種に迫る描き心地でした。画面が小さいのはどうしようもありませんが、それでも、描いていた感覚としては、8インチというサイズよりももう一回り大きく感じたくらいです。あ、ただし、傾き検知はしませんけどね。傾き検知が必要かどうかは、どんな種類のものを描きたいかによって変わってくるので、もしそこにこだわりがなく、あとは絶対的なサイズさえ納得できれば、この「raytrektab DG-D08IWP」はお絵かきタブレットとして、最高峰クラスにいるといっていいと思います。

この価格で、これだけのクオリティを実現できるんだから、液晶タブレットの価格の方もなんとかならんもんなんでしょうか。ねえ、ワコムさん。

3.番外編:上海問屋の気になる小物

さて、番外編です。ドスパラ別館にある上海問屋の実店舗にも寄ってきたので、そこで見つけた気になる小物を紹介しておきます。

メカニカルキーボード用 付替キートップ

お正月の秋葉原
Cherry MX軸用の、カラフルなキートップです。いやいやいや、安すぎるでしょ。これだけフルに揃っているのは、Amazonでも中華通販でも普通2,000円以上はしますよ。表示は印刷ではなく、ちゃんと2色形成です。本当はピンクと橙のバリエーションもあったようですが、残念ながら、水色以外は売り切れでした。私もこれを買いました。ただ、かさばるのがイヤだったんで、アプリから注文したんですけどね。機会があればどこかで紹介するかもしれません。

マグネットケーブル

お正月の秋葉原
先っぽだけマグネットで着脱可能なケーブルです。Amazonなんかを見ても類似品は沢山ありますが、ここまで安いのはそうありません! え?1月4日まで? 残念。それでも1,000円強(価格は購入方法で変わります、いまのところ「実店舗=アプリ<PCサイト」かな?)は十分安価でしょう。それと、替えの端子の部分だけバラ売りしているってのも、なかなかないのでポイント高いですよ。

お正月の秋葉原
さらには、既存のケーブルに継ぎ足してマグネットケーブル化するソケットも。もっとも、こっちを買うならさっきのケーブルそのものを買ってしまった方が手軽なので、使う状況は限定されるかもしれませんが。

ただ、惜しむらくは「充電専用」であって、データ移動ができないこと。うーむ、保留です。

USB有線 垂直型 RGB エルゴノミクスマウス

お正月の秋葉原
もとの製品名も書いてあるので、明記してしまっていいでしょう。「DELUX M618 PLUS」です。奇妙な形状の多いエルゴノミクスマウスの中でも、これは特に面白い形をしています。まるでクリームワッフルみたい。

お正月の秋葉原
実際に持ってみた感じは、「マウス」というよりも「レバー」です。私もエルゴノミクスマウスは何種類か持っているのですが、ここまで「縦」になるのはさすがに異様。すっごく面白いんだけど、これは慣れるのには時間がかかりそうだなぁ。価格は、税抜き2,407円。ちなみに、これ、海外通販をざっと見回したところ、TOMTOPでも取り扱いがあるんですが、ほぼ同価格です。すぐ届いてきちんとした保証があることを考えると、破格の値段といっていいと思いますよ。

4.まとめ

今回、いろいろと書き比べてみて感じたのは、やっぱりワコムの液タブってすごい、しかしオーバースペック、ってことなんですよね。もちろん、プロユースには必要でしょうし、この業界のフラグシップとして、技術の粋を見せつけるハイスペック機をどんどん投入して欲しいとは思います。ただその一方で、一ユーザーの立場からすると、入門や趣味レベルでそこまでは…… ってところがあるのもまた事実。

ここからは完全に個人的な意見ですが、プロ・初心者問わず、妥協したくないのは、視差と追随性だけです。後は、筆圧感知は、線画なら1024レベルで問題なし。水彩などのブラシを使っても、2048レベルでとりあえず十分でしょう。解像度もフルHDあればOK 傾き検知も、価格とのバランス次第でオミットしてよし。

ということで、実際にここ数年、中国・台湾メーカーがそのくらいのスペックで液タブを次々と出していますよね。Ugeeの液タブを使わせていただいていますが、まさに上記の条件を満たし、ワコム機と比べた時に使用上の明確な不満点といえば「視差」くらいです。もっとも、そこはかなり重要な部分ではあるんですが。液タブというのは、製品の特性上、本体PCとの相性やドライバの問題、色調や筆圧などに関する細かい調整など、非常にデリケートな部分を抱ているので、今までは、なんやかんやいっても海外メーカの製品はサポート面が不安で、手を出しにくいという部分がありました。しかし、最近になってサンコーのミンタブのように、ついにワコム以外の中国・台湾液タブを日本の会社が正規輸入するような現象も起こってきました。

もちろん、タブレットPCにデジタイザーを搭載する傾向も、ますます進んでいます。

フラグシップの名に恥じない超ハイスペック・超高価路線を貫くワコム液タブ、ついに正規輸入がはじまった廉価で必要十分な性能を備えた中国・台湾製液タブ、ワコム製をはじめとしたデジタイザー搭載のタブレットPCの拡大、それにiPadへのクリスタの参入がどう絡むか(個人的には、あの価格体系に思うところはありますが、現実に課金が始まって購買層の動き次第では、クリスタ側もいろいろ手を打ってくる可能性は十分あると思いますので)。今年も、お絵かきタブレット界隈は目が離せませんね。

Comment

  1. 匿名 より:

    DG-D08IWPは画面に手のひらをつけても問題ありませんか。
    パームリジェクションが働くかを知りたいです

    • natsuki より:

      ペンを浮かせても、画面にカーソルが表示されている間は、タッチ入力が無効になります。DG-D08IWPも、その他のものも、問題なくパームリジェクションが機能していました。ワコムの技術を搭載しているものは、パームリジェクションの安定性については心配しなくても大丈夫だと思います。

      ただ、どのくらいまで離しても大丈夫かということになると、やはり機種のクセがあるので実際に触ってみないとということになりますね。私の場合、すでに「ペンを画面から離しすぎない」クセが付いていることもあって、今回試した機種では、どれもパームリジェクションがらみの描きづらさは感じませんでした。

  2. 匿名 より:

    描画の遅延について、記事ではマシンスペックの問題と言及されていますが
    これの原因は、単にブラシ設定の手ぶれ補正機能の値の問題で
    MobileStudioは「3」Cintiqは「31」と、大きな差があるためです。

    手ブレ補正は、値を大きくすればするほど
    より過去にさかのぼってペン先の軌跡を参照して、補正したものを描画するので
    ペンのストロークから大きく遅れているように見えてしまいます。

    一筆書きで大きくペン先を動かすと、うまく追従しないのも
    手ぶれ補正の値が大きいのが原因です。

    • natsuki より:

      ほんとだ、Cintiqで手ブレ補正がメチャメチャでかくなってる。ご指摘ありがとうございます。こ、これは基本的なところで恥ずかしい。よく気付きましたね。

コメントをどうぞ(名前とメールアドレスはなくても大丈夫)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Banggood セール
液晶保護フィルムならPDA工房
geekbuying セール
  • Microsoft Public Affiliate Program (JP)(マイクロソフトアフィリエイトプログラム)

  • TwitterでウインタブをフォローFeedlyでウインタブを購読TwitterでウインタブをフォローウインタブのFacebookページをチェックはてなブックマークにウインタブを追加ウインタブのRSSフィード人気ブログランキングブログ村HTML Map

    Twitterでは記事更新のお知らせにゴミ系のツイートを織り混ぜています。趣味なんです。
    Facebookではわりとお手軽な内容のオリジナル記事を書くようにしています。

  • ウインタブの連絡先・運営ポリシーなどはこちらです。
    北海道小樽市出身のウインタブです。いつもご覧いただきありがとうございます。読者の皆様からいただいたコメントで記事の誤りを修正したり、有益な情報を追記できたりと、サイトの充実に役立たせていただいております。また、ねぎらいや励ましのコメントにも感謝しております。

    当サイトのコメント欄は「無記名可、メールアドレス記入義務なし」となっておりますので、みなさまお気軽にコメントを頂けますと管理人が元気になります。よろしくお願いいたします。
PAGE TOP ↑