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法令遵守でなんとかドローンを楽しみたい(その14)- シミュレーションソフトでアクロモードを練習しよう、まずは軽量でスマホ版もある「FPV Freerider」がお勧め

法令遵守でドローン(その14)
こんにちは、natsukiです。今回は、現実世界のしがらみをしばし離れ、シミュレーションソフトを紹介します。仮想空間なら、法律なんか気にしなくって飛ばし放題だぜ! という電波の話はさておくとしても、FPVドローンの真の楽しみに突入するためには、シミュレーションソフトは必須なのです。特に、パソコンでもスマホでも気軽にプレイできる「FPV FreeRider」シリーズがお勧めです。

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今こそドローンをはじめよう! 日本でドローンを楽しむための資格は?免許は?

1.シミュレーションソフトの必要性

シミュレーションソフトが、FPVドローンを続けていく上で必要となる理由は、主に2つあります。

手軽に、クラッシュを恐れず練習できる

まあ、もちろん、これが第1点です。ソフトの中なら、どんだけぶつけても被害はありませんし、他人の目を気にせず練習できますから。

でもでも、さんざん紹介してきたように、FPVドローンは、マンションの室内ですらそこそこ楽しめるくらい小回りのきくものです。なので、実はこの理由はさほど重要ではありません。むしろ、次の理由が本命です。

「アクロモード」の習得は、シミュレーションソフトがないと厳しい

FPVドローンの真の楽しみ、それは「アクロモード」という操縦モードにあります。どういうものかといえば、簡単に言うと、姿勢を維持するセンサーを切ってしまって、ほぼ完全に、機体制御を手動で行うものです。当然、操縦難度は格段に上がります。はじめてチャレンジしたときは、よっぽど予習をしていない限り、ほぼ間違いなく、前進しようとしたとたんに全速力で地面へダイブすることでしょう。しかし、このモードでこそ、急降下や急上昇、宙返りに、はては「スプリットS」のような曲芸飛行まで、まさに自由自在の飛行が可能になるのです。

とはいえ、実機でアクロモードの練習をはじめたら、あっという間に壊してしまうのは目に見えています。センスのある人もいるようですが、少なくとも私は、アクロモードで慎重に飛べば墜落しない程度の飛行ができるようになるまで、シミュレーターでちまちま練習して数週間かかりました。というわけで、とりあえずアクロモードデビューするために、シミュレータソフトは必須なのです。

2.手軽で、それなりに練習になるAndroid版「FPV Freerider」シリーズ

法令遵守でドローン(その14)
本格的な練習をするなら、もちろん、パソコンのシミュレーターに越したことはありません。一方で、スマホの利点は、何よりも手軽なこと。ちょっとした空き時間に、手軽に練習できます。そして、私が知る限り、スマホアプリでFPVドローンの練習ができるような感度を持ち合わせているのは、「FPV Freerider」シリーズのみです。他のシミュレーションソフトは、感度が鈍くて練習になりませんが、このFPV Freeriderシリーズなら、それなりに、少なくとも、アクロモードなんたるかを習得するくらいまでなら、十分に練習になります。ただし、Android版のみで、iOS版はありません。このシリーズには、初代「FPV Freerider」と、2代目「FPV Freerider Recharged」があり、いずれも、スティックのモード、カメラのアングルや操縦感度の調整その他、FPVドローンシミュレーターとして、十分な設定項目があります。

Free版もあり、軽量な初代「FPV Freerider」

法令遵守でドローン(その14)
旧作「FPV Freerider」には、1コースのみで、利用に制限があるお試し版の「FPV Freerider Free」もあります。まずは、これを試してみるとよいでしょう。

FPV Freerider デモ1

有料版の「FPV Freerider」は、パソコン版からのベタ移植。複雑なオブジェクトの少ない砂漠や平原コースなら、ミドルレンジのスマホでも、画質を調整すれば十分動くはずです。オブジェクトの多いコースだと、そこそこの処理能力は要求され、画質を最高にすると、樹木の多いステージでは、Antutu40万越えの「Xiaomi Mi9」でも、コマ落ちを感じます。まあ、スマホの性能に合わせて、画質を落とせばいいんですけどね。コースは、全部で6つ。「Acro Mode」「High rates」で、曲がりなりにもコースを回れるくらいになれば、現実でもとりあえずアクロモードをそこそこ飛ばせるくらいのウデにはなっているでしょう。

パソコン版から拡張マップを持ってこられる2代目「FPV Freerider Recharged」

法令遵守でドローン(その14)
新作「FPV Freerider Recharged」の方には、Free版はありません。こちらも、基本的にはパソコン版からのベタ移植ですが、デフォルトのコースは、スマホでも十分動くようなシンプルなものに差し替えてあります。こちらも、画質を調整すれば、ミッドレンジクラスのスマホでもまあいけると思います。あと、やっぱり初代よりは操作がスムーズに感じます。

法令遵守でドローン(その14)
「FPV Freerider Recharged」の大きな特徴は、自作でコースを作ったり、非公式なんですが、パソコン版で作ったコースを導入して、無限に楽しめるところです。Android版のコース作成機能については、パソコンのインターフェースをベタ移植しているため、タッチでは操作性が劣悪で、実際に自作するのはあんまり現実的ではありません。一方で、パソコン版で作ったデータや、パソコン版向けに公式に販売されている拡張コースや、有志がフォーラムなどにあげている自作コースをスマホ版に放り込めば、そのまま使えます。デフォルトのコースはたった5つしかなく、しかもいずれのコースも、ゲートを次々くぐるようなタイプのものではないので、Android版「FPV Freerider Recharged」を買うなら、パソコン版の「FPV Freerider Recharged」と、拡張コースもまとめて購入することをお勧めします。

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法令遵守でドローン(その14)
パソコン版では、新たなコースは、フォルダの中にテキストファイルとサムネイルが入った状態で生成されます。このフォルダを、オンラインストレージなりUSB接続なりでスマホに持ってきて、適当なファイルマネージャーなどを使って
Android>data>com.Freeride.FreeriderRecharged>files
に放り込めばOKです。

FPV Freerider デモ2

特に、パソコン向けで公式に販売している追加コース(10コースに、購入後におまけで3つ追加ダウンロードできるので、計13コース)は、ひとつだけ水面エフェクトがあって重い他は、軽量なレースコースがそろっているので是非ともスマホ版に導入したいところです。

3.パソコン版は、マップも豪華で、本物の操縦機も使える

パソコン版の方が、本来の「FPV Freerider」と「FPV Freerider Recharged」です。いずれも、無料のデモ版があるので、動作確認に使うとよいでしょう。

法令遵守でドローン(その14)
初代「FPV Freerider」は、この手のシミュレーションソフトとしてはダントツに軽量で、コースによるものの、画質落とせばCPUがCore m3-7Y30でもそれなりに動きます。

法令遵守でドローン(その14)
続編の「FPV Freerider Recharged」の要求スペックはもっと高く、さすがにCore m3ではどうにも厳しい。ただ、この「FPV Freerider Recharged」は、先述のようにマップを自作することが可能で、フォーラムなどには有志の作ったマップも公開されているので、世界は無限に広がります。公式にも、追加マップが販売されています。

FPV Freerider オリジナルマップ

これは、私の自作マップです。録画しているのはスマホでですが。あとでファイルへのリンクを張っておくので、よろしければ遊んでください。

法令遵守でドローン(その14)
それから、パソコン版のシミュレーションソフトでは、USB接続によって、本物の操縦機も使用可能です。というか、それを使わないと練習の意味がありません。接続方法や設定方法は、操縦機それぞれになります。私が愛用している、マルチプロトコルのJumper T8SG V2 Plusも、もちろんOK。ちょっと設定にクセはありますけどね。

なお、ゲームパッドでの操縦は、接続は可能ですが、操縦はほとんど不可能です。これも、ゲームパッドの質にもよるとは思いますが、一般にドローン用のちゃんとした操縦機とゲーム用のパッドでは感度に雲泥の差があるんです。少なくとも、私の手元にあるエレコムの数千円程度のゲームパッドでは、感度が悪すぎてまともに動かせません。

4.販路と価格

導入について、スマホ版は、Google Playで購入すればOK。先述のように、「FPV Freerider」には無料版もあります。「FPV Freerider」が330円、「FPV Freerider Recharged」が680円です。

パソコン版は、itch.ioから買う方法と、Steamから買う方法があります。itch.ioはドル建て、Steamは円建てとなります。

itch.ioでは、「FPV Freerider」が4.99ドル、「FPV Freerider Recharged」が9.99ドル、「FPV Freerider Recharged Custom Level Pack(追加コース)」が2.99ドルとなっています。こちらは、ファイル形式で入手できるので、複数のパソコンで運用したり、自作マップのファイルをあれこれするのも簡単です。

Steamでは、「FPV Freerider」が620円、「FPV Freerider Recharged」が1,010円、「FPV Freerider Recharged Custom Level Pack(追加コース)」が310円となっています。Steamについてあまり詳しくないのでなんとも言えないのですが、こちらの場合、自作マップのデータとかがどういう扱いになっているかはよく分かりません。

いずれも、セールなどで価格は変動しますが、ご覧のように十分にお安い価格です。

5.まとめ

パソコンメインでいくなら、もっと本格的なシミュレーションソフトは他にあります。レースレベルのトレーニングをしたいなら、正直なところ、「FPV Freerider」シリーズでは物足りなさを感じる部分が出てくるかもしれません。ただ、スマホの手軽さは、特に初心者にとって何物にも代えがたいもの。価格も安価なので、まずスタートは、この「FPV Freerider」シリーズで鍛えてみることをお勧めします。

6.関連リンク

※ドローンに必要な資格や免許について知りたい人はこちら
今こそドローンをはじめよう! 日本でドローンを楽しむための資格は?免許は?

※ドローンの知識をじっくり学びたい人はこちら
「法令遵守でドローン」記事一覧

PC版

FPV FreeRider:itch.io
FPV Freerider:STEAM
FPV Freerider Recharged:STEAM
FPV Freerider Recharged – Custom Levels Pack:STEAM

Android版

FPV Freerider Free:Google Play
FPV Freerider:Google Play
FPV Freerider Recharged:Google Play

natsuki自作マップ

Asteroid
※zipファイルでのため、解凍して、フォルダごとFPV Freerider Rechargedの「files」フォルダに放り込んでください。一応、アンチウイルスはかけてありますが、ご利用は自己責任でお願いします。

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