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Dangbei Atom レビュー ー コンパクトながらもGoogle TV搭載でハイパフォーマンスなプロジェクター

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こんにちは、オジルです。今回は容易に持ち運びできるサイズ感でパフォーマンスも十分なプロジェクター、「Dangbei Atom」の実機レビューをお届けします。数年前からポータブルタイプのプロジェクター(特に安価なもの)をよく見かけるようになりましたが、小型を謳いながら実際には意外と大きかったり、本当に小さいものは明るさがイマイチだったりする製品も散見されます。そんな小型プロジェクター界隈にあって、コンパクトさと性能面を兼ね備えた「真っ向勝負」な立ち位置のDangbei Atom。どこぞの怪しい製品とは異なり、超正統派の素敵な製品でした。

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なお、このレビューはレビュー機をメーカーよりお借りして実施しています。

ここがおすすめ
・コンパクトで軽量、持ち運びや設置に困らない
・小型ながらしっかりと明るさが担保されている
・フォーカス、補正の機能が優秀でストレスなし
・Google TV搭載だからとにかく使いやすい
ここがイマイチ
・気軽に購入できる価格帯ではない(製品に見合った価格ではあります)
・4K対応ではない、ただし映像はとても綺麗
・HDRが外部入力に対応しない
販売サイトはこちら
Dangbei Atom ホームプロジェクター:楽天
Dangbei Atom ホームプロジェクター:Amazon

1.Dangbei Atom スペック

まずは説明書にある仕様表の画像からどうぞ。

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私自身もそうですが、これだけ見てもプロジェクターに詳しくない方からすると情報に乏しいですよね。解像度がフルHD、5Wスピーカー×2、約20cm四方で厚さが5cmに満たない、重さは1.28kg…といったところでしょうか。

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製品販売ページに特徴を一覧にしたものがありましたので、こちらに沿って簡単に紹介していきます。

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ALPDについてはご覧のように「くっきりと投影できる」ような技術ですね。少し調べたところ、【Appotronics社が開発した最先端のプロジェクター用レーザー光源技術】とのことで、映画館やホームシアターなどで利用されている模様です。

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Dangbei AtomはGoogle TVを搭載しているため、ストリーミングサービスで映像作品を楽しむ際にとても使いやすいUIになっています。プロジェクターというカテゴリ自体に高性能なCPU性能やRAM容量が用意されていないこともあり、都度アプリの起動や切り替えを行うのは地味にストレスなんですよね。私のように、リビングのTVに搭載されているandroid TVでお目当てのコンテンツにたどり着くまでやたら時間がかかる、なんてお悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。

そのほか、オートフォーカスや台形補正などの機能も充実していますし、何よりもミニPCくらいのサイズ・重量で1,200ISOルーメンの明るさを実現しているのがDangbei Atomの強み。細かい部分は使用感のところで後述します。

2.Dangbei Atom 筐体

まずは同梱品からです。本体以外にリモコン、ACアダプター、電源ケーブル、説明書となっています。リモコンに関しては単4乾電池2本での駆動ですが付属はしないため注意。

本体を真上から見たところ。金色のロゴがあるのみのシンプルなデザインでマットな質感です。

底面です。円形のゴム脚(滑り止め)があり、中心部分には三脚などのブラケットに取り付けられるネジ穴があります。ほか、技適など各種認証関連の記載も確認できます。

投影面です。左側にレンズが配置されており、他はセンサーのみでボタンなどはありません。

背面です。左側に電源ボタンがあり、右側の端子はHDMI1.4、USB2.0、イヤホンジャック、電源ポートとなっています。HDMIは4K入力に対応しないのがちょっと残念。余談ですが…本製品はHDRに対応しているのですが、外部入力に関しては対象外(つまりオンラインストリーミングのみ対応)となっているのも少し残念なポイント。斜めにスリットが入っているところは通気孔なのかと思ったのですが、説明書を見ると特にそのような記載はありませんでした。

左右の側面です。左側面にDolby Audioの記載があることから左右ともスピーカーグリルと思われますが、説明書では「通気孔(塞がないでください)」との記載。まあ、背面のスリットも含めて排熱・通気のために確保されているでしょうから、気にしないことにします。

続いてリモコンです。YouTube、NETFLIX、prime videoのショートカットボタンがついているのと、Googleアシスタントのボタンがある以外は特筆すべき点はありません。と、思いきや…

右側面にボタンがありますよね。赤のボタンはフォーカス関連で、押すとマニュアルフォーカス、長押しでオートフォーカスになります。黒のボタンは補正やサイズ変更などを行うプロジェクター設定へのアクセスが可能で、長押しするとミュートです。

3.Dangbei Atom 使用感

壁面への投影

私はプロジェクター用のスクリーンを所持しておらず、白い壁面への投影を行いました。壁面からの距離は約2m、画面サイズとしては80インチくらいの大きさになっているはずでしょう。

まずは夜間、真っ暗な状態からです。試しにYoutubeにて夜景の動画を再生してみました。

暗室ということもありしっかりと映っているのは当たり前なのですが、うまく伝えられないのがもどかしいくらい「おぉ!明るい!」と感じることができます。そして、ALPDの恩恵なのかは分かりませんけど、フルHDでもここまで美しく表示できるのか、と思ったほど。

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少し寄ってみました。動画再生中に撮影しているため細部の輪郭がはっきりしていないように見えるかもしれませんが、肉眼で見ている分には高精細で、発色も良好です。

同じくYoutubeより、ストリートファイター6のプレイ画面(公式)。ビビッドな色使いのコンテンツであればより没入感がアップします。アニメなどの視聴に適していそうだと感じました。

テキストに関しても輪郭がぼやけることなく、くっきりと映ります。この画像を見て、壁面にプロジェクターで投影しているものと説明しても信じてもらえないかもしれないくらい綺麗です。

TVerのメイン画面です。こちらは室内の照明をMAXにしています。さすがに明度は下がるものの、映像もテキストも問題なく視認できます。

同環境でスクリーンセーバー(スマホでいうところのロック画面?)を表示したもの。これくらいの明度であれば、たとえば商談時に部屋を暗くしなくてもプレゼンを行えそうな気もします。

参考までに、過去に私がレビューしたプロジェクターにて同環境で投影した画像です。こちらは300ANSIルーメンの製品で、比べてみると差は歴然ですね。

機能など

まずはフォーカスから。前述の通り、リモコンから1ボタンでフォーカスを行うことができますし、本体が少しずれてしまった場合でも即座にオートフォーカスが働くようになっています。もちろん手動でのフォーカスも可能ですが、使っていた限りではオートフォーカスの精度が高く、完全に頼ってしまっていいと言えるほど。

続いて台形補正についてですが、ひとつ前のフォーカスは補正前で、こちらは自動補正を行った後の状態(実際にはサイズなど微調整を行いましたが…)です。1ボタンかつ2秒くらいで綺麗な長方形が目の前に現れるさまはちょっと感動します。

もちろん手動での補正も可能。ただ、こちらに関しても自動での補正がだいぶ優秀なので、実際に使う機会はほとんどなさそう。

スクリーンを所持している方であればフィットさせる機能も。今回試すことができませんでしたが、フォーカス・補正の精度の高さから、きっとスムーズに対応してくれることでしょう。

Dangbei Atomは表示サイズ、位置の変更も可能なのが地味に嬉しいところです。安価な製品の場合、画面の大きさを変更できないから設置場所を変更→生活動線上となるため他の場所で検討→だんだん使う機会が減る…となってしまいがち。実際、私はそのような経験をしてきました。

サイズは50%まで縮小可能で、投影サイズの範囲内であれば位置を簡単に動かせます。最大サイズだと見上げることになってしまい、首が疲れてしまうようなケースで快適な視聴環境に修正できるため、設置場所の検討にも役立ちそうです。

最後にこちら、スマートアイプロテクションです。要は、たとえば小さいお子様がいるご家庭で「レンズ部分を覗き込んで大変なことになるのではないか」と心配してしまう方に対してのアンサーですね。投影中に障害物があった場合、即座にこの画面に切り替わり、照度がぐっと下がります。私も恐る恐るレンズ面を覗いてみましたが、なんとか見られるくらいの明るさになっていました。この機能が必要ない場合は、設定画面からオフにすることも可能です。

機能面もさることながら、Google TVだからか、まるでテレビをリモコンで操作しているかのように使えるのはだいぶ便利です。私、普段はUIなどあまり気にすることなく「使えりゃいい」と考えてしまうタイプの人間ですけれども、次にテレビやプロジェクターを買うならGoogle TV、となるくらい気に入ってしまいました。

スピーカー

Dangbei Atomは5Wのスピーカーを2基搭載していて、Dolby Audio対応となっています。まず、音量は思っていたよりも随分大きく、テレビの音量調節と同じくらいの感覚でしょうか。肝心の音質に関しては、やはりというか…5Wかつウーファーを搭載しているわけではないので当然といえば当然なんですけど、映画館や本格的なホームシアターでの迫力ある重低音を想像していたらガッカリしてしまうかもしれません。かと言って本体内蔵のスピーカーという観点からいくと特にネガティブな印象も受けず、及第点レベルだと思います。そもそも音質にこだわりたい方は別途スピーカーを用意して接続すればいい話で、私だったら「このままでも十分」と感じました。

ファン音・発熱

私のこれまでの経験上、プロジェクターといえば「ファン音は少なからず聞こえ続ける」「夏場には使いたくなくなるくらい周囲がモワッとする」というイメージがあり、Dangbei Atomがどの程度なのか、実は気になっていた部分でした。

結果から言うと、どちらも「ほとんど気にならない」ですね。ファン音は至近距離であればもちろん聞こえるものの、静音設計のノートPCかそれより静かな印象で、本体から少し離れてしまえば全く聞こえないと言えるほど。発熱に関しては連続稼働時には本体がほんのりと熱を帯びて50℃くらいになりますが、それによって部屋が暑くなってしまうようなことは起こるはずもありませんでした。

4.Dangbei Atom レビューまとめ

Dangbei AtomはAmazonおよび楽天にて販売中でですが、5月1日現在Amazonでは在庫切れになっており、楽天での価格は134,800円です。

正直なところ、レビュー前の感覚では「10万円オーバーのプロジェクターなんて!」と思っていました。たしかに、価格だけを見ると気軽に手を出せる金額ではないと思います。ただ、もしもプロジェクターを購入ありきで検討していて、20万円超のハイスペック機を狙っていないのであれば、シンプルに「欲しくなる」と思えるくらい満足度が高い製品でした。1台あれば自宅で使うのはもちろん、ビジネスユースで持ち運び利用も視野に入りますし、出張や旅行などのお供に…などマルチな場面での活躍が期待できますよ。

5.関連リンク

Dangbei Atom ホームプロジェクター:楽天
Dangbei Atom ホームプロジェクター:Amazon

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