記事にアフィリエイト広告を含みます

JAMESDONKEY RS4の実機レビュー - スイッチにGateron G Pro Yellow 2.0を採用したメカニカルキーボード。有線/無線/Bluetooth接続が可能です

JAMESDONKEY RS4
中国メーカー「JAMESDONKEY」のメカニカルキーボード「RS4」の実機レビューです。JAMESDONKEYはゲーム用のマウスやキーボードなどを手掛ける周辺機器メーカーですが、ウインタブでこのメーカーの製品をテストするのは今回が初めてです。先日レビュー記事を掲載したCORSAIR(このメーカーは有名ですよね)の「K70 RGB TKL」の「半額強(55-60%くらい)」で購入できる製品で、CORSAIRと比較すると機能面では劣るものの、外観と打鍵感では引けを取らない、コストパフォーマンスの高いキーボードです。

スポンサーリンク

なお、レビュー機は中国の通販サイト「MECHKEYS」にサンプル提供していただきました。この場にて御礼申し上げます。ありがとうございました。

ここがおすすめ
・メカニカルキーボードらしい、気持ちのいい打鍵感
・有線/USB無線/Bluetoothと3つの接続方式に対応
・カッコいいデザイン
・便利な音量調整用ダイヤル
ここがイマイチ
・設定アプリがなく、キーマッピングの変更やバックライト色の細かい設定ができない
・USB無線/Bluetooth接続時のバッテリー駆動時間が短い
販売サイトはこちら
JAMESDONKEY RS4:MECHKEYS
※クーポンコード「MECHKEYSHIFIGO5」で5ドルOFF

1.JAMESDONKEY RS4 スペック

スペック表

  Jamesdonkey RS4
キースイッチ Gateron  G Pro 2.0 Yellow
キー数 87
ロールオーバー 対応?(試してみましたが対応しているようです)
ライティング RGB、イルミネーション対応
接続方式 USB有線/USB無線/Bluetooth
設定アプリ なし
サイズ 367 × 137 × 42 mm(実測値概数)
重量 780 g(実測値790 g)

コメント

メカニカルキーボードのスペックで最も重要と言えるのが「スイッチ」です。RS4は「Gateron G Pro 2.0 Yellow」を使っています。Gateronというのはもちろん有名なスイッチメーカーなので、「品質面での心配は無用」というのは間違いありませんが、Yellow(黄軸)は(なにかとレファレンス的に引き合いに出される)Cherry MXにはない「色」です。

このスイッチについて調べてみましたが、まず、軸のタイプは「リニア」です。つまり、Cherry MXの赤軸や黒軸と同様、クリック感(底打ち感)がなく、キーを押し下げるごとに押下圧(重さ)が大きくなっていくタイプですね。MECHKEYSにはこれ以外の情報がないので、Shopee(シンガポールに本社を置く、東南アジアでは大手の通販サイトとのことです。日本法人もあります)というサイトの製品ページで確認しました。

軸のタイプ:リニア
アクチュエーションポイント:2.0 mm
キーストローク:4.0 mm
押下圧(アクチュエーションポイントまで):50g
押下圧(ボトムまで):65g
※引用元:Shopee

この数値ですが、ストローク関係はCherry MXの赤軸、黒軸と同じ、押下圧は赤軸(45g)よりも若干重く、黒軸(60g)よりは軽い、という感じですね。あとは「感触がどうか」ということだと思います。

PCとの接続はUSB有線、USB無線、そしてBluetoothの3種類に対応し、Bluetooth接続では3台までのマルチペアリングが可能です。この点はメカニカルキーボードとしてはよくできているというか、便利ですね。先日レビューしたCORSAIRはUSB有線のみの対応でしたし。

それと、ここはマイナスポイントになると思いますが、この製品は今のところ設定アプリがありません。メーカーの公式サイトを見ると「ありそう」に表示されているんですけど、「まだ存在していない」ようです。これから筐体や使用感のご説明をしていきますが、カラフルなバックライトなどの諸設定はキーボード上で行います。

2.JAMESDONKEY RS4 筐体

Jamesdonkey RS4 外箱
外箱です。この画像を掲載したことについて特に深い意味はありませんが、「結構カッコいいなあ」と思ったので…。

Jamesdonkey RS4 同梱物
同梱物です。マニュアル(日本語表記なし。英語はあります)、USB Type-A – USB Type-Cのケーブル(PCと有線接続するためのもの)、USB無線子機(USB Type-A用)、キーキャッププラー(キートップ引き抜き工具)、そしてUSB Type-A(メス)- USB Type-C(メス)のアダプターです。予備のキートップはありませんでした。あと、USBのアダプターなんですけど、両サイドがメスなので、「一体何に使うんだろう?」と思いました。

Jamesdonkey RS4 キー配列
キー配列です。テンキーレスの英語配列で、ESCキー(左上)、Enterキー(右側)、そして方向キーが赤いキートップでそれ以外は黒。キートップの印字ははっきり言ってかなり見にくいです。明るい日中の時間帯でも見にくいので、バックライトを点灯させる前提の製品と言えるでしょう。なお、キートップのサイズやキーピッチについては通常のデスクトップ用キーボードと変わりません。テンキーがないだけ、と考えていいです。

Jamesdonkey RS4 底面
底面です。下側にゴム足が3つ、上部の左右に角度調整用の脚があります。それと、中央部になにやら…。

Jamesdonkey RS4 DIPスイッチ
これ、いわゆるDIPスイッチですね。DIPスイッチでキーマッピングを変更できるものもありますが、この製品の場合、バックライトや側面のライトのオン/オフ(左の2つ)、BluetoothとUSB無線の切り替え(右から2番め)、キーボードの電源オン/オフ(右端)に使用します。なお、右端の電源スイッチをオフにすると、有線接続でも動作しなくなります。

Jamesdonkey RS4 脚
脚は「1段階のみ」角度調整ができます。まあ、普通の脚ですね。

Jamesdonkey RS4 上面
上面です。先日実機レビューをしたCORSAIR K70 RGB TKLと同じくフレームレスでフローティングタイプ(キートップが浮いている)になっています。

Jamesdonkey RS4 ポート
また、上面中央には充電/給電および有線接続用のUSB Type-Cポートがあります。

Jamesdonkey RS4 下面
こちらが下面。特にポート類はありません。筐体素材はキーボード面(トッププレート)が金属製、側面や底面は樹脂製です。メカニカルキーボードらしく剛性感があり、しっかりした作りになっています。

スポンサーリンク

Jamesdonkey RS4 左側面
左側面です。このアングルから見ると(キートップの高さが階段状になっており、全体的に緩やかな凹型になっている)です。になっているのがわかります。また、この画像は脚を収納した状態なのですが、結構傾斜は大きめですよね。

それと、赤いダイヤルがあります。これは「音量調整用」です。CORSAIR K70 RGB TKLにも同じ働きをする「ボリュームローラー」がついていましたが、「なにげにかなり便利」です。

Jamesdonkey RS4 右側面
Jamesdonkey RS4 右側面
右側面です。上の画像が脚を収納した状態、下が脚を立てた状態です。ここはお好みで、ということになりますが、私は試用中、ずっと脚を立てて使っていました。

Jamesdonkey RS4 キープラー
では付属のキーキャッププラーを使ってキートップを引き抜いてみます。

Jamesdonkey RS4 スイッチ
まあ、わかってたことなんですけど、黄色いスイッチが出てきましたw Cherry MXスイッチと同じ形状で、Cherry MXスイッチ用のキートップ(キーキャップ)を流用できます。

Jamesdonkey RS4 キーキャップ
Jamesdonkey RS4 キーキャップ
キートップはPBT製で、質感とか感触は悪くありません。というか、タイピング時の感触は気持ちのいいものでした。

3.JAMESDONKEY RS4 使用感

打鍵感と打鍵音

せっかくのメカニカルキーボードですから、何よりもまず「打鍵感」が気になるところですよね?また、打鍵音がどのくらいの騒々しさなのかも重要なポイントだと思います。他のキーボードの打鍵音と比較してみましたので、まずはこの動画をご覧ください。

メカニカルキーボード「JAMESDONKEY RS4」のタイピング音

…動画だとむしろ違いがわかりにくいような…。打鍵音はそれなりには大きいですが、メカニカルキーボードとしてはやや静かなほうだと感じました。青軸など「クリッキー」あるいは「タクテイル」と呼ばれるクリック感(底打ち感)のあるタイプだと相当に騒々しいのですが、JAMESDONKEY RS4のスイッチ「Gateron G Pro 2.0 Yellow」は「リニア」と呼ばれるクリック感がない(弱い)タイプですし、打鍵音の音質も比較的「耳障りではない」と感じられます。静かな場所で使うのには向きませんが、割と賑やかめなオフィスや自宅で使うのであれば許せるレベルかと思います。

打鍵感ですが、私が以前愛用していたCherry MXの赤軸や現在愛用しているREALFORCE R2-JP4-BKの押下圧は45 g、この製品の押下圧は50 gなので、「言われてみればちょっと重いかも」とは感じます。ただ、これは私がいつも使っているキーボードとの比較なので、読者の皆さん全てが同じ感想を持つとは思えません。もう少し「一般的な目線」で言うと、「(メンブレン方式やパンタグラフ方式の)普通のキーボードよりはやや重いが、長文のテキスト入力で疲れてしまうほどの重さではなく、人によってはあまり重さを感じないだろう」というところでしょうか。

打鍵の感触は「メカニカルらしい」と言いましょうか、変なクセがなく、とても気持ちのいいものです。初めてメカニカルキーボードを試す、という人にもおすすめできると思います。

イルミネーション

こちらも簡単な動画を用意しました。

メカニカルキーボード「JAMESDONKEY RS4」のバックライト

JAMESDONKEY RS4には今のところ設定アプリがありません。そのため、「Fn+Pause」でライティングを切り替えます。また、華やかなイルミネーションだけでなくソリッド(単色)で光らせることもできます。私はしばらくの間、この製品を使ってウインタブの記事を執筆しましたが、バックライト色は「白の単色」にしていました。

JAMESDONKEY RS4 ホワイトバックライト
こんな感じですね。それと、この製品はバックライトを消灯するとキートップの印字がほとんど見えません。「それがいいのだ」という人もいるかもしれませんが、基本的にバックライトを点灯させて使うもの、と考える方がいいでしょう。

JAMESDONKEY RS4 サイドLED

JAMESDONKEY RS4 サイドLED
あと、側面もカラフルです。側面のLEDは底面のDIPスイッチでオン/オフができますが、光り方(イルミネーションのパターン)の変更はできません。

キーマッピングの変更やキーボードマクロは非対応

設定アプリがない、ということで、キーマッピングの変更やキーボードマクロの登録はできません。できるのは「Windowsキーの無効化」のみです。この点はご注意ください。ゲームをされる人には重要な情報だと思います。

バッテリーは長時間持たない

取扱説明書には「バックライトを全消灯した際の駆動時間は最大80時間」という説明がありました。で、私、試用中はバックライトとサイドのLEDを全点灯させ、輝度も最大にしていましたが、一日10時間くらい使って「2日は持たない」感じでしたね。バックライトは輝度を4段階に調整でき、最も暗い状態でも十分キートップの印字は視認できますし、サイドのLEDも消灯させておけばいいんでしょうけど、この製品の持ち味を殺してしまうような気がしないでもありません。

なお、Bluetooth接続やUSB無線接続の場合はバッテリーもちが気になってしまいますが、有線接続の場合は「使いながら充電/給電される」ので、バッテリー切れということにはなりません。なので、「カラフルなキーボード」を期待している人は有線接続がいいだろうと思います。

Bluetooth接続では遅延あり

この製品の特徴というかセールスポイントに「Bluetooth、USB無線、有線の3種類の接続が可能」というものがあります。3パターンで試してみましたが、Bluetooth接続の際のみ少々遅延を感じました。実用性がないとまでは言いませんが、他の接続方式が可能なデバイスで使う場合はUSB無線か有線にするほうが快適だと思います。…まあ、PCゲームでは「当然有線接続」になるんでしょうけど。

4.JAMESDONKEY RS4 レビューまとめ

JAMESDONKEY RS4は中国の通販サイト「MECHKEYS」で販売中で、6月17日現在の価格は99ドルですが、クーポンコード「MECHKEYSHIFIGO5」で5ドルOFFの94ドルで購入ができます。また、送料20ドル(この中に輸入消費税も含まれます)がかかりますので、支払い金額は114.99ドル(約15,200円)です。

メカニカルキーボード選びで最も重視すべき「スイッチ」および「打鍵感」ですが、この点については非常に高く評価できます。初めてメカニカルキーボードを試す、という人の場合、最初に粗悪なものにあたってしまうとメカニカルキーボードの良さがわかってもらえないリスクがあると思っていますが、この製品であればその心配はいらないでしょう。打鍵音はどうしても大きくなってしまいますが、とても気持ちよく使えます。

「なにげに相当便利」なのが左側のダイヤルで音量を調整できる、という点ですね。まあ、最近のキーボードの多くはFキーで音量を調整できるわけですけど、「専用ダイヤル」のほうが使いやすいです。

それと、個人的にBluetooth接続で若干遅延を感じたのが残念ではありますが、Bluetooth接続ではマルチペアリング(3台まで)が可能ですし、USB無線と有線を選べるというのはメカニカルキーボードとしては「ずいぶん柔軟な作りだよね」とも思いました。

一方で「設定アプリがない」ことによる不自由さは否定できません。ゲーマーの人であればキーマッピングの変更やキーボードマクロが使えないというのは弱点になると思います。これだけカラフルなバックライトを装備しているわけですし、Per-Key(個々のキーを任意の色にすることができる)対応しないというのも残念です。

正直なところ、設定アプリがあれば最高だった、と思います(本体に読み書きできるメモリがあるのかは不明ですけど)が、メカニカルキーボードとしての素性がよく、メカニカル本来の気持ちよさを味わえる製品ですね。

5.関連リンク

JAMESDONKEY RS4:MECHKEYS
※クーポンコード「MECHKEYSHIFIGO5」で5ドルOFF

スポンサーリンク