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Obins Anne Pro 2 レビュー - はじめてのメカニカルキーボードは60%サイズ!(実機レビュー:ゆないと)

Obins Anne Pro 2 レビュー
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回は新ライターによるメカニカルキーボードの実機レビューです。ライターは「ゆないと」さんで、先日読者投稿という形でOnePlus 7 Proのレビューをしていただいています。

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ライターとしての初・実機レビューが「60%キーボード」というのはなかなかに極悪な設定をしてしまったものだ、と少々反省しておりますが、ご本人は至って楽しそうに実機に向き合っておられます。では、よろしくお願いいたします。

0.はじめに

ウインタブ読者の皆様はどんなキーボードをご利用中でしょうか。私はメンブレン式のような凹凸が大きいキーボードが苦手で、ノートPCのようなパンタグラフ式を愛用しております。そのため、それ以外のタイプのキーボードはほとんど使用したことがないと言っても過言ではありません。

そんな私が今回、60%メカニカルキーボードとして有名な「Anne Pro2」を試用する機会に恵まれましたので、メカニカルなんて触ったことがなかった初心者の目線でレビューして参ります。

また、この製品は以前ウインタブでも紹介記事を掲載していますので、こちらも合わせてご覧ください。
Obins Anne Pro 2 60% メカニカルキーボード - あのAnne Proが新型に!スイッチの選択肢も増えました!

なお、この製品は中国の通販サイト「Banggood」にご提供いただきました。Banggoodにはこの場にて御礼申し上げます。ありがとうございました。

1.スペックと所感

レイアウト: 61キーANSI(英語配列)
接続: USB有線接続/Bluetooth 4.0接続
スイッチ: 
  Cherry MX Switch(茶/青/赤)
  Kailh BOX Switch (茶/赤/白)
  Gateron Switch (茶/赤/青)
筐体色: ブラック/ホワイト(ともにABS製)
バックライト: RGB(レインボーカラー)
Nキーロールオーバー: 対応
バッテリー: 1,900mAh(充電式)
サイズ: 284 × 97 × 40 mm / 635 g

私のメカニカルキーボードの関しての知識は、色の付いた軸がありそれぞれ様々な打鍵感・打鍵音があること、CherryMXなる名称のものが存在すること程度でした。そのため、メカニカルって何だか響きがかっこいいから、いつか触ることが出来たらいいなあ、程度で考えていたところにレビューする機会を頂きました。

60%キーボードということで、日本で普及しているようなフルキーボード(キー数:104)よりも少ない61キーで構成されています。そのため、人によってはよく使うキーがなかったりしますので、人を選ぶ製品だと感じます。そういう私も方向キーやHOMEやENDを多用するので、最初は不安でした。

そんな特殊なキーボードを使用した率直な感想を先に書かせていただくと、「タイピングがとても楽しくなった!」ということです。パンタグラフ式では感じることが出来なかった、メカニカルの打鍵の感触がこんなにも気持ち良いものなんだと気が付くことが出来ました。また、Fnキーと同時押しなど一部のキーはひと手間が必要ですが、慣れれば苦ではありませんでした(詳しくは後ほど…)。

なお、レビュー機はGateronのスイッチが使われており、軸色は赤でした。メカニカルキーボードの軸色による特性の違いについては下記のサイトが参考になると思いますので、必要に応じてご参照ください。
CHERRY MXスイッチとは:ダイヤテック

2.筐体

Obins Anne Pro 2 レビュー
このような箱に入って届きました。受け取ったときはその小ささに驚きました。箱にプリントされた画像では白ですが、今回レビューするのは黒になります。実際に見てみると白が綺麗でこっちも良いですね。

Obins Anne Pro 2 レビュー
開封しました。驚くほどキーが少ないですね。上下左右のスペースもなくてとてもコンパクトに見えます。またスペースキーは大きくてインパクトがあります。その他はUS配列によくある、エンターキーが小さいこと、バックスペースキーがエンターキーから離れていることなどがわかります。

Obins Anne Pro 2 レビュー
背面はメーカーロゴの「obins」という表記があります。右側に見える窪みはBluetoothのON/OFF切り替えスイッチです。小さくて折れないか心配な印象でした。四隅には滑り止めが付いていましたが、一般的なキーボードにはついているはずの「高さ調整のツメ」はありませんでした。

Obins Anne Pro 2 レビュー
付属品です。左から、USB Type-Cケーブル、交換用キーキャップ、キー引き抜きツールとなっています。本来だとこの他にガイド(取扱説明書)が付いています。私の場合はメーカーの製品ページからダウンロードしました。

Obins Anne Pro 2 レビュー
仕事で愛用しているキーボードと並べて比較してみました。ひと目見てわかるコンパクトさです。そして目立つのがキーの少なさ。変換/無変換キーや方向キーがない分スペースが大きいですね。Fキーがなく上部もスッキリしています。

3.カスタマイズ項目

数が少ないからこそ工夫がされていました。Anne Pro 2には「Obinslab Starter」という設定アプリが用意されていて、メーカーサイトからダウンロードができます。

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まずFNキーですが、FN1とFN2が用意されていました。

Obins Anne Pro 2 レビュー
Obins Anne Pro 2 レビュー
FN1はF1〜12キーが押せるようになり、FN2キーは端末コントロールやBluetooth接続などのキーになっています。共通しているのは、HOME、END、PGUP、PGDN、INSERT、DELETE、そして方向キーです。慣れるまでは不便でしたが一度配置を憶えてしまえば苦ではありませんでした。

Obins Anne Pro 2 レビュー
続いて特殊なのが、TAPキーです。はじめに登録されているのは方向キーのみでした。操作としては、その名の通りタップすることで機能します。Anne Pro 2ではShift=上、Fn1=左、Fn2=下、右Ctrl=右と割り振られています。

配置されている位置はよくあるキーボードと同じ位置ですので、直感的に使いやすいです。しかし、注意したいことがあります。「TAP」キーなのでタップをしないと反応しません。方向キーを長押しして連続移動を使う方は多いと思いますが、長押しには反応してくれませんでした。

Obins Anne Pro 2 レビュー
Magic Keyという機能があります。これは結構使用頻度の高い機能でした。通常FN1、FN2は右下に配置されていますが、それを左ShiftとTABキーの間のキーを押すことでFNキーとすることができます。割り当てられるのは1か2のどちらかです。TAPキーでは長押しは反応しませんが、これなら長押し移動もできるようになるので、私は1を割り当てて画像のように方向キーとして扱っています。

Obins Anne Pro 2 レビュー
LEDカラー設定ができます。1680万色RGBに対応していますが、プリセットでも十分楽しむことができます。FN2キー+9キーで簡単に切り替えが可能です。

Obins Anne Pro 2 レビュー
単色、段ごとに異なる色、色が一定時間で変わっていく、押したキーが光るなどの切り替えができます。私はこの画像のような色分けがされている設定が好みです。更に、押したキーが光る設定は、SF感があってタイピングしていると気分が高揚します。とても眩しいですが。

Obins Anne Pro 2 レビュー
キーのレイアウトはQwertyが標準のようです。それ以外にもMacやDvorak(ドヴォラック)配列に変えることもできます。その他自分好みにキーの一つ一つの配置を変えることができます。

ここで戸惑ったのがWindowsだと刻印通りに入力ができないことです。手持ちのUS配列のPCでは刻印通りに入力ができましたがWindowsではずれました。私はアンダースコアや()、「」を多用するのですが、例えば()を入力するとき刻印どおりならばShift+9 or 0となっています。しかし、Shift+0は何も入力ができず8(*)のキーを押さないと()となりません。

これに関してどうにか設定アプリで対応できないか探しましたが、Shiftキーとの組み合わせは変更できないようでした。

またこれが発生してしまうのは、Windowsの言語・入力設定で101/104キーの設定にしているからだと思われます。しかしざっと見た感じですと近いものがありませんでした。
現状は、使用しているGoogle日本語入力のユーザ辞書でよく使うキーを登録することが一番簡単かもしれません。この点日本語対応しているHHKB(Happy Hacking Keyboard)などは設定アプリでも変更ができるようですね。

Obins Anne Pro 2 レビュー
設定アプリではファームウェアアップデートができます。こまめにアップデートされているようで、今のところ不具合もないので安心して使えますね。

4.まとめ

初めてのメカニカルキーボードとしてAnne Pro 2を使いましたが、やはり使う人を選ぶ製品だというのは確かだと感じます。しかし、60%キーボードとしてキー数が少ない分ひと手間必要な配置にはなっていますが、設定アプリでキー配置を変更できるので操作しやすいようにカスタマイズができること、コンパクトで机上でも場所を取らないこと、何よりもメカニカル式による打鍵の気持ちよさから、私は大変満足できる製品だと思っています。

Anne Pro 2には今回レビューしたGateronスイッチのほか、Cherry MXスイッチ、Kalihスイッチを使用しているものがあり、6月23日現在、BanggoodではGateronスイッチのものが79.99ドル(8,733円)、Kalihスイッチのものが89.99ドル(9,825円)、Cherry MXスイッチのものが 99.99ドル(10,917円)で販売中です。メカニカルキーボードではありませんが、コンパクトサイズの高級キーボードとして有名なHHKB(Happy Hacking Keyboard)などは種類にもよりますが18,000円〜30,000円するものもありますから、Anne Pro 2はとても購入しやすい価格になっていると思いますし、初めてのメカニカルキーボードにとてもおすすめできる製品です。

私はこれを機会にメカニカルキーボードの世界に足を踏み入れるのも悪くはないと思いました。これからキーキャップを変えたりなど楽しめることが多くて楽しみになっています。

5.関連リンク(Banggood)

[Gateron Switch]Obins Anne Pro 2
[Kailh BOX Switch]Obins Anne Pro 2
[Cherry MX Switch]Obins Anne Pro 2

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