こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はメーカー様からキーボードのご提供をいただきましたので、実機レビューをします。「KKmoon 59キー 超薄型Bluetooth キーボード」という小型サイズのもので、8インチのWindows タブレットとサイズ感がよく合うと思います。
1.同梱物
これが同梱物一覧です。キーボード本体とPUレザー製のケース、充電用のUSB-microUSBケーブル(電源は付属しません)、英文で書かれた一枚ものの取扱説明書です。ケースには強力なマグネットがついていて、キーボードをしっかり固定してくれます。
ケースはベルトで開閉しますが、ベルト部分はタブレットを接続して使う際にキックスタンドの役割も果たします(後述します)。ケースの質感は「値段なり」で、それほど高い質感ではありませんが、価格を思えば期待しちゃいかんでしょうね。
本体はこらんのように薄型です。充電専用にmicroUSBポートがひとつあるだけです。
この製品は59キーということで、欠落していたりFnキーを使って呼び出したりするキーが多いです。一応英語配列なのですが、IMEの切り替えに使う「`+Alt】キーの「`」キーがFnキーと同時押しになってしまいます。また、「 キーと 」キーもFnキーと同時押しです。そのため、慣れないと結構苦労するでしょうね。
それと、この製品は表面の四隅にゴムがついていて、収納時にタブレットと干渉しないように配慮されています。先日Chuwi Hi 10の読者レビューでTKさんが書かれていたKKmoonの81キーのBluetoothキーボードでも同じ配慮がなされていました。細かいことですが、こういうのは評価できますね。
なお、サイズですが、メーカー発表値は下記の通りです。
本体: 200 × 126 × 8 mm / 142 g
ケース: 217 × 145 × 20 mm / 216 g
合計サイズ:220 × 150 × 22 mm / 417 g
8インチタブレット(8.3インチなので普通の8インチタブレットよりは少し縦長)ThinkPad 8と比較するとこんな感じになります。ケースの長さ「217 mm」というのはほぼ8インチタブレットと同じであると考えていいです。
2.使ってみた
まず中国タブレット「Chuwi Hi8」で使ってみました。Bluetoothのペアリングは難なく完了し、ケースにタブレットを固定して使ってみました。非常に自然な感じで、色は合いませんがしっくりくる感じですね。
キーボードとタブレットをたたむとこんな感じになります。少し厚みがありますが、タブレットはしっかり保護されますし、携帯にも便利そうです。
次にわが愛する「ThinkPad 8」です。この製品はディスプレイサイズが8.3インチで、通常の8インチタブレットよりも縦長です。結論から言うと上の画像のようにちゃんと使うことができましたが、装着時に固定用のゴムが切れちゃうんじゃないか、というくらい強く引っ張る必要がありました。おそらくこのサイズが限界だと思います。
たたんでみるとやっぱり少しはみ出しますw これだと若干保護しきれないかな、と思いますが、おそらく8インチサイズでこんなことになるのはThinkPad 8くらいでしょうし、ThinkPad 8はとんでもなく頑丈なんで、まあいいかな、と思いました。
キーボードを接続して使う場合、ベルト部分を変形させてキックスタンド代わりにします。デスクやテーブルの上ではしっかり実用的ですが、単に折り曲げるだけなので安定性は高くありません。そのため、角度調整はできませんし、下手に動かすと倒れてしまいます。
3.打ち込んでみた
この記事は試用機を使って書いています。私は普段10インチの2 in 1を使っているのですが、それでもかなり小さく感じます。キーのサイズとキーピッチが不足していますし、通常は縦に6列あるところが5列なので、感覚がうまくつかめません。あと、59キーということで、私が困ったのが
・「」キーがFnと同時押し
・IME切り替えができない(私はMS-IMEの設定でShiftキーを使っていますが使いにくいです)
・「・(中点)」がない
・「PrtScr(プリントスクリーン)」キーがない
などです。また、「Delete」キーがFnと同時押し、というのはDeleteキーを多用する人にはかなり不便だと思われます。
次にこれらのことを「慣れ」で克服した、という前提で書くと、打鍵感はかなりいいです。キーストロークがやや深めなので、打鍵音は少し大きめですが、パチパチと入力ができます。普段デスクトップPCやノートPCのキーボードを使っている以上、サイズが小さいことによって若干苦労が伴うのは仕方のないことです。
それと、私はあまりタッチパッドを使わないのですが、タッチパッドはジェスチャ対応です。二本指でのピンチイン・ピンチアウトなどが可能です。
若干厳しめに書いてしまいましたが、そもそも8インチタブレットにぴったりな大きさ、という制約がある中での製品なので、キーボードとしての使い勝手が多少犠牲になっている、ということは理解しておくべきでしょう。あまり厳しく評価すべきではないでしょうね。そのかわり8インチタブレットと一緒に持ち歩くのにすごく便利ですし、ケース代わりにもなりますんで。
4.まとめ
「KKmoon 59キー 超薄型Bluetooth キーボード」はサイズ感が8インチタブレットによく合い、(ThinkPad 8以外の)タブレットと一緒に使うと非常に便利だと思います。ただし、本格的にテキスト入力をする上ではそれなりの慣れが必要になります。
でもこの製品、ケース込みでたったの2,700円なんです。購入直後はキーマッピングに慣れるまでは多少苦労すると思いますが、8インチタブレットユーザーにとっては「おさえとして」ひとつ持っておいてもいいんじゃないか、と思います。また、メーカー様のご厚意により、Amazonで使えるクーポンコード「W3EGBF4L」でさらに200円の割引が受けられます(4月30日まで)
私はこの製品をThinkPad 8と一緒に持ち歩きたいと思っています。使い道が大きく広がりそうです。
コメント
自分はこのキーボードをONDAのV820とペアリングして使ってます。タブレットなのでタッチパッドは無きゃ無くても困らないんでしょうけど、出先でちょっとした文書入力したりブラウザで検索したりするのにキーボードとタッチパッドでミニノート代わりに使えるのは非常に便利というか、使いやすいですね。
カバーがKKmoonの専用の物じゃなくて最初にアマゾンのタブレット買った時に近所のヤマダ電機で買った7~8.9インチまで使える汎用タイプなので、ちょっとガワが余って見栄え悪いんですが、専用ケースに8インチだと写真を拝見するといいバランスになりますね。
カバー買い替えようかな~。
ailaさん、こんにちは、返信が遅れましてすみません。絶対的な小さささえ克服したら安くて最高、って思えますね。専用ケースはタブレットスタンドとしての機能は低いですが、ケースとしてはなかなか優秀ですよ。
これ、Amazonで気になってたんですよね…。参考になります。
バッテリーの持ちとか、USBで充電するの面倒じゃないのかな…とか、気になります。
Androidタブレットで使おうと思っている裏切り者ですが(^^;)
実際に使用していての体感ですが、バッテリーの持ちはかなり良いと思います。
特に説明書(英語)に記載などもなかったと思うんですが、入力がないままおそらく3~5分程度経つとスリープモードに入るので、再度入力する時に先にエンターなり電源入れなおしなりタッチパッドクリックなりのワンアクションが必要になり、それをしないで画面を見ないまま入力すると最初の数文字が入力されない事になりますが、そこさえ意識して入力開始前に確認する癖さえつけば使用にストレスは感じないと思います。
自分の場合タブレット本体を大容量モバイルバッテリーに繋いだまま2~3時間連続使用、その間に断続的にキーボード入力を行う使い方で、実際に打鍵してる時間はそのうち30分弱程度だと思いますが、1週間に1回程度の充電でこれまでバッテリー切れになった事は無いです。
しいふうるさん、ailaさん、こんにちは。私もウインタブの記事を一本数時間かけて書きましたけど電池は全然不安無しでした。
詳細な回答ありがとうございます(まとめて返信で失礼します)。電池の持ちはいいみたいですね。
最初は乾電池式の方がいいのかと思っ ていましたが、冷静に考えると、充電式の方がタブレットを充電する流れで充電出来るので、いいのかもしれないと思い始めました…。
しいふうるさん、こんにちは、コメントありがとうございます。思うところあって、これからしばらく8インチを使い倒します。なので、このキーボードも使っていきます。
こちらのレビューを見て、購入させていただきました。
使用しているのはASUS VivoTab Note 8 R80TA-3740Sです。
個人的には、はじめて外付けキーボードを買って使ってみて
意外な使用感や、思わぬ使いづらさもあったので
レビューしてみます。
ある程度知識のある方には、当たり前のことばかりとは思いますが。
まず、製品としては値段を考えるとよい作りだと思います。
ペアリングは問題なく、打鍵感もこの値段を考えれば満足しています。
バッテリーの持ちもよいです。
さて使ってみてまず問題になるのは、当然英字配列であるということ。
Windowsの設定の方でキーボードを英字配列にしてしまってもいいのですが、
私は設定は日本語配列のまま、違うキーを覚えてしまった方がラクでした。
特に、設定が日本語配列なら、かなり頻繁に行う半角・全角切り替えが「Fn」+「Q」で行えるというのが大きいです。
また、軽く使っているときはスクリーンキーボードを使う場合も結構あるので、
そのときに英字配列になっていると使いづらくてかないません。
もっとも、記号系のキーは表記とかなり異なってしまうので、
これは結局好みの問題になるかとは思います。
そしてタッチパッドですが、これはイイ!
そもそもこのキーボードに惹かれた決定打は、
このサイズでタッチパッドを備えていることでした。
もちろん、サイズ相応なので精密性を求めちゃいけませんが
キーボード入力しながら、
とっさのときにさっとカーソルを動かしたり、ウィンドウを切り替えたりできるのは
非常に快適です。
さて、ケースの方なのですが、
これはVivoTab Note 8との相性が最悪でした。
まず、ゴムバンドが思いっきり電源ボタンにかかってしまいます。
それから、
スタンドのためのマグネットがタブレットの背面に密着する形になるのですが、
この磁力でデジタイザペンが狂ってしまって、使い物にならなくなります。
(タッチ操作は問題なく動作します。)
8インチでデジタイザペン搭載はVivoTab Note 8くらいでしょうが、
このサイズ、この商品に限らず、
デジタイザペン搭載の機種はマグネット付きの周辺機器との相性が悪いということは、
意識しておいた方がよいかと思います。
総じて、不満点は製品のせいによるものではなく
使い手側の用途と器機との相性によるものでした。
どうもWindowsタブレットというのは、
利便性を求めるというよりは
あれこれいじくり倒して、
不便な中にも「こんな事もできるんだ!」という
拡張性を楽しむような性質があると思うのですが
そういう意味で、お値段以上に楽しめた製品でした。
natsukiさん、こんにちは、コメントありがとうございます。いただいたコメントがスパムフォルダに迷い込んでいたため、公開が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。すばらしいレビューをありがとうございました。この製品は本当に価格のわりにいい出来ですよね!