ドスパラ(会社名はサードウェーブ)が運営するIT輸入雑貨屋さん「上海問屋」から、薄型のメカニカルキーボード(DN-915446)が発売されました。製品名に「ゲーミング」というのがついていますし、製造メーカーも「MOTOSPEED」なので、ゲーマー向けではありますが、サイズ感といいデザインといい、自宅用などに使うのにも向く製品だと思います。
これがスペックです。USB有線接続タイプで、残念ながら英語配列オンリーとなります。この製品はKailh製のスイッチを採用したメカニカルキーボードなのですが、メカニカルとしては極めてスリムで、厚さ18 mmと、2センチを切ります。また、テンキーのついたメカニカルキーボードとしてはかなりの軽量で、596 gしかありません。「しかありません」とは言いつつ、さすがに横幅は414 mm(ノートPCだと17.3インチよりも若干小さいくらいです)ということもあり、基本的には据え置き型で使うことになると思います。
スペック表、そして製品ページを確認してみて「アンチゴースト(複数のキーを同時に押した際に誤入力を防止する機能)」はついているのが確認できましたが、「Nキーロールオーバー(複数のキーを同時に押した際にすべて認識できる機能)」はないようです。
このキーボードは「フレームレス」です。上下左右に余白(余地)がほとんどありません。キートップのサイズは通常と変わらない(ただし、キーピッチはほんの少し狭いです)ので、使用感を損なわないようにしてギリギリまで小さくした、ということですね。
上にも書きましたが、スイッチは「Kailh製のスリムスイッチ」が使われています。打鍵感はCherry MXでいう青軸に近いもので、しっかりとしたクリック感があり、打鍵音はやや大きめとなります。というか「青軸」という時点で静音化の試みをしない限り、どうしても打鍵音は大きくなります。そのかわり打鍵感は非常に素晴らしいですけどね。
キーストロークは3 mmということなので、一般的なデスクトップ用のキーボードとしては浅いほう、ノートPCとの比較では深いほうとなります。
側面はこんな感じ。非常に薄型なのがわかります。
このキーボードが「ゲーミングキーボード」と銘打たれているゆえんがバックライトです。いわゆる「RGBタイプ」のカラフルなもので、14種類の発光パターン(バックライト色やイルミネーションなど)を選択可能です。もちろん単色にして「普通のバックライト」としても使えます。
バックライトのコントロールはキー操作で可能です。ゲーマーでもないとそんなに頻繁にライティングは変えないだろうと思いますけどね。
先日ドスパラで製品展示会があり、実機に触れてきました。実機はPCに接続されておらず、その場で少し打鍵してみたのと、外観をチェックしただけなのですが、打鍵感としては製品ページの説明通り、メカニカルとしてはかなり浅めながら、青軸そのものの気持ちのいい感触でした。
また、デザイン性も非常に高いので、ゲーマー用というだけでなく、ご自宅のデスクトップPC用にも向くと思います。打鍵音がどうしても大きめになってしまうのですが、そのハードルさえクリアできれば素晴らしい製品だと思います。
上海問屋 薄型メカニカルゲーミングキーボード(DN-915446)はドスパラ公式サイト内の上海問屋コーナーで販売中で、7月23日現在の価格は8,999円(税込み9,718円、送料無料)となっています。
メカニカルキーボードの場合、どうしても機能優先というか、外観には目をつぶってCherry MXスイッチを採用した製品を、という選択になりがちです。しかし、Kailhのスイッチも評価が高く(この辺はどうしてもお好みの問題になりますが…)、デザイン性も重視したスリムタイプのキーボードということで、この製品の存在価値も高いと思います。