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Wanbo X1の実機レビュー - 低価格ながら憧れの大画面を満喫できるXiaomiブランドのプロジェクター

Wanbo X1 トップこんにちは、オジルです。最近はインターネットで検索すると数千円台の安いプロジェクターがたくさんヒットするんですけど、中にはイマイチなものも紛れているようで、素人がうかつに手を出すと「安物買いの銭失い」なんてことも。その点、今回ご紹介する「Wanbo X1」はXiaomiブランドなので信頼性が一気に高まります。厳密にいうとXiaomi本家ではなくXiaomi Youpin(小米有品)からにはなりますが、日本だと例えば「無印良品で売られている製品の多くはどこぞのOEM」と同状況ですから、もし粗悪品ならXiaomiの名にキズが付いてしまうわけです。そういった観点からいくと安心感はだいぶあるのかなと思います。

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さて、前置きが長くなり失礼しました。私にとってWanbo X1は(仕事を除き)初のプロジェクター体験となりましたが、結果としては1万円クラスの入門機として考えると、とても満足できるものでした。なお、本記事の執筆にあたり通販サイトBanggoodよりサンプル品をご提供いただいております。この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

1.Wanbo X1 スペック

スペック

投影方式:LCD
光源:LED
物理解像度:1,280×720(HD)
入力解像度:1,080P(フルHD)
照度:300ANSIルーメン
コントラスト比:2,000:1
投影距離:1.2~3m(40~120インチ)
スピーカー:3W×1
入出力:HDMI、AV、USB、オーディオジャック、Wi-Fi(2.4GHz)
サイズ:220×185×80mm
重量:1,236g

コメント

1万円クラスの製品ということで投影方式はLCD、物理解像度もHDと価格なりですが、使ってみると私は特に気になりませんでした。実際に投影したものを見ていただくのが早いかと思いますので、詳細は「3.Wanbo X1 使用感」にてご確認ください。照度の300ANSIルーメンも使ってみないことには判断が付かない部分ですので後述しますが、及第点クラスだと思います。

投影距離が1.2~3mというのは寝室で使うのに適していると言えそうです。事実、私も今回のレビューでは寝室に設置しましたし、今後も寝室でそのまま使うことになりそうです。

Wanbo X1はAndroidを搭載している製品ではなく、できることは「HDMI/AV接続」「USBから直接再生」「Wi-Fiミラーリング」に限られます。価格を抑えるためにOS搭載の選択肢を捨てたという見立てもできますが、いざ使ってみると(私の場合は)それほど幅広くプロジェクターを活用するシーンが思いつかず、「別にAndroid搭載じゃなくてもいいんじゃない?」と感じました。

機能面についてもそうですが、本体サイズは重量含めコンパクトですしスピーカーも付いていて、最低限のスペックは満たしている印象です。ただし、横方向の台形補正はできないため注意が必要です。

2.Wanbo X1 筐体

Wanbo X1 外箱

外箱です。白を基調として落ち着いたデザインとなっており、それとなくXiaomiのような雰囲気も漂わせています。中国製品の場合、漢字だらけだったり手抜き感があると一気にテンションが下がってしまうんですけど、見たところWanbo X1は安心できそうです。

Wanbo X1 同梱品

同梱品です。電源ケーブル、HDMIケーブル、AVケーブルに加え、リモコンとレンズカバー、説明書が付属していました。ここで注意しなければならないことが2点ありまして、まず電源ケーブルはコンセントがヨーロッパ版となっていてそのままでは使えないため別途日本のAタイプに変換するアダプタが必要です(私はすでに所持していたため大丈夫でした)。そしてリモコンは単4乾電池2本で動かすタイプなのですが、乾電池は付属しません。Wanbo X1を購入される方は事前に用意しておいたほうが良いかと思います。ただ、リモコンを使わずとも本体操作できるため、変換アダプタだけはマストといったところでしょう。

Wanbo X1 天面

本体です。まずは天面から。右上の丸くなっているところが操作ボタンで、その左が戻るボタンです。左下に位置する黒い部分は回転するようになっていて、上下の台形補正とピント調節の役割を果たします。

Wanbo X1 底面

底面です。中央部分に三脚を取り付けるためのネジ穴がついているのはうれしいところ。ゴム足もしっかりしていて安定感があります。左側の黒い部分、最初は何のためにあるかわからなかったのですが…

Wanbo X1 フィルター

このようにフィルターが取り外せるようになっていました!しかも水洗いできるようです。長く使っているうちに故障の原因にも繋がりそうな部分ですから、ここは低価格帯の製品ながらよく考えられているなぁと感心した次第です。

Wanbo X1 正面

話を戻しましょう。正面はレンズとロゴのみ、シンプルな構成です。

Wanbo X1 背面

背面です。ボタンは電源のみ、AV・オーディオ・USB・HDMIと入出力ポート類が並びます。画像下部はメガネタイプの電源差込口です。

Wanbo X1 側面

こちらは正面から見たときの左側面で、ちょうど先ほどのフィルター部分が黒いところです。画像は省略しますが右側面も同様のデザインで、通気口がしっかりと確保されています。

Wanbo X1 投影時電源を入れるとこのようなイメージ。正面からは直視できないほど、青く眩しくレンズ部分が光ります。

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3.Wanbo X1 使用感

使用感全般

OSを搭載しているわけでもなく、物理接続またはスマホなどからミラーリングで投影することに機能を絞っている製品なので、その範疇からすれば「シンプルで直感的に操作できる」という点で不満はありません。リモコンを使用しなくても本体操作できるところも良いと思います。

低価格帯の製品ということで台形補正は上下のみとなっており、左右の補正は効きませんので設置場所は考えないといけません。ただ、ネガティブになることもなく、せっかく三脚用のネジ穴もついていることですから、この際三脚を購入してから改めてどうするか考えてみようと思います。サイズ感や1kgちょっとの重量からして、ある程度柔軟に取り回せる点も評価できます。

ファンの音に関してはそこそこの大きさですが、扇風機の強くらいのイメージで私としてはさほど気にはなりません。それよりもムワーっと生温かい風が出てくるため、夏場に使う際にはちょっと気になるかなと思いました。反対に、寒い時期に使えば暖房代わりとして使えそうな…。

スピーカーの音量は十分大きく、音質も決して悪くはありません。ただしプロジェクターのスピーカーとしての域は出ない程度に留まります。

投影の様子

まずはパソコンをWanbo X1にHDMI接続し、Youtubeを再生してみました。今回試したのは私の青春、バーチャファイターの公式チャンネルより。

Wanbo X1 投影1

投影距離は約2mと少し、画面の横幅は2mくらいありますので、サイズとしては約90インチ相当です。HD画質なので超高精細とは当然言えないものの、意外と小さめの文字でも読めるほどになっています。映画の字幕くらいの文字サイズであれば全く問題なさそうですね。ちなみにこちらは部屋を真っ暗にした状態での見え方です。

Wanbo X1 投影2

日中にカーテンを片方閉めているような状況だとこんな感じ。若干薄い感じはしますけど、これくらいなら不快に感じることもなく、普通に見られるかなといったところ。もちろん没入感は下がりますが全然アリです。

Wanbo X1 投影3

夜間、カーテンを閉めて照明を最大の明るさにすると、もはやほとんど視認できないほどになってしまいます。快適に視聴するなら、真っ暗~少し暗い程度までが適していると言えそうです。

Wanbo X1 投影4

近くまで寄ってみましたが、HD画質でも特に粗いと感じるようなことはありません。むしろ、フルHDと言われても信じてしまうかも。

四隅の見え方

Wanbo X1 投影5

プロジェクターといえば、よく「大きく投影すると四隅がぼやけがち」という情報を目にすることが多いので確認してみました。離れて見る限りでは、たしかに端のほうはぼやけているような気がします。

Wanbo X1 投影6

クローズアップすると、解像度の影響はあるにしても、特に左上のタブアイコンは潰れています。「WT」はほとんど読めなくなっていますね。

Wanbo X1 投影7

左下も見てみました。文字に関しては個人的には全然気になりませんが、やはりWindowsマークや各アイコンの輪郭は少し潰れています。

これ、私はプロジェクター慣れしていないですし他の製品で検証していないのでなんとも言えませんけど、率直な感想としては「思ったほど影響はない」ですね。当然小さい文字や輪郭の境界線が気になるような映像を集中して見ようとすれば気になるのでしょうが、そんなガチな人はもっとお金を出してガチな製品を購入すればいいだけですし。アニメや映画、パワポなどのプレゼン資料を見るくらいなら気にせず使用できるレベルだと感じました。

ミラーリング

Wanbo X1 ミラーリング1

Wanbo X1はスマホやタブレットで表示されている画面をミラーリングで投影することもできるので試してみました。端末の種類に応じて若干設定方法が異なり、画面上には英語ですが簡単に説明が書かれています。手持ちのAndroidスマホで実際に設定してみましたが、書かれている通りに進めていけば特にトラブルもなく繋ぐことができました。

Wanbo X1 ミラーリング2

投影するとこのようになります。スマホを横に向ければ当然横画面に切り替わります。寝る前に軽く動画を視聴したい時などに便利ですね。

4.まとめ・価格など

Wanbo X1はBanggoodにて販売中で、6月27日時点での価格は11,281円ですが、限定10台有効のクーポンがあり、クーポンコード「BGJPX1」を使うと89.99ドル(10,152円)で購入可能です。

この製品、「画質がとても良い」や「すごく軽くて小さい」といった突出した性能は持ち合わせていません。ただし、逆を言うなら手軽にプロジェクターを使ってみたい初心者にとっては最低限必要な要素が揃っていて、欠点らしいところは見当たらないんです。もちろん台形補正が自動でバッチリできるような製品も気になるところではありますが、まずはプロジェクターがどんなものか試してみたい方にとってWanbo X1は低予算で満足できるのではないかと思います。しかもXiaomiブランドで売り出しているだけあって、フィルター清掃ができるなど品質面も安心できます。

出かける機会が減り、自宅で過ごす時間が長くなった方は少なくないでしょう。たまに大画面でゲームしたり動画を見るのは普段と違った趣で格別ですよ!プロジェクターのある生活、この機会にぜひ一度検討してみませんか?

5.関連リンク

XIAOMI Wanbo X1 Projector:Banggood
※クーポンコード「BGJPX1」で89.99ドルになります(限定10台)

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