Nintendo Switch － いまさらながら購入したのでガジェット好きから見たSwitchの魅力を紹介してみます（かのあゆ）

こんにちは。かのあゆです。いまさらですが任天堂が販売している据え置きゲーム機である「Nintendo Switch」を購入しました。発売からしばらくはなかなかまっとうな手段で購入することができなかったものの、ようやく「普通に」購入できるゲームハードになりました。Nintendo Switchはあくまでゲーム機ではありますが、ハードウェアの仕様としてはiPadやAndroidタブレットなどに近い仕様になっており、ガジェット好きとしてもちょっと気になるハードなのでガジェット好きから見たNintendo Switchの魅力を紹介したいと思います。

1. システム

Nintendo Switchに搭載されているOSは「Nintendo Swtich System Software」と呼ばれています。コードネーム「NX」と呼ばれていたころはAndroidを基にしたOSを採用するという噂があり、実際にAndroidカスタムOSを開発していた「Cyanogenmod」にもSwitch用システムソフトウェアの開発をオファーしていたようですが、結局Androidは採用されず同じUNIX系オープンソースOSであるFree BSDが採用されています。

あくまでSwitch自体は純粋なゲーム機として割り切られているため、FreeBSDが搭載されていることがわかるのは設定にある権利関連の情報記載のみです。

また現時点のバージョンではWEBブラウザとしてAccess社の組み込み機器向けWEBブラウザであるNetFtont NXが搭載されているものの、このブラウザは基本的にはSwitchの機能の一つである「ゲームプレイ中に撮影したスクリーンショット」を共有するためにTwitterとFacebookにログインするためだけに活用されており、単体のWEBブラウザとしての利用はできなくなっています。

前世代のWii Uや携帯ゲーム機である3DSには同じNetFront NXベースのWEBブラウザが搭載されており、WEBブラウジング端末としても活用できたこともあって今後のアップデートでSwitchでも一般的なWEBブラウザとして利用できるようになる可能性もありそうですが、現時点では完全にゲーム機として割り切られたソフトウェアです。

また他社競合機であるPlayStation 4やXbox Oneと異なり、マルチメディア再生機能も基本的に搭載されておらず、ゲーム中に撮影したスクリーンショットやプレイ動画を再生することは可能ですが、MicroSDカード内に好きな動画を入れて再生することは現時点では一切できない仕様になっています。

ただし、Netflixとニコニコ動画に関してはSwitch用のアプリが公式ストアのニンテンドーeショップで配信されているため、公式アプリを利用して各種コンテンツを楽しむことは可能です。

Switchは本体の見た目が一般的なタブレット端末に近い形状にこそなっているものの、現時点では純粋なゲーム機として割り切った作りとなっており、ニコニコ動画とNetflixを楽しむといった用途以外でタブレット端末代わりとして使うことはできないと考えたほうがよさそうです。

2. ハードウェア

任天堂の据え置きゲーム機は2001年に発売したゲームキューブからWii Uに至るまで、かつてAppleのMacintoshに採用されていたPower PCをCPUとして採用してきましたが、SwitchではiOSやAndoid端末と同じARM系プラットフォームに移行しています。

ハードウェア仕様もAndroid端末に近い仕様となっており、CPUはNVIDIAのTegra X1をSwitch用にカスタマイズしたものを搭載します。

これはGoogleがかつて販売していたAndroidtタブレットPixel C(日本未発売）やNVIDIA自身が発売していたAndroid搭載ゲーム機「SHIELD」に搭載されていたCPUで、内蔵GPUはGeForce 700/900番台などで採用されているMaxwell世代のものが搭載されています。　

任天堂公式ではあくまでゲーム機ということもあってあまり詳細なハードウェア仕様は公開していないものの、各種メディアの分解レポートなどで一部の仕様は明らかになっており、RAMは4GB、内蔵ストレージは32GBで、この辺に関しても一般的なAndroid端末とあまり変わらないスペックとなっています。
Nintendo Switchの分解 : iFixit

ゲーム機としてPlaystation 4やXbox Oneと比較すると、ハードウェア性能的には劣るとされているものの、前世代のWii Uより確実にスペックアップを果たしており、Playstation 4やXbox One、PCでリリースされている「The Elder Scrolls:V Skyrim」や「Wolfenstein II The New Colossus」「DOOM」なども移植されています。

この性能で据え置きゲーム機としてだけでなく、携帯ゲーム機としても使えてしまうのはかなり魅力的です。

3. ゲーム機として

かのあゆはとりあえず「マリオカート8 デラックス」を同時購入しました。マリオカートシリーズ自体はNintendo 64で発売されていた「マリオカート64」以来久々のプレイとなったのですが、とにかくグラフィックがかなりきれいになっていたことに驚きました。

自宅テレビにつなげば据え置きゲーム機として大画面でプレイでき、外に出かけるときはそのままゲームを中断することなくシームレスに携帯ゲーム機として持ち出すことができるのはかなり新しいスタイルで面白いと感じました。

任天堂としてはあくまでSwitchは据え置きゲーム機で、携帯スタイルでもプレイできるというスタンスとなっていますが、据え置きゲーム機レベルのゲームが持ち出せる携帯ゲーム機として購入してもかなり魅力的です。

ゲームタイトルはどんどん増えており、年末には大人気タイトルの最新作である「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」がリリースされる予定になっていますし、PCやPS4、Xbox Oneとのマルチタイトルもリリースされているので子供から大人まで幅広いユーザー層に楽しめるゲーム機になっているのではないでしょうか。

ちなみに個人的に期待しているタイトルはセガが1992年にアーケードでリリースしたレースゲームの移植版である「SEGA AGES バーチャレーシング」だったりします。オンラインサービスは発売当初は無料だったものの、今年の9月より正式に「Nintendo Switch Online」として有料サービスに移行しています。

ただし、料金に関しては12か月加入でも2,400円(税込)と競合ゲーム機であるPlaystation 4の「Playstation Plus」が5,142円(税込)、Xbox Oneの「Xbox Live ゴールド」が5,378円(税込)であることを考えるとかなり良心的な価格設定になっています。

初回購入時であれば7日間の無料体験も可能となっているので、まずは無料体験で各種オンラインサービスの使い勝手を確認してから加入を考えるのもありでしょう。

Nintendo Switch Online : 任天堂

ただ「スプラトゥーン2」や「マリオカート8　デラックス」でインターネット対戦を楽しみたいのであれば加入しておいた方がベストです。

そのほかNintendo Switch Onlineに加入しておくとクラウド経由でのセーブデータのバックアップ、ファミコンの名作タイトルをプレイできる「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」などの特典が付属しています。

なおスマートフォン版もリリースされている「フォートナイト」など、一部のタイトルに関してはNintendo Switch Onlineに加入しなくてもオンラインプレイが可能となっています。

4. まとめ

Nintendo Switchは現在販売中で、11月6日現在のAmazonでの価格は税込み32,072円です。ウインタブでもSwitchに関しては数回取り上げており、かのあゆとしても久々に気になっていたゲームハードですが、ようやく購入することができました。

スペック的にAndroidタブレットと共通点が多いものの、残念ながら現時点では単体でのWEBブラウジングは行えない仕様となっていますが、現在ではスマートフォンやタブレットを別に所有している方も多いでしょうし、ゲーム中の攻略情報などは手元のスマートフォンで調べればいいので「あくまでゲーム機」として割り切ったシステムファームウェアの仕様にしたのはありだったのではないかなと思っています。

同じTegra X1を搭載したGoogle Pixel Cが499.99ドルだったことを考えるとNintendo Switchの価格設定はゲーム専用機であるとはいえかなり破格なのではないでしょうか。

ゲームタイトルに関しても今後さらに充実していきますし、携帯ゲーム機としてもかなり魅力的な一台になっており、今更ながら購入してよかったと思っています。

5. 関連リンク

Nintendo Switch ー 期待のゲーム専用機、3月3日発売、価格は税抜き29,980円！
Nintendo Swtich : 任天堂
Nintendo Switch（ニンテンドースイッチ）ストア：Amazon