こんにちは、かのあゆです。LepowがAmazon.co.jpで販売中の15.6インチモバイルモニター「Lepow Z1 モバイルモニター」をレビューします。この製品は2万円を切る価格ながら解像度はFHDとなっており、美しい15.6インチIPS液晶を採用した製品です。非常に軽量でリュックやバックにも収まるサイズで、モバイルバッテリーでも稼働するため、様々な場所で活用できるモニターです。
今回のレビュー品はLepowからの提供品となります。Lepowにはこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。
1.スペック
ディスプレイ: 15.6インチFHD(1,920 × 1,080) IPS
コンストラスト比 : 1000:1
周波数 : 60Hz
入出力: miniHDMI(映像入力用)、USB-C(映像入力、端末充電用)、USB-C(電源入力用)、3.5 mmヘッドフォンジャック
サイズ: 368 × 225 × 8.8 mm / 700 g
Lepow Z1 モバイルモニターは15.6インチFHD(1,920 x 1,080) IPSパネルを搭載する製品で、映像入力ポートとしてMiniHDMI、USB-Cポート、電源入力専用ポートとしてUSB-Cポートを搭載しています。
700 gと比較的軽量で、2A以上の出力に対応するモバイルバッテリーでも稼働させることができるため、アウトドアシーンなどでも大いに活躍してくれるでしょう。Amazonの商品ページに記載されていますが、Nintendo Switch、XBOX one、Playstation 4といった家庭用ゲーム機、デスクトップ/ノートパソコン、USB-C経由による映像出力に対応するAndroidスマートフォン、iPhoneなど多数の製品がサポートされています。ただし、iPhoneで映像出力するには別途「Apple Lightning – Digital AVアダプター」が必要です。
2.筐体
付属品は非常に充実しておりマニュアル、スタンドカバー、Mini HDMI to HDMIケーブル、USB-C to USB-Cケーブル(ディスプレイ出力対応)、USB-C to USB-Aケーブル(給電用)、ACアダプター、純正液晶保護フィルムという内容です。モバイルモニターとしての運用に必要なものがそろっているため、購入したその日から追加でケーブルやフィルムを購入することなく運用を開始することができます。
標準のカバーは写真のようにスタンドとしても利用可能です。ただスタンドとしては少し不安定なので、心配であれば別にモニタースタンドを用意しても良いかもしれません。
前面です。ベゼルは特に狭いというわけではなく、よくあるモニターと同じデザインです。
左側面にはHDMIポート、USB-Cポート、3.5mmイヤホンジャックが配置されています。USB-Cポートはモニター接続だけでなく、給電にも対応しており、USB PD 2.0対応のACアダプターを利用すれば急速充電を行いながらディスプレイ接続することも可能です。
右側面には電源ボタン、、メニュー操作用のロールボタン、USB-Cポート(給電用)が配置されています。電源に関しては付属しているACアダプターのほか、5A/2V以上の出力に対応したモバイルバッテリーやUSB PD 2.0に対応するACアダプター/モバイルバッテリーが利用可能です。
背面です。筐体はアルミ素材が採用されており、チープな印象は一切感じられません。
上部、下部にはポート類、ボタン類は一切配置されていません。
3.使用感
ディスプレイ
グレア(光沢)タイプのパネルで、上に述べた通り、15.6インチIPS液晶、FHD(1,980 x 1,080)解像度となっています。タッチ操作には対応していませんが、発色は良好で、スマートフォンで撮影した写真やYouTubeの動画コンテンツを再生してみましたが非常に美しく表示することができていました。この品質であればPC用のサブモニターとしてだけでなく、メインモニターやゲーム機用のモニターとしても活躍することができるでしょう。
モニターの色合いや内蔵スピーカーの音量などはロールボタンを押し込むことで呼び出せるメニューから明るさ、コントラスト、シャープネスなどの項目を細かく調整できます。
内蔵スピーカー
Lepow Z1 モバイルモニターにはステレオスピーカーが内蔵されており、モニター側で音声の出力を行うことが可能です。ただし、音質的には一応ステレオ出力にはなっているものの、「おまけ」程度の音質で全体的に音圧が軽い印象を受けます。にぎやかな場所に持ち込んで動画やゲームを楽しむ、といった使い方では物足りない音質かもしれません。3.5mmヘッドフォンジャックも搭載されているため、こちらを利用するか、接続元のパソコンやスマートフォンの内蔵スピーカーに出力元を変更できるのであればそちらを利用したほうがいいかもしれません。
各種端末との接続
Windows PC
Lepow Z1 モバイルモニターは様々な機器を接続することが可能ですが、今回のレビューではまずWindows環境としてメーカーの動作確認情報には掲載されていないONE-NETBOOK One Mix 1Sで接続テストを行いました。One Mix 1SはUSB-Cポート、MicroHDMIポートを備えていますが、このうちUSB-Cポートに関しては映像出力にも対応するAlt Modeには対応していないため、付属するUSB-C to Cケーブルで接続してもディスプレイ出力は利用不可でした。
MicroHDMIケーブルは持ちあわせていないため、以前レビューを行ったAUKEY CB-C69 USBハブ経由で付属しているMiniHDMI to HDMIケーブルを用意して接続したところ、無事Lepow Z1 モバイルモニター側に映像出力することができました。標準設定ではOne Mix 1Sの表示内容をそのままモニター側に表示する「ミラーリング」に設定されています。One Mix 1Sのディスプレイは7インチと小型なため、大画面で作業したい場合はこの設定が非常に役に立ちます。
Windowsの設定からLepow Z1 モバイルモニター側をセカンドディスプレイとして使用する設定に変更することも可能です。メインディスプレイで文章を編集しつつ、サブディスプレイで資料を表示する際などに便利になるかと思われます。
Androidの場合
Androidの場合、USB-C出力、あるいはHDMI経由での出力に対応している端末であればスマートフォン側の表示内容をそのままモニター側に表示する「ミラーリング表示」が利用可能ですが、かのあゆの手持ちの端末で接続できる端末はGalaxy S8とGalaxy S10のみで、Xperia XZ2 Compactに関してはUSB-C経由、ハブを介してのHDMI経由での接続ともにモニターと接続することができませんでした。Xperiaに関しては今年発売されたXperia 1からUSB-Cケーブル経由でのモニター接続に対応しているようです。この辺に関してはAmazonの製品ページにある動作確認済み端末、および接続したいスマートフォンのメーカーサイトを事前に確認しておいたほうが良いでしょう。
Galaxyの場合はUSB-Cケーブル、HDMIアダプター経由ともにモニターに接続することが可能でした。この状態でYouTubeやAmazonプライムビデオなどの動画配信サイトのコンテンツを大画面で楽しむことが可能ですが、Amazonプライムビデオに関してはUSB-C接続では利用できず、HDMI接続時のみ利用可能でした。
またGalaxy、および近年のHuawei Mate/Pシリーズ(ともにliteは除く)ではミラーリング表示とは別にスマートフォンをデスクトップPC代わりとして活用できる「Huawei PCモード/Samsung DeX」の利用も可能です。どちらも付属しているUSB-Cケーブルとモニターを接続するだけで利用可能で、Androidアプリをパソコン感覚で利用できるので大画面で作業したい時に役に立ちます。
4.まとめ
Lepow Z1 モバイルモニターはAmazonにて19,680円(税込)で販売中です。このタイプのモバイルモニターは25,000円以上するものも多く、本製品は比較的安価な価格設定です。「試しにマルチモニター環境を構築したい」「スマートフォンの画面をより大きい画面で楽しみたい」といった用途にぴったりなほか、モバイルバッテリーでも稼働するため、使い方は工夫によっていろいろ広がると思います。
安価な価格とはいえ、ディスプレイの品質も高く、付属品も充実しているため、モバイルモニターの購入を検討している人におすすめです。。
5.関連リンク
Lepow Z1 モバイルモニター:Amazon
コメント
Z1か21インチモバイルモニターかと思った