賃貸ルームをスマートホームっぽくしました。感想とか所感を交えてスマートホームについて説明します(ひつじ)

google speaker mini
スマートフォンという単語はすっかり定着しました。しかし今では「スマートスピーカー」「スマート家電」「スマートホーム」等々、もはやスマートってなんだ?ってレベルで類語が使われていますよね。個人的にもその潮流には逆らえず?スマート○○を多数揃えて「スマートホーム」化を図ろうと挑戦をしてみました。とはいえある程度の知識や覚悟が無いと敷居が高いものもチラホラあったりしますね。

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今回、私が見知っている範囲ではありますが、「スマートホーム」にはどんな選択肢があるのか、それからスマートホームの下地であるスマートスピーカーや関連ガジェット、アプリの概要を紹介したいと思います(主に初心者や導入検討者向けの記事です。大枠としての説明に終始します)。

ちなみにスマートホームってざっくり言うと「インターネット(イントラネット)を介して家の電化製品が便利に動く」的なものだと思ってもらえばいいと思います。私はgoogle homeを導入したためその話が増えてしまう点はご容赦ください(そのため「スマートホーム」という仰々しい単語に反して小ぢんまりした内容になっていますw)。

1.スマートホームに関わるサービスって?

philips hue bridge
一口に「スマートホーム」なんて単語を掲げても内実は細かい「スマート○○」の集合体なのが現状です。ですので導入方法としては「個別に対応品を揃える」というやり方と「サービスを一括して導入する」というやり方があると言えます。

個別に対応品を揃える場合

この場合、対応した「設備」といえるようなもの(キッチン、窓、HEMS、一括空調など)は導入し難いので考慮から外さざるを得ません。逆に導入が容易いものは以下の通りです。

・スマートフォン
・スマートスピーカー
・スマートリモコン、対応ガジェット
・IFTTT等の制御アプリ
・Wi-Fi環境

※音声アシスタント対応家電(スマート家電)はあえて外しています。

サービスを一括して導入する場合

多くの場合は家に関わるイベント(賃貸契約やリフォーム、新居を構える等)で導入をするパターンが多いでしょう。イニシャルコストはかかりますがHEMSの導入やキッチンなどの水回り等も含めたコーディネートが可能です。代表的なものであれば

TATERU Apartment
ACCEL LAB

等は手法は異なれど、物件に根差して活動をしている企業です。

また、スマートホームサービスという視点で見れば「CASPAR」(日本国内であればエコライフエンジニアリングが代理店)なんかは最近注目されています。エッジ型のディープラーニングを活用してスマートホームAIにある程度の能動性を持たせる、という取り組みをしていますね。国内だとpanasonicは昔から家電のみならず、キッチンなどでもスマート化を推し進めています。

ただ有名どころなら別として、認識のない会社はそれぞれの「来歴」を調べておいた方がよいでしょう。特に大きな金額が動く場合は尚更です。

今回は「個別に対応品を揃える場合」、中でも導入の容易いものに注目してみます。ただ、そのうちスマートフォンやWi-Fiに関してはウインタブの読者の皆様であればご存じの通りかと思うので割愛します。強いて懸念点があるとしても、OSのバージョン次第で一部使いにくい(google homeであればandroid5.0以下)点が生じること。それからWi-FiでIPアドレスの固定が出来ない環境(賃貸物件の無料提供回線等)は導入に少しばかり不向きである、ということ位です。

2.スマートスピーカーについて

google speaker
スマートスピーカーとは(主にBluetoothによる)音楽再生機能に音声アシスタント機能を付与しているスピーカーを指します。音声アシスタントについて、国内であれば以下のサービスが有名なはずです。

・Google:google home(Googleアシスタント)
・Amazon:Amazon Echo(Alexa)
・Apple:HomePod(Siri)
・LINE:Clova WAVE(Clova)

国外も含めると有名どころはこのうち上3つだと思います。また国内では印象が薄いですがMicrosoftのCortanaの存在も考慮はしておいた方がいいかもしれません。個別の使い勝手や仕様の違いは説明を割愛しますが、Amazon、Google、Appleはそれぞれ自社のエコシステムを上手く活用させるためにサービス展開をしています。

sony smart tv with alexa
選択においてはどの会社のサービスを使っているかが重要です。一例ですが、Amazon Prime Musicを使っていなくてGoogle Play Musicを使っているなら多くの場合はGoogle homeが良い、ということになりますよね。また、そもそもiphone利用者がgoogle homeを活用するにしてもandroid端末利用者が活用する場合に比べて敷居が高くなりがちです。

それだけではなく、使用しているアプリ単位でも連携できるサービスが異なる場合もあります。ですから事前にどのスマートフォン、サービス、アプリを良く活用しているか(特に動画・音声配信サービス)と、それらがどの音声アシスタントと連携できるかは調べておいた方が活用幅が広がるはずです。

また、スピーカーの選択も重要です。例えばGoogle homeであればGoogle純正のスピーカー以外にONKYOやSONY等の製品も販売されています。ただ、スマートフォンのOSと同様、音声アシスタント機能も日々アップデートされていきます。サードパーティー製品はアップデートの保証期間がきっちり定まっているわけではありません。この点は意外と忘れがちであるため、注意を要します。

ちなみにスマートスピーカーでどういった機能を活用するか、ですが、

・タイマー機能(≒ラーメンタイマー)
・時間や天気の確認
・一部家電との連携
・調べものをする(ただしほとんど役には…。)

私の場合は専らこの3点です。他の人もこれらに収束してしまうパターンが多いかもしれませんね…。ちなみに天気の確認とタイマーはものすごく便利です。

上記4点に関わる作業であれば一瞬だけ手が1本増えたような便利さはありますがそれ以上はない、といったところでしょうか。なお、スマートホームの分野において上記3点目をフックに「機器のスイッチ」機能を果たすことが多いです(もちろんスマートフォンもスイッチの用途として使えます)。

3.スマートリモコン、対応ガジェットについて

philips hue socket
恐らく「対応家電を揃える必要があるのでは?」というイメージがスマートホームにおける一番の障壁です。実際はそこまで大げさでもない、というのが正直なところ。スマートリモコン1つでもかなり出来ることは増えます。そのため、あえて家電単位での対応品には触れず説明をします。

スマートリモコンについて

nature remo mini
スマートスピーカーが機器のスイッチを果たすとして、実際に「ON」「OFF」の指示を飛ばすのはスマートリモコンの役割です。赤外線リモコンの代役をすることで機器のON・OFFを実施します。また、機器にもよりますがそれを超える制御も可能です(テレビならチャンネル変更、エアコンなら温度変更など)。

細かい対応可否はそれぞれの家電の仕様にもよりますが、購入しやすい代表的なスマートリモコンとしては

Nature Remoシリーズ
RATOC製品シリーズ

なんかが挙げられるでしょう。これらの機器はスマートフォンを介してWi-Fi環境の情報を拾い、インターネット(イントラネット)を通じての家電制御を行なうハブとして機能します。

ただリモコンである以上設置場所はデリケートです。赤外線の届かない位置の家電は制御できません。本来なら部屋の中央に置きたいですが現実的ではないでしょう。つまり導入時点で家電の位置に気を配っておく必要性は出てきます。

と言いつつ、スマートホーム化を行なうなら後述のガジェットを導入する前にまずはこれらスマートリモコンを導入することを個人的におすすめしたいです。

対応ガジェットについて

スマートリモコンを介さずに制御が可能な製品ももちろん存在はしています。代表的なものであれば

Philips Hue(電球以外にブリッジが必要な場合もあるため注意)
TP-LINK KASAシリーズ

などは入手が容易だと思います。前者はスマートLED電球が有名ですし、後者は電球以外にスマートコンセントやカメラ等を展開しています。

tp-link smart tap
他にはアイリスオーヤマのスマートLEDライトやIKEAのトロードフリなんかもコスト面のメリットが高いです。海外だとXiaomiもシリーズ展開がありますね。

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ただ電球に関して率直に言うとそもそも費用対効果が薄くなりがち、という点は正直あります。私はPhilips Hueを導入していますが調光可能なリモコン付きシーリングライトをスマートリモコンで制御する方がはるかにシンプルで低価格なのでよかったかなと。

一応名誉のために言っておくとPhilips Hueの製品の安定性は触った機器の中では飛びぬけています。設定に苦労を全くしませんでしたし。また、ライトやコンセントから離れると、

Qrio Lock(スマートロック)
mornin’ plus(スマートカーテン化ガジェット ※Wi-Fiで連携するには手間がかかります)

等も存在します。他にも防犯機器(窓の開閉、振動検知やカメラ等)は数多く存在しています。調べると面白いと思いますよ。

リスクや注意点について

スマートリモコンにせよ対応ガジェットにせよ、それぞれの機器は個々のメーカーが有するサーバー上で制御されていることが殆どです。そのため、サーバーダウンすれば機能しなくなることが殆どですし、Wi-Fi環境によっては接続不良で制御が出来ない、みたいなパターンも往々です(相性もあったりします)。電池で動く機器はもちろん電池が切れれば止まりますしね。

また、スマートスピーカーで制御する場合、音声による本人確認は精度も高くありません。セキュリティに関わるような箇所をスマート化するのであれば、危険性に応じて制御可否を切り分けておく必要はあります。

別の視点で言えばサービス提供そのものの問題もついて回ります。例えば、マウスコンピューターがスマートホームサービスの提供を終了するとアナウンスしました。つまりサービス終了日を持ってマウスの該当機器は意図した通りの活用ができなくなる、ということになります。恐らくユーザー数が少ないため行なえた決断だろうとは思いますが、今後そういったリスクは付きまとうことを意識しておく必要はあります。

設定も人によっては苦労をするポイントでしょう。実際に遭遇した一例を挙げておきます。

どのガジェットもスマートフォンとWi-Fiを活用して設定をすることが多いのですが、多くの場合ガジェットは「インターネット接続ができないWi-Fiスポット」として振舞います。なのでスマートフォン側はあの手この手でどうにかインターネットとの接続を維持しようとします(そりゃそうですよね。スマートフォンは「外部との通信機器」なんです)。

結果、接続先をいつの間にか変えていたり、パケットが携帯側通信網に漏れていて設定が一向に進まない…なんてことが頻発しました。こういう時に勘の良い人は良いのですが、そうでないなら結構大変なはずです(特に機器不具合と環境に基づく問題なのかの切り分けは苦労します)。

更に「スマート○○」という表現が独り歩きしていることも問題です。mornin’ plusなんかはまさにそうなのですが、「スマートフォンで制御できる機器」は「スマート○○」として販売される傾向にあります(もちろん製品が悪いわけではないです。念のため)。そのため、Bluetoothで制御する機器もWi-Fiで制御する機器も同じカテゴリに存在するのに親和性がそれらには存在しないんですよね。厳密に言えば一括してスマートスピーカー等で制御出来なくはないのですが大変面倒くさい壁が存在します…。

それから機器メーカー単位でアプリの導入やアカウントの作成を求められる点も対応品を増やせば増やすほどちょっとしたフラストレーションに繋がります。一方でシンプルな構成にすると今度はサーバーダウンが怖いというジレンマもあったりして。

あと細かい点で言えば電気代もちょっと高くなるかもしれませんね!待機電力は上昇しますから!

参考:スマート家電を紹介しない理由

sony smart tv
スマート家電の代表的なものだとAndroid TV(SONYやPIXELAが積極的に導入していますね)なんかは例示出来るんですが体系だったOSとして提供されているものがTV位なこともあり、対応品として紹介するのは個別の家電単位になる=数が多すぎて厳しい、というのが実情です。

ただ前述したように、ON・OFF程度の制御であればなにも対応家電を用意する必要はありません。また、対応品を用意したから欲しい操作が全部出来る、ということでもありません。

対応家電を用意するメリットはリモコンが届かなくとも制御が可能であることや、リモコンと後述するIFTTTだけでは制御できない複雑な処理を実装できる(ことが多い)点でしょう。ただ構成が複雑になっていくというデメリットも存在します。

「なんでもできる」がそりゃ理想ですけど、活用シーンを想定して多用しない機能は切り捨てた上で用意するかしないかを検討するのが賢い方法だと思います。

4.IFTTT等の制御アプリについて

個別に機器を揃えた場合一番重要なのはこの点かもしれません。機器のスイッチをON・OFFする条件付けをする場合は何らかのアプリで制御をする必要があります。その代表例が「IFTTT」です(最近ではgoogle homeだとgoogle homeアプリでも制御可能)。

厳密にはIFTTT以外にも制御ができるアプリは存在しますし、アプリ毎に少しずつ命令できるバリエーションは異なるようですが、事実上IFTTTがスタンダードになっています。一例ですが

・GPSで一定の範囲に入ったとき⇒エアコンのスイッチをONにする
・スマートフォンに入電があったとき⇒部屋のライトの色を変える

みたいなことが出来るわけです。

これらを駆使することで

「家に近づいたら玄関のライトをONにする」
「遠方に言ったら家電を全部OFFにする」
「特定の音声をスマートスピーカーに話したら機器をONにする」

といった機能を実装していくことができます。

なお、IFTTTは英語のアプリです。簡単な表記ばかりですがその点は覚悟しておく必要があります。また、複雑な命令が出来ない点や条件が複数に重複する場合の挙動までは制御できない点に注意が必要です。

実装出来ない例

・部屋の温度が28度以上でかつ家に近づいたらエアコンの冷房をONにする
(「and」という条件は設定できない)
・部屋の温度が28度以上、または湿度が80%以上ならエアコンの除湿をONにする
(「or」という条件は設定できない)

現状、1条件に対し1行動しか取れないので注意が必要です。

条件が重複する例

・GPSで指定圏内に入ったら部屋のライトをONにする
・午前0時~午前6時までは部屋のライトをOFFにする

こういった命令の場合、IFTTTが位置情報を拾うタイミング等で挙動が変わったりします。遠隔で手動操作した後にIFTTTが位置情報を拾ったりすると手動操作を上書きされてしまうことも。

なお、google homeだと「ルーチン」設定が出来たりはしますので一部は解決が可能です(特定文言を発すると複数の機器を一括制御すること等は可能)。

また、温度や湿度等はそれぞれ計測するためのセンサーが必要です。スマートリモコンに内包されているものもあるのでそれらを活用するのが一般的ですが、天気によって制御を変えたい、みたいな希望があると追加しないといけないセンサー類が増える可能性はあります。

ちなみにIFTTTやスマートリモコンには家電活用状況に関する学習機能がありません。専らこういった条件付けやタイマーを使って制御を進めていくことになる点は仕様として仕方ない点です(ちなみにこれを解決しようとしているのがCASPAR、ということになります)。スマート家電によってはこういった問題を解消してくれる仕組みを導入している場合もありますので参考にはなるかもしれません。

なお、IFTTTを用いずともスマートリモコンを導入している時点で外出先からでもスマートフォンから直接機器のON・OFFや一部設定(エアコンなら温度等)は変更できるので利便性は向上します。

5.まとめ

sony remote controller
恐らくスマートスピーカーを購入した人が次に考えるのは家電を制御したい、といったことじゃないかなと思っています。実際に導入をしてみて面食らった部分は一通り記載をしたつもりですが「思ったほど便利じゃない」点と「それでも導入してよかった」という点が割と混在しているというのが率直な感想です。

また、課題といえる部分も見え隠れしています。所感も含まれていますが

・現状では各家電が状況判断しての自律制御が難しい
・スマート家電用の汎用フレームワークがない(あるいは事実上機能していない)
・センシングデバイスが不足している
・取得した生体情報を分析、活用する土壌が未開拓(会社単位でデータマイニングしている状態)
・スマート化の潮流がまだ「家の中」に閉じている

こういった点は今後解決していかないといけない部分ですし、相互に影響を及ぼしているのでトータルで解決していかなければならない要素でもあります。

勿論各企業も傍観しているわけではなく色々と手は打ってきているんです。これまた一例ですが、ダイキン等を始めとする企業はそれぞれの得意分野を元にセンシングデバイスの開発をしていますし、スマート化の価値向上を目的に高い目線で研究をしている企業もあります。(NTT等)

代替案が割と多いのも事実です。必要な時に光ってほしいだけならセンサーライトでいいですし、前述した通りスマートライトはスマートリモコンとリモコン付きシーリングでも良いわけです。エアコンも遠隔操作をせずともタイマー機能を使えば解決するシーンが確実にあります。そこに加えて、例えばテレビのボリュームを下げたい時に(環境ノイズ・ボリュームを下げる状況の両面から)音声アシスタントを使えるか、みたいな運用を始めてから気づきがちな問題もあります。

そして本当に欲しいシーンや機能が現れた時、早期導入をしていた層はソフトウェアの都合等から機器の買い替えが必要になるかもしれません。

一方で現状実現できる機能の中にあっても自動で点灯するライトやリアルタイムで映像を見られるカメラの防犯上の意義とか、所定のタイミングで運転できる洗濯機なんかは価値が高いと思う方もいらっしゃると思います。そしてその価値にどれだけのお金を払えるか、なんでしょうね。

個人的には引っ越しのタイミングで導入したこともあり、スマートホームの要素を取り入れてよかったとは思っていますがこれは必要な家具家電を揃える「付加価値」分の対価しか払っていないからそう感じている部分もあると思います。

割と否定的な記事になっていますが、有用性は確実に感じています。ビックカメラ等でNature Remo miniとgoogle home miniのセットを販売したりもしていますし、興味を持っている方はまずそういった最小構成のものを導入して快適性を検証してみるのはいかがでしょうか。

正直このセットで快適性の7~9割位は体感できるように思っています。コスト的にもセール中は特にリーズナブルなのでおすすめです。

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コメント

  1. 匿名 より:

    マウスは思い切った事しましたね
    2年で販売終了、2022年でサービス打ち切り、その後使用不可
    これは勇気が無いと決断できない