ハイエンドなノートPCブランド、Panasonicの「Let’s note (レッツノート)」から、12インチコンバーチブル2 in 1「QV1」をご紹介します。先日ニューモデルのLet’s note FV1の紹介記事を書いていて気づいたのですが、Let’s noteの個人向けWeb直販モデルが大きく絞り込まれ「FV1(14インチクラムシェルノート)」「SV1(12.1インチクラムシェルノート)」そしてこの「QV1」の3モデルだけになっていました。個人的には10.1インチ2 in 1のRZシリーズの印象が非常に強かったのですが、RZシリーズは2021年夏モデルが発表されていません。
この記事の執筆時点ですが、Let’s noteの2021年夏モデルでは最小サイズ、そして唯一のコンバーチブル2 in 1筐体を備えているのがこのQV1です。なお、この記事ではPanasonic Storeで販売されるカスタマイズ可能なモデルについてご説明します。
1.Let’s note QV1 スペック
スペック表
Let’s note QV1 | |
OS | Windows 10 Pro |
CPU | Intel Core i5-1145G7 / Core i7-1185G7 |
外部GPU | なし |
RAM(メモリ) | 16GB/32GB |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB PCIe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 12インチ(2,880 × 1,920)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1(LTE) |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB 3.0 × 3、LAN(RJ45)、D-sub、HDMI、SDカードリーダー、オーディオジャック(Nano SIMスロット) |
カメラ | Webカメラ(207万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 5020mAh |
サイズ | 273.0 × 209.2 × 18.7 mm(突起部除く) |
重量 | 969 g |
バリエーションモデル
・Core i5/16GB/256GB
・Core i7/32GB/256GB
※ストレージは256GB/512GB/1TB/2TBからカスタマイズ可
※オプションで4G(LTE)対応可
※Panasonic Store取り扱い分について記載しています
コメント
Panasonic Storeで購入できる(カスタマイズレッツノートといいます)QV1、カスタマイズ項目は多くありません。OSはPro版で固定、CPUにCore i5を選ぶとRAMは16GB、Core i7を選ぶとRAMは32GBで固定されます。主要構成でカスタマイズができるのはストレージ(Core i5モデルは最大1TBまで、Core i7モデルは最大2TBまで)くらいですね。あと、LTEモジュールの追加ができます。
カスタマイズ余地が小さいとは言え、スペック面で不足はありませんね。私なんかは「いやCore i7でもRAMは16GBでいいんですけど…」なんて考えてしまいます。それと、先日ご紹介したFV1でもそうでしたが、OSはPro版ですし、CPUのCore i5-1145G7/Core i7-1185G7とも、vProに対応する型番なので、法人需要を意識した仕様と言えます。
ディスプレイは12インチで解像度は2,880 × 1,920と高く、アスペクト比(画面の縦横比)も3:2と、縦方向に長い形状(Microsoft Surfaceシリーズと同じです)で、2 in 1タイプなのでタッチ対応もします。また、別売りとなりますが1,024段階の筆圧に対応するペンも用意されています。
入出力ポートの構成は12インチノートとして「圧倒的にすごい」ですね。いまどきD-subを搭載するノートPCは貴重なんじゃないでしょうか。それとこのサイズにして「micro規格のポートがない。SDカードリーダーもフル規格」というのも驚異的だと思います。左側面なんて「穴だらけ」に見えてしまいますもんね。
そしてサイズです。ディスプレイのアスペクト比の関係で奥行き(短辺)はやや大きめなものの、全体的に非常にコンパクトですし、重量も1キロを切っています。
2.Let’s note QV1 筐体
ベゼルはそんなに細いという感じではありませんが、Let’s noteとひと目で分かる雰囲気があります。
また、キーボードの拡大画像がないのですが、キーボードの仕様は「OADG準拠キーボード(86キー)、キーピッチ:19mm(横)×15.2mm(縦)(一部キーを除く)」と開示されています。Let’s noteの小型サイズのモデルはキーピッチの縦方向が狭いんですよね。15.2 mmということなので、少し慣れが必要なサイズ感だと思います。あと、Let’s noteシリーズのトレードマークとも言える丸いタッチパッドも健在です。
コンバーチブル2 in 1タイプの製品だと、普通はメーカー側で4つのモード(クラムシェル、テント、スタンド、タブレット)をアピールしますが、Panasonicはそうではありません。2つです。クラムシェルとタブレットだけ。構造上スタンドモードとかテントモードにもできると思いますが、実際あんまり使わないんですよね、テントモードとスタンドモード。
天板はLet’s noteシリーズではおなじみの凹凸がある形状です。素材はマグネシウム合金で、非常に過酷な耐久テストをクリアした、頑丈な筐体です。
筐体色はブラックとシルバーの2色。個人的には「レッツノートはシルバー」というイメージが強いですが、ブラックもカッコいいですよね!
Panasonic Storeで購入する場合、天板とホイールパッド(タッチパッドの周囲)の色をカスタマイズできます。しかし、ここも「さすがLet’s note」と言えるかもしれないんですけど、色を変えるためのオプション料金もかなりのものです。
筐体色をブラックに:+5,500円
天板を筐体色と異なる色に:+11,000円
ホイールパッドを筐体色と異なる色に:+1,430円
です。まあ、予算があればオリジナルカラーが楽しめますね…。
3.Let’s note QV1 価格など
Panasonic Let’s note QV1(2021年夏モデル)はPanasonic Storeで販売中で、6月8日現在の価格は税込み283,800円から、となっています。この価格は「Core i5/RAM16GB/256GB SSD」という構成のモデルです。
Let’s noteシリーズが決して安価ではない、というか高い、というのは皆さんすでにご存知のことと思います。また私と同様に「ほしいんだけど、さすがに手が出ない」という人も多いでしょう。性能や品質を考えればこの価格はもちろん妥当なものだと思いますし、購入して5年くらい使うことを考えれば決して悪くない買い物だとも思うんですけど、実際の意思決定はそれほど合理的にはできない、と。
4.関連リンク
QV1 12.0型:Panasonic Store